「了解!! 私が必要なのね!?」
概要
王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの所属するドンキホーテ海賊団の使用人兼殺し屋で、煙草を吹かすメイド服の美しい女性。
「ベビー5」という呼び名はドンキホーテファミリーのコードネームであり、本名は別に存在すると思われるが、現時点ではその本名については不明。
ドンキホーテ海賊団壊滅後、サイと結婚することを決め、八宝水軍に加わった。
プロフィール
通称 | ベビー5 |
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年齢 | 24歳 |
身長 | 181cm |
所属 | ドンキホーテ海賊団♠︎ピーカ軍使用人兼殺し屋→八宝水軍首領の妻 |
所属船 | ヌマンシア・フラミンゴ号→八宝塞 |
悪魔の実 | ブキブキの実(超人系) |
出身地 | 北の海 クエン村 |
誕生日 | 5月15日(メイ←5月、ド←10、ベビー5) |
星座 | おうし座 |
血液型 | XF型 |
好物 | ベビーカステラ |
初登場 | 単行本69巻 第682話『黒幕』 |
CV | 佐藤利奈 |
人物
異常なまでに頼まれても断らない性格。
その性格からどんな容姿の醜い男性・怪しい男に言い寄られても「自分を必要としている」と感じてすぐ恋人にしてしまう他、その婚約者や仲間からの借金の要望や物のおねだりにもすぐに応えてしまう(その結果、現在借金が9800万ベリーもある)ため、ドフラミンゴは婚約者ができると金目当てで言い寄る彼らを町ごと消し去っている(現在8人)。しかし、自分の恋人を何度も殺されている事になるので、その恨みからドフラミンゴに本気の殺意を抱き、罵声を浴びせながら襲撃する事もあった。
また、新聞の勧誘を断り切れずに50社も取ってしまうなど、その断れなさは病的である。
この性格は彼女の過去に起因している。かつて貧しい村に生まれたが、口減らしのために村の人間から彼女の母は娘を捨ててくるように言われ、幼かった彼女は母親から「役に立たないお前は必要のない人間なんだから」と言われて山の中に捨てられてしまった。その結果、たとえそれが形だけのものであったとしても、要求の内容が自分の死であっても「誰かに必要とされている」ことに悦びを感じるようになってしまい、ドフラミンゴの下でその性格を殆ど矯正されないまま成長してしまったためである。
また、16年前からバッファローと共にドンキホーテ海賊団に所属し、当時在籍していたローとも比較的親しかったが、ローに睨まれる度にバッファローによく泣きついていた(このやり取りはお互いに成長し、再会してからも変わっておらず、バッファローも呆れていた)。
ドンキホーテ海賊団の幹部だった時代は、幹部としての冷酷さを見せる場面もあったが、サイの妻となってからはそのような一面は鳴りを潜め、明るい表情や前向きな感情もよりハッキリと見せるようになった。
余談だが、夫となったサイの好物は「愛妻弁当」であり、料理などもできる模様。
能力
悪魔の実 | ブキブキの実 |
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解説 | 体のあらゆる部位を武器に変身させられる |
種類 | 超人(パラミシア)系 |
”武器変貌(ブキモルフォーゼ)”という技を使い、体の各部もしくは全てを様々な武器に変形させて操る「全身武器人間」。
銃器や刀剣、ミサイルなど「武器」であれば種類を問わず、ベビー5本人が体の各部を武器に変形させて戦うのは勿論、全身を武器に変身させて仲間の武器となって能力を最大限生かしたりするなど応用の幅や戦術は非常に広い。
作中ではグルグルの実の能力者であるバッファローとの連携で、彼の武器となり、彼の能力で回転を加えることで、武器の威力を上げている。
