概要
漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する民間団体。
本部はスワルダニシティに所在。
この項目は、コミックス最新刊以降の内容を含みます。 |
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ハンター
怪物・財宝・賞金首・美食・遺跡・幻獣など、稀少な事物を追求することに生涯を懸ける人々の総称。プロのハンターの資格を得るには、数百万分の一の難関と言われるハンター試験を突破しなければならない。しかし、この試験に合格しても更に念能力を試す裏試験があり、これも突破しなければ一人前のハンターとは認められない。ハンター試験に合格したプロハンターは全員がハンター協会の会員となる。現在の会員数は600名ほど。
一口にハンターと言っても、 世界の財宝発掘を専門とする財宝ハンターやブラックリストに載っている犯罪者を捕らえることを専門とする賞金首ハンターといったように専門分野の違いによって様々に分かれている。ただし、これはハンターになった後本人がどういう仕事を重点的に行うかによる俗称であり、ハンター資格に種類があるわけではない。
ハンター協会は国家を大きく上回る規模と信頼性を持ち、そこに属するプロハンターはライセンスの持つ絶対的特権もあって莫大な富と名声を得られる。長者番付上位10名のうち6名がプロハンターであるなど
「世界一儲かる」「世界一気高い」仕事であるとされる。
ハンター試験とライセンス
ハンター試験
詳細⇒ハンター試験
年に一度行われる、ハンター協会主催のハンターライセンス授与試験。民間資格だが、国際的ライセンスとして国家資格かそれ以上の信用ある資格として広く認められている。
試験には毎年数百万人の参加者が集まるが、試験会場に辿り着ける者さえごく一握りである上、試験自体も死傷者が頻発するほど過酷を極めるため、合格者が一人も出なかった年もある。試験官は、審査委員会から依頼されたプロハンターが無償で務めており、試験官は毎年変わる。
ハンターライセンス
ハンター試験に合格した者に与えられる、プロハンターの証。一見地味なカード状をしているが、ありとあらゆる偽造防止加工が施されている。
このライセンスを持っているとハンター専用の情報サイトを利用できるようになるほか、各種交通機関・公共機関のほとんどを無料で利用できたり、一般人立ち入り禁止区域の8割以上に立ち入りを許されるようになる。その他の面でも所有しているだけで一生不自由しないだけの信用を得ることができ、ヒソカによると殺人を犯してもハンターライセンスがあれば不問になる場合もあり、それを目的としてライセンス獲得を目指す者もいる。これらの付加価値によってライセンスそのものも極めて高い価値を持ち、売るだけで7代は遊んで暮らせるとも言われ、借金の担保にすれば億単位の金が即金で融資される。
高価値、リスクもあってか、ハンター協会の調べによると、新人プロハンターの5人に1人が何らかの理由で合格1年以内にライセンスカードを紛失しているという。一度ハンター試験に合格した者は合格が取り消されることはないが、再受験はできない。またカードの盗難・紛失があっても再発行は一切されず、他のハンターからはプロ失格の烙印を押される。
裏試験
正規のハンター試験に合格した人間に、念能力の習得をさせるための秘密裏で行われている試験。この試験に受かり念を習得しなければ、真のハンターではないと言われている。既に念を習得している者には課せられない。
念能力
詳細⇒念能力
ハンターは仕事柄、未知の領域に踏み込むことが多く、念が使えないと(念を扱う程の実力が無いと)一人前のハンターとして認めてもらえないばかりか、命を危険に晒しかねない。
階級
アマチュアハンター
ライセンスを持たないがハンターを名乗り仕事をする人。実力の高低に関わらずライセンス非所持者は全てアマチュアと呼ばれるため、単なる詐称から念能力者まで実力は様々。ライセンスがなければハンターの仕事ができないわけではないので、必要が無いからと資格を取得しない者もいる。
ライセンス非所持というだけで信用のランクが1つ落ちはするが、高度な任務ほどライセンスの有無だけで判断しなくなるため、結果的に正規ハンターよりも信用を得ているアマチュアも存在する。
ライセンス取得者
ハンター試験を合格しハンターライセンスを持っているが、前述の裏試験にまだ合格していない人。ライセンスを持っているので各種特権を利用できるが、念を体得していないのでハンターとしての実力は半人前以下としか見られない。
プロハンター
ハンター試験を突破し、かつ裏試験にも合格した人。ハンターとしての実力は、念を体得して初めて一人前と言われる。例:ゴン、キルア、クラピカ。
一ツ星(シングル)ハンター
