「ひやはや…出直して来い未熟者共っ!!!」
「“王の資質”を持つ者など この先の海にはザラにいると思え」
「その中で決するのだ…!! 塞き合う“覇王”達の中の 更なる頂点!!」
「それが海賊王だ!!!」
概要
花の国ギャング八宝水軍第12代棟梁で現在は隠居人。
偉大なる航路"新世界"に位置する国ドレスローザで、メラメラの実を賭けた闘技大会の参加者として登場する。その際には孫のサイやブーを付き添えていた。
30年前までは5億超えの賞金首であったが、ガープとの戦闘で自慢の武器で宝物庫を開ける唯一の手段だった錐形の頭をへこまされた事を理由に引退。
それゆえ、当人とその血族を強く憎んでおり、殺そうとしていた。
プロフィール
本名 | チンジャオ |
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異名 | 首領(ドン)・チンジャオ、錐のチンジャオ |
年齢 | 78歳 |
身長 | 520cm |
懸賞金 | 5億4200万ベリー(30年前) |
所属 | 八宝水軍第12代棟梁(隠居人)、麦わら大船団 |
所属船 | 八宝塞 |
能力 | 八衝拳 |
覇気 | 覇王色、武装色、見聞色 |
出身地 | 西の海 花ノ国 |
誕生日 | 12月12日(第12代棟梁) |
星座 | いて座 |
血液型 | F型 |
好物 | 青椒肉絲 |
笑い方 | ひやホホ |
CV | 青森伸 |
戦闘力
※若い頃の全盛期の姿
現役時代は5億4200万ベリーの懸賞金を懸けられた大海賊であり、ガープら前世代の猛者らと互角の激闘を繰り広げてきた最高クラスの実力者の一人。
“八衝拳(はっしょうけん)”と呼ばれる拳法を体得している他、現役時代は二つ名に相応しく、錐に似た形状の頭部による攻撃も得意とし、かつて頭突きで氷の大陸を破壊したという逸話がある程。
現在は老齢と持病による衰えもあって棟梁の座をサイに譲っており、ほぼ隠居状態にある。
しかし、全盛期から衰弱している状態でありながらも、億越えの海賊キャベンディッシュの剣による突きを頭で防いだり、新世界編のルフィのギア2の速度に対抗できる速度を持っていたりするなど、実力は圧倒的である。ガープが何度も戦い、最終的に念入りに特訓するために山を八つ破壊しなければならないほどの実力を持っていた。
ルフィと激闘を繰り広げた際、大地が揺れる程の衝撃波がコリーダコロシアム全体に駆け巡り、観客を巻き込んだ。
覇気
武装色と見聞色の覇気は然り、他にも覇王色の覇気を体得ている。覇王色は、猛者の揃う闘技大会で周囲の敵を大勢気絶させる他、見聞色の覇気でその人物を特定し、変装していたルフィを察知して気付いてしまう程の熟練度を持つ。
特に彼の武装色の覇気を纏わせた錐頭は猛烈で、一点に凄まじき力を込めることによって、氷の大陸(宝玉氷床)を打ち砕く威力を発揮する。しかし、その力はガープによって最大の武器であると同時に、宝物庫の唯一無二の鍵でもあった頭部の錐を凹まされたことで、戦闘力の低下と同時に心をへし折られ、第一線から退いてしまう。
衝撃を操る“八衝拳”が覇気を応用した武術なのかは不明だが、ワノ国編で明確になった武装色の上位技術と酷似している。
技
- 錐龍錐釘(きりゅうきりくぎ)
頭の錐に武装色の覇気を纏わせ、体ごと高速回転しながら繰り出す全身全霊の頭突き。
氷の大陸を割る唯一の手段であったチンジャオの最強攻撃だが、頭の錐が凹んで以降はただの頭突き技に成り下がってしまった。
広義には八衝拳の奥義を極め、氷の大陸を割る力を得た者に与えられる最強の称号でもあり、後に足技を覚醒させたサイにその名を譲っている。
- 無錐龍無錐釘(むきりゅうむきりくぎ)
- 武頭(ブトウ)
- 武頭回転(ブトウかいてん)
