概要
“偉大なる航路(グランドライン)”前半部の“凪の帯(カームベルト)”内に存在する女ヶ島にある国家。
島の殆どがジャングルとなっており、島中央部の高い壁の中に清朝時代の中国を彷彿とさせる町並みが広がる。君主は皇帝と呼ばれ、九蛇海賊団船長と兼任する形式をなしている。
島民は「九蛇」と呼ばれる女系戦闘部族。みな生まれながら戦士として育てられ、逞しく豪快でありながらどこか気品も漂わせている。本来ならば偉大なる航路などで活躍する猛者達のみしか体得出来ない覇気を、島の守備を行う戦士全員が会得しているという驚異的な戦闘能力の高さを誇っている。九蛇海賊団のメンバーは、この戦士達の中から選抜されてる。海賊国家で世界政府非加盟国だが、“凪の帯”が外敵から護ってくれている。九蛇の海賊船は獰猛な毒海蛇「遊蛇」が船を引いているので海王類に襲われることがなく、島への出入りが自由。
だが凪の帯によってこの国が安全だったのは一昔前の話、現在は技術の進歩によりそうではなくなってきている。現皇帝ボア・ハンコックが王下七武海であり海賊を生業にしていても海軍は攻め込んでこない。女ヶ島の海岸より3キロ以内に侵入する事を禁止する協定が「九蛇」と「政府」間で結ばれている。
男子禁制が絶対の規律で数百年続き、男が入れば有無も言わさず死刑となる。凪の帯に位置している故に立ち入る事はまずできないが。海賊団以外は男を見る機会がなく男に関して無知で、ニョン婆から指摘を受けるまで全裸の男を見ても男と気づかない程。
子孫の残し方については、第515話で外海へ出た者が時折体に子を宿し帰りくるも不思議な事に生まれて来る子はみな女だと地の文で言われているのみ。
「尾田先生が数ある女戦士の映画や物語を見た上でアマゾン・リリーのモデルに選んだのが中国。文化水準が高くちょっとエロいのがお気に入り!!そこから衣装もだんだん決まっていったらしい。」と『ONE PIECE GREEN SECRET PIECES』に記載されている。
島民の名前は(ハンコック以外)花の名前。「ONEPIECE BLUE DEEP CHARACTERS WORLD」によると、母親が「この様に成長して欲しい」と願う花の名前を子に付けるそうだ。
基本情報
原作での関わり
主人公モンキー・D・ルフィが王下七武海のバーソロミュー・くまによってシャボンディ諸島から飛ばされて来た土地である。ルフィは「カラダカラキノコガハエルダケ」というキノコを食べて意識を失い、見回りをしていた国の戦士によって入国する。しかしキノコは取り除かれるも「男」という理由で不法入国者として扱われることになってしまう。一度は追手から逃れるも女ヶ島は海王類の巣であり、風がまったくない凪の帯に位置しているため一人では出国出来なかった。
協力者を探そうと国に戻るも、遠征から帰還していた君主にして王下七武海の一人である海賊女帝ボア・ハンコックによって捕らえられて処刑の危機に陥る。しかしボア・サンダーソニアとボア・マリーゴールドによる処刑の際に起きたトラブルで処刑は中断。
シャボンディ諸島へ戻れる手筈が整ったルフィだったが、先代皇帝のニョン婆(グロリオーサ)との会話で義兄ポートガス・D・エースの公開処刑が迫っていることを知る。ルフィは即座にエースを救い出すことを決意し、エースが収監されている海底監獄インペルダウンへハンコックの協力を借り旅立った。
マリンフォード頂上戦争後のルフィの療養先としてもこの国は登場している。
ルフィやジンベエを保護、治療したトラファルガー・ロー及びハートの海賊団の停泊と(沿岸部のみながら)上陸が特例として許可された。後にシルバーズ・レイリーも停泊した。
2年後、ルフィの懸賞金が5億ベリーに上がった後の「扉絵連載」で登場。宮殿に城壁を埋め尽くさんばかりに拡大されたルフィの手配書の写真が貼られている。ハンコック以外も喜んでいるが、ニョン婆は呆れていた。
しかし世界会議にて王下七武海制度が撤廃され、上記の協定も無効となったことで、海軍がハンコックの身柄を狙い島を包囲。パシフィスタに代わる新兵器やとある大海賊の乱入もあり、島の地形が大きく変化するなど被害が出ている。
ニョン婆は先代や先々代(彼女自身は先々々代)は恋煩いで死去したと語ってたが、先々代は生きている。もともと「死んだ」と断言されたのは先代のみではあった。
主要人物
歴代皇帝
九蛇海賊団
- ボア・ハンコック(船長)
- ボア・サンダーソニア(船員)
- ボア・マリーゴールド(船員)
- リンドウ(狙撃手)
- ラン(船員)
- デージー(船員)
- コスモス(船員)
- ブルーファン(船員)
- ???(元船長)
その他戦士達
関連タグ
ドレスローザ:同じく七武海直轄の国家。ただしこちらは簒奪したもの。
本編の流れ