「泣かせるじゃねェか…!! 国を想う気持ちが 国を滅ぼすんだ…!!!」
「この右手は渇きを与える…」
「てめェの様な口先だけのルーキーなんざ… 腐るほどいるぜ…!? 〝麦わらのルフィ〟」
「負け犬は正義を語れねェ…!!! ここは そういう海だぜ…!!! 」
「…おれとお前では 海賊の格が違うんだ…!!!」
「守りてェもんは しっかり守りやがれ!!! これ以上こいつらの 思い通りにさせんじゃねェよ!!!」
概要
かつて海の三大勢力の一角を担う“王下七武海”に名を連ねていた強者で、『アラバスタ編』におけるラスボス。
作中で主人公モンキー・D・ルフィを相手に初めて勝利を収めた人物である。
自然系の悪魔の実「スナスナの実」の能力者で、自らの肉体を砂に変えたり、触れた対象をカラカラに干からびさせたりなど多彩な能力を有する。
本編に初登場した際は七武海の立場を隠れ蓑に、古代兵器プルトンを入手すべくアラバスタ王国を手中に収めようとしていたが、麦わらの一味と国の王女ネフェルタリ・ビビによって阻止され、悪事が明るみに出たことで七武海の称号を剥奪される。
その後、大監獄インペルダウンの最下層LEVEL6に収容されるが、義兄のエースを救うために乗り込んできたルフィと再会し、共闘を持ちかけて共に脱獄。かつて自身を破った白ひげの首を狙いマリンフォード頂上戦争にも参戦した。
戦後はバロックワークス時代からの部下ダズ・ボーネス(Mr.1)を引き連れて再び海賊として新世界で活動を始め、ワノ国編終幕時には七武海の称号を剥奪されたジュラキュール・ミホーク及びバギー率いるバギーズデリバリーと共に新会社クロスギルドを設立する。
プロフィール
本名 | クロコダイル |
---|---|
通称 | サー・クロコダイル |
異名 | 砂漠の王 |
コードネーム | Mr.0 |
年齢 | 44歳→46歳 |
身長 | 253cm |
懸賞金 | 元8100万ベリー→19億6500万ベリー |
肩書き | 元王下七武海 |
所属 | 秘密犯罪会社バロックワークス社長→クロスギルド大幹部 |
所属船 | バロックギュスターブ号→ビッグトップブラスター号 |
悪魔の実 | スナスナの実 (自然系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 |
誕生日 | 9月5日 (ク←9、ロ、コ←5、ダイル) |
星座 | おとめ座 |
血液型 | S型 |
好きな食べ物 | ワニ肉、トマト |
嫌いな食べ物 | ケチャップ |
趣味 | キノコ狩り |
イメージ動物 | ワニ |
笑い方 | クハハハハ |
初登場 | 単行本17巻 第155話『“海賊” サー・クロコダイル』 |
WT100 | 17位(109,837票) |
CV | 大友龍三郎 |
人物
容姿
艷やかな黒髪のオールバックに顔面を横断するように走る傷跡が特徴の壮年男性。
ハの字型の下がり眉に垂れ目と、一見人の良さそうな目元をしているが、相手を威圧する際の鋭い眼光は途轍もなく怖い。
また高級感溢れるフォーマルウェアの上に分厚い毛皮のロングコートを羽織り、右手には大きな宝石のあしらわれた指輪を複数はめているなど、総じてリッチな装いであり、その出で立ちは海賊というよりマフィアのボスを彷彿とさせる。
特に印象的なのが、左腕に装着した金色の大きなフック(義手)。
非常に鋭利で、戦闘では相手の腹部を切り裂いたり、突き刺して吊り上げたりなどの用途が披露されている。その威力から抜き身と思われていたが実は鞘となっており、このフック部分を外すと、サソリの猛毒が塗られた一回り小さなフックが仕込まれている。更に、付け根の球体部分にもナイフが内装されているなど中々多機能な代物。
毒針(小さいフック)は、クロコダイルが「(毒針を使うべき)敵」と認めた相手でなければ使わないので、スナスナの実の力だけでは手におえない程の相手(ルフィ等)でもない限り、中々お目にかかれない。
スナスナの実の能力によって並以下の相手には近寄らせることなく勝てるだろうし、逆にスナスナの実の能力によって並以下の敵からの攻撃であれば難なく無効化できるだろうクロコダイルがそんな「認めた相手にしか使わないこの毒針」よりもさらに下の部分にナイフを内装しているのは、そんな毒針さえも折られる可能性を危惧してのことであり、後述のような用意周到さが窺える。
流石にどこぞの軍人ほどではないが葉巻を愛飲しており、口に咥えながら喋る姿も随所で見られる。
性格
「すべてを許そう ニコ・ロビン なぜならおれは…最初(ハナ)から誰一人信用しちゃ……いねェからさ」
常に自分以外の者を一人も信用せず、用済みか役に立たないかと判断すれば部下であっても捨て駒にする事も厭わないエゴイストかつ冷酷非情な性格の持ち主。
