概要
六つの大陸のうちの一大陸を代表する大国。
元々は違う国名の長い歴史を持つ超古代国家であったが、革命により帝国社会主義から議会民主主義にシフトし、その際、それまで国を支配していた王族の名前が付けられていた国名を変え現在に至り、そのため、形式上は全く新しい国家となっている。
新国家として再出発した際、各国との条約や密約の更新をうやむやにしているため、近代5大陸(V5)との暗黒大陸への不可侵条約を破ってもペナルティを課せられることもなく、それを利用した暗黒大陸進出計画を打ち立てた。
暗黒大陸への渡航の過程で、王位継承戦が行われる。王子たちのうち、手段を問わず生き残った一人が次の国王となる。
関係者
※単行本未収録の内容を含むためネタバレ注意
国王
大国カキンを統べる王。語尾に「ホイ」とつけるのが特徴。
飄々とした言動とは裏腹に黒い物を秘めている。
王子
- 第1王子 ベンジャミン
筋骨隆々な男性。カキンの軍事最高副顧問。念能力は「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」。
血気盛んな直情型人間だが、理詰めで接すれば他者の意見を聞き入れ合理的な判断を下す面もある。
自身を除く王子全員の抹殺を狙う。
- 第2王子 カミーラ
高貴な雰囲気の美女だが、一人称で「カミィ」と呼ぶかなり痛い女。念能力は「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」。
「王になるべき存在」と豪語するほど傲慢で、何でも自分の思うままにならないと気が済まず、自分に僅かでも意見したり反抗した者は即座に殺す、冷酷かつ残忍無比な性格。
その傲慢さは「カミィはイヤ! カミィは世界中の人間をカミィの思い通りに動かしたいの! まず、カミィ以外の王子は死んで欲しいわ! 理想は自ら進んで死んで欲しい!」と他の王子達を始めから邪魔者としか見ておらず、父である国王に「生物学上の死以外での脱落は認めないでいただきたいの」と直訴していることからも窺える。ただし、この発言自体は自分を敵に殺させることで確実に能力を発動させるためという側面もある。
弟である第9王子のハルケンブルグを嫌っており、母を介してベンジャミンの次に暗殺しようと目論んだが、母に断られて未遂に終わる。
継承戦二日目の午後に単身ベンジャミンの部屋に乗り込むが、能力を看破されて返り討ちに遭い、監視付きの身となる。
死をも克服する自身の能力を無敵と豪語していたが、素性がバレていると対策をいくらでも取れるというカウンター型能力の欠点を突かれ、一気に窮地に陥る。
- 第3王子 チョウライ
色黒で小柄な男性。
冷酷で高慢な部分もあるものの、ベンジャミンに比べれば話の分かる人物で、必要とあらば兄弟の排除を躊躇しないが、反面で犠牲にすることを積極的に望んでいるわけではない。念の情報と引き換えにクラピカと協定を結ぶ。
オニオールを内心で「父さん」と呼んでいるが…?
- 第4王子 ツェリードニヒ
表向きは知的で博識な青年だが、本性は生きたまま人間を解体することを芸術とする残虐な男。
人体収集家で緋の目を所持しており、クラピカは彼と接触するためにB・W号に乗船した。
テータから念を教わるが、圧倒的な才能と禍々しいオーラで彼女を戦慄させる。
念の系統は特質系で、無自覚のままに悍ましい念獣を生み出している。さらに「10秒先の未来を見る」能力も取得し、テータの暗殺を回避した。
- 第5王子 ツベッパ
研究者風の女性。カミーラの妹でハルケンブルグの姉。
現在の王政や上位王子達に批判的な人物。ツェリードニヒと手を組もうとする一方で、ベンジャミン、カミーラ、チョウライを粛正すべきと断じている。
知的な人物を好んでいるらしく、クラピカを高く評価し、部下に王子ごとでも良いため仲間に引き入れるように命令を出している。一方、弟であるハルケンブルグとは折り合いが悪い。
各王子の素性について把握しているらしく、サレサレが晩餐会に出席しなかった時は何者かによって殺害されたであろうと看破し、警戒を強めている。
- 第6王子 タイソン
