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愛ある拳は 防ぐ術なし!!


自由にやるにはこれ以上の地位はいらん


……さァ 始めようか 小僧共


悪党に同情はねェが…家族は違う…!!!わしゃあどうすりゃええんじゃい………!!!

エース貴様……!!! なぜわしの言う通りに生きなんだ!!!


ここを通りたくばわしを殺してでも通れ!!!

"麦わらのルフィ"!!!


※この記事は単行本・アニメ未収録の重大なネタバレ情報を含みます。


概要編集

世界の均衡を司るという三大勢力の一つ、海軍本部に所属する軍人。階級は「中将」。

ルフィの祖父で革命家ドラゴンの父。


かつては海賊王ゴールド・ロジャーと激闘を繰り広げ、その数々の功績から「海軍の英雄」と呼ばれる伝説の海兵。


同じ海軍本部中将であるつるや、元海軍本部元帥で現在は大目付のセンゴクとは同期の間柄。


プロフィール編集

本名モンキー・D・ガープ
異名海軍の英雄ゲンコツのガープ伝説の海兵
年齢76歳→78歳
身長287cm
所属海軍本部中将
覇気覇王色武装色見聞色
出身地東の海 ドーン島 ゴア王国
誕生日5月2日 (ゲンコツ=5,2)
星座おうし座
血液型F型
好きな食べ物せんべいカレー
嫌いな食べ物ピーマン
趣味せんべいパーティー
イメージ動物セントバーナード
笑い方ぶわっはっはっは
挙げる正義おれの正義
初登場単行本45巻 第431話『愛の拳』
WT10044位(23693票)
CV中博史



人物編集

容姿編集

短く刈り込んだ白髪の短髪に、口周りに髭を蓄えた老将。

左コメカミから左目下にかけて三日月型の縫い傷があり、奇しくも孫のルフィと共通した特徴となっている。80歳間近の老齢であるにも拘らず、筋骨隆々とした巨体の持ち主。


言動編集

一人称は「わし」(ただしコビメッポ奮闘日記を描いたアニメや、27年前のエッド・ウォーの海戦を描いた0巻では「おれ」の場面がある)。

孫のルフィ同様に自由を愛する豪快な性格の持ち主で、むしろルフィより自由と断言しても過言ではない。ルフィ同様立場や責任に縛られるのを嫌い、序列上かなり高い中将の地位に就きながら、堅苦しさの無い明るい性格に惹かれる部下は多く、無茶苦茶な振舞いにツッコミを入れられたり一緒に雑務をこなしたりと非常に慕われている。そのため、他のクールな雰囲気を持った海軍幹部とは一線を画す存在感を放っている。

元海軍本部大将のクザンも彼の理念に大きな影響を受けたうちの一人で、若手時代からガープを恩人として尊敬し続けている。


かつては何よりゴール・D・ロジャーの拿捕に情熱を燃やしており、ロジャーが動くとあらばつるやセンゴクの指揮する軍艦にも乗り込んで決着を着けようとしていた。しかし軍艦が損傷するほど激しく暴れる事態も多かったため、つるは軍艦に乗せるのを嫌がっていた。


自分の正義に従い行動する『おれの正義』を掲げ、「人の"未来"を守る」ことがガープの考える絶対的な正義である模様。

この考え方をガープ本人が直接口に出すと(状況的に最悪の場合は)老い先短いジジイは見捨ててよし!!というもはや暴言としか思えないものになってしまうが、この「老い先短いジジイ」には今やガープ本人も含まれているらしく、ガープなりの年長者たる責任と並々ならぬ覚悟が込められている。

このため、先の発言や考え方を聞いた他者からどんな抗議や批難を受けても決して撤回はしない。


ルフィとエースへの姿勢編集

海賊に対する姿勢は一般の海兵同様「同情の余地無し」と徹底しているが、ルフィなどの親類縁者の海賊には甘い一面があり、ルフィの活躍には度々「さすがはわしの孫じゃ」と喜んでいる。ルフィがインペルダウンに侵入した時など、その報告を受けたセンゴクに烈火の如く怒鳴られるも全く意に介さず、それどころか煎餅の袋を小脇に抱えたまま誰にともなくサムズアップ、涙を流しながら大爆笑していた。


それはかつての宿敵から託されたエースに対しても変わらず、刻々と処刑の時が迫るエースの前で涙を浮かべながらなぜわしの言う通りに生きなんだ!!!と呟き、マリンフォード頂上決戦の際にはエースを奪還しようとするルフィの前に立ちふさがるも、愛する孫達への想いから拳を止めた隙に殴り飛ばされてしまっている(ガープの望み通りに海軍に入っていれば、エースやルフィのが明るみになろうとも、自身の名声や地位、功績の全てを使って守り抜けるため)。

