解説
世界会議で起案及び可決された王下七武海制度の撤廃により、千両道化のバギーが元王下七武海のサー・クロコダイル及びジュラキュール・ミホークを従えて設立した…と宣伝された会社。
この会社の設立と、ワノ国で勃発した世界を揺るがす決戦で四皇の2名が陥落したことを以て、バギーは新たな四皇の一角に位置づけられた。
実態こそ宣伝とは大きく異なるが、組織のトップとなっているバギー自身の裏社会への強い影響力、バギーズデリバリー(以下、BD)に所属していた幅広い人材などにより、資金さえあれば他の組織からの協力を得ずとも巨大な海賊船の建造もこなせるなど、設立から真新しいにも拘らず既に強大な組織力を有している。
その事業内容から、非常に革新的なゲームチェンジャーとして世界政府と海軍に危険視されている。
来歴
設立の経緯
直接の発端はもちろん王下七武海制度の撤廃。
それに加えて、モンキー・D・ルフィによるインペルダウン大量脱獄事件も遠因として絡んでいる。
クロスギルドのビジネスモデル自体はかねてよりクロコダイルが考えていたものである。
自身とミホークの名が並べば「海軍」が無視できない組織になるとの計算から、七武海制度撤廃が理由でクライガナ島に代わる拠点を探していたミホークを誘い、2人で新組織を立ち上げる計画であった。
しかし、当時資金不足であったクロコダイルは、BD設立の際に貸した借金取り立てのためにバギーを訪ねた。そして、その道中で、七武海制度撤廃によりバギーの拠点を包囲していた海軍艦隊を壊滅させてしまう。
海軍からバギーを助けてまで借金の取り立てを急いだのは、バギーがどさくさに紛れて高飛びすると見抜いたからなのだが、この救出劇の結果、BD所属の海賊たちの間に「クロコダイルはバギーの舎弟である」という誤解が広まり、バギーは更なる求心力を得ることになった。
返済を催促するクロコダイルだったが、実はBDは稼ぎ頭の離脱による減収に加え、メンバーを養うための諸々の経費などが嵩んで経営が行き詰まっており、耳を揃えて即時返済というわけにもいかない状況だった。そればかりでなく、これから稼ぎ時というタイミングで件の七武海制度撤廃が行われたため、まさに泣きっ面に蜂であった。
そこでバギーは、元七武海のネームバリューと、BDが抱える人材・施設による労働力の提供で借金を返済するという形をとった。すなわち、クロコダイルの実質的な部下となり、クロスギルドの広報を請け負ったのである。
実際に「デザイン」「印刷」「運搬」をそれぞれ得意とする人材がいたこともあって、その広報効果は絶大なものであった。クロスギルドの名は瞬く間に全世界に拡散され、裏社会の闇組織からの資金援助も受けられるようになるなど、バギーの宣言通りハデな会社設立となった。
四皇へ
しかし、ここでとんでもない誤算が生じる。世間ではバギーがクロスギルドのトップであると認知されるようになってしまっていた。
バギーはBDの部下たちにビラの製作を丸投げしたのだが、彼らはバギーを慕いすぎるあまり、バギーがトップで残りの2人が部下であるかのような宣伝ビラをばら撒いてしまい、海軍は黒電伝虫による盗聴などで収集した(不完全な)情報も加えて総括整理した結果、「バギーが2人を従えている」と誤認してしまった。
クロコダイルとミホークからすれば、このミスとそれによる誤解は誇張抜きに筆舌に尽くしがたい屈辱であり、責任者のバギーは2人からボコボコにされた挙句、本当に殺されかけた。
発起人でありながら計画も面子も潰されたクロコダイルは勿論のこと、何の話もなくいきなり部下扱いされたミホークも流石にこれには怒り心頭であった。バギーの命運もここまでのように思われた。
・・・が、元々は平穏な暮らしを望んでおり、四皇の肩書を背負うのも色々と面倒だと考えたミホークが 「いつでも消せる一種のスケープゴートとしてバギーを矢面に立たせ、祭り上げておくのも悪くない」 と提案し、バロックワークス時代から自身の活動が詳しく周知されることを好まず秘密主義を重視していたクロコダイルもこれに同意。
バギーが名目上のトップとして君臨することが決定し、すったもんだの果てにクロスギルドは旗揚げされたのだった。
また、発端こそミスによるものではあるが、バギーが元七武海でインペルダウン大量脱獄事件の主犯格という海賊・闇組織に関する最も大きなブランド力を有しているのも事実。