「愛で世界を救う」タイソン教の教祖。女性。護衛を美形の男性で揃えている。
タイソン教典はニシナカーナなる歌手からの影響をモロに受けている。
- 第7王子 ルズールス
ゲレタっぽい髪形の男性。粗野な見た目に反し麻薬常習者の更生を真剣に考えるなど善良な性格。
しかしあまり頭は良くなく、ハンター試験では暗殺示唆などを行った上で部下を送り出したため、全員が不合格になってしまった。それを自覚してか王位継承戦も諦め気味でツベッパに付こうとしている。
護衛のバショウと意気投合している。
- 第8王子 サレサレ(死亡)
恰幅の良い男性。美女を大量に侍らせている。自暴自棄になっていたのか王位継承戦には興味がない。
来たる第一回日曜晩餐会のライヴでラップを披露し世界を変えると豪語していたが、晩餐会直前にウショウヒの能力によって危篤に陥る。
ツベッパ曰く、多少の体調不良では押し切ってでも晩餐会に出席するらしく、むしろ、悲劇の王子を演じるとのこと。
- 第9王子 ハルケンブルグ
聡明な雰囲気の男性。文武共に優れ、モモゼの死に黙祷を捧げて、更に犠牲者が出ることを危惧する善良な人物。
高潔な性格で政治批判も公然と行うことから王室からは煙たがられており、姉二人(カミーラとツベッパ)とも折り合いが悪いとのこと。特にカミーラからは母を介して暗殺されそうになるなど、特段に嫌われている。
王子の中ではツェリードニヒのことを認めている。
当初、王位継承戦に参加する意思はなかったが、ナスビにやり込めれた挙句、自身の霊獣に自殺すら阻止されたことで、腹を括って全力で継承戦に臨むことを決意。同時に霊獣の影響で固有の発にも覚醒し、束ねられた臣下のオーラは強力無比な鎧と矢と化し、王子を護り敵を貫く。
- 第10王子 カチョウ(死亡)
高飛車で我儘な少女で、護衛達からも嫌われている。
…というのは本性ではなく、実際はわざと性悪な人間を演じて周囲からの顰蹙を自分に集めることで、間接的に双子の姉妹であるフウゲツを救おうとしており、そんな彼女の思惑を知ったセンリツとともに姉妹揃って生き残る道を探る。
第一回日曜晩餐会の最中、フウゲツとともに継承戦からの脱出を図るが、それを阻止しようとする儀式の魔の手に襲われ、妹を逃がすために命を落とす。しかし死してなお彼女の想いは霊獣に宿り、妹を護るための戦いを続ける。
- 第11王子 フウゲツ
気弱な少女で、双子の姉であるカチョウのことを好いている。
姉とともに本気で生き残るべく模索する。
- 第12王子 モモゼ(死亡)
淑やかな雰囲気の少女。編み物を好む。
全くを以て緊張・警戒している様子が見られず、従えている霊獣さえ強そうには見えないことから、他の王子たちからも「いつでも暗殺できる」と完全に舐められているが、内心では自分こそが王に相応しいと思っており、周囲を油断させるための演技だと思われる。
継承戦初日、霊獣がワブルの護衛を操作し殺害したことでオーラを消費してしまい、疲れて就寝した隙にタフディーに絞殺された。
- 第13王子 マラヤーム
幼い少年。ハムスターをいつも持ち歩いている。
母であるセヴァンチからは溺愛されている。
- 第14王子 ワブル
赤子。女性。クラピカに懐いている。
守護霊獣
- ナスビーの霊獣
口が縦に裂けた人面、昆虫のような六対の腕、全身に無数の乳房がついたグロテスクな霊獣。
- ベンジャミンの霊獣
昆虫を人型にしたような外見。部下曰く「王者に相応しい雄々しい」姿。
能力は不明。
- カミーラの霊獣
操作系、強制型の能力。乳房のような果実(あるいは葉)がついた樹木。
ある条件を満たしたものを操作することができる。
- チョウライの霊獣
具現化系、複合型の能力。真ん中に顔、外周部が黒い炎(毛?)に覆われた車輪。
コインの所有者が条件を満たすことで様々な能力が発現する。
- ツェリードニヒの霊獣
女の顔をして前足にハイヒールを履いた馬。
口の中にはナメクジのような舌ともう一つの顔がある。
ツェリードニヒの問いかけに嘘で答えた相手に傷をつけ、3回嘘をついた人間を人間でない何かへと変えて手駒にしてしまう。
- ツベッパの霊獣