更に、解放されたエースを殺し、ルフィを手に掛けようとしたサカズキに対し、本気で殺意を抱きセンゴクに抑え込まれてもいる


一方で、ルフィやエースへの鍛錬や育て方はややズレており、まだ年端のいかない頃のルフィをジャングルなどへ送り込むなど、他者から虐待と思われかねない行動もしばしば(海軍としての仕事の多忙さ故、あまり孫への教育に時間をかけられない身であるので、ガープの方針が全面的に間違っているとは批判し切れないが)。

訓練の奇抜さに目が行きがちだが、子供を突然慣れ親しんだ村から僻地に送り孤独な思いをさせるなど、精神的にきつい行為もしてしまった模様。

しかし、ガープ自身は孫達に「強い海兵になってほしい」希望に加え、長年海兵として『戦場の過酷さ』を知っている故の選択とも見える。

実際アニメではくたびれた幼いルフィを背負いながら孫に嫌われることを承知であの訓練をやっていたことが明かされた。


理性的な側面編集

豪胆な性格と豪快な行動とは裏腹に、その年齢によるものか老獪さや思慮深さをも併せ持っており、頂上戦争勃発以前には部下からの報告でレイリーの動向をつかんでおきながらも、下手にレイリーを相手にしようとした場合に予想される失われる海兵の数を考えてから、白ひげらとの対決に専念するために、センゴクらにも言わないように命令しておくなど敢えて放置したり、世界会議の際には国際情勢をシニカルな視線で眺める一方、魚人島の王族達にこれから起こりうるであろう大きな変化を伝える※など、普段の様子とは違う年長者としての姿も垣間見える。


また、作中ではあくまでも理想を叶えることを目標として、時には上司や社会にも反抗する理想主義者が多い中で、(親友のセンゴクが上司なのもあるが)曲がりなりにも上司からの命令には忠実に従い、理不尽な現実と自分の正義との折り合いをつけつつも、現状の秩序の維持を優先する現実主義者であり、自分の正義に反するのならば上司に反発する選択すらも辞さない、藤虎とはまた別の形で海兵の鑑と言える存在



※尚、この時点での魚人島王族一行とガープは、感情面では穏やかな一方で

『しらほしが天竜人の奴隷にされそうになった時に助けなかった海兵』

『魚人を迫害する人間族の著名人』

という途轍もない溝が刻まれた関係である。

そのことに対する謝罪の意味もあったのか、ガープは魚人・人魚のホームグラウンドである海中にシャボンで覆われているだけの身一つで立っており、魚人島側の怒りが後少し高ければそのまま海中で溺死する危うい状態の中で会話をしていた。

人間関係編集

家族関係編集

上記の通り、市民や海賊と敵対する数多くの人間にとっては「英雄」と呼ばれるに相応しい人間だが、その一方で主人公であるルフィの祖父であるのを皮切りに、親族には政府と敵対している人間が数多い。

作中世界の政治情勢を鑑みれば、普通これだけの身内を抱えていれば、即刻処刑されていてもおかしくない筈であるのに、身内の素性が明かされても尚「海軍の英雄」と称えられる辺り、全盛期の彼の活躍の凄まじさが窺える。


革命家。通称「世界最悪の犯罪者」。

ただし、作中での彼との関係性はあくまでもルフィの父親としてその存在を明かした時と「息子が革命家になった!!チキショー」と1087話の回想で触れている時のみである。

世界中で起こる革命を裏で指揮しており、天竜人打倒の為に世界中で戦争を行っている。

奴隷制崩壊と理不尽な格差社会の是正の為に戦っている為、市民からは支持を受けることも多いようだが、王制を敷く多くの国家にとってはその影響力と思想こそが世界を転覆しうる脅威とされる。

その一方で、ローグタウンでルフィと会った時の事情を「ドラゴンから聞いた」と語っており、その口ぶりから現在も連絡を取り合っている可能性があるため、海軍としての立場はともかく、ガープ自身がドラゴンを敵と看做しているかどうかは不明。


海賊。言わずと知れた主人公。破竹の勢いで頭角を現す新人海賊であり、世界政府の三大重要拠点である、「司法の島」エニエス・ロビー、「大監獄」インペルダウン、旧「海軍本部」マリンフォードに襲撃・侵入・脱出した前代未聞の海賊。