「海賊はビジネス」という考えを持ち、アラバスタ征服という目的のために極めて緻密な計画を立て、王家と国民を翻弄し、あと一歩のところまで漕ぎ着けるなど非常に頭が切れる。
特に相手の心理・感情を巧みに利用した戦略を得意としており、アラバスタ王国では上記の緻密な計画で王家・国民の対立を煽り、『(互いの)国を想う気持ちが国を滅ぼす』という地獄絵図を引き起こした他、クロスギルド設立後は海兵に懸賞金をかけ、『市民側が海兵を狙う』という歪な状況を作り出すことで海軍全体を疑心暗鬼に陥れるなど、血も涙もない卑劣な分断工作を好む。このためロロノア・ゾロからは、「…外道って言葉はコイツにピッタリだな」と批評された。
また、自分の本性と目的を隠すことにも長けており、アラバスタでは十数年以上も治安維持に努めた「英雄」として賞賛され、海軍も彼を信用してアラバスタには部隊を配置していなかった程。
尤も、完全なる冷血漢・人間不審者か?といわれればそうでもなく、インペルダウン編以降は
- かつて切り捨てた部下であるMr.3の活躍を見て素直に感心する。
- 魚人でありながら魚と話せる技能を持ったジンベエに対し、表現を選びながら褒め言葉をおくる。
- 白ひげに対して激しい感情を顕にし(後述)、そこから合理的な理由もなくルフィ・白ひげ側に味方する。
- 『一緒に脱獄した』というよしみで、(一応利用価値はあるとはいえ)自分より遥か格下な海賊のバギーに資金を貸す。
など、どこか人間臭く甘い様子が見受けられる。
そもそも、彼が設立した犯罪会社であるバロックワークスを見ると、匿名制の組織にもかかわらず
- 社長の絶対信者として付き従うMr.1
- 友達(ダチ)や仲間のためなら自己犠牲さえ厭わないMr.2・ボン・クレー
- 非常に狡猾な策士ながら、その執念を全て任務遂行に向けてくれるMr.3
…などなど、内面的に信用出来る人材が数多く雇用されており、(“誰一人信用しない”という割に)能力だけではなく、人物像も見据えた人選を行っていた可能性が高い(この点は、Mr.3を切り捨てた際の台詞にも表れている)。
また、彼が逮捕された後は多くの部下が救出に駆け付けたことから、彼自身も部下達から信頼されており、ただ畏怖されるだけの社長ではなかったことがうかがえる。
後述する通り、クロコダイルは過去の挫折によって歪んでしまったと思われる描写が多いため、元から現在のような性格だったわけではなく、未だに冷酷になり切れていない面があるのかもしれない。
こうした『人間性のギャップ』を抱えている点は、自分は一匹狼として君臨する身でありながら、人を見定める観察眼に優れ、相手の価値を人間力やチーム力で測ろうとする現ビジネスパートナーにも通ずるものがある。
アラバスタでは海賊王を目指すというルフィに対して「!!……いいか小僧……この海をより深く知る者程 そういう軽はずみな発言はしねェモンさ 言ったハズだぞ てめェの様なルーキーなんざこの海にゃいくらでもいるとな!!!」 「この海のレベルを知れば知る程に そんな夢は見れなくなるのさ!!!」
…と偉大なる航路の厳しさを語り嘲笑ったが、彼の思い描く理想もまたルフィと同じ海賊王であった。クロコダイル自身は過去に白ひげに敗北しており、それ以降その夢を諦めリアリストとなった様子。
ただし、映画『ONE PIECE STAMPEDE』では海賊王の宝がラフテルへの永久指針(エターナルポース)と分かるとその奪取にいち早く動いており、心のどこかではまだ完全には夢を捨てきれていないとも取る事が出来る。
また、「海賊の決闘は常に生き残りを掛けた戦いであり、卑怯なんて言葉は存在しない」と述べている(これはフックから毒針を出した時の台詞だがルフィは「そうか」の一言で済ましている)。
後の強敵との戦いでルフィは、クロコダイルのこの言葉をそのまま引用している
(ただし、これはあくまでも台詞を引用しただけに過ぎず、ルフィはクロコダイルと戦う遥か前から”海賊の戦い”を理解している。前述した「そうか」も、最初から覚悟が出来ていたが故の発言であり、これにはクロコダイルも「一端の海賊ではある様だな…」と感心していた)。
嘗て自分が敗北した白ひげには怨みがあると語りながらも、内心では彼なりに敬意もあったらしく、
マリンフォード頂上戦争にて、白ひげが(嘗て自分も行っていたような)海軍の分断工作にまんまと嵌ったスクアードの凶刃に倒れ、更にスクアードの言葉で白ひげ海賊団傘下達の心が彼から離れかけた際には、「おれは そんな“弱ェ男”に敗けたつもりはねェぞ!!!」と珍しく激昂。
そして、白ひげがそんな工作など物ともせず、行動一つをもって傘下達からの信頼を取り戻してみせると、その様子に強い感情を見せた。
また、同盟関係を持ちかけたドンキホーテ・ドフラミンゴに対しては「手下にしてくれの間違いだろう」とつれない態度を取った。