変化形、共存型の能力。四肢が車輪になっているカエルで、体内で様々な効果を持つ薬を作り出せる。
- タイソンの霊獣
放出系、拡散・徴収型の能力。ハート型の体に単眼と2対の翼を持ち、分身の目玉ジャクシを産み出す。タイソン教典を受け取った者に目玉ジャクシが憑く。タイソン教典を読んだ者は徐々にその思想に感化されていく。目玉ジャクシは宿主のオーラと引き換えに幸福感を与えるが、タイソン教典の禁忌を破ると厳罰が下る。
- ルズールスの霊獣
具現化系、半強制型の操作能力。直立した芋虫のような霊獣。頭部からは小さな翼が生えている。
標的の欲望を具現化し罠を張る。標的が罠に嵌る(欲望を満たす)ことで発動する。
- サレサレの霊獣(消滅)
操作系、拡散・誘導型の能力。複数の口がついた球体。
霊獣の吐き出す煙を吸い込むほどサレサレへの好意が増し、一定数煙を吸い込んだ者は「保菌者(キャリアー)」となってさらにサレサレへ好意を持つものを増殖させていく。
リハンの念獣によって捕食され消滅した。
- ハルケンブルグの霊獣
強化系、相互協力型の能力。単眼の悪魔のような顔と太い腕を備えた鳥。
ハルケンブルグと護衛たちを眠らせ、手の甲に羽毛のマークを刻印した。刻印のある者が王子の元へ多く集まるほど個々の能力が高まり、さらに意思を統一するほど強力な能力を発動する。
- カチョウの霊獣
相互協力型の能力。無形。
「2人セゾン(キミガイナイ)」という能力を持ち、カチョウとフウゲツ2人の内どちらかが死ぬとその者の姿となりもう一方を死ぬまで側で護る。
カチョウの死に伴い彼女の姿となる。
- フウゲツの霊獣
相互協力型の能力。ワーム型。
「秘密の扉(マジカルワーム)」という能力を持ち、空間移動能力で往路をフウゲツ、復路をカチョウが操る。
- モモゼの霊獣(消滅)
操作系、半強制型の能力。巨大なネズミで顔はどーもくんに似ている。
「おヒマ?」と聞いてヒマと答えた者を操り、ヒマじゃないと答えても寄生してヒマになるまでしつこく聞いてくる。
継承戦初日にサイールドを操作し、カートンを含む3名のワブルの護衛を殺害。それに伴いモモゼがオーラを使い果たしたことで消滅した。その結果、皮肉にもタフディーによるモモゼ暗殺を招くこととなった。
- マラヤームの霊獣
龍型の霊獣。
本体のストレスに反応して巨大化し、外見も全身からトゲ、首周りから食虫植物のような触手を生やした禍々しいものに変化していく。
マラヤームを王室ごと別の空間へ隔離し防衛している。
- ワブルの霊獣
クラゲ型の霊獣かと思われるが不明。
王妃
表向きは王妃は全員平等の立場とされているが、実際には後から王妃となった者は先王妃から王子の護衛という名の監視を送り込まれ、実質的な上下関係が明確に存在する。この監視システムは新たに王妃となる者が現れるまで知らされることもない。
王位継承戦参加の条件は「ナスビ=ホイコーロー王の正室の子」である事。
- ウンマ
第1王妃。ベンジャミンとツェリードニヒの母。
所属兵のうちワブルの監視とヴォルフが死亡し、残りは9名。
- ドゥアズル
第2王妃。カミーラ、ツベッパ、ルズールス、ハルケンブルグの母。
控えめで穏やかな性格で、カミーラからは命令口調で話しかけられるなど立場は弱めだが、流石にハルケンブルグの暗殺協力は拒否した。
所属兵のうちワブルの監視が死亡し、残りは下位王子の監視が8名、ルズールスの王室警護兵が6名。
- トウチョウレイ
第3王妃。チョウライの母。所属兵のうちワブルの監視が死亡し、残りは7名。
- カットローノ
第4王妃。タイソンの母。
所属兵のうちワブルの監視が死亡し、残りは6名。
- スィンコスィンコ
第5王妃。サレサレの母。
所属兵のうちワブルの監視とタフディーが死亡し、残りは下位王子の監視が4名、サレサレの王室警護兵が3名。
- セイコ
第6王妃。カチョウ、フウゲツの母。
所属兵のうちワブルの監視が死亡し、残りは下位王子の監視が3名、カチョウの王室警護兵が2名、フウゲツの王室警護兵が2名。
- セヴァンチ
第7王妃。モモゼ、マラヤームの母。
マラヤームを溺愛しておりモモゼを冷遇していたが、彼女の死には激しく取り乱した。