新世界に入ってからは「五人目の皇帝」と謳われるほどの成長ぶりを見せ、

遂には四皇の一角を破り、新たな四皇の1人に名を連ねた。


海賊。白ひげ海賊団の二番隊隊長であり、海賊王ゴール・D・ロジャーの息子。

その血筋は、他ならぬ海軍によって、かつてはある島に生まれて来る全新生児を殺してでも絶やされるほどに憎まれながらも、ロジャー自身の頼みを聞いたガープにより一人前に育てられる。

後には、白ひげ海賊団との全面抗争である「頂上戦争」においてそのきっかけとなり、彼の意志が遺された海賊たちの希望になった。


組織関係編集

多くの功績によって海軍では彼を無闇に処罰できないが、それはそれとして海軍内では彼を嫌う者は少ない。その人柄や部下を育て上げる手腕から慕われており、コングはガープが引退の意思を示した後も、実質的にはそれを認めるものの「後進の育成」の為に軍に残ってもらった。


海軍の入隊がおつるさんゼファーとともに同期であり、ガープが問題を起こす度に庇い、金獅子を共闘して倒すなど、共に激動の時代を生き抜いてきた。

大将時代や元帥時代のセンゴクはガープの奔放さに怒ることしょっちゅうだった。が、大目付になった事で気楽になったセンゴクは、まるでガープのように海軍おかきを貪りイッショウの頑固さやサカズキの苦労を笑っていたので、実は似た者コンビだったのかもしれない。


一番弟子。優秀過ぎるが故に早々に海兵としてのカリキュラムを全て終わらせてしまったクザンがガープを訪ね、当初はガープ側が拒否したものの後に弟子にした。

クザンからは大変懐かれており、クザン本人曰く「色々世話になった」「恩人」と評している。

二年後、クザンがコビーを拉致した黒ひげ海賊団に加担したことで破門を言い渡した。


副官のボガードと共に彼らを育て上げ、現在はそれぞれ大佐と小佐にまで出世しており、特にコビーの功績はドレスローザの英雄キュロスも認めるほど。

ちなみにガープの初登場となる2人の扉絵連載では犬のマスクでガープの顔が見えず、本編初登場時にマスクを脱いでガープの顔とルフィとの関係が明らかになる。


好敵手との関係編集

ガープはロジャー海賊団四皇の海賊団、更にその四皇の多くが若かりし日に所属したロックス海賊団といった伝説の海賊たちを相手に暴れ回っていたため当時及び現在の海賊たちからは恐れられている。


25年前まで追い続けた伝説の海賊で、ロジャーに関する情報が入ればたとえ上司との話の途中でもすぐさま切り上げ、出撃命令が無くとも討伐に向かうなど、長年ロジャーを苦しめ続けた。

海兵と海賊という敵対関係ではあるが、38年前にはゴッドバレーにてロックス海賊団を討伐するべく共闘している。また、ガープはロジャーのことを仲間の為なら自らの命を懸け、もし仲間を侮辱されればたとえ一国の軍隊であろうとも壊滅させる姿勢を理由に嫌いになれず、ロジャーからも仲間と同じくらい信用できると評されている。


38年前まで世界中に悪名を轟かせていたロックス海賊団の船長。ガープはゴッドバレーで対峙し、ロジャーと手を組んでロックスを撃破した。


花ノ国・八宝水軍の長の大海賊。ガープとは何度も戦ったらしく、因縁の相手だった。海兵と海賊という間ながら、戦う際には互いに船を停泊させて部下も介入させない一対一の勝負をしていたことが窺える。ガープが山8つをサンドバッグにして臨んだ最後の勝負では、冷や汗をかきながらもチンジャオの頭の錐を凹ませて勝利し、チンジャオがガープを恨む原因になった。なお、これまでにチンジャオを捕まえた描写がないが、あえて捕まえなかったのか、それとも毎回逃げられていたのかは不明。ルフィの時と異なり、身内でもない大海賊を何度も個人的な理由で放置していたのならば問題である。

  • 八宝水軍がどの時点で花ノ国お抱えの組織になって庇護を受けたのかは不明だが、ガープが (恐らく組織の枠を超えて) 何度も力比べを挑んだことから、当時はまだ花ノ国の庇護を受けていなかったと思わしい。

その他編集

ネプチューンとは友人で、お互い気軽に軽口をたたき合う仲。


戦闘能力編集

『海軍の英雄』 #ワンピース #ONEPIECE

基礎戦闘力編集


かつてロジャーやシキ、ロックスを始めとした大海賊と渡り合った猛者。

現在も、本人は衰えていると語っているが、「素手で大砲よりも速く砲弾を投げる」「サウザンドサニー号よりも巨大な鉄球を投げる」「四皇の幹部達と渡り合う」など未だに驚異的な実力を有している。