人間関係
実は作中では物語に大きな影響を与える重要人物と数多くの関わりを持っており、それがストーリーに大きく影響することもある。
特に、インペルダウン編以降は、彼の過去の人間関係がストーリーにかなり大きな影響を与えており、作中でのキーパーソンになりつつある。
- ジュラキュール・ミホーク
七武海時代の同僚。当初こそ、それ以上の接点が無かった彼らだが、頂上戦争では刃を交え、ワノ国編の最終幕にて、バギーと共にクロスギルドを立ち上げる。
設立の際には、クロコダイルからミホークへ連絡を取っており、意外にも二人が連絡先を知っている仲であったことが明らかになった。
- バギー
インペルダウンから共に脱獄した海賊。その繋がりで彼がバギーズデリバリーを経営していた際には金を貸しており、七武海制度撤廃後には成り行きでクロスギルドの共同経営者になる。なお、バギーはあくまで会社の表向きの頭目として扱い、実際に会社の方針を決める際には彼の意見には基本耳を貸さない。
ちなみに取り立ての際のバギーへの人身売買の発言に対して一部の読者からは「バギー本人を奴隷として売る」という脅しの意味で言ったと思われているが、これはバギーの「社員の人数が多くて食費が嵩む」という言い訳への返答であり、要するに人数が多すぎて金に困っているならいっそのこと人員そのものを売ってしまえばいいという提案である。そもそも金を貸した相手であるバギーだけを奴隷として売っても人魚ならともかく普通の人間は50万ベリー程にしかならない(能力者なら時価にもよるがバギーの能力は超人系で希少というわけではないので大して上乗せされない“詳しくはこちらを参照”)上に最悪の場合そのまま逃亡して雲隠れされてしまう可能性もあるため、クロコダイルにとっては損にしかならない上に政府や天竜人に目を付けられるリスクの方が大きい。あくまでも「そういう手もあるぞ」という意味の発言であり、人身売買という行為を恐れたバギーにどんな外道な手段でも取れという意味で「ケジメつけろ」と言ったのである。
- イワンコフ
革命軍の幹部であるエンポリオ・イワンコフとはルーキー時代に詳細不明の因縁があり、それに起因してか何かしらの弱みを握られている。
- ドンキホーテ・ドフラミンゴ
マリンフォード頂上戦争で誘いをかけられ袖にした程度の絡みしかないこの二人だが、実のところ割りと共通項が多い。
共に七武海でありながら犯罪組織を抱え、天竜人に縁ある王族を陥れることで国家の乗っ取りを行う、抱える配下は似かよった能力を持つものが多い、負けた後そのまま海軍に捕縛される、辺りが代表例か。似かよった能力としては、地面を泳ぐように移動する能力者・自分自身の身体を起点とする爆発系能力者・身体を武器に変える能力者・自重を自在に変えられる能力者・可燃性の流体を操る能力者・(厳密には能力者同士ではないが)アートによる搦手を駆使する者・独自の拳法を極めた武闘家などが挙げられる。当人同士も、一見ふざけているようにしか見えないルフィの形態変化に思わぬ苦戦を強いられる、逸早く悪魔の実の覚醒について触れたなどの共通点を持つ他、敗北時、連打で地下から地面を突き破り天高く吹き飛ばされたクロコダイルに対し、ドフラミンゴは強烈な一撃でもって上空から地下空間まで一直線に叩き落とされてKOと、ルフィに敗北したシーンの展開が真逆なのも印象的。
26年前に戦っていたライバルであり、決着は当時着いていなかった。
それゆえかクロコダイルはバレットの能力を「少々厄介」と評しており、小説版ではそれを聞いたロビンがバレットへの評価の高さを推し量っている。
また同じく(小説版によれば)バレットも、かつて自分を相手に生き残った数少ない相手を倒す機会に興奮していた。久々のバレットとの再会に際しては、クロコダイルは「何年ぶりだ合体野郎」と声をかける。
戦闘能力
悪魔の実
砂漠の戦闘でこのおれに敵う者は この世にいない
名称 | スナスナの実 |
---|---|
分類 | 自然系 |
自然物 | 砂 |
能力 |
|
利点 | 属性が砂なので、アラバスタのような「砂漠」のある環境で能力を使用すれば、より強力な力として発揮できるのが利点 |
欠点 |
|
※能力を強大に発揮できてはいるものの、一部においては、「“砂漠”という能力に適した周囲の環境」も絡んでいるため、アラバスタ編当時の彼の強さはそのまま評価することができない場面がある
体を砂に変えることができる「砂人間」。
砂に変えた部分を固めて砂の刃にしたり、脚部分だけを砂化させれば高速移動も可能だったりとなかなか器用。
また、掌で砂嵐を起こして敵を吹き飛ばしたり、圧縮した砂嵐を衝撃波として放つことも可能。
また砂の能力の真髄として「渇き」を与えるという特性を有しており、右手で触れたものの水分を吸収することができる。
