スルメ(ONEPIECE)
するめ
『ONEPIECE』に登場する巨大な蛸。クラーケンという巨大な頭足類の一種。所謂海王類にあたる…はずである。
触手(触腕)一本の直径が並大抵の帆船を凌ぐという超巨大な蛸で、身長だけでも300mを誇り、入っただけでギョンコルド広場が1/4ほど埋め尽くされてしまうほどでかい。知能も高く、人間の言葉もある程度理解できる。体の色は山吹色。
本来は自分から無闇に暴力を奮わない、害の少ないキャラで、家族思いでもあるが、その家族への情と高い知性を利用され、後述の海賊団に従わされていた。
魚人島近海、偉大なる航路前半寄りの深海5000mを縄張りにしており、北極に住む兄弟を新魚人海賊団によりタコ質に取られ、魚人島に近づこうとする人間の船を片っ端から沈めていた(シャボンディ諸島から魚人島に向かう船の7割は沈没していたのだが、その大半はこいつ及びフライング海賊団の仕業)。
カリブー海賊団母艦のヌマブー号も一瞬にして沈め、サウザンドサニー号に襲いかかるも麦わらの一味に凌がれ、最後はルフィのゴムゴムの象銃で弱点の眉間を叩かれ気絶してしまった。その後、何やかんやあってルフィに懐き、こんなイカみたいな名前を貰う。
サニー号を襲ったワダツミを打ち据え、漂流していたルフィ・ゾロ・サンジの三人を救ってサニー号に戻した。直後に海底火山が噴火したためワダツミやアンコロ共々船を曳いて魚人島に向かう大海溝に身を投じたが、噴石が頭にぶつかり流されてしまった(サニー号は魚人島のすぐ近くまで辿り着いた)。
その後、新魚人海賊団船長のホーディ・ジョーンズに命じられてリュウグウ王国でのクーデターに参加するが、それを妨害しようとしていたルフィたちと再会し、一瞬で新魚人海賊団を裏切った。
ただ、兄弟が人質にとられていたことを忘れきった訳ではなく、ホーディの脅迫により、兄弟を失う恐怖とルフィやしらほし達に害を加えることへの罪悪感に苦しみながら、しらほしの体を絞め始める。しかし、事情を知ったルフィがスルメを責めずに、人質にされた兄弟を救う手助けをしたいと発言。その言葉に心打たれ、改めてルフィ達に協力した。
新魚人海賊団の雑魚を薙ぎ倒し、空から落ちてきたワダツミも圧倒(というか、錯乱した上司に見捨てられたショックで戦闘する気すらなかった)する。もっとも、手足などを封じられた訳ではないので、自棄などを起こして暴れないよう牽制していたが、ワダツミがゼオに丸め込まれてE・Sを呑んで凶暴化してしまい、状況が逆転。「タコ殴り」にされ敗北した。
クーデター失敗後はリュウグウ王国に投降し、魚人島永久追放刑を受けたワダツミを新世界に投げ捨てに行った。
その後、表紙連載『世界の甲板から 5億の男編』では、何処かの海で船を沈めている様子が描かれており、そのまま故郷の北極へ帰ったと思われる。
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