所属兵のうちワブルの監視とバリゲンが死亡し、残りはモモゼの王室警護兵(ウェルゲー)が1名。
- オイト
第8王妃。ワブルの母。娘の命を最優先に考えており、王位継承戦からは離脱したいと思っている。
貧民の出だが聡明で機転も効く。
クラピカの能力がきっかけで思いがけず念能力を会得する。
従者達
B・W号に乗船するにあたりそれぞれ15~20名の私設兵やハンター、従事者、そして上位王妃から派遣された監視などがついている。
第一王子ベンジャミンの従者
15名の私設兵で構成され、全員が念を会得している。ビンセント、ムッセ、シカクが死亡、ビクトが安否不明に陥り残りは11名。
現在は私設兵を各王子の部屋に派遣した代わりに、9名のウンマ王妃所属兵が護衛についている。
- バルサミルコ=マイト
ベンジャミンの私設兵隊長。壮年の黒人男性で、階級は曹長。
冷静沈着で優秀なベンジャミンのブレーン。王子だけでなく私設兵にも的確な助言を与え導く。
ハルケンブルグを裁判中に化学兵器で暗殺を目論むが…。
- ビンセント(死亡)
ベンジャミンの私設兵。念能力は「虚空拳(エアブロウ)」。
ワブルを抹殺するために派遣され、早々に従事者のサンドラを殺害。さらにクラピカとビルも懐柔しようとするが、逆に捕縛され服毒自殺する。
- バビマイナ
ベンジャミンの私設兵。ビンセントの死を受けワブルの部屋へ派遣される。
詳細は不明だが迎撃型の念能力者で円も使える。
政敵ともいえるモモゼ王子の命の心配をして念能力者である事を知られるリスクをとったオイト王妃への配慮ともとれる言動と行動を見せるが真意は不明。
- ヒュリコフ
ベンジャミンの私設兵。好戦的な性格。クラピカを始末するため念講習会に参加する。
観察力が非常に優れており、対象の微妙な所作から念能力の有無はおろか系統まで推察することができる。
- ムッセ(死亡)
ベンジャミンの私設兵。念能力は「裏窓の鳥(シークレットウィンドウ)」。
カミーラの部屋へ派遣される。継承戦二日目にベンジャミン殺害を明言するカミーラに迫られ、能力を迎撃型と看破しつつも敢えて誘いに乗り銃殺。結果死後の念により殺害されるが、その前に自身の能力の発動条件を満たしていたことが後のカミーラ撃退に繋がった。
- コベントバ
ベンジャミンの私設兵。チョウライの部屋に派遣される。
チョウライの霊獣が生み出す得体の知れないコインを秘密裏に所持しており、何故かそれを内心得意気に思っている。
- ブッチ
ベンジャミンの私設兵。ツベッパの部屋に派遣される。後にリハンと交代。
- ビクト(安否不明)
ベンジャミンの私設兵。念能力は「表裏一体(タックルシールド)」。モモゼの部屋に派遣されるが、王子殺害の容疑で逮捕される。タフディーの犯行が明るみに出て解放された後はハルケンブルグの監視に就くが、戦闘状態となり能力が通じず敗北。安否不明となる。
- オラーウ
ベンジャミンの私設兵。タイソンの部屋に派遣される。
- リハン
ベンジャミンの私設兵。具現化系能力者で能力は「異邦人(プレデター)」。
サレサレの部屋に派遣され、王子の霊獣の除去に成功。現在はツベッパの部屋に異動し、ハルケンブルグの霊獣を始末すべく思案している。
- ウショウヒ
ベンジャミンの私設兵。念能力は「殺人を無罪にする方法」。
フウゲツの部屋へ派遣されていたが、後にリハンと交代で無防備になったサレサレの部屋へ異動。
サレサレ王子の暗殺に成功したと見られる。
- シカク(死亡)
ベンジャミンの私設兵。操作系能力者で能力は相手の能力を入手できる「遊戯王(カルドセプト)」。
ハルケンブルグの部屋へ派遣され、霊獣の危険性を目の当たりにする。
継承戦参加への覚悟を決めたハルケンブルグと対峙するも敗北し、矢で貫かれた挙句意識をスミドリに乗っ取られ、肉体を自決させられる。
- カンジドル
ベンジャミンの私設兵。ルズールスの部屋へ派遣される。
- ヴォルフ(死亡)
ウンマ王妃所属兵。カミーラに射殺される。
- オルズニー
ウンマ王妃所属兵。当初ハルケンブルグの監視についていたが、シカクと交代する。
第二王子カミーラの従者