この渇きを与える能力も非常に強力であり、一度水分を吸収し始めれば人間は干上がってミイラと化し、木はたちまち枯れておがくずになり、岩盤でさえも砂に変わる。
砂という能力の特性を隅々まで有効に活用しており、非常に多芸である。
「悪魔の実の能力は使い方と訓練次第でいくらでも強い戦闘手段になる」「能力だけにかまけたそこらのバカとはおれは違うぞ 鍛え上げ研ぎ澄ましてある…!!!」と、自らの能力に絶対の自信を持っている。
だが自然系ゆえか、回避に関しては能力に頼る節がある。但し、この主張はあくまでも読者が見た目で判断しただけであり、能力の絶大さは彼の実力と熟練度の高さ故であるため、他の能力者と比較すると「能力に頼っている=クロコダイルが弱い」とは全く以て言えない。
作中でのルフィ戦では、初撃を能力で回避しようとするも、「一度目は水」「二度目は血」によって、二度に渡り先制攻撃を受けての戦闘となった。
能力の特性上砂漠での戦闘を得意としており、本人をして「砂漠の戦闘でこのおれに敵う者はこの世にいない」と豪語するほど。
実際その能力の活用っぷりは随一であり、その多芸さは自然系の能力者の中でもかなり上位のものである。
自然系であり「武装色の覇気」でなければ物理攻撃が通じないが、水気があると本体が砂化できなくなって弱体化するのが最大の弱点。
クロコダイル自身もこの弱点は十二分に把握しており、触れて相手の水分を奪ったり、砂やフックによる攻撃技などほかの攻撃手段に切り替えたりと一応の対策法は持っている。
それでもなお移動や回避に能力を重用しており、水分吸収のタイミングを間違えたり等して水に濡れると戦闘能力は著しく低下してしまう為、アラバスタでは「ダンスパウダー」を用いて活動地域に雨が降らないように工作を行っていた。
この特性上、猛毒の液体を攻防に操るドクドクの実の能力者であるマゼランにはまともに攻撃できず、相手の攻撃を防ぐこともできない天敵であり、作中でも交戦を避けている。
かつて新世界に進出したこともあり、悪魔の実の「覚醒」(作中では獄卒獣について)について知っている(作中、覚醒について最初に言及した人物でもある)。
基礎戦闘力
王下七武海に数えられるだけの実力を有しており、強者たちが一同に会した頂上戦争ではジョズの痛烈な一撃を受けてもダウンせず、七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴと互角の戦いを繰り広げ、終戦まで戦い抜いた。
義手のフックは人体程度は容易く貫く切れ味とジュラキュール・ミホークが持つ黒刀「夜」の斬撃を受け止める頑丈さも持ち、金色のカバーの下にはサソリの猛毒を仕込んだ毒針がある。
毒液に触れれば岩をも融解させるほどであり、当然マトモに食らえば命は無く、刺さらず切られずとも、かすったり触れたりするだけで毒が入り込み危険である。
細身故に毒針の強度は低いようだが、さらにその下にナイフが仕込まれている三段構えの仕組みになっている。
また、戦闘力と勝敗は必ずイコールとし、「クロコダイルに勝った=アラバスタ編当時のルフィはクロコダイルよりも強かった」と勘違いをしているファンも多いのだが、そもそも彼は当時のルフィを2連続で惨敗させており(現在から振り返っても、ルフィが連敗した強敵はごく僅かである)、トータルの戦績は3戦中2勝1敗と勝ち越している(最後の1敗も致命傷を与えた後での逆転負けであり、ロビンの治療が無ければほぼ引き分けに等しかった)。
最後にルフィに敗れた理由も、あくまでもクロコダイルの弱点を偶然知ったルフィが何度も挑んできたことで、彼の弱点攻撃と底なしのタフネスにゴリ押されてしまったからに過ぎない。
つまり、エネルなどと同様に“当時のルフィは彼を自身が持つ強さで圧倒したわけではない”ため、「アラバスタ編当時のルフィ=クロコダイルよりも強い(戦闘力が高い)」は全く以て成立しないということになるので、クロコダイルが負けたというようなある特定の描写だけを見て、彼の実力を判断しても特に意味はない(戦闘力と勝敗は必ずイコールとして考える理由の代表的なものとして、「覇気やギアを使用できないルフィに負けたから」が挙がるが、そもそも覇気はあくまでも勝敗を決める上での指標の一つに過ぎず、それだけで勝敗が決するとは限らない)。
実際、後にSBSでも「どんな戦いも勝負の行方は分からない」と明言しており、どんな強者でも自分の力を過信し、過度に油断する等によって負けてしまう可能性がある。
つまり、如何なる実力者でも「100%絶対に勝てる」という根拠はどこにもなく、さらには勝ち方にもよって変わるため、戦闘力と勝敗は全く以て別物だということなのだ。
覇気
本編では覇気を使用している描写はないのだか、最新の公式資料『VIVRECARD ~ONEPIECE~図鑑』にて、基本的な覇気である「武装色・見聞色」の2種を体得済みであることが判明した。