何より、海賊王ゴール・D・ロジャーの海賊団の見習い出身の経歴をもっていることが、現四皇であるシャンクスや、元ロックス海賊団見習いから四皇となったカイドウと共通している。
結果的に、バギーが組織の表向きの中心人物として据えるにはこれ以上いないほど適任であったことも、このような形に収まった理由と言える。
結果的に「ミホークとクロコダイルを従えた元ロジャー海賊団のバギー」は、結成当初から四皇に数えられて莫大な知名度を得ることとなり、闇組織からの出資も多数得ることに成功し、クロスギルドは(彼ら視点では)順風満帆のスタートを切ることとなった。
次なる目標
クロコダイルは、勢力を拡大していかなる勢力にも脅かされない軍事国家の設立を考えていた。
アラバスタ王国にてバロックワークスを組織しプルトン獲得を狙っていた頃からクロコダイルは「軍事国家」を述べており、形を変えても彼にとって大事な目標である様子。
しかし、1082話にてバギーが腹を括ったことにより事態が変わる。
バギーはシャンクスがひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の獲得に動いたことを知り、自身も海賊王となるべく、2人に囲まれている中でも自らの意志で「自分がワンピースを取る」と宣言し、配下の海賊たちを扇動した。
これにより、配下の海賊たちはバギーと共に海賊王になるべく心を一致させてしまう。
ここから、現状バギーとクロコダイル&ミホークの関係は、単なるお神輿と黒幕の関係ではなく、基本的にはバギーに言うことを聞かせられるが、過度にバギーの意向を無視することはできない関係になっている。
組織の構成
社長および大幹部は、その全員がかつて王下七武海に在籍していた経歴をもつ。
座長(社長)
同じく四皇の”赤髪のシャンクス”とともにロジャー海賊団の見習いとして少年時代を過ごし、ロジャー処刑後はバギー海賊団を結成。東の海を中心に活動していた。後に"麦わらのルフィ"とともにインペルダウン大量脱獄事件の主犯格として名を上げ、王下七武海に名を連ねる。その後、前述の経緯から社長としてクロスギルドの”表の顔”となり、新世界を支配する四皇の一角として名を連ねるようになる。
大幹部
メンバー | 詳細 |
---|---|
サー・クロコダイル | |
ジュラキュール・ミホーク |
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大幹部の名を冠する2名とあって、いずれもかつて王下七武海に名を連ねた実力者。かつて策謀によりアラバスタ王国の転覆を企てたうえ、バギーともどもインペルダウンからの脱獄を果たしたクロコダイル、四皇に匹敵するほどの圧倒的な個の力を以て七武海の座に君臨していたミホークの二人が社長たるバギーの脇を固めている。
前述の事情から、この2人こそクロスギルドの”裏の顔”であり、この組織の実質的なトップとも言える存在である。
しかし、1082話にてバギーが腹を括ったことにより、バギーと2人との関係も少々様変わりすることになった。
幹部
メンバー | 詳細 |
---|---|
モージ |
|
カバジ |
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リッチー |
|
アルビダ |
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ギャルディーノ | |
ダズ・ボーネス |
バギーがボスとなったことにクロコダイルとミホークが腹を立てた際、BDの幹部勢はバギーを見限る様な態度を取っており、カバジとギャルディーノに至ってはクロコダイルに乗り換える旨の発言をしていた。
幹部のうちギャルディーノおよびダズの2名は、クロコダイル率いるバロックワークスでオフィサーエージェント(幹部)を務めていた経歴を持つ。
事業内容
最大の特徴は、海賊や犯罪者ではなく海兵を賞金首にするという、前代未聞の事業を行なっている点である。
世界政府・海軍がバギー、クロコダイル、ミホークの3名にかけた懸賞金が極めて高額であるのは、この危険性によるところが大きい。設立段階で彼ら3名にかけられた懸賞金の総額は、同時点での麦わらの一味全員の総額に匹敵する。
七武海制度撤廃の原因となったのはクロコダイルとドンキホーテ・ドフラミンゴであり、そのクロコダイルが関わっていると知れれば懸賞金が高くなるのも当然と言える。