若い頃から現在まで続けている日課の鍛錬として、"軍艦バッグ"と言う、能力や覇気を使わずにひたすらに「軍艦の装甲」を毎日サンドバッグのごとく殴り続けている鍛錬方法がある。

能力や覇気を使わないのが"軍艦バッグ"のルールであり、ガープの弟子であった青キジもこの修行を行っていた。能力や覇気を使用しないということは、当然体には負荷がかかるほどのとてつもない刺激が効率よく入るようになるので、彼の元で修業した者も異常に成長も当然早くなるのはある程度は目に見える。

また、30年前にはチンジャオの「武装色の覇気」を纏い硬化した錐頭を凹ませた事がある。

その際、ウォームアップ代わりに山をサンドバッグ代わりに8つ程粉砕してきたと語っている。


幼少期から虎に圧勝出来るほどの力量の持ち主だった。

またその力に甘んじることなく更なる努力と実戦経験を重ね、際限なく鍛え上げ続けた結果が現在のガープの強さの根幹である。

これに関してブランニュー「"英雄"達の強さは生まれ持ったものじゃない」と評している。


実力は非常に高く、上層部から大将への昇進要求も何度も受けているが、それを断って中将であり続けている。

その理由の一つとして「自由にやるにはこれ以上の地位はいらない」という発言をしている。

(大将以上の地位を得てしまうと「天竜人直属の部下」になってしまう。)


覇気編集

年老いた現在でも非常に強大な覇気を操ることができ、3色の覇気は極めて高い領域に達するほどに鍛え上げられている。

「武装色の覇気」を纏い硬化した拳は凄まじく、当時の八宝水軍の棟梁・チンジャオの「氷の大陸(宝玉氷床)」を打ち砕くとされる「武装色の覇気」を纏い硬化した錐頭を上回り、その拳骨一つで真正面から打ち破っている。


アニメではクザンのアイスBALLにより氷塊の中に閉じ込められるも強大な覇気により粉砕し、その砕け散った氷塊に覇気を付与して投げ返すという荒業を披露した。

また、『VIVLECARD ONEPIECE図鑑』によると、「覇王色の覇気」も持っている事が判明している。海兵で持っているのはセンゴクに次いで二人目。




編集

技名には「拳骨」に宇宙に纏わるものを繋げたものが多い。


技名も無い正真正銘ただのゲンコツ

ガープの代名詞であり、異名の由来でもある技。


頂上戦争ではマルコをぶん殴って体制を崩させたり、過去にはチンジャオの錐頭を真正面から激突して凹ませたり、その拳でロックス海賊団と渡り合ったりと、様々な場面で使われている。

ちなみに打撃系の攻撃が効かないはずのルフィもガープのゲンコツは普通に効いて痛がっており、読者に覇気(武装色)を纏っているからではと思われていたが、ガープ曰く「愛ある拳は防ぐ術なし!!」らしく本当に普通のゲンコツであり、作者も覇気を否定している。


  • 拳骨隕石(ゲンコツメテオ)

大砲の弾を直接手でつかみ、そのまま相手に投げつける。

ただそれだけなのだがその腕力のせいで砲弾を大砲で撃つより自分で投げたほうが速いという異常事態を起こしており、これを見たゾロは「野球のボールじゃあるまいし」と述べている。しかも全盛期はこれ以上のパワーだったらしく、最近は年のせいで威力が下がっているらしい。


  • 拳骨流星群(ゲンコツりゅうせいぐん)

上記の拳骨隕石を次々に連投する。

1000発くらいなら現在の体力でも連投できるというから驚きである。

砲弾が尽きるまで続けられる砲撃の上を行く猛攻に、並みの海賊船では到底耐えきれない。


  • 拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)

黒い稲妻のように迸る莫大な覇気を込めた渾身の鉄拳を打ち下ろす。ルフィがワノ国で会得した外に纏う覇気の応用技と言える。

拳が直撃せずとも、上空から放った際の覇気による余波だけでちょっとした町が壊滅するという出鱈目にもほどがある威力と攻撃範囲を誇る。

しかし、これだけの破壊力を見せつけながらも本人によれば「(全盛期の威力から)すっかり衰えた」らしく、技を放った後に現在の技の威力に納得できていない様子だった。

それに対して、海賊達は「フザけんなァ!!!!」とツッコんだ・・・


アニメではド派手な演出になっており、技を炸裂させるべく跳び上がったガープの背後に銀河系が映し出され、拳骨と共に放たれた覇気がまさに超巨大隕石あるいは核弾頭が着弾したかのごとく下の町を焼け野原へと変えた。


  • 海底落下(ブルーホール)

