「“海賊”は… どこまでいこうと“海賊”なんだ!!!」
「おれ達がクロコダイルを仕留めた…!? …それができなくてウチの部下は泣いてんだぜ…」
「おい…君… 政府上層部のジジイ共に伝えてくれるかね」
「クソ喰らえ ってな」
「お前がどれだけあいつらと長く付き合っていようと 百歩譲って“基地長”だろうと!!!」
「基地を離れりゃ 部隊の命は隊長が預かってんだ」
「おれの部下に 手ェ出してんじゃねェよ!!!」
概要
世界の均衡を司るという三大勢力の一つ、海軍本部に所属する軍人。通称「白猟(はくりょう)のスモーカー」。
「海賊はどこまでいこうと海賊」という思想を持ち、世界を騒がせる海賊たちを徹底して取り締まっている。一方で、海兵(公人)という立場であるが、素行が悪く、組織の論理にも納得がいかなければ従わないなどから上層部からは煙たがれており、「野犬」と通称されることもある。過去には何度もクビになりかけたことがあるが、その都度、同期の黒檻のヒナらの弁解で救われている。また、上記の信条から王下七武海についても懐疑的で、大将“藤虎”と同様に王下七武海制度の撤廃を考えている。
初登場時の階級は「本部大佐」で、東の海のローグタウンに駐在し“偉大なる航路”に入ろうとする数多の海賊たちを捕縛し続け、町から一度も海賊を逃がしたことがない実績を持っていた。
しかし、就任後はじめてモンキー・D・ルフィを取り逃がしてしまうと共に、彼にかつて目の当たりにした海賊王ゴールド・ロジャーの最期と重なるものを感じたこと、“世界最悪の犯罪者”モンキー・D・ドラゴンが肩入れしたことなど多くの疑問が生まれ、その疑念に決着を付けるべく、たしぎを始めとする部下たちと共に、ルフィ率いる麦わらの一味を追って“偉大なる航路”に入った。
マリンフォード頂上戦争後、“新世界”に位置するG-5支部へ自ら希望して異動し、同支部の部隊長(後にヴェルゴの失脚により基地長)に就任した。
現在の階級は「本部中将」。ちなみにG-5の海兵たちからは「スモやん」「スモさん」などと呼ばれている。
プロフィール
本名 | スモーカー |
---|---|
異名 | 白猟のスモーカー |
年齢 | 34歳→36歳 |
身長 | 209cm |
所属 | 海軍本部→GL第5支部 |
階級 | 大佐→准将→中将 |
悪魔の実 | モクモクの実 (自然系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武器 | 七尺十手 |
出身地 | 偉大なる航路 |
誕生日 | 3月14日 (ホワイトデー) |
星座 | うお座 |
血液型 | XF型 |
好物 | スモークチキン |
趣味 | 陶芸、カジノ |
初登場 | 単行本11巻 第98話『暗雲』 |
WT100 | 27位(66962票) |
CV | 松尾銀三(第48話~79話)→大場真人(第94話~) |
人物
容姿
白髪に険しい顔立ち、筋骨隆々とした逞しい体格が特徴の壮年男性。地肌に直接ジャケットを羽織ったワイルドな出で立ちを好む。第2部からは髪型がオールバックツーブロックに変わり、顔の左半分に蛇行して走る縫い傷跡がついている。加えてサングラスもかけるようになったので、もはやそのスジの人を連想させ、とても「正義」を掲げる海軍本部の将官とはおもえぬ威圧的な外見となった。ちなみに、新兵の時は丸坊主であった。
名前の通り、かなりの愛煙家で、滅多なことが無い限りは口から煙草を離すことがないチェーンスモーカー。常に口には葉巻を2本は咥えており、衣装にも腕や胸元など各所に葉巻のストックが添えられている。
性格
一人称は「おれ」。
外見こそ粗暴な印象を受けるが、一般人に対しては優しい面もあり、街中で子供にアイスをぶつけられた際には「悪ィな おれのズボンがアイス食っちまった 次ァ5段を買うといい」とアイスの弁償代を渡していた。
ちなみにこのシーンはファンの間でも人気が高く、pixivでも派生ネタやパロディ絵が多く投稿されている。
部下に対しても、どこか鈍くさいたしぎや不真面目なG-5の海兵らに対して檄を飛ばすことが多いものの、危険な事態においては率先して彼らを庇い、無事に帰還できるよう尽力するなど、見かけによらず他者想いな好漢である。