プロハンターの中でも、ある1つの分野で大きな成功を残したハンターに贈られる称号。ハンターライセンスに星マークが1つ刻まれる。例:メンチ、ツェズゲラ、モラウ。
二ツ星(ダブル)ハンター
プロハンターの中でまず一ツ星を取得し、その後上官職となり教導した後輩ハンターが一ツ星を獲得したハンターに贈られる称号。ハンターライセンスに星マークが2つ刻まれる。例:ジン、ビスケ。
三ツ星(トリプル)ハンター
プロハンターの中でも、歴史的な発見や世界的な偉業を複数達成したハンターに贈られる称号。世界に10人といないと言われる。例:パリストン、ボトバイ、チードル。
ジンの功績は三ツ星に相当すると言われているが、申請が面倒臭いという理由で二ツ星に留まっている。
協専ハンター
ハンター協会が政府や企業から依頼された仕事を専門に請け負うプロハンターの俗称。協会の斡旋専門を略し「協専」のハンターと呼ばれる。仕事の成否に関わらずリスクや難易度に応じた報酬が与えられるため、これを本業としているハンターも多い。
協会内では、次期会長の座を狙う副会長のパリストン派が関連業務を牛耳っていると見られている。モラウは、キメラ=アントの討伐に当たって、副会長派が会長のネテロを辞任に追い込むため、あえて討伐任務に最適ではないハンターを送り出し、討伐を失敗させていると推測している。
ハンター十二支ん
詳細⇒十二支ん
ネテロ会長がハンターとしての実力を認めた12人。全員が星持ちハンターで、有事の際の協会運営とネテロの暇つぶし相手が主な役割。
ハンター十ヶ条
- ハンターたる者 何かを狩らねばならない
- ハンターたる者 最低限の武の心得は必要である。最低限とは念の修得である。
- 一度ハンターの証を得た者は如何なる事情があろうともそれを取り消されることはない 但し証の再発行も如何なる事情があろうとも行われない
- ハンターたる者 同胞のハンターを標的にしてはいけない 但し甚だ悪質な犯罪行為に及んだ者に於いてはその限りではない
- 特定の分野に於いて華々しい業績を残したハンターには星が一つ与えられる
- 五条を満たし且つ上官職に就き 育成に携わった後輩のハンターが星を取得した時 その先輩ハンターには星が二つ与えられる
- 六条を満たし且つ複数の分野に於いて華々しい業績を残したハンターには星が三つ与えられる
- ハンターの最高責任者たる者 最低限の信任がなければその資格を有することは出来ない 最低限とは同胞の過半数である 会長の座が空席となった時 即ちに次期会長の選出を行い決定するまでの会長代行権は副たる者に与えられる
- 新たに加入する同胞を選抜する方法の決定権は会長にある 但し従来の方法を大幅に変更する場合は全同胞の過半数の信任が必要である
- 此処に無い事柄の一切は会長とその副たる者 参謀諸氏とでの閣議で決定する 副たる者と参謀諸氏を選出する権利は会長が持つ
問題点
第四条の解釈
ハンター十則の第四条の縛りにより、ハンターは同胞であるハンターを標的にできず、しかもハンターに対しては警察の権力も及ばないため、協会内に潜り込んでいる不穏分子を大っぴらに取り締まることができない。実際に、罪の減免を目当てにライセンスを取得したシリアルキラーが大手を振って歩いている状態である。
作中に登場したハンター
現在全635名
会長 | チードル(十四) | パリストン(十三) | ネテロ(故・十二) | |
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副会長 | パリストン(前) | |||
十二支ん | クラピカ(子) | ミザイストム(丑) | カンザイ(寅) | ピヨン(卯) |
ボトバイ(辰) | ゲル(巳) | サッチョウ(午) | ギンタ(未) | |
サイユウ(申) | クルック(酉) | チードル(戌) | レオリオ(亥) | |
パリストン(元・子) | ジン(元・亥) | |||
脱会長派 | テラデイン | ブシドラ | ルーペ | |
287期 | ゴン | クラピカ | レオリオ | ハンゾー |
ヒソカ | イルミ | ポックル(故) | ||
288期 | キルア | |||
キメラアント討伐隊 | ネテロ | モラウ | ノヴ | パーム |
ナックル | シュート | ゴン | キルア | |
G・I関係者 | ジン | ドゥーン | リスト | ビスケット |
ジェイトサリ | ツェズゲラ | ゴレイヌ | ハガクシ | |
ケスー | ロドリオット | バリー | トクハロネ | |
ガシタ | ゼツク | |||
ノストラード組 | センリツ | バショウ | リンセン | |
ハンター試験官 | サトツ | ブハラ | メンチ | リッポー |
カラ | マスタ | 288期1次試験官 | ||
その他 | シャルナーク | ウイング | シークアント | イズナビ |
リンネ | サンビカ |