従来の常識であれば、海兵を前にした場合の海賊の行動は「逃げる」のが基本である。状況次第で「反撃」あるいは「迎撃」はありえるものの、基本的には追いつめられた上での行為であり、実際に名のある海賊団でも『逃げながら戦い、チャンスがあれば逃走を優先する』ことが圧倒的に多い。故に海軍を全滅あるいは壊滅させるまで戦闘を継続することは稀である。まして、「海賊側から積極的に襲いかかる」などまずありえなかった。
これは、そもそも海賊からすれば「返り討ちにされかねない」「徒に懸賞金が上がり、危険視されて優先的に排除しに来られる可能性が高まる」「増援を呼ばれるなどしてジリ貧に陥る」「物資の略奪なら民間を襲えば良い」等の理由から、海兵を襲うメリットがほとんど無いため。
それでも海兵あるいは海軍艦を非戦闘状態から積極的に襲撃したり、遭遇戦であっても最後まで逃げずに戦ったりする状況は例外的ながら存在していた。とはいえ、それらについても「海兵個人、あるいは海軍および世界政府への恨み」「護送中の重要物品や仲間など重要人物奪還のため」「計略に必要」「友人を逃がすための捨て奸」等、何らかの明確な動機や状況を伴うもの、あるいは極めて好戦的な海賊団であったり緊急時であったりという極めて特殊な状況であった。
だが、海兵を賞金首にするシステムが完成したことで、海賊にとっては、海兵を積極的に襲うことに大きなメリットが生まれた。
つまり、海兵からすると、海賊との戦闘の機会が大きく増え、対処がこれまで以上に困難になる。
また、海軍本部で最も恐れられているのは、この組織の存在による政情不安の拡大。
この『事業』の恐ろしいところは受益者が傘下の者どころか海賊にすら限定されているわけではないところである。すなわち、海軍と関係ない一般市民の「賞金稼ぎ」が時折賞金首を海軍に届け出ていた構図が、そのまま海兵にも降りかかることになるのである。
それどころか、本来『犯罪者』として市民とはそもそもやや敵対的な関係であり、抵抗や制裁も苛烈になるであろう海賊に比べ、市民を護衛対象としているため先制される恐れが無く、反撃にも積極的になれない海兵はむしろ海賊よりも手軽に懸賞金を稼げる対象であるとすら言える。
ブランニュー准将は、天上金を納められない国による混乱・革命軍主導による世界政府に対する反乱が多発している中で、海軍と敵対する者を増やすこの組織を「極めて危険な組織」と評しており、この組織の出現が如何にとんでもないものであったかが窺える。
撤廃を進めた藤虎及びアラバスタ王国国王ネフェルタリ・コブラとドレスローザ王国国王リク・ドルド3世、そして撤廃後に交渉もなく一方的に捕縛しようとした海軍全体に対する大きなカウンターとなった。
実際海兵にとっては、海賊に襲われる危険が飛躍的に増えるだけでなく、市民にさえ狩られる恐怖を味わううえ、市民から敬愛されてきた海兵でさえ例外でないことから、全体の士気も大きく削がれてしまう可能性がある。
作中で初めて判明した犠牲者はなんと海兵屈指の善人たるTボーン中将であり、それも海賊との戦闘ではなく、国の崩壊によって限界までの貧困に追い込まれた市民から背中を刺されての死亡だった。
これはつまり、一般市民が新たに海賊や犯罪者になる土壌を与えたことになるため、大海賊時代を生み出して世間から憎まれたゴール・D・ロジャー同様に、民衆を混沌の方向に煽動し社会秩序を根底から覆しかねない危険性を持つ。
海兵を狙う犯罪者は、Tボーンを殺した男のように、国の崩壊などで家族をまともに養えない環境の中で愛する家族を養うために狙う者が多く出てくる可能性が高い。他者の愛を利用するというクロコダイルがアラバスタ王国転覆でしてきた手法にも連なっている。
なお、この懸賞金システムの発起人はクロコダイルであるが、ミホークは以前から個人的趣向として海兵狩りを行ってきた。
つまり、ミホークの趣向とクロコダイルの転覆術とバギーの海賊派遣の合わせ技がこのシステムとも言える。
ちなみに手配書のデザインは、海軍が発行しているものといくつかの相違点がある。
海軍 | クロスギルド | |
---|---|---|
題名 | WANTED(指名手配) | REWARD(報酬) |
対象 | 海賊(※) | 海兵 |
写真 | 一般的な四角い写真 | 楕円形の写真、バックに海賊旗デザインの剣 |
報酬条件 |
| 記述なし
|
名前と懸賞金 | 上段に名前、下段に懸賞金 | 上段に報酬、下段に名前