海軍本部の将校として、もしくは部隊長として部下を率いる事に責任と誇りを持っており、部下を傷付けられると静かに、しかし激しく怒りを燃やす。また、部下をないがしろにするような命令にはたとえ上層部からのものであっても黙ってはいられない。その辺りの心遣いは部下にも伝わっているようで、部下からの信頼と敬意は篤い。
一方で、海賊をはじめとする悪人に対しては容赦がなく、罠にはめて自白させるといった手法も取る。また海流を読み氷山が人為的に置かれたものだと見抜くなど犯罪者の心理・手法把握にも精通している。注意力も高くカギを飲み込んだバナナワニの唸り声を判別するなどの一面も。
己の決めた事のみに従い時に上官の言うことを聞かない性格から、海軍の養成校の頃からの問題児であり度々同期のヒナに助けられてきた。この性格は海兵として正式に入隊した頃からほとんど変わっていないらしく、海軍本部の内外(特に上層部)からは「野犬」と呼ばれ煙たがられていた。実力も本来なら当の昔に本部中将クラスであったが、前述の性格もあって出世も遅れていた模様。
アラバスタ王国の内乱騒ぎにおけるサー・クロコダイル討伐の功を、(海軍が面目を保つために、実際にクロコダイルを倒した海賊“麦わらのルフィ”ではなく)「自分の功績にされた」ことで組織の中で我を通すことに限界を感じ、中将にまで出世した。
こだわり
常に海軍コートは前を開けはなっており、真冬だろうがインナーは着ない。あろうことかトラファルガー・ローの能力でたしぎと精神が入れ替わった時ですら前を全開にし、たしぎ本人(身体はスモーカー)から「やめて~~!!」と言われていた。ちなみにこの時、たしぎ(の体)はノーブラだったが、コミックスの質問コーナーSBSにて中に入ったスモーカーが自分の意思(だけ)で引き千切ったことが判明。
いくら長年の付き合いとは言え、他人の体(しかも女性)に対して遠慮が無さすぎである(男だ女だと本人には気にするようなことでもないのだろうが)。
信念
海軍に所属しているゆえ基本的に政府側の人間であるが、「『海賊』はどこまでいこうと『海賊』」と考えており、世界政府の制度である王下七武海の事を一切信用していない(海軍本部でさえ強い信頼を置いていたクロコダイルに対しても、「昔から頭のキレる海賊だった」と強い警戒心を見せていた)。
また、「人間が徒党を組む以上完璧な組織は存在しない」として、部下にも「海軍に妙な夢は見るな」と語るなど、ある意味海軍本部将校として言ってはいけないセリフを口に出すことも多い。
一方で自分が認めた人物ならばたとえ海賊であっても状況次第で協力体制を組む場合もある。ただし親切心や友誼などではなく、あくまで事態を打破するための苦肉の策としてであり、海賊に手を貸す事自体は海兵として恥だとも考えている。
因縁
バギーに捕らえられ絶体絶命のピンチを迎えた際に死に際のゴールド・ロジャーを彷彿とさせる笑顔を見せたルフィと、その後も次々と起こる偶然の重なり(落雷によるルフィの生還、豪雨による海軍側の火器の機能停止、悪天候ながらも出航するならば追い風となる風向きなど)に衝撃を受け、全力で追走するも更なる想定外の事態によって取り逃がしてしまう。
これ以降「麦わらのルフィ」を己の手で拿捕する事を最大の目標として掲げるようになり、(ほぼ独断で)麦わらの一味を追うために偉大なる航路へ突入する事を決めた。
執念深く追跡してくる上に自然系能力の性質上自分たちの攻撃がまるで効かないため、当初ルフィからは天敵と言っていいほどの強い苦手意識を持たれていた。
しかしアラバスタにて成り行きでルフィを含む一部メンバーと共にクロコダイルに捕らわれ、結果としてルフィたちに命を救われた事で、「この一度限り」という前提条件の下一味を見逃す。
この対応をルフィに気に入られ、以降は「敵としては依然として厄介だが人間的には嫌いじゃない事実上の好敵手」として認識されるようになる(この一連の騒動の中でルフィから「ケムリン」というあだ名を付けられ、その後ルフィの中では完全に定着する)。
新世界編ではルフィも覇気を体得した事でスモーカーに対する有効打を手に入れ、「戦える相手」となっており、ルフィ本人からはいつか本気で戦う事を望まれていたが、残念ながら二年の内に両者の成長速度は大きな格差がついてしまっていた。
戦闘能力
悪魔の実
