概要
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』において中盤以降登場した敵勢力で、激獣拳や臨獣拳を超える「極みの拳」とされる獣拳。
13の流派が存在し、幻獣王を筆頭に補佐の四幻将、その配下に2人の双幻士が流派の筆頭として存在する。ちなみに彼らの名前は中国の幻獣にちなんだもので(理央とメレ以外)、臨獣マンティス拳マキリカとか臨獣バッファロー拳ギュウヤといった臨獣拳士のネーミング法則(頭文字を最後に回す)からは外れている。
そんなところからも格の違いをうかがわせるが、いきなりの聞き慣れないネーミングに困惑した人もいるのでは?
幻獣拳の基本は「幻気(げんき)」という気。
臨獣拳士の「臨気」と同様、人々の悲鳴や絶望といった負の感情を力としている。
幻獣拳使いとなるには、会得した臨獣拳を極めた上でロンを介して幻気と対象者の臨気を融合させる「血盟の儀式」が必要。しかし代償として、幻獣拳を習得した者は「未来永劫無間道に堕ち、輪廻の苦しみを背負う」とされる。
この儀式により理央とメレは、中盤から幻獣拳の使い手となった。
幻獣拳の流派はその名の通り全て伝説の動物で構成され、幻獣王以外は十二支に似た幻獣が、四幻将は加えて中国の四神のモチーフが使われている。
未視聴の方はリンク先のネタバレ注意!
幻獣王
理央
キャッチフレーズは「強きこと、猛きこと、世界において、無双の者」。幻獣グリフォン拳の使い手。凱装時の体色は金色へと変化、翼状の意匠が各所に追加された。
四幻将
幻獣王に仕える4体の幻獣拳の使い手たる幹部達。
詳細は当該記事を参照。
双幻士
四幻将に2人ずつ仕える、合計8名の幻獣拳士達。
彼等について、そのモチーフや構成なども含め、キャラクターデザイナーのアイデアが多く取り入れられている。
余談
臨獣拳士は手本とした生物の習性・生態に由来するであろうクセや戦闘スタイルを持つが、幻獣拳士のクセは単に各々の性格由来、戦闘スタイルも「伝承で語られた幻獣の特徴」とはほとんど関係のないものになっている。
また幻獣王リオと四幻将は前身や正体が判明しているが、双幻士が元々なんの獣拳士だったのかは不明。
干支の動物がモチーフであることから、ファンの間ではそれらの動物の臨獣拳(例えばハヌマーン拳のシュエンは「臨獣モンキー拳」、ピクシー拳のヒソは「臨獣ラビット拳」、ユニコーン拳のハクは「臨獣ホース拳」など)ではないかと予想されているが、あくまでファンの推察であり公式の言及はない。