─── あの住人達”にとって…まるでここは〝小さな庭〟の様だ。
─── 巨人島〝リトルガーデン〟─── この土地をそう呼ぶことにしよう。
探検家ルイ・アーノート
概要
『ONEPIECE』に登場する島で、「偉大なる航路(グランドライン)」の前半にある。
島には恐竜やアンモナイト、他の島では絶滅したダニなど、古代生物の時代が閉じ込められている環境となっている(一つの時代の生態系がそのまま残っているというわけではなくトリケラトプスや始祖鳥が共存している。加えて中生代の生物ではないサーベルタイガーや現生種である虎も生息している。とはいえ虎はこの環境下において比較的弱者のニッチとなっている模様)。
更に近海には島食いという超巨大な金魚がおり、船乗りの出航を阻んでいる。
100年前からエルバフの巨人族であるドリーとブロギーが住んでおり、島には彼らが仕留めた大型海王類の白骨死体が2つ並んでいる。
その海王類のどちらの方が大きいかで互いに譲れなかった二人は「正しい者が勝利に導かれる」というエルバフの掟にて海王類を置いていたこの島に留まって100年もの間、理由を忘れながらも互いの誇りをかけてずっと決着が着いてない決闘を続けている(勝った方が故郷エルバフへの永久指針を有して帰郷する権利が得られるのだという)。また、島の中央に活火山がありしょっちゅう生じる噴火を巨人達は決闘開始の合図としている。
このように長い間滞在するにはあまりにも過酷な環境だが、最大の難関はこの島で記録指針(ログポース)の記録が溜まるのに1年も掛かるという点である。
つまり、通常通りに偉大なる航路を航海するならここで1年間のサバイバル生活を行わなければならず、もしそれが嫌ならば、島を出てがむしゃらに航海するしかない(せめて生物達に食い荒らされないようにしてやったのか巨人達の手元にはサバイバルの犠牲者達の亡骸が置かれている)。
原作での関わり
ウイスキーピークを出航し、アラバスタを目指す麦わらの一味が記録(ログ)を辿って上陸。ルフィはウイスキーピークから乗船していたアラバスタ王国の王女ネフェルタリ・ビビと共に島を探索し、その中で巨人族である“青鬼のドリー”と出会う。一方船番をしていたナミとウソップの元にも巨人族である“赤鬼のブロギー”が訪れ、それぞれ交流を深める。
しかし、この島にはバロックワークスの指令を受けたMr.3とミス・ゴールデンウィークが潜伏しており、ウイスキーピークから追ってきたMr.5とミス・バレンタインも合流。彼らは巨人族の二人に掛かった懸賞金を獲得するためにドリーの酒に爆薬を仕込み、決闘を妨害する行為に出る。更にナミとビビ、そしてサンジと狩り勝負をしていたゾロがブロギーと共に捕えられ、Mr.3のドルドルの実の能力によって固められてそのまま殺されそうになる。この行為に激怒したルフィとウソップはビビのカルガモであるカルーと共にバロックワークス相手に戦いを繰り広げた。
最終的にこの島にいたバロックワークスのオフィサーエージェントは全員倒すことに成功。また、記録が溜まるのに1年かかるという問題(一味はアラバスタの内乱を阻止するためビビを送ろうとしており悠長にサバイバルを検討するわけにもいかなかった)は別行動を取っていたサンジがアラバスタへの永久指針(エターナルポース)を手に入れたことで解決。島喰いも巨人族の二人が一味への恩義を返す形で援護することで突破し、一味は無事に出航した。
2年経った現在でも、ドリーとブロギーは決闘を続けていたが、仲間だったオイモとカーシーが島に訪れ、殴り合いをしている二人に呆れて新しい武器を手に入れて決闘を再開するために二人ともエルバフへ帰還していた。
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本編の流れ