「おれがこの町から 海賊を逃がしたことがあるか?」
名称 | モクモクの実 |
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分類 | 自然系 |
自然物 | 煙 |
能力 |
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欠点 |
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自らの体を煙に変化させることができる「煙人間」。
実体の無い煙となることで相手の攻撃を受け流し、逃げる敵を煙の軽さで追尾して捕まえる。通常の煙とは異なり相手を「拘束」する力を持ち、後述する通り数百人もの相手をものの数秒で捕えるなど汎用性は高い。
煙の姿で相手を包囲して視界を奪ったり、そのまま四方八方からパンチやキックを繰り出して攻撃するなど、戦略の幅も広い。
そして更にもう一つ、モクモクの能力を動力とする専用の水陸両用大型三輪バイク「ビローアバイク」を所有している。今のところ戦闘に直接導入したりはしていない(最近ではそもそも登場すらしていない)が、砂漠でも海上でも苦も無く走行できる便利な乗り物であり、作者によればいつか本格的に活躍させたかったらしい。
なお、詳細は不明だが「メラメラの実」とは相性の関係で能力では決着がつけられないとのこと。
能力を発揮できている理由は、彼の実力と熟練度の高さ故だが、能力を不適切に扱ってしまい、相手(特に覇気使い)に隙を与えてしまう場合がある。
基礎戦闘力
ヴェルゴやローと渡り合えるほどの実力者。
武器として能力者が触れれば力が抜けてしまう海楼石を先端に仕込んだ巨大な十手「七尺十手」を持っており、相手が能力者であろうとも引けを取らない戦闘が可能。
映画『ONE PIECE STAMPEDE』では、サンジと渡り合える程の基礎戦闘力を見せている。
一応、戦闘で敗北や捕縛はされども、抜け目なく敵対戦力の特徴や癖、周囲の状況を分析して悪漢の犯行阻止に役立てる観察力はあり、その技能でただのかませ犬に終わらずに敵に一矢報いたことも度々ある。
だが、この悪魔の実とはあまりかみ合っておらず、高所からの索敵や相手の物品奪取が精々といったところ。
覇気
中将に昇格した2年後には覇気を体得し、基本的な2色の覇気(武装色・見聞色)を扱うことができる。
武装色の覇気として扱う際には、七尺十手や拳などでの攻撃力を底上げする手段として用いるようになった。
当初はルフィ達にもまともな対抗策が無く、万が一遭遇すればひたすら逃げるしかなかった。
しかし、覇気の存在が明確になってきたところで大きな弱点が露見してしまった。
スモーカーの場合、能力によって煙と化して周囲に拡散させた全身が武装色の覇気による有効打の対象となってしまう(ヴェルゴからも「体積を増やせばいい的だ」と吐き捨てられている)上、他の自然系にあるような攻撃力に欠けている。
つまり、相手がスモーカーと同等以上の強力な覇気を有している場合、能力を展開できず回避・移動手段程度にしか使えなくなってしまう。
能力を最大限に行使した戦闘を得意とするスモーカーにとってこの弱点は非常に痛く、新世界編に入ってからの戦績は現状芳しくない。
六式
能力による飛行と併用して行っているため分かりにくいかもしれないが、ヴェルゴ戦で六式の一つである月歩のような動きをしている描写がある。
技
- ホワイト・アウト
腕を煙に変化させて広範囲に展開、対象を一挙に捕縛する。
煙に変えたままものを掴むことができ、何十人でもまとめて捉えることが可能。それでいて煙なので相手側の物理攻撃はほとんど意味を成さず、自力での脱出は極めて困難というチート技。
- ホワイト・ブロー
煙に変化させた腕を勢いよく噴出し相手に拳を叩き込むロケットパンチ的な技。
通常のパンチより威力が高く、遠距離の相手にも攻撃可能で、飛ばした腕をアンカー代わりにする・十手を持たせたまま飛ばすなど応用にも富み、使い勝手がいい。
相手を「捕獲」することに重点を置いたものが多いスモーカーの技だが、この技は意外と珍しい明確な「攻撃」技である。
新世界編では拳の武装硬化を交えた強化版も披露しており、その特性から武装色の覇気を使いこなす相手にも積極的に使っていける数少ないモクモク由来技の一つでもある。
