「国とは“武力”だ 敵を滅ぼせねェ奴が 王になる資格も無い!!!」
「だから善人は歴史に名を残せない!! お前の様に死んでゆくからだ!!!」
概要
王下七武海の一人であるドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドンキホーテ海賊団の最高幹部。
「ピーカ」は本名ではなく、最高幹部としてのコードネーム(スペイン語でトランプのスート「スペード」を意味する)。
大柄な体格のため分かりにくいが、年齢は40歳と最高幹部の中では最年少。
プロフィール
通称 | ピーカ |
---|---|
年齢 | 40歳 |
身長 | 470cm |
懸賞金 | 元9900万ベリー |
所属 | ドンキホーテ海賊団♠︎最高幹部 |
所属船 | ヌマンシア・フラミンゴ号 |
悪魔の実 | イシイシの実 (超人系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 12月14日 (自由に石を操れる) |
星座 | いて座 |
血液型 | X型 |
好物 | 石焼ビビンバ |
初登場 | 単行本70巻 第700話『奴のペース』 |
CV | 三ツ矢雄二 |
人物
4m超の巨躯に剣闘士のような金色の鎧を身にまとい、兜には謎の光のような飾りのある大男(ちなみに肩がトゲのように張り出しているのは成長期にプロテクターをつけていたせいらしい)。
威圧的な外見とは裏腹に声がかなり甲高く(ゾロ曰く「ソプラノ野郎」)を発し、笑い方も「ピッキャピッキャピッキャララ……」と独特。
本人も自身の声にかなりのコンプレックスを持っているため、自身の声を笑われたり、笑い方を指摘されると、激情を露わにし部下であろうと容赦なく処刑する。
そのため、ファミリー内ではピーカの声質について触れることさえもタブーとされている。過去にその声を笑ったバッファローは、拷問を受けて死に掛けたことがある。
「国とは武力」、ドフラミンゴこそが王の器にふさわしいという考えを持っているようで、忠誠心はかなり高い。
そのため、戦いを好まないがゆえに結果的に国を守れず、追われる身となったリク・ドルド3世のことは軟弱者として見下している。
戦闘能力
悪魔の実
岩や石と同化することで自在に操ることができる「岩石同化人間」。
岩などない海上(船上)では無力な能力だが、その分、陸上での戦闘においては無類の強さを誇る。本人の力量故か岩と同化して操れる範囲は相当広く、石や岩で構成されている物ならば島の地形を大きく変えることすら可能。
大地と同化して巨大な段丘状の山を形成したり、自らを巨大な山のごとき「岩石の巨兵」に変貌させることも可能で、ゾロ曰くオーズの比じゃないほど巨大とのこと(詳細は「余談」の項目を参照)。その状態でのパンチは「町が降ってくる」と言われる程の規模の攻撃となる。
また、同化した岩石の中に隠れて相手を待ち伏せたり、自分の好きな場所に自分の顔を表出させて相手と会話をしたり、相手の背後に本体となる自分自身を出現させて奇襲を掛けたり、単純な戦闘以外でも応用が利く。
ただし同化している岩石や大地には必ず本体が内部に存在し、自らが核とならなければならない。本体が内部に入っている状態で同化している岩石の一部が破壊されると本体も少なからずダメージを受けてしまう場合がある。
ただし、逆に相手から攻撃される前に岩石から脱出すれば、それまで操っていた岩石が粉砕されたとしても本体にダメージは一切入らないため、基礎戦闘力も高いピーカは自身への攻撃のほとんどを寸前で同化を解除して無効化しており、作中岩と同化している彼にダメージを与えられたのは不意打ちをしたロロノア・ゾロのみ。地上でのピーカとの戦いでは、実力者であっても負けずとも勝つことは至難の業。
もう一つの弱点として、操作できるのはあくまで本体と直接繋がっている一個体の岩石のみであり、切り分けられるなどして同化している岩石そのものの体積を減らされてしまうと、その分操ることができる範囲も狭められてしまう。もしその状態で空中に投げ出されれば、岩石から脱出しない限り逃げ場も無くなってしまう。ゾロは不意をつくことと、自身の技によってピーカを地面から切り離し空中に追い込むことで彼を攻略した。
基礎戦闘力
やはり本人の実力も相当なもので、ゾロの「千八十煩悩鳳(せんはちじゅうポンドほう)」を受けても吐血程度で済み、その後も難なく戦闘を継続できる程タフ。