実際に、かつて覇気の使い手が多い新世界に進出した経験があり、マリンフォード頂上戦争で覇気を纏った攻撃を受けた際には威力には驚きつつも水無しで触れられたことに関して驚愕する描写はなかったことから、覇気に関する知識は持ち合わせていたように推測でき、新世界編では砂が黒く染まっているように見える。
強者に類する1人でもあることから、覇気も高水準に扱えると予想できる。
技
- 砂漠の宝刀(デザート・スパーダ)
右手を砂の刃に変え、巨大な斬撃を放つ。
放たれた軌道上の砂漠に底が見えない程の深い割れ目が刻まれる鋭利さに加えしばらくの間は型崩れせずにその場に残る程の頑丈さを誇る。
- 砂漠の向日葵(デザート・ジラソーレ)
地下の水脈を刺激し、巨大なアリジゴクのような流砂を作り出して相手を呑み込む。
地形などに条件が必要だが、一度発動すれば相手の行動を大幅に制限でき、単独で脱出することは困難。
曰く、流砂とは「墓標の要らねェ砂漠の便利な棺桶」。
- 三日月形砂丘(バルハン)
右腕を三日月のような形の砂の刃に変え、ラリアットのように一閃する。斬られた相手は水分を奪われ、一瞬のうちにミイラ化してしまう。
腕などの狭い部位に当てた場合は、その部位のみがミイラになるが、胴体などの中心に直撃させると一瞬で全身の水分を奪い去ってしまう。
なお、この技に限ったことではないがスナスナの能力によるミイラ化=即死という訳ではないらしく、水分を摂取すれば干からびた体を元に戻すこともできる(ルフィ、Mr.3など)。
但し体の末端部ならまだしも全身の水分を絞られた場合、自力での水分摂取はほぼ不可能に近いためそのまま死ぬことになる可能性が高い。
- 砂嵐(サーブルス)
掌から小さな旋風を起こして砂嵐を巻き起こし、周囲のものを纏めて吹き飛ばす。
発生させた砂嵐はその場に残存させることも可能で、気候によっては周囲の砂や風を取り込みながら規模を拡大し、最終的には町一つを呑み込むほどの大災害と化す。
この場合、発生からわずかな期間でクロコダイル自身にも制御不能となる。
”砂嵐「重」”(サーブルス ペサード)という圧縮して衝撃波として放つ派生技もある。
砂漠以外でも規模の拡大こそ無くなるが使用自体に一切の制限はない。
また、攻撃だけでなく味方を吹き飛ばして救出の手助けをするといったこともできる。
- 干割(グラウンド・セッコ)
右の掌を地面に押し付けてそこを中心に大地に伝うあらゆるものから「水」を奪い取り、地面をひび割れさせる大技。
ひび割れによって対峙した相手の自由を奪えるため、一度発動すれば戦局を覆すことができる。
発動の際には地面に手をつかなければならないため、その間動けなくなる事が欠点となる。
- 浸食輪廻(グラウンド・デス)
上述の「干割」を続け、右の掌をつけた大地に伝う物全てを砂に還してしまう大技。
技の範囲はアラバスタ宮殿の庭全体程度であり、クロコダイルの周辺にいる人間もそのままいれば干からびる。
欠点は「干割」と同じく地面に手をつかなければならないためその間動けなくなる事。
また、物体を砂へ変化させるまでにはしばらく時間がかかり、ルフィのようにジャンプすれば影響から逃れる事もできるようだ。
クロコダイルの意志である程度瓦礫を残すことができるようで、応用として「浸食輪廻」の後に「砂嵐」を使用すれば瓦礫を敵にぶつけるように利用することもできる。
- 砂漠の金剛宝刀(デザート・ラ スパーダ)
アラバスタ編において最後に使用した技。
砂で出来た斧のような刃を4本同時に放つ。
「砂漠の宝刀」の強化版と思われるが、ルフィの拳により四散し斬撃としての威力を発揮する事はなかった。
- 砂漠の大剣(デザート・グランデ・エスパーダ)
地面から巨大な刃の形の砂を発生させ、相手を突き刺す技。
技名はゲーム版から。
マリンフォード頂上戦争で使用し、赤犬を突き刺して怯ませジンベエの窮地を救った。
経歴
過去
22歳の時に海賊王の処刑を見届け、新星として“偉大なる航路”を攻め上り、20代前半という若さで王下七武海に就任した。
その後白ひげに戦いを挑んで惨敗を喫したことでしばらく大人しくしていたが、古代兵器プルトンの話を何処からか知り、アラバスタ王国に野心の矛先を向け、表向きは「海賊を狩る英雄」として活躍していた。
6年前、「歴史の本文(ポーネグリフ)」を解読できるニコ・ロビンと協定を結び、秘密犯罪結社「バロックワークス」を立ち上げる。
「Mr.0」のコードネームで社員を操り、ダンスパウダーを使って国民の国王への不信感を募らせ、国王軍の仕業に見せかけた乱行などを社員に命令、国民のフラストレーションを溜めさせ、国王への信頼をじわりじわりと崩れさせていき、国民の反感を煽動、反乱軍の内乱を惹起させた。
