概要
漫画『ONEPIECE』に登場する巨大な海洋生物の中で、哺乳類を除いたモノに付けられる総称。哺乳類型を除く「怪獣」に似たような呼称である。
『ONEPIECE』の世界には鯨やイルカなどを始め、海◯◯(◯◯には陸上生物の名が入る)という架空の海生哺乳類が多く登場するが、哺乳類は「海獣」でひとくくりにされ、海王類には含まれない。
海王類は10m程度のものから、島ほどもある超巨大生物まで様々であり、分類も魚類を始め爬虫類、両生類など様々である。
『ONEPIECE』世界の海、特に偉大なる航路(グランドライン)にはこれらの化け物が掃いて捨てるほどおり、さらに偉大なる航路とそれ以外の東西南北の海域を分けている「凪の帯(カームベルト)」は数百m級の海王類の巣となっているため、通常の船での航行が困難になっている。
「フランキーがバトルフランキー35号で100m以上ある海王類倒してたじゃん」「レイリーは女ヶ島近海の海王類を素手でぶっ飛ばしてたぞ」などという読者もいるかもしれないが、それはあくまで相手に攻撃されずに倒せたらという話であり、その数倍もあるサイズの海王類が満員電車の如くひしめく凪の帯(そもそも無風状態なので帆船での航海は難しい)を安全に航行するのは、飛行能力かよほど強力な悪魔の実の能力者でもなければ不可能である。海軍でも軍艦の底に海楼石を敷き詰めてカムフラージュする事で何とか渡れるほどで、凪の帯を自由に行き来できるのは海王類の嫌う毒を持つ「遊蛇」に曳かせた九蛇海賊団の船くらいのものである。
海王類の例
主人公モンキー・D・ルフィの故郷・フーシャ村沖に生息するウツボ型の巨大魚。山賊ヒグマを一呑みし、シャンクスの片腕を喰いちぎった。
- 超大型海王類
麦わらの一味がローグタウンを出た直後に凪の帯で遭遇した、全長数kmはあろうかという超大型海王類(初代主題歌「ウィーアー!」でゴーイングメリー号の横を泳いでいる奴ら)。
恐竜のようなヤツやひょろ長い体躯に鳥顔のヤツ、蛙っぽいヤツなど種類は様々。ひとたび暴れれば魚人島そのものを破壊しかねないほどの巨体を持ち、その攻撃力は高い。
とある能力を持つリュウグウ王国王女のしらほしを「王」と呼び尊敬している。また、アニメでは魚人島に墜落せんとする「ノア」を止めに入った6体の海王類にはそれぞれ個体名が割り振られた。
・マダラ(CV:増谷康紀)
白と黒の斑模様が特徴的な個体。かつて凪の帯にてゴーイングメリー号を額に乗せた個体と同じ(もしくは同種)。
・トリ(CV:斉藤貴美子)
フラミンゴを思わせる頭部を持ったピンク色の個体。ヒレの代わりに羽を持っているらしく魚類であるかどうかすら怪しい。
・ギョロ目(CV:野中藍)
カエルのような手足を生やした小型の黄色い個体。外見に対し声がめちゃくちゃかわいい。
・シャクレ(CV:楠見尚己)
突き出た下顎が特徴の黄色い個体。かつてオトヒメがミョスガルドに襲われ、しらほしが泣き叫んだ際にも出現しており、ミョスガルドの船を粉々に嚙み砕いた。
・ウロコ(CV:麻生智久)
下顎に巨大な2本の牙を持ち、鯉のぼりのような鱗が特徴的な水色の個体。
・チョンマゲ(CV:西脇保)
頭部に3本の突起を生やしたふざけた顔の個体。
- 島喰い
偉大なる航路前半に生息している巨大金魚。島を岩盤ごと食い尽くすバケモノで、フンにも島の磁場が含まれているため、巨人が間違って上陸したこともあるというどこかで聞いたことのある伝説を残す。
リトルガーデンを出港したゴーイングメリー号を食べようとしたが、飲み込んだ瞬間に巨兵海賊団の頭二人による「覇国」を受けて即死した。
- メガロ
しらほしのペットの巨大な鮫。不遇。元はネプチューン軍で飼育されていた。海王類というよりは、メガロドンのようにも思える。
- 闘魚(とうぎょ)
ドレスローザ近海に生息する、闘牛のような角の生えた 漆黒の肉食金魚(群れのボスは赤黒い)。血の匂いに極めて敏感で性格は凶暴、突撃すれば鉄橋すら破壊する。味は海獣の肉に似ているようで、焼くとおいしいため、トンタッタ族は保存食として捕獲・解体している。
ドンキホーテファミリー幹部のデリンジャーはこの闘魚の半魚人(人間と魚人のハーフ)である。