「猛きこと、強きこと、世界に於いて無双の者」(修行その40)
CV:荒木宏文
スーツアクター:今井靖彦
概要
修行その40より登場する理央の戦闘形態である「黒獅子リオ」の強化形態。
臨獣ライオン拳を超越した王だけが行使できる幻獣拳最強と歌われる幻獣拳・幻獣グリフォン拳の使い手にして、幻獣拳の筆頭“幻獣王”その人。
ちなみにグリフォンは大鷲の頭部と翼に獅子(ライオン)の肉体を併せ持つ生物なので、ライオン拳から昇華するモチーフとして相応しいと言える。
当初、理央は『幻獣拳』の力の習得に消極的だったが、自らが唯一勝てず強く執着し、また決着の不完全で終わった白虎の男ダンの末路を知り、その息子であるジャンと己の全てを持って戦うことでダンとの真の決着を付けるべく“血盟の儀式”に従って幻気を宿し、幻気凱装することで誕生した。『臨獣ライオン拳』のリンギを昇華させた完璧な王のゲンギの技を行使する事ができる。
幻気凱装時の体色は漆黒から金色へと変化しており、各所に翼状の意匠が追加されている。
その戦闘力は凄まじく、初戦ではゲキレンジャー達を圧倒し、また(おそらくただの芝居だと思われる)気迫だけでロンを圧倒して『激獣拳』を最早敵ではなく「何の意味もない」と言い切る程。
実際にブルーサ・イーのみが会得したといわれる奇跡を起こす激技「天地転変打」を会得したゴウと戦いでは、一度見ただけで完全に見切り全くの無傷で返して瞬殺していることからも、その言葉がただのハッタリでないことが窺い知れる。
使用技
- 幻気凱装(げんきがいそう)
幻気を鎧のようにまとい幻獣王リオとなる。
- 破天攻(はてんこう)
相手を空中に放り投げ、幻気を全身に漲らせて渾身の連続パンチを叩き込む。
関連タグ
白夜王ヤイバ:同じくニチアサ枠で作中後半からグリフォン使いとなったが、あちらが元々使用していたのは九尾の狐である(ただし中国神話がモチーフのため幻獣拳全体のモチーフとは一致している)。
以下ネタバレ注意‼
実はロンの目的である「幻獣王による世界の破滅」のキーパーソンで、スーパーゲキレッドとの戦いに敗北した際に、ダンへの執着に決着がついた事で現世への未練が無くなり、自我を失って巨大化。
彼の目論見通りに真の幻獣王として覚醒し、サイダイオーすらも圧倒する力で暴走し始めるが、理央が密かに抱いていたメレへの想いが覚醒を不完全にしていたため、駆けつけた彼女の呼び掛けにより元に戻る。
その後、ロンの目論見を知った事で、一度は虚無感に苛まれるが、ジャンの説得を受けてメレの救出へと向かい、幻気を破棄・返上した事で元の黒獅子リオへと戻った。
そのため、二度とこの形態になることは無いと思われる。