覇気を纏った手で相手を鷲掴みして捕らえ、直後にそのまま地面へ垂直に叩きつける。

ちなみにブルーホールとは海底が何らかの影響で陥没して穴のように見える地形のことを指し、この技を喰らった相手は元ネタの地形や技名のように奈落の底に落ちていく。

海上・船上で使用すればそれこそ海底まで沈めてしまえるだろう。

なお、黒ひげの技名にもあるブラックホールとは語感こそ似ているが、これまでとは異なり宇宙に関係した呼称ではない。


  • 海賊火の玉

敵の火炎攻撃を「近くにいる海賊を盾にして防ぎ、火だるまになった海賊をそのまま武器として投げ付ける」即興のカウンター攻撃。

確かに海賊から見れば悪魔としか表現のしようがない衝撃的な戦法である。

ちなみに「敵を人質にする」という行為は彼の孫も割とよくやる戦法である。


  • 拳骨唐竹割(ギャラクシーディバイド)

渾身の覇気を込めた鉄拳を直接叩き込み、「唐竹割」という技名よろしく対象を真っ二つに割り砕く。

対象が「」であろうとも一撃で破壊する大技。

なお、原作では描写があまりはっきりしていないが、それを見た海賊たちによれば、切断系の技というよりはただのパンチらしい(それでも海賊たちがビックリするぐらい有り余る破壊力であったが…)。


作中では重症(本人は軽傷と強がっていたが)で放ったにも拘らず海賊島ハチノスにある髑髏形の巨岩を真っ二つに叩き割り、シマシマの実の能力でハチノスと一体化していたアバロ・ピサロの顔面に無視できないダメージを負わせた。

アニメでは拳からの覇気が破壊光線の如き勢いでピサロの顔を割るド派手な演出となっている。






伝説編集

ロックス・D・ジーベック」を船長とするロックス海賊団を38年前の「ゴッドバレー事件」で壊滅させた功績が、ガープが「英雄」と呼ばれる所以である。この海賊団はゴール・D・ロジャーの前の時代を代表するほどの存在であり、四皇の内3人や、金獅子のシキキャプテン・ジョン等、後に伝説と呼ばれる程のビッグネームを残す事となった大海賊たちもその船員であったという。

しかし彼にとってこの戦いは、「非加盟国であるゴッドバレーで行われた“人間狩り”である『先住民一掃大会』にて、天竜人の奴隷達を守る為に自分自身にとって守る対象でない天竜人を守ってしまった上に、海兵にとって敵である海賊と結託した」として苦い記憶となっている。


20年ほど前、海賊王ロジャーの時代には同期のセンゴクと共に海軍の前線を引っ張っていた。現在では何度もロジャーを追い詰めた“伝説の海兵”として知れ渡っている。

何度もガープと闘い殺されかけた過去も持つチンジャオ曰く「かつてのガープは海賊たちにとって悪魔そのものだった」とのことであり、海軍本部に襲来した元ロックス海賊団船員にしてロジャーのライバル金獅子のシキをセンゴクと共に捕らえた逸話もある。


活躍編集

第1部 サバイバルの海 超新星編編集

扉絵連載『コビメッポ奮闘日記』編集

本編に先駆けて、コビーヘルメッポを主人公とした扉絵連載にて登場した(この時は犬の毛皮を頭からかぶっており、まだ素顔が明らかにならず)。


本編において“東の海シェルズタウンにある海軍支部司令官モーガン大佐による蛮行がルフィによって解決された後、モーガンは囚人として捕らえられ、本部にこれまでの数々の問題行動が報告される。ガープの部隊は、彼の身柄を引き取るために東の海に赴き、現地支部の船と連携して海上での引き渡しが執り行われる。


しかし、うっかり立ち眠りをしてしまった隙を突かれ、モーガンに斧手で斬りつけられ、そのままモーガンは実子でもあるヘルメッポを人質に小舟を奪って逃亡してしまう。副官のボガードは直様部下たちに小舟を人質諸共撃沈するように指示するが、ヘルメッポを友達だと慕うコビーが砲口の前に立ちはだかり攻撃を阻止しようとし、ガープもこれに同調したのか、起き上がりざまに大砲そのものを拳骨で破壊した(モーガンから受けた傷もガープにとってはかすり傷だったようで、スーツに血を滲ませつつもピンピンしていた)。


結局、海兵たちはモーガンを取り逃がすことになり、彼の攻撃を邪魔したコビー、実父と決別して戻ってきたヘルメッポ、そして支部の海兵たちは、ガープに対して深く謝罪した。しかしガープは、彼らに制裁を与えるどころか、むしろコビーやヘルメッポの行動に関心を覚えたようで当時雑用の二人を自ら預かるとして引き抜き、そのまま本部へ戻った。その後は二人を徹底的に鍛え上げ、後のウォーターセブン編の頃にはそれぞれ曹長、軍曹まで昇格させるほどの実力を授けた。