私設兵12名(準ハンター協会員5名含む)、従事者7名、上位王妃からの監視1名で構成される。ただし389話では私設兵が14人登場しており矛盾している。監視(ムッセ)が死亡し残りは19名。
週刊少年ジャンプの連載では男性私設兵だったが、単行本では女性中心の私設兵に設定が変更された。
私設兵は全員が念能力者で「不可持民」と呼ばれる下級国民。自分たちを保護し私設兵にまでしてくれたカミーラに恩義を感じている。王になれなかった王子を異性とともに供養する「死後伴侶」という制度から着想を得た能力「つじつま合わせに生まれた僕等(ヨモツヘグイ)」で王子たちの呪殺を狙う。
- サラヘル
カミーラの私設兵隊長。呪詛担当はワブル。
ワポル呪殺の為にクラピカの講習会に参加する予定。
- モスワナ
カミーラの私設兵。呪詛担当はベンジャミン。
- バケット
カミーラの私設兵。呪詛担当はチョウライ。
- ヒニョーリ
カミーラの私設兵。呪詛担当はツェリードニヒ。
- ジダル
カミーラの私設兵。準ハンター協会員。呪詛担当はツベッパ。
- ブルベーナ
カミーラの私設兵。呪詛担当はタイソン。
- リサムセッタ
カミーラの私設兵。準ハンター協会員。呪詛担当はルズールス。
- ヌクオコン
カミーラの私設兵。呪詛担当はサレサレだが、王子が死亡したため待機要員に。
- カコ
カミーラの私設兵。呪詛担当はハルケンブルグ。
- モズベ
カミーラの私設兵。準ハンター協会員。呪詛担当はカチョウ。
- メシュシ
カミーラの私設兵。準ハンター協会員。呪詛担当はフウゲツ。
- カビッチ
カミーラの私設兵。呪詛担当はモモゼだが、王子が死亡したため待機要員に。
- ターラー
カミーラの私設兵。呪詛担当はマラヤーム。
- ウマンマ
カミーラの私設兵。除念師。
- フカタキ
従事者。執事長でサラヘルから「ババ」と呼ばれている。
第三王子チョウライの従者
私設兵15名(準ハンター協会員5名含む)、従事者3名、上位王妃からの監視2名で構成される。
- サカタ
チョウライの私設兵。クラピカとチョウライの同盟に伴いワブルの護衛に出向。
強かな性格で、地味な風貌に反し頭は切れる他、拳銃の扱いにも長ける。
- ハシトウ
チョウライの私設兵。サカタ同様、ワブルの護衛に派遣される。
- テンフトリ
チョウライの私設兵。クラピカの念講習会に参加し念を習得。褒美にチョウライの霊獣の作り出した得体の知れないコインを貰う。
- スラッカ
ドゥアズル所属兵。クラピカの言動を注視するためワブルの部屋へ出向。
第四王子ツェリードニヒの従者
私設兵15名(準ハンター協会員5名含む)、従事者5名で構成される。初期は念能力者は2名だったが、クラピカの念講習会でダンジンも修得し現在は3名。
ミュハン、モレナの手引きをした執事が死亡し残りは18名。第1王妃の息子なためベンジャミンの私設兵の派遣を拒否している。
ツェリードニヒの私設兵で念能力者。準ハンター協会員。ツェリードニヒの存在を危険視している。
ツェリードニヒに念を指南することになるが、その素質の禍々しさに危機感を抱き、絶の修行中に暗殺を決行するも失敗。さらに霊獣の能力により人間ではない何かへと変貌を遂げつつある。
- サルコフ
ツェリードニヒの私設兵で念能力者。準ハンター協会員。テータ同様ツェリードニヒを良く思っていない。
テータとは念能力者同士ということもあり砕けた会話ができる仲。
実は生まれつき念を習得していた。
- ミュハン(死亡)
ツェリードニヒの私設兵。準ハンター協会員。挑発的な性格。
クラピカの念講習会に参加するが初日にクラピカと諍いを起こし、翌日トイレで「11人いる!(サイレントマジョリティー)」の能力者によって殺害される。
- ダンジン
ツェリードニヒの私設兵。準ハンター協会員。ミュハンと違い落ち着いた性格。クラピカの念講習会に参加し念を習得。その後クラピカに操作されていないか王子に証明できたかどうかは不明。
第五王子ツベッパの従者
私設兵14名(準ハンター協会員5名含む)、従事者5名、上位王妃からの監視1名で構成される。
- マオール