- ホワイトスネーク
腕全体を蛇を象った煙に変化させ、喰らい付くように相手にけしかける。
- 白蔓(ホワイト・バイン)
全身を煙に変化させ、渦巻きながら急上昇して巻き付くように相手を捉える。
- ホワイトランチャー
全身を煙に変えて上方から相手に急接近し、その勢いのまま相手を抑え込む
作中では七尺十手に仕込まれた海楼石によりルフィを無力化した。
- ホワイト・スパーク
アニメオリジナル技。全身を煙に変化させ、対象に向かって突撃する。
活躍
過去
12歳の時にゴール・D・ロジャーの処刑を見たようで、彼が死ぬ直前に「笑った」ことは、スモーカーの記憶に深く刻まれた。
第1部 始まりの海 超新星編
ローグタウン編
そしてその22年後、初のローグタウンでは海軍本部大佐として駐在。
彼が着任してからはローグタウンから海賊を逃がしたことはなく、余程暇だったのか石を積み上げる遊びに没頭していた。なぜスモーカーほどの実力者が最弱の海「東の海」に駐在していたかは不明だが、おそらくは上層部に反発したことで左遷されたと思われる。
部下からの通報を受け、麦わらの一味への復讐のために町で暴れていたバギーとアルビダを捕縛(スモーカーがその場を離れた後に逃げられる)。麦わらの一味に対しても猛追を掛けるが、大嵐と革命家モンキー・D・ドラゴンの妨害で逃げられてしまう。
ルフィの才覚に気づき、彼を追ってグランドラインに突入するが持ち前の勘でバロックワークスの陰謀に気づき、それも追うこととなる。
アラバスタ編
アラバスタ王国では麦わら一味を捕らえる直前まで行ったが、一味の抹殺を狙ったクロコダイルの罠に巻き込まれ一味諸共投獄されてしまう(海楼石の格子があり、煙化して逃げることが出来なかった)。
そこからの脱出の際にルフィに助けられてしまったため、己の信念に基づいて「一度だけ」という前置きをして一味を逃がした。
その後はアラバスタ本土での活動をたしぎに任せ、同期でアラバスタ近海を管轄とするヒナに協力を要請してクロコダイルの国家転覆画策の証拠集めを行う。クロコダイルの敗北後、「海賊に国家が救われた」事態のもみ消しを図る世界政府の思惑により表向き「サー・クロコダイルの野望を打ち破った英雄」とされて昇格することとなってしまう。
スモーカーは当然そのことを拒否するが、結局もみ消されて昇進させられたようで、少し後の麦わらの一味によるエニエス・ロビー陥落の頃には准将となっていた。
アラバスタのもみ消しの一件により、大佐という地位のままで組織の中で我を通すことに限界を感じたスモーカーは、上まで上り詰めることを決意する。
マリンフォード頂上決戦
頂上戦争にも当然招集。戦争のさなか、ルフィを追いつめるが、ルフィに惚れていたボア・ハンコックの妨害で取り逃がす。
終戦後、上司の"青キジ"に麦わら討伐のため新世界の支部への異動願いを出す。
第2部 最後の海 新世界編
王下七武海廃止で意見が一致した新海軍本部大将イッショウには、アラバスタでのもみ消しの一件の際の自分の気持ちを伝えており、「麦わらの一味がいなかったらアラバスタは今のドレスローザの様に海賊の国になってただろう…だが政府は…それを海軍の手柄だと世間に報じた あの時おれにもっと地位があれば…」と語っていた。
パンクハザード編
新世界に進出した海賊狩りをしていたところ、魚人島での麦わらの一味の情報を手に入れ、一味を追って世界政府が立ち入り禁止に指定にしている島パンクハザードに上陸した。
パンクハザードでは、麦わらの一味と立ち入り禁止の島に住み着いていた王下七武海のトラファルガー・ローと遭遇し、ローとは熾烈な戦闘となった。その戦いの結果、ローの能力によって心臓を抜き取られ、更にたしぎと人格を入れ替えられてしまった。
入れ替えられた後は、パンクハザードに住み着くもう1人の人物シーザー・クラウンの存在を見抜き、島で何が起きているのかを突き止めるため、たしぎの体に入ったまま行動を開始した。しかし、シーザーの放ったペットの毒ガスの塊(スライム)やシーザーのガスガスの実により敗北し、捕らえられてしまう。捕らえられた後、共に囚われていたローとルフィと一時休戦し、ローの能力で解放され、共に脱出した。