  • アニメ版では

上述のエピソードが一部補完・改変されており、モーガンの身柄引取時は「眠らずにドーナツを何個食べられるか」という記録に挑戦の真っ最中だった(因みにその時点で不眠不休で842個のドーナツを食べており、843個目を食べた瞬間に寝た)。また、コビーも砲撃を阻止した後、自らヘルメッポを助けようとモーガンの小舟に泳いでいき、ガープは大あくびを上げながら起きるとそのままダブルスレッジハンマーで大砲を破壊。周りの海兵から傷を心配されても、自分の傷に気付かず誰かが負傷したと勘違いするなど、ボケとしての立ち回りにより拍車がかかっていた。


後のココヤシ村編を経てルフィが賞金首として指名手配された際、コビーとヘルメッポが彼について密談している場に出くわし、コビーがルフィのことを「友達」と呼んでいるのを聞く。神妙な面持ちで二人に声をかけて海岸に呼び出し、海兵としての覚悟を問い詰めた上で自身の口を封じてみせるよう発破をかける。もっとも、これは決して二人を罰する目的はなかったようで、覚悟を決めて自身に殴りかかってきた二人をボロクソに叩きのめした後、二人の覚悟を認め、以降は徹底的に鍛えてやると宣言した。


当時本編にはガープが登場していなかった(本編での初登場であるウォーターセブン編が描かれたのはこれより250話近く、実時間で4年後である)為、アニメオリジナルのキャラ付けも多くなされており、後々本編に登場した「海軍の英雄」ガープの描写とは一部違いが見られる。

  • 肩書が「海軍の英雄」ではなく「海の英雄」
  • 一人称が「おれ」になっている場面があり、本編初登場と比べ若々しい印象がある(尤も、若い頃のガープの一人称も「おれ」なのでそこまで違和感はない)
  • これでも海軍本部の重鎮であらせられる」と、リッパー海軍第153支部中佐にフォローになっていない減らず口を叩かれている
    • 当時はセンゴク・コングといった将官より上に位置する人物や三大将・その他の海軍中将といった本部将官は登場していなかった
  • ヘルメッポには「犬ジジイ」「隠居ジジイ」と罵られている
  • ルフィ達が「海軍中将ガープ」の名を聞いても無反応(本編ではナミもガープの名を知っていたが、この時点では全く反応しなかった)という、本編登場時の反応からすると考えにくい反応をされている
  • 声に本編登場時ほどの迫力がない。なお、CVに関しては当時から一貫して中博史氏が担当している

とはいえ

  • 「ゲンコツのガープ」の異名はこの時点(2001年放送)で既に出てきている
  • 鉄の柵を切り裂く切れ味のモーガンの斧で斬られて、のん気に「負傷者は自分だった」と納得している
  • 「『友達』の事は大目に見てやる」と「海軍に置いておくわけにはいかない」ほどの軍規違反を見逃す
  • コビーヘルメッポのパンチを跳ね返す「効かーん!」がとそっくり

など、支部の人間とは比べ物にならない圧倒的な強さ、既に設定が固まっていると見られる部分、後に明かされる正体の伏線はこの時点で既に張られている。

ウォーターセブン編集

本編では、CP9との戦いを終えたルフィ達の前に初登場。成長したコビーとヘルメッポを連れてルフィとゾロを相手に戦わせ、2人の腕を試させた。


当初、今回はあくまで2人をルフィに再会させる目的での遠征だったが、このことを電伝虫でセンゴクに話したら(当然ながら)ドヤされてしまい、サニー号の出航の際に一味の前に現れ「やっぱりここで海の藻屑となれ」と攻撃を開始した。


ガープ自身もルフィとの約束を破ったのを悪かったと思っており、戦わない約束を破ってしまったお詫びとしてガープ1人で応戦するが、自慢の拳骨で大砲よりも遥かにスピードと威力を持つ砲弾を雨のように浴びせ、麦わらの一味を大いに苦しめた。

マリンフォード頂上戦争編集

インペルダウンにて、バナロ島でマーシャル・D・ティーチとの激闘の末敗れて海軍に身柄を拘束されたポートガス・D・エースと面会。少しだけ言葉を交わした。


その後、白ひげ海賊団との大規模戦闘であるマリンフォード頂上戦争に参戦。

エース処刑の刻が近付く中、海兵としての立場と、家族としての立場との間で心は揺れ動き、家族に対する情から苦心し、ルフィがいる戦場を見下ろしながら、エースの隣で涙を流しながら何故わしの言うとおりに生きなんだ!!!!とやりきれない気持ちを顕にした。