ツベッパの私設兵隊長。少尉。クラピカの念講習会に参加し念を習得。
当初クラピカを疑っていたが、念講習会を経て考えを改める。
ツベッパの私設兵。クラピカの念講習会に参加したが、実は既に生まれた頃から念能力者であり、第五王子ですらロンギが念能力者だったと知らなかった。
過去ロンギは第二王子護衛になれなかったマカハが真の父の仲間である育ての両親の冷静な様子を疑い、目的を探りロンギと会い、「凝」でないと見えない同じ印が舌の裏にある事に気付き、高名な念能力者に見てもらった結果、死後発動する邪悪な念が憑いており、捨て駒「強い詛贄者」と認識した。「強い詛贄者」(論議とマカハ他)が最低でも呪殺予定の王子の数以上、「弱い詛贄者」も最低でも10人以上以上いると推測した。
クラピカにロンギ自身の出生の秘密と過去の目標と現在の目標を明かし、クラピカと操作系条件型念能力「透明言葉(ゲッコウジョウレイ)」による取引を持ち掛け成立させた。
制約と誓約により「相手に嘘偽りなく、先に説明する」必要がある。取引を成立させると透明言葉の能力を一度だけ使用できるようになる。取引に違反すると1週間強制絶状態となる。
なお、22口径の銃で致命傷を与えるのは困難とクラピカに警告している。
- ハイゼン
従事者。
第六王子タイソンの従者
私設兵5名、従事者5名、ハンター2名、上位王妃からの監視3名で構成されている。護衛は全員美形の男性で揃えられている。
プロハンター。クラピカの師匠。第一回日曜晩餐会でなぜかロック演奏(ボーカル)を披露する羽目に。タイソン王子に国王にジュリアーノを感化させたタイソン経典を渡して読んでもらうように仕向けさせる。
- ジュリアーノ
プロハンター。協専ハンターで真の目的は暗黒大陸探検にある。イズナビをイズさんと呼ぶ。
ニシナカーナに詳しい他、DBをラゴンボと略す。第一回日曜晩餐会でイズナビとともにロック演奏(ギター)を披露。
当初タイソン教典を軽く見ていたが、内容を読むにつれ徐々に感化されてしまう。
第七王子ルズールスの従者
私設兵4名、ドゥアズル所属兵6名、ハンター3名、従事者1名、上位王妃の監視1名で構成されている。
プロハンター。マフィアのノストラードファミリーに所属。
- リッジ
プロハンター。第一回日曜晩餐会でバショウと熱いフリースタイルバトルを展開する。
- スカルト
プロハンター。
- バラーテ
ルズールスの私設兵。
- マクネ
ルズールスの私設兵。
- サトビ
ドゥアズル所属兵隊長。クラピカの念講習会に参加し念を習得。
- ライス
ドゥアズル所属兵。スミドリに肉体を乗っ取られたシカクの自決を目撃する。
- ファムール
ドゥアズル所属兵。
- ハピエッチ
ドゥアズル所属兵。
- ガドー
ドゥアズル所属兵。
- オデッサ
ドゥアズル所属兵。
第八王子サレサレの従者
私設兵兼情婦5名、スィンコスィンコ所属兵3名、従事者3名、上位王妃からの監視4名で構成されている。美女を大量に召し抱えている。
- ムシャホ
スィンコスィンコ所属兵隊長。クラピカの念講習会に参加していたが、サレサレの死後は姿を消す。
- コロアブデ
トウチョウレイ所属兵。サレサレの監視として派遣されている。
サレサレの霊獣の煙を大量に吸い込みサレサレへ好意的になっていたが、リハンが霊獣を始末したため正気に戻った。
第九王子ハルケンブルグの従者
私設兵14名、上位王妃からの監視1名で構成されている。ハルケンブルグの能力により監視のシカク、ビクトを立て続けに撃破している。
ハルケンブルグ本人を含め、全員が手の甲に鳥の羽の刻印を刻まれている。
- シェジュール
ハルケンブルグの私設兵。クラピカの念講習会に参加し念を習得。
- ユヒライ
ハルケンブルグの私設兵。クラピカの念講習会に参加し念を習得。
- スミドリ
ハルケンブルグの私設兵。ハルケンブルグの能力によりシカクの肉体を乗っ取る。
第十王子カチョウの従者
セイコ所属兵2名、ハンター3名、従事者5名、上位王妃からの監視5名で構成されている。
タイソンと反対に醜男、醜女ばかりである。キーニが死亡、ロベリーが逮捕され残りは13名。カチョウ本人は既に死亡してフウゲツを守る念獣として生まれ変わっている。
