概要
英語表記の"Baroque Works"から専ら"B・W"と略記される。
シンボルマーク(海賊旗)は翼とレイピアをあしらったドクロマーク。
彼が王下七武海であった頃に設立され、「理想国家の建国」という目標を掲げ約2000人からなる社員たちを集った。彼らは社長であるクロコダイルこと"Mr.0"から「手柄をたてた者に理想国家での要人の地位を授ける」という公約を結び、彼の指令の下、世界各地で盗み・諜報活動・賞金稼ぎ・暗殺・組織への人材勧誘といったあらゆる犯罪を行い手柄を立てていた。
社訓として徹底した「秘密主義」を掲げており、社内の誰の素性も決して詮索してはならない。社長の詮索などもってのほか。社長は一般の構成員は当然ながら、幹部クラスの面々にも「ユートピア作戦」を告げる時まで姿を見せず、直接的な指揮や処分については副社長のミス・オールサンデーに一任していた。
クロコダイルの真の目的は、彼が本拠地としていたアラバスタ王国の転覆と、王国に眠る古代兵器“プルトン”を復活させ、王国亡き後に自らの軍事国家を設立することである。
同社は順調に王国の転覆計画を進めていき、一時は内乱を起こさせるまでに至った。しかし、組織に潜伏していた王国の王女ミス・ウェンズデー=ネフェルタリ・ビビとその協力者・麦わらの一味の妨害により計画は失敗し、社長・クロコダイルの投獄と海軍本部の摘発を受けて壊滅した。
しかし…
- ミス・オールサンデーことニコ・ロビンは混乱に乗じ、麦わらの一味に身を潜めて海軍に捕まらずにアラバスタを脱出。
- その他の上層部として在籍していた面々は逮捕を免れた残党達によって留置所から脱獄。
- 上述の脱獄を拒否して残留したクロコダイル、Mr.1、及び上述の騒動中に逮捕されたMr.2ボン・クレー、Mr.3の4名はその後大監獄インペルダウンに連行されたものの、マリンフォード頂上戦争の勃発直前に起こった麦わらのルフィ・道化のバギー主犯による大騒乱に乗じて唯一Mr.2が殿を務めて再び囚われるが、それ以外のメンバーは共に脱獄。
このように現在、オフィサーエージェント以上のメンバーほぼ全員が脱獄・逃亡してしまっている。
さらに、このうち4名は現在も海賊として活動しており、それぞれが四皇幹部の座に就いている。
唯一取り残されたMr.2についても、インペルダウン内に密かに設立された「ニューカマーランド」の新女王として君臨する姿が確認されている。
ちなみに秘密犯罪会社だが社員旅行があるらしい(ただし、社員1人ずつに旅行券が渡され、個人で旅行に行くシステムだが…)。
また旅行地は北海道の雪祭りであったと言及されている。
組織構成
社長であるMr.0、そのパートナーで副社長のミス・オールサンデーのペアを頂点に、オフィサーエージェント、フロンティアエージェント、ビリオンズ、ミリオンズ、"13日の金曜日(アンラッキーズ)"の5つの階層で構成されている。
幹部たちは基本、男と女のペアで行動しており、社長ペア~フロンティアエージェント+13日の金曜日までの14組が存在する。男性幹部は0~13までのナンバリング、女性幹部は作者にとっての「嬉しいイベント(記念日や曜日)」がそれぞれコードネームの由来となっており、ペアの数字が小さくなるほどに嬉しさの度合いが上になる。
社長・副社長
古代兵器“プルトン”を追い求めていたクロコダイルは、その復活の鍵でもある“歴史の本文”を解読できるロビンの才能に目をつけ、彼女を仲間に誘い設立した。
社内では、完全に正体を伏せるクロコダイルに代わり、ロビンが幹部らの表立った指揮や先導などを行っている。
オフィサーエージェント
Mr.1ペア~Mr.5ペアまでの上級幹部。
