「そこまで言うなら認めよう!!! そう おれこそがコロシアムの英雄だとな!!!」
概要
元王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドンキホーテファミリーの最高幹部の1人。
なお「ディアマンテ」は本名ではなく、最高幹部としてのコードネーム。スペイン語でトランプのスート「ダイヤ」を意味し、彼を含む最高幹部は"コラソン"(ハート)・"トレーボル"(クラブ)・"ピーカ"(スペード)と4つのスートとその名が割り当てられている。
プロフィール
通称 | ディアマンテ |
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異名 | コリーダコロシアムの英雄 |
年齢 | 45歳 |
身長 | 525cm |
懸賞金 | 元9900万ベリー |
所属 | ドンキホーテ海賊団♦︎最高幹部 |
所属船 | ヌマンシア・フラミンゴ号 |
悪魔の実 | ヒラヒラの実 (超人系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 5月29日 (コロシアムのフラッグ) |
星座 | ふたご座 |
血液型 | S型 |
好物 | 赤ワイン |
初登場 | 単行本70巻 第700話『奴のペース』 |
CV | 梅津秀行 |
人物
基本的に謙遜する性格だが、それに乗っておだてを止めるとその謙遜を撤回して、態度を極限までデカくする面倒臭いヒト。
「この仕事はお前に任せよう」
「おれには無理だドフィ」
「お前にしかできない」
「よせよ、人を天才みたいに」
「そうか、じゃあやめ……」
「そこまで言うなら引き受けよう!!」
このようにコミカルな面もあるものの、やはり海賊故に基本的には残忍かつ冷酷であり、レベッカに対して「お前の母親を殺したのはおれだ」とあざ笑いながら挑発した場面もある。
またコロシアムに参戦している選手であるルーシーの闘い方の変化から、人物が途中から変わっているのに感づく等、明晰とはいかないまでも、最高幹部に就くだけの観察眼と思考力も持つ。
コロシアム興行でもマイクパフォーマンスを駆使して観客を盛り上げるなど、「興行」の趣旨を理解して効果的なパフォーマンスを披露できるエンターテイナーな一面も持つ。
一方で、他者を人質にしたり弱った相手の弱みに付け込んで、嬉々として甚振るのを好むサディストでもある。
アニメ版における過去回想では、傘下入りを頼み込んできたベラミー海賊団に対し門前払いするシーンが追加されており、身の程をわきまえずに馴れ馴れしい態度でドフラミンゴに食い下がるベラミーに対して「失せろ、チンピラ共がッ!」と罵倒しながら斬りかかろうとしたが、その一部始終を静観していて度胸を買ったドフラミンゴが制止した途端に手を止めていた。
戦闘能力
悪魔の実 | ヒラヒラの実 |
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解説 | 自分や触れたもの全てをはためかせることができる |
種類 | 超人系 |
触れた物を旗のようにはためかせる「旗(フラッグ)人間」。
鋼鉄などもはためかせられるが、あくまでも原型をとどめていないだけなので物質の元々の重さや硬さは変化しない。そのため油断して攻撃を仕掛けた相手に強烈な一撃を与える芸当ができる。
またこの能力を応用すれば道具を収納して持ち歩けるようになり、自分自身をヒラヒラにして疑似的な六式の「紙絵」を行ったり、風に流されて移動するのも可能(ただし自由な飛行は無理なので、精々落下スピードを落とすためのある程度の滞空に限られる)。
ヒラヒラにできるものの個数も多いようで、下記の大技の使用の際は、数十に及ぶ物体を空中高くまで飛ばした後、能力を解除して物量攻撃を浴びせるなど、大変な危険性を秘めた能力でもある。
地形にすら行使ができる影響力の大きい能力だが、覚醒しているかどうかは不明。
この他にも、ドンキホーテ海賊団の中では特に剣術に長けており、正面を広範囲に渡って斬る斬撃を放つなどの強力な剣術を使う。そのため、少年期に同じ船にいたトラファルガー・ローには剣術指南役を務めていた。