全身刃物人間になるスパスパの実の上位互換にあたる実である(ただし戦闘は実のみが左右するものではないとも作者によって語られている)。
個人としては、腕を刃物に変えたり、足を銃に変えて戦うことが多い。
能力を使わず、彼女の性格から騙されて購入したガトリングガン等を武器として使用することもあるが、彼女の能力を考えるとあまり意味のある装備ではない。
技
基本的に全て”武器変貌”であるが、どんな武器に変身するかはその時による。変身する武器によって後に続く技名が異なる。
- 剣女(エスパーダ・ガール)
上半身全体を刀身とした巨大な曲刀に変身する。
この姿で自分自身が戦うのではなく、仲間に自分を持たせて武器として使ってもらうための姿である。
- ミサイル女(ガール)
自らの体をミサイルに変身させて相手に特攻、爆発して自分諸共に粉砕する。
ベビー5本人の明確な意思を持っているため、逃げる相手も決して逃がさない。爆発後の体は破片となってしまうが、すぐに集合して元の姿に戻る。
- 拳銃女(レボルベル・ガール)
上半身を拳銃に変身させ、弾丸を発射する。
連射も可能で、弾丸は着弾と同時に爆発を起こす。
片足を銃に変化させる亜流技”拳銃脚(レボルベルレッグ)”も存在する。
- 鎌女(シックル・ガール)
足を大きな鎌の刃に、腕を長い鎖に変身させる。正確に言えば「鎌」というより「鎖鎌」。
バッファローとの連携により、彼に振り回してもらうことで、その刃はフランキー将軍の腕を突き破るほどの威力を誇るようになる。
活躍
初登場はドンキホーテ海賊団の本拠地ドレスローザで、婚約者を殺された恨みから王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴを殺そうとして失敗した。
その後、ドフラミンゴの命令で、モンキー・D・ルフィによって倒されたドフラミンゴの協力者でもある元世界政府科学者でシーザー・クラウンを回収するため、バッファローと共に世界政府が立ち入り禁止している島パンクハザードにやって来る。
しかし麦わらの一味のフランキーが操縦するフランキー将軍との戦いに苦戦し、最後はトラファルガー・ローや残りの一味などの加勢により圧倒的不利となり、シーザーを連れてバッファローと共にドレスローザに逃げ帰ろうとしたところをナミの発生させた雷撃によって打ち落とされた。
バッファロー共々ローの能力により首が胴体から切り離されてイカダに乗せられ、ドフラミンゴをおびき寄せる目印に使われた。しかし、ドフラミンゴと合流するとすぐにドフラミンゴに連れられてパンクハザードに向かい、胴体と合体した上で拠点であるドレスローザに帰還した。
ドレスローザでウソップの活躍によりシュガーが気絶してしまい、おもちゃたちが全て解放された後、麦わらの一味に協力するサイ達と交戦することとなる。
サイと交戦している最中に彼に「必要とされている」と勘違いし、サイが冗談で言った「じゃあ死んでくれ」を真に受け、その場で自決しようとするも、サイに止められる。さらにラオGがベビー5の命すら捨てようとする献身性を「便利な女」呼ばわりしたことに怒ったサイが「勝ったら俺が妻に貰う」とプロポーズに近い言葉を告げられ、直後にサイがラオGを瞬殺したことで婚約する。同時に戦意を失ったためか、そのまま戦線離脱を図るが、今度は婚約云々のやりとりを裏切り行為と見なした人物からの奇襲や、鳥カゴによりサイともども命を狙われ、最終的に二人とも危機を打開し絆も深めた。
ドフラミンゴ敗北後ファミリーから脱退し、幹部では唯一海軍に捕縛されることなくドレスローザから脱出し、麦わら大船団結成の宴にも参加していた。
扉絵連載ではサイと共にサイの元婚約相手であるウホリシアに会いに行くこととなる。そこでは、婚約破棄の落とし前としてボコボコにされたサイを気遣う様子を見せた。その後、結婚式が開かれ二人は正式に夫婦となる。サイの腕に抱きついた彼女の顔には満面の笑みが浮かんでいた。