概要
ゲーム、小説(ライトノベル)、漫画、アニメ等に登場する冒険者のためのギルド。
例えばTRPGや『小説家になろう』のファンタジー系ジャンルなどでは登場頻度が高い。
その名の通り、冒険者専用のギルドで、基本的な業務はカードやタグを発行しての冒険者の登録、あるいは冒険者の除名、モンスターの討伐や薬草の採取、街の掃除、商隊の護衛といった各種依頼による仕事の斡旋、素材の買い取り、冒険者のランク昇格のための試験開催、冒険者同士の揉め事の仲介等を行う。
概して街に一つ程度は冒険者ギルドが存在し、初めての登録の際には登録料やステータスの確認等が必要となったりする。ギルド職員はギルドマスター、受付嬢、昇格試験の試験官、モンスターの解体担当者などが所属し、中にはギルドお抱えの専属冒険者や暗殺者がいたりする例も。
物語中に冒険者ギルドが登場すると、大抵は主人公がそこで冒険者登録をし、仲間を増やしたり、依頼をこなして冒険者ランクを上げていくのが主になると思われる。作品によっては冒険者ギルド自体が大きくストーリーに絡んでくる場合(例:主人公がギルド職員側など)と、ほとんど関わらなかったりする場合がある。
冒険者ギルド側が冒険者を無理矢理に従わせる、というようなことは通常はないが、モンスターのスタンピードといった災害が発生した際は、その該当地域・街にいる冒険者に対して強制的に招集をかけることもある(これは緊急事態なので仕方ないというか当然であろう)。
冒険者ギルド内で起きる出来事のテンプレといえば、主人公が先輩・チンピラ冒険者に絡まれる、またはパーティから追放される(いわゆる追放もの)などが挙げられるだろうか。他の冒険者から絡まれたものの、嫌がらせではなく実は親切心から、みたいな逆パターンもあったりする。
冒険者ランク
冒険者のランク制度が導入されている作品では、冒険者の活躍や貢献に応じて冒険者ギルドで昇格試験を受ける・承認されることでランクが上昇する(他にギルドマスターの独断で昇格するような例外もある)。ランクの表記例はアルファベット(例:S、A、B、C、D、E、F)、金属(例:ゴールド、シルバー、ブロンズ)、宝石(例:ダイヤモンド、エメラルド)など。アルファベットの一例としてはS以上のSSランクやSSSランクというのが設定されていたりもする。
大まかにはランクが上になればなるほど
冒険者としての強さ・信頼度・知名度も上がるという考え方で良い。
多くの場合、最上位ランクともなれば世界や国に数人いるかいないか
というような感じになる。ただしそこから先は千差万別で
- 一般人ではどんなに強くても上から3番目程度で頭打ち(≒それ以上は勇者と同義)
- 「ランクが高いから信用できる」のではなく、信用が足りないと昇進できない
- 昇進の絶対条件(一定ランクの魔物ソロ討伐、国や貴族の推薦など)
- 最下級から数ランクは仮免扱いのため、またはランクが高すぎることによる行動制限
- 戸籍管理のために登録上は国民全員冒険者
などなど色々ある。
世界樹の迷宮シリーズ
物語の拠点となる町において冒険者たちが集う組織であり、「自分で名前を付けられる」のが最大の特徴。
仲間の登録や編成だけでなく、休養によるスキルポイントの振り直し(ただしレベルが一定量下がる)、引退による新規キャラへの能力の引継ぎ(キャラの名前も変更可能。引退による能力の引継ぎは特定能力への上乗せ、全能力への上乗せなどシリーズにより異なる。レベルも当然下がる)などの業務も行う。
ギルドの名前を決定すると変更する事は不可能なので、ふざけた名前にせず愛着を持てる名称にしたい所。シリーズによっては他のプレイヤーとの交流の証である「ギルドカード」に自分の冒険者ギルドの名前も載るため、尚更。
関連タグ
フィクション 冒険者 酒場 ギルド ギルドマスター ファンタジー TRPG 小説家になろう
ハンター協会:少年漫画HUNTER×HUNTERに登場する団体。「民間団体である」「独自の身分証明書を発行する」「依頼者からの仕事を仲介して会員に斡旋する」など、いくつかの共通点がある。
受付嬢:冒険者ギルドで受付業務を担当する女性の通称。作品によっては主人公の味方だったり敵だったりする。