それでも、ガープはあくまで海兵の立場。職務を全うすべく処刑台に急接近したマルコを撃墜し、陣を離れた三大将に代わって“罪人”エースの身柄を死守。ついには“海軍中将”として、処刑台に到達しようとする“海賊・麦わらのルフィ”の前に立ちはだかる。しかし、ルフィやエースに対しての家族の情から振り上げた拳の行方に躊躇してしまい、ルフィの攻撃を真っ向から受ける形で敗北する。長年の戦友であるセンゴクも、直前にガープが手を緩めた本心を察知しており、その上で「お前も人の親だ」と漏らして失態に目を瞑った。


エースがサカズキに殺された時は、あまりの怒りで半ば我を忘れ、本気でサカズキを殺そうとするもセンゴクに止められる。その後、戦争は弟子であるコビーの決死の訴えと、その直後に現れたシャンクス率いる赤髪海賊団によって治められる。


戦いの後、センゴクと共に第一線を退き、後進の指導に当たる。

頂上戦争の後、白ひげの死により各地の海が混乱することを想定し、故郷であるフーシャ村に戻ってしばらくの間駐在する。しかし、マキノの店で待ち伏せていたダダンからは、ガープにとっても彼女にとってもかけがえのない家族であったエースを見殺した事実から、激しい怒りをぶつけられる。ガープもその気持ちを理解しており、ただ黙ってダダンの暴行を甘んじて受け入れた。


第2部 最後の海 新世界編編集

世界会議編集

リュウグウ王国一行の護衛を担当。

ルフィの祖父ということもあり彼に似た性格のガープは、ネプチューンをはじめとする王族から信を置かれていたらしく、ネプチューンやしらほしから相談や質問を受け、特にしらほしとは笑顔で手を振り別れた。

一方で『出身国の国王』の立場で偉ぶるステリーに対しては「クソガキ」呼ばわりで一蹴し、果ては「顔がムカつく」とはっきりと侮蔑する。また、彼が「天竜人になりたい」と宣うと「あんなゴミクズ」と断言するなど、世界貴族に対しても良い思いを抱いてない本心を示唆している(もっとも、自分達より地位の低い者を奴隷にして酷使したり、魚人を差別したりと腐敗しているので当たり前である)。

その後は王族を送り届けた他の将校らと会食。特にヒナとはロックスを話題に語り合った。


世界会議解散後は再びリュウグウ王国一行の護衛に就き、魚人島まで同行。到着後はネプチューンからもてなしを受けるが、会議の期間中に起きた事件の解決をしなければいけないガープは茶の一杯をもらうだけに留め、島を出航。その直前にはネプチューンたちにアラバスタの一行に起きた事件について明かした。

出航直後、カイドウビッグ・マムの海賊同盟の報告を受け、顔を曇らせた。

エッグヘッド編集

ボア・ハンコックの拿捕に向かったコビー黒ひげ海賊団に拉致され生死不明となり、ヘルメッポやひばりといった(SWORDのメンバーを含む)海兵達が心配する中、軍艦に乗って海軍G-14支部のドールに通信を入れ、自分が海賊島ハチノスに向かいコビーの救出を宣言する


その後、彼に賛同したSWORDの隊員や協力者と共に、軍艦ごと空をかっ飛び、上空から本島へ突入する奇策でハチノスを強襲。(アニメにて、ガープがパンチを後ろに放った勢いで飛んでいたことが判明)

いつものように豪快に笑いながら(しかし愛弟子であるコビーへの仕打ちに対しての怒りからか、目は全く笑っていない)、挨拶代わりとばかりに「拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」を繰り出し、一撃で眼下に蔓延る無数の海賊を町ごと撃滅した。


新たに四皇となったバギー率いる犯罪組織「クロスギルド」の海兵を賞金首にする事業により、ガープに中将としては破格の30億ベリーの懸賞金が掛けられている事が明らかになり、ハチノスの海賊達と戦闘になる。


立ちはだかる元弟子のクザンに対しても、彼の心の中の迷いを見抜いた上で「迷う奴ァ弱い!!!」と一喝、「海底落下(ブルーホール)」により彼を奈落の底へ叩き落とす(アニオリで叩きつけられ落下していくクザンが視線の先で見たのは前述での台詞を言いつつも、やはりやり切れない迷いの表情をしていたガープ自身であった…)。その後もサンファン・ウルフを海へ吹き飛ばすなど圧倒的な強さを見せつけるも、敵の罠に油断したコビーを庇い、シリュウの一太刀を受け重傷を負い、さらに復活したクザンとの一騎打ちで倒れる。