その目的はアラバスタ王国の王となり、「歴史の本文」を解読して古代兵器「プルトン」を手に入れ、世界政府をも凌ぐ軍事国家を構築することであった。
表向きはアラバスタ国内の繁華街レインベース最大のカジノ「レインディナーズ」のオーナーを務め、七武海として海賊の襲撃から何度も王国を守っていた。
国王からも信頼され、民衆からは英雄として国王以上とも言える熱狂的な支持を受けていた。
第1部・サバイバルの海 超新星編
ウィスキーピーク編
バロックワークスに潜入し、自分の計画を知ったミス・ウェンズデーことアラバスタ王女ネフェルタリ・ビビを抹殺するため、Mr.5ペアを彼女が駐在するウイスキーピークに差し向けるも、偶然その場に居合わせた麦わらの一味の妨害を受け失敗。
アンラッキーズからの報告を受け、彼らが計画の邪魔となる因子と認識し、ビビ共々亡き者にしようと目論む(ルフィたちも、当初は事情もわからぬまま結果的にビビを窮地から救い出したが、その後正式に彼女のこれまでの経緯と願いを聞き入れ、アラバスタへの記録(ログ)に沿って舵を切った)。
リトルガーデン編
その後、クロコダイルは彼らが経由するであろう原始の島リトルガーデンにMr.3ペアを派遣。失敗したMr.5ペアと協力して今度こそ一味を抹殺しようとするも、こちらも失敗する。
このとき、リトルガーデンにいるMr.3と電伝虫で連絡をとっていたが、肝心の相手はこの時点ではまだバロックワークスのターゲットから外れていたサンジだった。
そうとも知らず彼をMr.3と誤認したことで麦わらの一味の抹殺成功というサンジの嘘を鵜呑みにしてしまい、一味のアラバスタ上陸を許すことになった。
アラバスタ編
「作戦名『ユートピア』───これが我々B・W社の 最終作戦だ」
Mr.3ペア、Mr.5ペアを除くオフィサーエージェントを招集し、アラバスタ乗っ取りの総仕上げ「ユートピア作戦」を発令し、国王軍と反乱軍の全面戦争を誘発させる。この際、こっそりとその後を追って会議の場に現れたMr.3の失態の数々に失望し、右手でカラカラになるまで干からびさせた後にペットのバナナワニに食べさせた。
レインディナーズにのりこんできたルフィ達を海楼石の牢に幽閉して始末しようとしたが、Mr.プリンスの機転で逃亡されてしまう。
アルバーナへ向かおうとする一味を襲撃し、殿軍として一人残ったルフィと対峙する。最初の戦闘では、自然系の力でルフィの攻撃を幾度も躱し手も足も出させないまま、フックで串刺しにして瀕死に追い込んだ後、“砂漠の向日葵”で出現させた流砂で生き埋めにした。
その後、アルバーナ宮殿に赴きビビの愛国心を罵倒し殺そうとするが、復活を果たしたルフィに阻まれる。
2度目の戦いでは水が弱点であることを見抜かれ、水を使用した攻撃で劣勢に立たされるが逆に水分を絞り取る“侵食輪廻”で干上がらさせた。
その後、地下聖殿に向かいロビンからプルトンの在り処を聞き出そうとしたが、「歴史の本文」に情報が記されていないと打ち明けられたことで切り捨てる(実際はプルトンの在処は記されていたが、ロビンが口外しなかった)。
更に2度目の戦闘後に水分補給をして、起死回生を果たしたルフィと3度目の対峙をする。
戦闘で負った流血を水代わりにするルフィの執念を“海賊としての戦いで立ちはだかる敵”だと認め、毒の鉤爪の攻撃で死闘を繰り広げるが、次第にルフィの執念に押され、“ゴムゴムの暴風雨”に対し“砂漠の金剛宝刀”で対抗するも、ルフィのその拳は迎撃に繰り出した砂の刃を粉砕しクロコダイルに直撃。クロコダイルは聖殿天井の岩盤に叩きつけられそのまま滅多打ちにされ、岩盤を突き破って地上、さらには上空まで打ち上げられて戦闘不能になり敗北。計画は阻止された。
その後、海軍にバロックワークスでの悪事が露見し、世界政府における全ての称号と権利を剝奪された上で捕縛された。
短期集中表紙連載『ミスG・Wの作戦名〝ミーツバロック〟』
助けに来たミス・ゴールデンウィーク達から脱獄に誘われるが、「気分がのらねェ」と言う理由で拒否。この後、海底大監獄インペルダウンへ送られ、LEVEL6“無限地獄”へ投獄される。
「カラーズトラップ〝夢の虹色〟」にて、想い描く理想の姿は海賊王と判明した。
インペルダウン編
マリンフォード頂上戦争が起こることを知ると、白ひげを討つ機会に血を滾らせ、ルフィらに脱獄の協力を持ち掛ける。
その後、革命軍のイワンコフに弱みを握られ裏切りを制限されながら兄・エースを救い出そうとするルフィや同じく捕まっていたジンベエ、バロックワークスの面々と共に脱獄を果たした。
マリンフォード頂上戦争編
マリンフォードに到着するやいなや、かつて因縁があった“白ひげ”の命を狙っていたが、
過去に自分がやっていたような策略で白ひげを陥れようとした海軍と、策略に嵌った傘下の凶刃を受けながらも信頼は揺るがず、仲間のために命を懸けて戦う白ひげの生き様を見たことで、「あんな瀕死のジジイ 後で消すさ ──その前にお前らの喜ぶ顔が見たくねェんだよ!!!」と攻撃対象を海軍に定める。