プロハンター。マフィアのノストラードファミリーに所属。
カチョウを生き残らせるべく尽力する。
- キーニ(死亡)
プロハンター。冴えない小男だがカチョウを護るべく長時間に渡って王室全体に円を展開する。
センリツと協力しカチョウとフウゲツを船外へ逃がした後、王子の脱走を手引きしたのがハンター協会ではなく自分の単独犯だと思わせるために自害した。2年前に妻と娘を事故で失っており、妻子に胸を張って会えると進んで捨て駒となることを選んだ。
- ロベリー(逮捕)
従事者。クラピカの念講習会に参加するが、そこで「11人いる!(サイレントマジョリティー)」の能力者にクロボッコの憑依対象にされ、バリゲン殺害容疑で逮捕される。
- ユウリ
従事者。クラピカの念講習会に参加し念を習得。
第十一王子フウゲツの従者
セイコ私設兵2名、従事者8名、上位王妃からの監視5名で構成されている。
- リョウジ
セイコ所属兵。
- バチャエム
セイコ所属兵。
- イラルディア
従事者。クラピカの念講習会に参加し念を習得。
- ラジオラス
従事者。クラピカの念講習会に参加し念を習得。
第十二王子モモゼの従者
セヴァンチ所属兵1名、ハンター5名、従事者3名、上位王妃からの監視6名で構成されている。
セヴァンチの意向により監視以外の9名は全てマラヤームの部屋へ移動。監視の6名はモモゼ殺害容疑で逮捕されるが、タフディーの犯行が明るみに出たことで解放された。
プロハンター。セヴァンチの意向によりマラヤームの護衛に回されている。
- ニペイパー
ドゥアズル所属兵。モモゼ殺害の容疑で逮捕されるが、タフディーの犯行が明るみに出たことで解放されたと思われる。
- ブラッヂ
トウチョウレイ所属兵。調理師免許を所持。モモゼ殺害の容疑で逮捕されるが、タフディーの犯行が明るみに出たことで解放されたと思われる。
- ラロック
カットローノ所属兵。モモゼ殺害の容疑で逮捕されるが、タフディーの犯行が明るみに出たことで解放されたと思われる。
- タフディー(死亡)
スィンコスィンコ所属兵。念能力は「幽体離脱(ザタッチ)」。
モモゼ殺害の実行犯で、拘束されていたところをハンゾーに粛清される。
- ナゴマム
セイコ所属兵。モモゼ殺害の容疑で逮捕されるが、タフディーの犯行が明るみに出たことで解放されたと思われる。
第十三王子マラヤームの従者
セヴァンチ所属兵1名、ハンター5名、従事者3名、上位王妃からの監視6名で構成されている。
現在はモモゼのセヴァンチ王妃所属兵1名、ハンター5名、従事者3名も移動してきており計24名。
バリゲンが死亡し残りは23名。
プロハンター。マラヤームに懐かれている。
- ベレレインテ
プロハンター。オネエ口調が特徴。プロ意識は高く、クラピカにも協力的。
- バリゲン(死亡)
セヴァンチ所属兵。クラピカの念講習会に参加するが、そこで「11人いる!(サイレントマジョリティー)」の能力者によって殺害される。
- ウェルゲー
セヴァンチ所属兵。小難しい性格だが筋肉フェチという意外な一面がある。
ハンター協会を目の敵にしており全く信用していなかったものの、ビスケの真の姿を目の当たりにして念能力が存在すると理解して態度を軟化させる。
第十四王子ワブルの従者
ハンター4名、従事者4名、上位王妃からの監視7名で構成されている。
王位継承戦開始の初日、いきなりモモゼの個体を含む複数の念獣、さらにベンジャミンの私設兵の襲撃を受け、15名中9名が死亡、3名が離脱。その後チョウライより3名が増援として送られたほか、ベンジャミン私設兵のバビマイナも名目上警護として派遣される。
プロハンター。仲間の緋色の目を取り戻すため、ツェリードニヒに接触すべくB・W号に乗船。
強化系能力者で能力は「球根(ハルジオン)」。
ビヨンド=ネテロと暗黒大陸を探検するのが真の目的だが、仕事に対する責任感は強い。本人は臆病者と自嘲するも、予期しなかった王位継承戦に巻き込まれたにも拘わらず、腹を括って任務を続ける誠実さの持ち主で、プロらしい機転と洞察力でクラピカをサポートする。