|
(※)世界政府に仇なし、また懸賞金を掛けられる勢力は海賊の他に革命軍が知られる他、1話の時点で山賊にも手配書が確認できる。ただしこれらに懸賞金を掛けた主体は、前者の場合世界政府そのもの、後者はゴア王国など海軍による手配ではない可能性も高い。
組織名からして恐らく、ファンタジーにありがちな冒険者ギルドの討伐報酬のようなものと推測できる。
報酬は金額ではなくマークの数で表されており、マークの数だけ宝箱が貰える制度である模様。海軍の階級に応じてマークの数が決まっているが例外的に階級以上の報酬がかけられるケースもある。
表向き四皇バギーの組織であるが、同じく四皇黒ひげの傘下の海賊であっても報酬自体はもらえる模様。一般市民でも報酬を得られることや、事業の目的から考えれば要するに海兵さえ狩ってくれば誰でもよいのだと考えられる。
ただし、これはあくまでも「会社」である以上、何かしらの方法でクロスギルドにも利益が還元される仕組みが出来上がっている模様。クロコダイルは「海賊はビジネス」と述べている。
財源の詳細は未だに明らかになっていないが、どうやら闇の組織(ホールケーキアイランド編で登場した裏社会の帝王たちを指しているかは不明)からの出資を受けているようである。
財源については作中にてもう1つ、「単勝を買ってるから配当がでかい」と語る海賊がいる。単勝・配当という2つの用語からわかるのは賭博である(恐らく「規定期間内に何名の海軍が狩られるか」や「誰が狩られるか」「その両方を同時に当てる」等の様なシステムと思われる)。
通常のは在社手配書のように海兵手配書を世界経済新聞を介して配ることは出来ないであろうことから手配書を有料・賭博券にしているのか、海兵討伐に絡めた何らかの賭博業を兼ねていることが推察できる。
また、報酬である宝箱の中身は世界政府発行の通貨ベリーではないのも特徴。人類共通の価値を持つ財宝により決済を行うことで、世界政府に財務会計の首根っこを握られる心配もほぼない(万が一「明日からベリーではなく円決済にします!」と貨幣の単位を一新したとして、100億ベリー持っていてはただの紙屑だが、100億ベリーの財宝なら換金したとき貰える金が円になるだけである)。
実際に海軍殺害に成功し報酬を得た実行者個人もまた、十中八九海軍から犯罪者としてお尋ね者になるが、その場合クロスギルドへの入社を希望すれば許可して匿うシステムも存在し、その際海賊達も匿われる者に敵対的な姿勢などは見せず、むしろ「新入りの仲間」としてかなり気安く友好的に振る舞っており(作中描写された限りはどう見ても役に立ちそうにない痩せた中年男にもかかわらずである)、むしろ励ましている等で対人環境は良い方。
また、受け取り人指名も可能であるため、上記の中年男が、「自分は犯罪者になるので家族に一生会えなくなる」代わりとして、中年男の希望で家族に財宝が届けられており、「自分で届けに行く」事による途中の略奪や、海兵に追いつかれて逮捕されるなどの危険を犯す必要がなく、送金もクロスギルドがやってくれるなど痒いところに手が届く制度を採用している。
世界政府の庇護下に無い民衆は人権すら与えられない作中世界においては、結果としてクロスギルドこそが福利厚生がしっかりしていて弱者救済にも力を入れている企業であり、これが求心力を更に底上げしている。
そして他の海賊にとってもクロスギルドは良い金銭調達手段となっており敵対するメリットがない。自分を狙う海兵を返り討ちにして持っていけば儲かるのに、わざわざクロスギルドと敵対すれば海兵の換金ができなくなるどころか、自分が「不埒な輩」としてクロスギルドに狙われる事もあり得るからである。
そのため恐らくクロスギルド印の財宝が他海賊に略奪される可能性がある程度抑制されている事も考えられる(クロスギルドの支払った財宝を得た民衆をカモにする海賊が現れれば民衆が海兵を狩る旨みが減り、クロスギルドのビジネスが滞る→クロスギルドへの敵対行為扱いになる)。
報酬
判明している限りの報酬を記載する。明確な報酬額は記載されておらず星や王冠のマークで記載される。
報酬は現金ではなく財宝入りの宝箱であり、マークの数と種類によって額が決まる。
一般的に大佐級なら1星、大将は一律で3王冠である。
星:約1億ベリー相当
王冠:約10億ベリー相当
1億未満の場合マークがあるかどうかは不明
名前 | 階級 | 報酬 |
---|---|---|