それでもなお立ち上がり、共にハチノスへ乗り込んできた海兵や解放した一般人を乗せた軍艦を脱出させるために奮戦。同様に再び立ち上がるクザンや島と一体化して襲い掛かるアバロ・ピサロを薙ぎ倒し、救出したコビー達に『海軍の未来』を託して脱出に成功させる。そして自身は本島に残り、遂に完全に倒れ伏した。黒ひげ海賊団の幹部たちに囲まれ絶体絶命の状況に居ながらも、未来への希望を守り切った英雄は、満足げに、声高らかに笑っていた。 しかし、一見クザンの発生させた氷の槍に貫かれながら倒れているかのようだが、その氷の槍は傷口の根元以外には血や衣服の切れ端などは一切付着しておらず、とどめを刺したかのように見せかけて氷で止血したのではないかという見方もできる(原作ではわかりづらいが、アニメではシリュウに刺された部分のところであるのがはっきりとしているので原作以上に氷で止血したという考察の余地が生まれた)。

その翌日には新聞にて消息不明と報じられたが、後に黒ひげ海賊団に捕縛されハチノスに幽閉されていることが判明して生存が確認された。クザン曰く「死んだと思っていたが、生きてやがった」らしく、老体とは思えない生命力の高さに驚いていた。

上述のクザンの行動も考慮すると、彼がわざと死なない程度に加減した可能性が高い。





本編外の活躍編集

ONE PIECE FILM Z編集

2年後を舞台にした初の映画。かつての仲間で同期だったNEO海軍総帥ゼファーの過去を部下のコビーやヘルメッポに語った。


海軍超新星編編集

テレビアニメシリーズでもオリジナルエピソードで原作に先駆けて2年後の本編に登場。

若手海兵の指導だけでなく人事も行っている様子で、オールハント・グラント大佐を本人の希望を受け万国近くの海軍G-F基地へと派遣した。また同基地所長のプロディ中将とは旧知の仲とされた。


余談編集

  • 中将の階級のままでいる理由

他の海兵とは異なって横暴な天竜人の事は隠すことなく嫌っており、当時の海軍元帥であったコングからは何度も大将への昇格を推進されても、天竜人直属になってしまうのが嫌であった事から、「常に第一線で戦う事を望んでいる」「今ぐらいが一番自由にやれる」といった名目で、尽く断っている。

一方で、天竜人側やそちら寄りの政府関係者達も、大将の就任を拒み続けている上に海賊や革命軍を身内に持っているガープの存在を目障りに思っているようだが、英雄としての「人望」や「実績」から軽々しく消す訳にはいかない為か、現在も海兵を続けていられている。ロジャーの関係者の多くが刑を受けたか指名手配されている中、ガープは数少ない例外である。

表向きの世界政府最高権力者である五老星1人も、ルフィの暴れっぷりを鑑みて「ガープの孫といえば妙に納得だが」と発言しており、海兵としての実力や実績は認めながらも、その素行や破天荒などについては相当呆れている様子が窺える。


  • 中の人

声優を担当する中博史氏は、ルフィ役の田中真弓氏やドラゴン役の柴田秀勝氏よりも年下である。


  • 読み切り

本作のプロトタイプである『ROMANCE DAWN』(WJに掲載された方、『WANTED!』に収録済み)から登場する最古参キャラクターの1人である。

この頃からルフィの祖父で顔に傷があるのも一緒だが、最大の違いは海兵ではなく正反対の立場の海賊であることだろう。この時点ではあくまで”ルフィの祖父”でありガープという名前では呼ばれていない。また、麦わら帽子もかぶっている。

というのも、後に増刊号に掲載された方の『ROMANCE DAWN』(『ワンピースRED』に収録済み)ではシャンクスが登場しており、連載した場合「ジャンプしか読んでない読者」に対しシャンクスの存在を隠すためのミスリードとして登場したからである。


連載20周年記念で『ROMANCE DAWN』がアニメ化された際には、当然というべきかガープ役の中博史氏がCVを担当している(クレジット名は「じいちゃん」)。



関連タグ編集

ONEPIECE 海軍 海軍本部 げんこつ 高性能じいちゃん 伝説 英雄

 

同期

センゴク つる ゼファー


部下及び弟子

ボガード コビー ヘルメッポ クザン


家族・知人

モンキー・D・ドラゴン モンキー・D・ルフィ ポートガス・D・エース サボ カーリー・ダダン


宿敵・ライバル

0世代 ロックス

ゴール・D・ロジャー チンジャオ シキ

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