- サイールド(逮捕)
プロハンター。ビル同様パリストン経由で送り込まれた協専ハンター。
放出系能力者で能力は「裏窓(リトルアイ)」。
モモゼの霊獣に操られて仲間を殺害してしまい、国王軍に逮捕される。
- カートン(死亡)
プロハンター。ビル、サイールド同様パリストン経由で送り込まれた協専ハンター。
相互協力型の具現化系能力者で、他人のオーラを燃料にして走る乗り物(車や船等)に変身する事ができたらしい。モモゼの霊獣に操られたサイールドに刺殺される。
- ウッディーら監視7名(死亡)
純粋なワブルの護衛ではなく、他の王妃達から送り込まれた監視。
ウッディーら5名は全身の血を抜き取られ死亡、残りの2名はカートン共々サイールドに刺殺される。
- サンドラ(死亡)
従事者。離脱せずに残っていたが、ビンセントの強襲を受け非業の死を遂げる。
- シマノ=シマヌ
離脱せずに残った従事者。王子や私設兵の性格に精通しており、クラピカの強い味方となる。
サンドラとシマノの他にも2名の従事者がいたが、警護兵たちの死を目の当たりにして離脱を願い出た。
マフィア
カキン系三大マフィア。ケツモチはチョウライ。B・W号の第4層を仕切る。
- オニオール=ロンポウ
シュウ=ウ一家組長。ナスビーの異母兄弟(婚外子)。額に二線者としての傷がある。
美食家で、医者に食事制限を勧められているが、本人は「好きに生きるさ」と気にしていない。
シュウ=ウ一家若頭。具現化系能力者で能力は「てのひらを太陽に(バイオハザード)」。
ヒソカや幻影旅団には勝てないと悟っている為、ヒソカや旅団と独自で交渉しつつエイ=イ一家を始末するまでは彼らの衝突を回避する方針。ヒソカvs旅団の勝負は旅団が勝つと思っている。
- ザクロ=カスタード
シュウ=ウ一家構成員。操作系能力者で能力は「血いさな世界(ブラッディメアリー)」。
- リンチ=フルボッコ
シュウ=ウ一家構成員。放出系能力者で能力は「身体は全部知っている(ボディ・アンド・ソウル)」。
カキン系三大マフィア。ケツモチはツェリードニヒ。B・W号の第3層を仕切る。
エイ=イ一家組長。ナスビーと愛人の娘(婚外子)。念能力は「恋のエチュード(サイキンオセン)」。レベルは45。
正統な後継者になれない「二線者」として育ち、世界をなんとなく壊すため22名の同志とともに暗躍する。
モレナの部下でレベルは21。幻影旅団のファン。空間移動の能力を持つ。
- カシュー
モレナの部下でレベルは1。
モレナの部下でレベルは29。具現化系の能力で凶器を具現化する。
カキン系三大マフィア。ケツモチはルズールス。B・W号の第5層を仕切る。末端含め250名ほどがB・W号に乗船している。
- ブロッコ=リー
シャ=ア一家組長。ナスビーの異母兄弟(婚外子)。鼻に二線者としての傷がある。
自室で多数の生き物を飼育している。
シャ=ア一家若頭。念能力者。
眼鏡をかけたインテリ風の男性。かなり陰湿な性格。幻影旅団と共闘するフリをして始末しようとするだけに留まらず、マイザン伍長を念能力で呪い殺す(原理は未だ不明。未来改変の一種か?)など、自分の組以外に対しては冷たい一面がある。
- イットク
シャ=ア一家副組長。フランクリンに絡む。
- ツドンケ
シャ=ア一家舎弟頭。幻影旅団のファン。
- ソンビン
シャ=ア一家構成員。念能力者。片言で喋る。幻影旅団を「野生の火竜」と評する。
- タハオ
シャ=ア一家組長補佐兼第7王子私設兵軍事顧問。
その他
- ウォン
キメラアント編でカイトに生物調査を依頼した役人。
- モリシ
侍従長。
- マンダム
ドゥアズル所属兵隊長。
- マーク
ツェリードニヒの部下で彼が楽しむための女性を物色して連れてくるのが役目。
B・W号に乗船しているかは不明。
- クレアパトロ
B・W号第1層の最高裁判官。
- ブオール一家
B・W号の第5層に屯するチンピラ一家。
- ミズリ
国王軍伍長。
- ヌグイ
ナスビーの側近。小柄な初老の男性。「壺中卵の儀」を執り行った。
- タマゾー&ガンタイ
芸人っぽい人たち。前夜祭で会場を盛り上げた他、晩餐会でもトークショーを行う。