"黄猿" ボルサリーノ | 海軍本部大将 | 3王冠(約30億ベリー相当) |
"藤虎" イッショウ | 海軍本部大将 | 3王冠 |
"緑牛" アラマキ | 海軍本部大将 | 3王冠 |
"ゲンコツ" モンキー・D・ガープ | 海軍本部中将 | 3王冠(本人が昇格を拒んでいるとはいえ階級は中将にもかかわらず大将と同額なのでおそらく特別扱い) |
コビー | 海軍本部大佐 | 5星(階級上では通常1星=1億だが、特別に5億ベリー相当) |
※コビーは作中で最初に判明したが、懸賞金はいきなり例外の事例となった。
※原作1087話で明らかとなったガープ中将の懸賞金は3王冠であり、他の海軍大将と同額であることが判明した。
船
船は「ビッグトップブラスター号」。船名は第108巻SBSで判明。
惜しげもなく金を注ぎ込んだ(アニメでの台詞)ものの、バギーの部下が前述のポスター同様またしても無断で設計や建造を担当した故に、船首はバギーの形となっている。
当然クロコダイルとミホークはこの船のデザインに「なぜおれ達がこんな船に乗らなきゃならねェんだ…!?」と激怒してバギーを再び「会議室(とは名ばかりのバギー専用拷問室も兼ねている)」にてボコボコにしていた(尤も、傀儡とはいえバギーを表向きのトップに据えている以上、デザインがこうなるのも想定出来るため、怒りの矛先をバギーに向けるのは理不尽な八つ当たりと言っても過言ではない)。
余談
- 名称について
赤い土の大陸と偉大なる航路の交差や、ミホークの武器が十字架=クロスを象った剣である、クロコダイルが加入している点などが名前の由来と考えられている。
また、事業内容も反社会的=ブラックである点から「黒過ぎるど」なる言葉遊びも入っている可能性がある。
また、ギルドの言葉の意味は元々イタリアの商人達が、相互利益と技術保存のために組んでいた、職業ごとの協同組合である。
各職業ごとに金銭・人員・仕事などをやりとりする形での助け合いや、無法な同業者を締め出すなどで、職業への信頼を保つ組織化などのメリットがあったが、反面運営の硬直化による新法規や革新的技術への対応の鈍化(体制移行のコストを嫌った結果、身軽な無所属の寡占状態になり、締め出すなどの制裁を鼻で笑われるほどの利益を叩き出され、その結果ギルド所属が見向きもされなくなり大損をするなど。所謂なろう小説などではこの悪癖がよく描写される。)、既得権益の過度な強大化(常に古参の顔色を伺う必要があり、古参以上に儲かる、古参に意見するなどで目立てば様々な嫌がらせを受けたり、追い出されて商売が成り立たなくなる等の恐れから経営体制自体が萎縮していた)など、時勢の変化に対応できなくなり万が一の事態で総倒れするデメリットも抱えていた。
- 表記揺れ
英語表記"CROSS GUILD"はポスターや、初登場した1056話のサブタイトルに使われている。
またカナ表記は、作中初めて名前を言及したユースタス・キッドの台詞、および大幹部3人の懸賞金を海軍本部で発表した際のブランニューの台詞が、ジャンプ本誌では「クロス・ギルド」と中点が入っていたが、どちらも単行本掲載時に"CROSS GUILD"へのフリガナと同じ「クロスギルド」に変更されたことから、正式名称として後者に統一された模様。
- 海賊旗
ONEPIECEカードゲームで判明した海賊旗(シンボル)は、バギー海賊団のドクロとバロックワークスのシンボルマークを合体させ、更にミホークの黒刀「夜」がドクロの頭上に刺さっているドクロマークとなっており、さながら「夜とバロックワークスのレイピアで串刺しにされているバギーにしか見えない」という声も。(詳細)
関連イラスト
関連タグ
バロックワークス バギーズデリバリー:前身組織。もっとも、組織の理念はBDは勿論旧バロックワークスとも異なるため、単純に後継組織とも言い難い。
シードル・ギルド:アニメオリジナルの賞金首狩り組織で「○○ギルド」を冠しているが、こちらは海賊が対象である。
CROSS EPOCH:「クロス○○」を冠し、トップ3人の中の人(ミホークは初代)が同じくアニメで名脇役を演じている『ドラゴンボール』とのコラボ漫画のタイトル。
海賊ギルド:SF冒険漫画「COBRA」に登場する宇宙海賊。「○○ギルド」を冠するジャンプ作品の組織繋がり。こちらも邪魔者に賞金を懸け、始末させようとする。主な資金源は麻薬の売買、戦争請負、カジノ経営など。