また、身の丈をも上回る程の大太刀を武器として軽々と振り回せる程の力を持ち、ゾロと渡り合える技量を持っている。
覇気
武装色の覇気・見聞色の覇気を修得しており、特に武装色の覇気はヴェルゴと同様に全身を黒く硬化させることが出来る。しかし、ゾロの「三・千・世・界」の一撃で全身硬化は簡単に撃破されてしまった。
技
- 蛸石(プルポストン)
複数本の石の触手をタコの足のように伸ばし、包囲するようにしながら相手に突き立てる。
- 舞踏石(チャールストン)
能力下においた岩壁から巨大な石の槍をパイルバンカーの如く突き出す。
- 噛石(バイトストン)
岩壁に巨大な自分の顔を作り、大きく開いた口で相手を噛み潰す。
- 石押(イシウス)
内側に無数の棘の生えた岩壁を二つ作り、相手を挟み込む。
活躍
30数年前にゴミ山でディアマンテやトレーボル、ヴェルゴらと生活していた時にドフラミンゴと出会い、彼に忠誠を誓ってあらゆる方法で王として仕立て上げる。
10年前に発生したリク王家から王権を奪い取るクーデターに参加しており、同じ最高幹部のディアマンテとトレーボルと共に三人で同国の軍隊を壊滅させた。
ドレスローザ編でドンキホーテ海賊団最高幹部の一人として登場し、しばらくはシルエットや後ろ姿でしか登場しなかった。海賊団の拠点であるドレスローザの王宮に侵入してきたモンキー・D・ルフィ達を宮殿に同化して急襲した。
その後、ドフラミンゴが鳥カゴを発動させた後は邪魔者を全て一掃しようとオーズ以上の巨大な岩の巨人へと変化してルフィらを妨害するが、ロロノア・ゾロが立ち塞がったために交戦を開始。
ちなみにこの時、ルフィ達を威嚇すべく言葉を発するがそのあまりの声の高さにルフィからは、大笑いされてしまい、怒り狂って町ごと潰そうとした。その後はゾロや、ドフラミンゴを倒そうとするコロシアム出場者達からも声について爆笑される事となり、更に怒りを募らせている。
ゾロとの戦闘開始後は王宮のある台地の岩盤と同化して更に圧倒的な巨体と化し、ゾロを圧倒的な質量と物量で苦戦させつつも、ピーカ自身も石程度はチーズのように苦も無く切り裂くゾロの剣技に阻まれて決定打を与えられず、戦いは一進一退の長丁場となる。
ファミリー幹部達や最高幹部ディアマンテが倒されると、ゾロを引き離した上で彼との戦いを放棄。
先に元ドレスローザ国王であるリク王がドフラミンゴの邪魔になると判断し、再び岩の巨人となってリク王を討とうとする。
しかし、引き離したはずのゾロが、オオロンブスの協力によって空を飛び、不意をつかれて岩に隠れることが出来ない空中で、背後から「一大・三千・大千・世界」を受けたことで真っ二つにされ、更に同化する逃げ場の岩が無くなるまで斬り刻まれる。最終的に武装色の覇気を全身に纏って空中に姿を現し、ゾロを打ち落とそうと直接対決を挑むが、ゾロの覇気が上回っており、武装色の覇気を纏った「三・千・世・界」の一撃で斬り伏せられて敗北した。
ドフラミンゴがルフィに敗れた後は、ドフラミンゴや他の幹部達共々海軍に逮捕された。
余談
- 「岩石の巨兵」の高さ
高さは不明だが、『ONEPIECE STARTER SET vol.2』にサウザンドサニー号の高さは56mと記載されており、ドレスローザを囲む多数の岩山はその船とは比じゃない程の大きさで描写されていることから、多数の岩山は標高数百m以上はあると考慮できる。そのため、岩山を優に越え、拳一つでも町ほどの大きさはある「岩石の巨兵」の高さは最大で数千m級といえる。
- 声優による裏話
ピーカ役三ツ矢雄二によれば、ピーカの独特の高音の喋りについて、音響効果の新井秀徳氏から「(かつて三ツ矢が演じた代表作である『キテレツ大百科』に登場する)トンガリよりも高い声で演じて欲しい」と言われており、さらにそこに感情や抑揚まで付けなければならないから、収録が大変なキャラだったと回顧している。
なお、フランス版の『ONE PIECE』では音声加工でピーカの声を演出しており、フランス版関係者が三ツ矢の声を聞いて「日本では地声でやっているんだ」と驚いたとも語られている。
関連タグ
ONEPIECE ドンキホーテ海賊団 ドンキホーテ・ドフラミンゴ
ダグラス・バレット:能力の性質的にはピーカの上位互換と呼べるキャラ。
アバロ・ピサロ:同上。