- 武頭回転・乱舞(ブトウかいてん・らんぶ)
性格
一見穏やかな老人だが、若い頃、ガープに手ひどい手傷を負わされて自慢の武器であった尖った頭部を失ったことに強い恨みを抱いており彼のことを「悪魔のような存在」と嫌い、ガープの関係者に対しては激昂する一面がある。
彼のことを孫子の代まで憎むと誓っており、孫のルフィと息子のドラゴンに対する憎しみも半端ではない。
が、チンジャオの自分や兄を見下す態度や筋違いの怒りを自分に向けることに激昂したルフィのゴムゴムの雷将象銃を喰らったことで偶然頭部が元に戻り、そのことから逆にルフィに深く感謝し八宝水軍ごと譲ろうとするなど長い恨みをあっさり撤回する一面も見られた。
また、孫のサイの台頭には心から喜び、自慢の頭の錐が再び折られてもその表情は喜びで満ち足りていた。
活躍
初登場のドレスローザ編では、ルフィの義兄エースの能力メラメラの実を狙うという名目で闘技大会に参加した。
予選ではCブロックに出場し、ロジャー全盛期を生き残った実力者に相応しい戦いぶりで最後の2人にまで残り、ルフィとの直接対決でも互角の戦いを繰り広げた。しかし、歴戦の戦士ゆえのルーキーを見下す態度がルフィを怒らせてしまい、応戦を試みたものの一撃で倒されてしまった。この時の衝撃で、30年前にガープによりへこまされた頭が元に戻り、再び錐形の頭になった。このことによりルフィに深く感謝しガープへの恨みも消えて八宝水軍を麦わらの一味の傘下にしてもらおうと考える。
コロシアムを敗退した後はシュガーによりオモチャにされてしまうもウソップの活躍により開放。その後は前述の一味への恩に報いるためとドフラミンゴの兵器工場を破壊する元々の目的達成のため、賞金には目もくれずにドフラミンゴ打倒に動く。その中でドフラミンゴの部下ラオGと戦ったが、ルフィ戦以降持病が悪化した事などが原因で苦戦を強いられてしまう。
戦いの終盤、隣で戦っていた孫のサイが敵のベビー5に情けをかけた挙句、許嫁がいるのに勝手に婚約した事(この時点ではベビー5が一方的に言っていただけ)に怒り、自分の戦いを放置してサイとベビー5に襲いかかった。しかし、迎撃したサイの足技で錐頭が直角に曲げられ返討にされてしまった。この攻撃でサイの覚醒を感じたチンジャオは八宝水軍の全権をサイに委ね完全引退する事を決め、サイに首領の異名と「錐龍錐釘」の技名を与えた。だがその直後、急襲して来たラオGの攻撃で意識を失い戦いから離脱する。
その後一時的に復帰し、鳥カゴを押してルフィを手助けする等した。
余談
- 氷床
「氷床」とは総面積5万㎢以上の厚い氷塊で覆われている広大な地域のことで、場合によっては「大陸氷河」や「内陸氷」とも呼ばれたりする。現実では南極大陸やグリーンランドが存在。
なお、作中では「宝玉氷床」を「氷の大陸」と言い換えで表現されているため、ここでは「大陸氷河」が適する。
- 懸賞金
ガープによって戦力と精神を弱体化させられ一線を退いたが、もしガープとの戦闘さえなければ更に海賊として台頭していたとも考えられる。
※1 5億レベルは四皇の勢力以外では最高レベルの賞金・四皇勢力でも上位幹部クラスであり、四皇の勢力の幹部であるか否かや他の政治的危険性も賞金に関与するため、単独の海賊団だったとすれば破格の懸賞金と言える。
※2 八宝水軍は麦わら大船団に加入するまでは花の国のギャングをしており、その一環(曰く最後の奉公)として現棟梁のサイが花の国護衛となって世界会議に同行する一幕もあった。これらから推察するにチンジャオも世界政府加盟国である花の国の庇護を受けることで王下七武海のように懸賞金を解除されていたものと思われる(加盟国の働きかけで懸賞金に影響を与えられるのは表立ってはいないがサンジの例がある)。
- 未確認