その後はポートガス・D・エースの処刑阻止に加勢しドフラミンゴやミホークと交戦した。
ダズ・ボーネスがルフィを庇ってミホークに切り捨てられた際にはルフィをミホークから庇ってダズを叱咤激励する。
終幕には瀕死のルフィを戦線離脱させる為、白ひげ海賊団の面々と共に大将"赤犬"を相手に戦った。
頂上戦争以後は、"偉大なる航路"のある島のある町で傷を癒す。
バロックワークス時代の部下ダズ・ボーネスからの皮肉に笑って返し、ダズを相棒として再び“新世界”へ進出した。
第2部・最後の海 新世界編
パンクハザード〜ドレスローザ編
アニメでは何処かの港にてドンキホーテ・ドフラミンゴの七武海脱退の記事を読んでいるシーンが描かれる(原作でも該当シーンにそれらしい人物が映っているコマがあるが、後ろ姿のため判別不能だった)。
世界会議編
原作では、世界会議編で1コマながら登場。
何処かの屋敷にてモルガンズが発行した世界経済新聞を読んでおり、その新聞で麦わら大船団の存在・麦わらの一味(特にルフィ)がビッグ・マム海賊団との間に起こした抗争・ルフィの新たな称号を知ったものと思われる。
ワノ国編
第三幕
世界会議で決定された王下七武海制度の撤廃と、ワノ国で勃発した決戦の影響で新たな四皇に位置づけられたバギーが主軸となっている新会社クロスギルドのメンバーとして活動していることが明らかとなった。
とても人の下につくような人間ではない彼が、それも遥か格下のバギーをボスに戴いているという事実に、作品内外から驚きと懐疑の声が上がった。
元々は「インペルダウンを共に脱獄したよしみ」で、「バギーズ・デリバリー」を興するバギーに金を貸してやっていたのだが、彼が七武海撤廃に伴い高飛びしようとしていた事に気づき、海軍の包囲網から助ける形で催促を迫る。
そして向こうの「金の代わりにタダ働きする」という提案を呑み、宣伝や広告を任せたのだが、バギーの部下がバギーを全面的に押し出す広告を出してしまった。その上、海軍が「クロコダイルはバギーを慕っているから助けた」と誤解したせいで、世間からは部下扱いになってしまった…というのが真相であった。
本来クロスギルドはミホークと二人で立ち上げるつもりだった為、この誤情報をばら撒かれた両者は当然腹を立て、バギーをボコボコにし、始末寸前に追い込む。
スナスナで攻撃した様子がない事から即刻の始末こそしなかったようだが、フックの刺突やミホークの斬撃が効かないことから、それぞれ「フックのカバーを外さず打撃」「峰打ちによる打撃」を用いて念入りに痛めつけていた。
しかしそこでミホークから「俺は四皇の名を背負わされるのは面倒」「バギーにそのあたりの面倒を全部背負わせればスケープゴートとしてまだ利用価値が有る」と提案され、自身もそのメリットを認め、取り敢えずバギーをボスとして祭っておく事にした。
海軍本部からは未だに驚異となる自然系の能力を持ち、知力や統率力が優れている点を危険視されたことで19億6500万ベリーの懸賞金を懸けられた。
エッグヘッド編
クロスギルドが世界情勢に影響を与え始めた頃、自身にとっての理想郷(ユートピア)実現のための会社の今後の活動方針をミホークと練っていたが、バギーに回りくどいと批判され、更に“赤髪”が動き出したことをきっかけに夢を再燃させた彼が社員全員に対してひとつなぎの大秘宝を取りにいくことを宣言してしまう。
この瞬間、クロスギルドの操縦桿及び全決定権と指揮権は完全にバギーのものとなり、社員全員に火を点けてしまった手前、ここでバギーを排除すれば折角ここまで育てたクロスギルドは空中分解(解散)し、致命的に出遅れるのは明らかであったため、ここにきて「いつでも排除できる捨て駒兼スケープゴート」が「絶対に失えない鬼札」と化してしまい、バギーよりも強い「だけ」のクロコダイルやミホークはこの状況を止める術を持たず、バギーの夢に強制参加させられる事態に陥ってしまった。
こうして会社の主導権を乗っ取られ、自分の方針や計画を強引に捻じ曲げられてしまったクロコダイルは、ミホークと共に怒りと焦りが入り混じった複雑な表情を浮かべるのだった……。
とはいえ、かつて海賊王になることを夢見て、そして白ひげに敗北した結果それを諦めたのはクロコダイルも同じである。
このバギーの行動が、世界最強になったが故にライバルとなり得るゾロの成長しか楽しみを持たないミホーク共々何かしらの大きな転機となり得るのか、まだ誰にもわからない。
その後、ベガパンクの配信で「ルルシア王国を跡形も無く消し飛ばしたのは古代兵器である」という発言をプルトンを探してた過去があるクロコダイルが神妙な表情で聞いていた。
劇場版での活躍
『ONE PIECE STAMPEDE』