とくに暗殺などの重要な任務を請け負うポジションで、本来は滅多なことでなければ腰を上げない。
いずれも名うての殺し屋・賞金首であると共に9人中7人が悪魔の実の能力者であり、残り2人もまた能力者に匹敵する特異な能力の持ち主でもある。
オカマなので、例外として単独で行動している。
フロンティアエージェント
Mr.6ペア~Mr.12ペアまでの下級幹部。任務は賞金稼ぎや密漁など社の資金稼ぎから人材勧誘など。
中間管理職的な存在で、基本的な指揮監督はこの階層が行う。
- Mr.6、ミス・マザーズデー
- Mr.10、ミス・テューズデー
- Mr.11、ミス・サーズデー
- Mr.12、ミス・サタデー
Mr.11のみ登場。
ビリオンズ
オフィサーエージェントの部下の一般社員達である。様々な計画の実行役を担っており、その手柄によってはナンバーを持つエージェントへ昇格する。また、実力も二桁のナンバーエージェントと大差ないため、強欲なビリオンズの中には下位のフロンティアエージェントを暗殺し、武力行使で昇格を狙う者もいる。総勢200人。
ミリオンズ
ビリオンズと同じ一般社員だが、実力で劣る雑兵たちである。フロンティアエージェントの部下であり、賞金稼ぎをはじめとした資金調達を主な仕事としている。総勢1800人。組織の崩壊後、ウィスキーピークで活動して構成員は特に目立った犯罪活動をしていなかったためかそのまま賞金稼ぎとなった。
13日の金曜日
「アンラッキーズ」。以上構成員が任務を失敗した際の仕置き人。
ラッコのMr.13と、ハゲタカのミス・フライデーのペアからなり、動物でありながら冷静な状況分析能力、戦闘能力を持つ。また、Mr.13はデッサン、フライデーは飛行能力をそれぞれ活かし、ターゲットをスケッチして社長ペアに報告するなど伝達係も請け負っている。
なお、この1匹と1羽はリトルガーデンでサンジに襲いかかって返り討ちにされる形でボコボコにされており(ついでにMr.3に渡す予定で所持していた永久指針も奪われた)、後に海軍のヒナにカツ丼で懐柔させられて、ミス・ゴールデンウィーク、Mr.5、ミス・バレンタインの似顔絵を描いて提供した。その後の動向は不明。サンジからはそれぞれ「メガネざる」「巨大ニワトリ」と呼ばれた。
ある意味ではバロックワークス崩壊の戦犯となったペアとも言える。
エリマキランナーズ
緊急伝達係であるエリマキトカゲ達。「エ」と鳴く。アンラッキーズ不在時に、ナノハナのビリオンズへ指令状の伝達を任された。なお、作中では5匹登場したが、その内1匹は手紙を持たずに「エ?」と鳴いており、19巻SBSによると、後にその個体はバロックワークスをクビになった模様。
バンチ
オフィサーエージェント専用の水陸送迎ガメ。西の海出身。ハットをかぶり、葉巻を吸っている。カメだが足は早い。ゲーム『グランドバトル!2』ではミス・オールサンデーの助っ人召喚系の技として登場している。
関連タグ
海賊狩りのゾロ:麦わらの一味加入前、東の海でスカウトされた事があるが拒絶している。
NEWスパイダーズカフェ:ミス・ゴールデンウィークらの手により脱獄した幹部たちの在所。
クロスギルド:クロコダイルがジュラキュール・ミホークと組んで設立した後身組織で、関係者が数名参加しているが、組織設立の際に起きた誤解とやらかしによってバギーが社長という事になってしまっている。
麦わらの一味:組織の壊滅後にニコ・ロビンが身を寄せた海賊団。
ドンキホーテ海賊団:「王下七武海関連の組織」で「国家の乗っ取りを行おうとした」という共通点だけでなく、ミス・バレンタインとMr.1(スパスパの実)の上位互換の悪魔の実の能力者であるマッハバイス(トントンの実)やベビー5(ブキブキの実)が所属している。