そしてたしぎに部下を任せ、“法でつけられない落とし前”をつけるためヴェルゴに戦いを挑む。ローに解放されたことへの借りを返すため、あえてヴェルゴの攻撃を受け続けながらもローの心臓を奪取、最後はローの攻撃によりヴェルゴを倒した。
戦いの後、たしぎと一部の部下にパンクハザードに誘拐されてきた子供達を家に送り届ける任務を与えて先に出航させた後、自身は残りの部下達と共に島で迎えの軍艦を待つ事にして、一味やローとは別れる。
しかし一味とローが出航して間もなく、島にシーザーの協力者である王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴが一味とローを追って襲来。
スモーカーは一味とローを庇いドフラミンゴと戦ったが、先のヴェルゴとの戦いで武器も失い疲弊した身だったこともあり勝負はドフラミンゴの圧勝に終わり、とどめを刺されそうになってしまった。しかし、突如島に現れた元上司のクザンの助太刀により難を逃れた。
ドレスローザ編
上記の暴行で重傷を負い、ベッドの上でたしぎに看病を受けていた。
麦わらの一味がドフラミンゴを倒しドレスローザを解放したのを新聞で知った際には「イッショウのやった土下座・政府の失態の公開には胸がすいた、たとえ自分が大将でもこんな器用な真似は出来ない」と本音を語っている。
エッグヘッド編
ドレスローザ編以降原作では長らく出番が無く、動向が分かっていなかったが、1117話で久しぶりに登場。
ビローアバイクで新世界の海上を1人で走行しており、ベガパンクが世界に向け重大な情報を発信している現状に何かを感じたのか、先日起こった大きな戦いを終えて海軍GS総合病院で療養中のたしぎと連絡をとっていた。
劇場版での活躍
『ONEPIECE FILM Z』
かつての恩師ゼファー率いるNEO海軍への対策会議に中将として出席した。
『ONE PIECE STAMPEDE』
たしぎと共に登場。ブエナ・フェスタとダグラス・バレットの存在に懸念を抱き、変装を施していち早く海賊万博に潜入する。
万博の裏側を探る段階ではブルックやサンジと遭遇し交戦することになるが、たしぎからバレットが動き出した報告を受けると地上に戻りヒナたち海軍勢力と合流。そこで偶然捕縛したバギーから宝の正体を聞き出す。
その宝を抹消するために海軍上層部がバスターコールを発動することを知った際は、たしぎ、コビー、ヘルメッポの保護をヒナに任せてバレットに一人突っ込もうとするも、それを目撃したサボに止められて一時交戦することとなる。
その後、ルフィを中心に生まれた一時的な共闘関係になし崩し的に彼も参加してバレット撃破に大きく貢献。バレットを撃破したルフィが海賊万博に用意された宝を壊すのを確認すると、それを報告することで目的だったバスターコール発動前の中止に成功した。エピローグではドナルド・モデラートを含む海賊たちを捕縛した彼の姿が見られる。
余談
「超新星編」ではまさしく強力なライバルに相応しい立ち位置で、長らく好感を集めていたキャラだったが、それ故「新世界編」でインフレに取り残され、物語の第一線から辞退してしまった展開を残念に思うファンも多い。
アメリカ(海外版)で放送されたTVアニメでは当時の子供向け番組の厳しい規制により、名前は「チェイサー」に変更され、能力で口から常に煙を出している人物として描かれていた。
現在は喫煙描写もあり名前も「スモーカー」に修正されている。
海賊無双でペローナのネガティブホロウを食らうと私服がいつも短パンであることが明らかになる。
そのほか、人生経験が足りない若いうちならば、多くの人がアラバスタ編以前のスモーカーみたいに、カネや権力の汚れっぷりに一時アレルギーして上昇志向にブレーキがかかるかもしれないが、「我を通したいからこそ出世」に転向したスモーカー自身も過去に「立身出世」に何か嫌な思いをした体験や見たくないものを見たのか。この件はそれこそ過去が掘り下げられなければ不明だが、前述通り事実上物語の一線から引退状態なため、本編で掘り下げで明かされるかは正直疑わしいところだろう。
2024年の週刊少年ジャンプ36・37合併特大号にて僕のヒーローアカデミアが最終回を迎え、その週の第1122話の扉絵は22年前に堀越氏がウソップギャラリー海賊団に投稿した、スモーカーのイラストと同じ構図の扉絵が掲載されるという尾田氏のサプライズが大きな反響を呼んだ。