生粋の剣士ではなく、勝つためには手段を選ばず卑劣な手段を躊躇なく駆使して戦うなど、ある意味海賊らしい性格の持ち主で、有事には銃や隠し武器も躊躇いなく使って確実に殺そうとするダーティな戦術も得意。
技
闘牛(コリーダ)グレイブ
まず剣を能力でひらひらにして腕に巻き付け、闘牛の頭部のような形状にして「ロック」し、そのままボクシンググローブの様に殴るように攻撃する。
陸軍旗(アーミーバンテラ)
地面に対して能力を行使し、地面をはためかせて足場を悪くする。
ディアマンテ自身も動き難くなりそうだが、その場から動かずとも能力を利用した他の技や、自前の剣技で充分に応戦できるので問題なし。
蛇の剣(ウィーペラグレイブ)
能力を行使した剣で突きを繰り出す。
ひらひらになった剣は蛇行するように軌道を逸らすが、硬度は剣のままなので突き刺されば十分な殺傷力を持つ。
半月グレイブ(ハンゲツグレイブ)
半月を描くような構えで放つ、地面を抉る純粋かつ強力な剣撃。能力を用いない自前の剣技。
解放(ヒラリリース)
自分の指定した物体に行使していた能力を解除し、本来の形状に戻す。
死の星屑(デス・エンハンブレ)
ひらひらにして隠し持っていた花火筒から、同様にひらひらの状態の無数の棘付き鉄球を打ち上げ、それに対して”解放”を行使し、雨あられと降り注がせる。
ディアマンテ曰く「軍隊をも皆殺しにする星屑」と例えるように、一個でも直撃すればダメージは大きく、そんなものが雨あられと降ってくるので生存は困難を極める(なおディアマンテ自身は巻き込まれないように鉄の傘でガードする)。
因みに「エンハンブレ」とはスペイン語で「星屑」の意味。
その他
鋼鉄マント
ディアマンテの身に着けているマントは、元は鋼鉄の鉄板であり、能力を行使する事で普通のマントに偽装している。
また、形状を利用して裏側に凶器も仕込む事も出来、相手の攻撃に対する防壁としても使用可能。
銃
非常用に隠し持っている銃。上記の「死の星屑(デス・エンハンブレ)」の棘鉄球を多少の被弾を覚悟して剣裁きで弾き返しながら突っ込んで来たキュロスの片足を撃ち抜く際に使用。また、作中から10年前にスカーレットを射殺したのと同じ銃でもある。
活躍
10年前に発生した先代王家のリク王家から王権を奪い取るクーデターに参加しており、同じ最高幹部のトレーボルとピーカの3人で同国の軍隊を潰滅させた。その後、先代国王の孫であるレベッカとその母であるスカーレットを襲撃し、その際にスカーレットを銃殺した。
メラメラの実をかけたコロシアムでの戦いでは、レベッカにスカーレットを殺害した事実を告げて精神的に動揺させたが、最終的にはサボによってリングを破壊された際の隙を突かれてしまい、結局はメラメラの実を奪われてしまう。
ドレスローザ混乱後は花畑でキュロスと因縁の対決を繰り広げる。
戦闘中にレベッカに剣を向けたり、片足に銃弾を撃ち込んで不利を取らせる等の卑劣な手を使うが、それが却って彼の逆鱗に触れてしまい、最終的にはキュロスが放った渾身の一撃「雷の破壊剣(トゥルエノ・バスタード)」を受け敗北。剣も折られ、背後にあったスカーレットの墓標に頭をぶつけて気絶し、戦闘不能となった。
このシーンに対し、SBSには「キュロスがディアマンテをたおしてよかったです」との手紙が寄せられた。
ドフラミンゴがルフィに敗れた後も気絶したままドフラミンゴや他の幹部達と共に海軍に逮捕された。
余談
鉄の傘
「死の星屑」を防ぐために鉄の傘を差していたディアマンテだが、物理の法則に従えば、直撃を防いだとしてもそれを通じて落下の衝撃は襲う。まあ超人バトルの時点でリアル理論の出る幕はないだろうが。
ただし、本作における衝撃は空島以降から、武装色の覇気に準ずる重要な要素にもなっているため、上記の理由だけで蔑ろにするのも良くないと思われる。
また上記の通りヒラヒラの実は物質の重さはそのままなため、自分の身体を覆い尽くせるほど大きくて剣で貫けないほど分厚い鋼鉄マントや無数の鉄球の総重量は相当なものになると思われる。それらを身につけながらも十分な戦闘を行えるディアマンテの筋力なら衝撃を耐えることも難しくないのだろう。
ちなみにレベッカとロビンは大量のひまわりを傘にしてやり過ごしたが、キュロスは自前の剣さばきで凌ぎ、受けきれず被弾してもなお耐えきった。