概要
名前の通り「十手」であるが、その前に「七尺」と付いている通り、通常の十手とは比較にならないほど巨大。
ちなみに七尺とはおよそ212cmであり、スモーカー自身の身長(209cm)より若干長い。
ただ巨大な十手というわけではなく、先端部に海楼石が仕込まれており、これによってどんな悪魔の実の能力者に対しても覇気などを用いずに直接打撃によるダメージを与える事が可能(無論、覇気も併用すれば更に高いレベルの攻防が可能になるが、覇気の使用による体力の消耗を最低限に抑えられるというメリットもある)。また、突き込む事で壁や地面に叩きつければそのまま能力者の動きを封じ込める事ができる。ルフィなどのような体術をベースとした戦闘スタイルの能力者の場合、その突きを数回ガードするだけでもふらふらになってしまうほど相性が悪い武器である。
スモーカー自身も能力者だが、あくまで先端部に仕込まれているだけなので持ち手などには海楼石の影響は無く、自分の手や能力で普通に持つ事ができる。むしろ能力の性質上、常人の肉体の可動域の限界を大きく超えた取り回しや戦術を可能としている。
たくさん造っておけば能力持ちの犯罪者に対する切り札として活用できそうだが、劇中の描写を見る限り、使用者は海軍はおろか政府関係者の中でもスモーカーしかいない。
量産されていない理由については明確に語られてはいないが、海楼石の加工は非常に難しい技術を必要とする事、そもそも海楼石自体が貴重品である事、そして敵に万が一奪われてしまった場合の損失やリスクが極めて大きなものとなってしまう事などが原因と思われる。逆に言えば、海兵として十分な実績を挙げているスモーカーだからこそ所有が認められているという事だろう。
なお、先端部を除いた棒身部分はおそらく一般的な鉄製。そのため、先端部と比較すると強度で劣り、強烈な一撃を受け止めると折れてしまう場合もある。それでも基本的に「鉄の棒をへし折る」レベルの攻撃力や衝撃を必要とするが、流石は常識外れの猛者や曲者が犇めくONE PIECE世界と言うべきか、劇中において数度破壊されている。しかし、その都度修繕されるのか、あるいは造り直されるのか、それとも実はある程度のストックは存在しているのか、スモーカーが再登場する際には破損した筈の七尺十手も復活している。
原作内では単に「(海楼石仕込みの)十手」とだけ呼ばれており、正式名称などはファンブックなどで公開されている。