風貌は2年前から変わらず、シックな服装の上に薄暗いマントを羽織った姿で登場。
頂上戦争以後、アニメや原作でもチラ見せが多かった彼が久しぶりにその能力を披露することで話題となる。
本編中盤ではダグラス・バレットの能力を無効化するためにトラファルガー・ローと手を組む。
それにより組織の枠を超えた寄せ集めチーム結成のきっかけを作った。
決戦では怪物と化したバレットの変形途中にできる隙間に能力で砂を潜り込ませ、その砂をローがシャンブルズで瓦礫と入れ替えるというバレットの戦力を大幅に奪うコンピプレイを見せる。
ルフィ達の活躍でバレットの能力が解けた際にはラフテルの永久指針を奪おうとするもゾロに阻まれ、その後ルフィが永久指針を手に入れた際にもう一度奪いに動くもそれをルフィが握りつぶしたことで彼の目論見は外れた。
本来の目的を果たすことは出来なかったものの、バレット撃破は彼の能力を把握し弱点を突いたクロコダイルの存在なしにはあり得ず、本作のMVPの一人といえる。
なお、ローと行動を共にしていたロビンと思いがけない再会を果たすことになった際には、B・W時代と変わらず「ミス・オールサンデー」と呼んでいた。
余談
- 懸賞金
元懸賞金が8100万ベリーと他の七武海の元懸賞金額と比べてやたら低いが、これは20代前半のバロックワークスを立ち上げる前の早い段階で世界政府に実力を認められて七武海に早期に加入したため。
スモーカーもクロコダイルを「奴は昔から頭のキレる海賊だった」と評し警戒していたが、世界政府や海軍は20年間アラバスタ海域で海賊討伐を真面目に続けてきたクロコダイルの実績からアラバスタに海軍部隊の配置をしなくなっていたほどであり、ドフラミンゴと対照的に信頼されていた。
作者はクロコダイルの懸賞金について「七武海加盟後に結成し政府に隠していたバロックワークスのことが加味されていたならば8100万の倍以上には跳ね上がっていただろう」と語っている。
事実、王下七武海から除名されて新世界へ突入してクロスギルドを起ち上げた時点では懸賞金が19億6500万ベリーと約25倍まで跳ね上がっている。
これも本人の実力だけでなく、取り仕切っていたバロックワークスの危険性と、アラバスタ王国乗っ取りをあわや達成しかけ、歴史の闇に葬られたはずの大量破壊兵器まで狙っていたという危険過ぎる野心が知れ渡った事によるのは確かである。
- プルトン
古代兵器プルトンの在処を知るためにアラバスタを狙った彼だが、肝心のプルトンがアラバスタより遥か遠くの国にあることが判明した。
ロビンは「プルトンなんて文字は一文字も出てこない、ここに記されているのは歴史だけ」と言っていたが、実際は「ワノ国にプルトンがある」事が記されていた。
だが、当時その国は最強の生物と称される大海賊が支配していたため、もしクロコダイルがアラバスタを手に入れてもプルトンを入手する計画は頓挫することになっただろう。
そもそもプルトンを動かすためにはワノ国の防壁を壊す必要もあったことから、最初から破綻していたことになる。
しかし、ワノ国からその脅威が取り除かれ、プルトンの所在や取り出す方法が判明した事で、クロコダイルがこれを知れば、プルトン奪取計画を再構築する可能性もある。
また、偶然にもその国にプルトンがあると言った人物はクロコダイルと同じ声優である。
- 読者からの人気
初登場から高い人気を維持しており、第2回キャラクター人気投票は15位、第3回目は25位、第4回目は28位、第2部以降はワノ国編終了までほとんど登場していないにもかかわらず、第5回目に15位、第6回目に18位を獲得し、2021年の第1回キャラクター世界人気投票も17位と高く、日本国内のみならば12位を獲得している。
関連イラスト
関連タグ
海賊 王下七武海 砂漠の王 スナスナの実 ︎︎砂 ︎︎アラバスタ王国 悪のカリスマ ︎︎悪の美学
ツンデレ…頂上戦争以降言われることがあったりなかったりするが、実は作中初の戦闘シーンの時点で、日常的に民衆に対し「別にお前らを助けてるつもりはねぇが、助かりたいなら勝手に助かれ」とツンデレ発言をしつつ海賊退治を行っているという描写がされている。(「そう言っていつも助けてくれるんだ!」と慕われていた)
エンポリオ・イワンコフ …過去にクロコダイルと何らかの因縁がある者。彼の能力からして「元女ではないか?」と囁かれ続けている
ニコ・ロビン(ミス・オールサンデー) ダズ・ボーネス(Mr.1)
ベンサム(Mr.2ボン・クレー) ギャルディーノ(Mr.3)
アラバスタ王国 ネフェルタリ・コブラ ネフェルタリ・ビビ(ミス・ウェンズデー)
王下七武海
ジンベエ マーシャル・D・ティーチ ドンキホーテ・ドフラミンゴ
トラファルガー・ロー…映画『ONE PIECE STAMPEDE』にて一時共闘。
章ごとのボス
ONEPIECE映画のヴィランズ