商品の概要
1987年(作中の12年前)に発売されたゲームソフト。
定価は58億ジェニー。限定個数100本で発売された。
ジャンルはハンター専用ハンティングゲーム。
対応機種は3世代前の家庭用ゲーム機「ジョイステーション」。
プレイ前の情報
史上最高価格で現金一括のみの販売にもかかわらず、2万件の注文が殺到した。発売後10年以上経過した現在もクリアした者がいない、幻のゲームと呼ばれている。
このゲームは念能力者しかプレイできず、ゲームを開始するとプレイヤーをゲームの中に引きずり込む。
このゲームではプレイヤーの死亡がゲームオーバーを意味し、ゲーム内で特定の条件を満たすかゲームをクリアしない限り現実世界には一生帰還できない。中にはクリアを諦め、ゲームの中に永住することを選んだ者も相当数いるという。
ゲーム画面にはプレイヤーの顔写真しか映らないため、内容は実際にプレイした者にしか分からない。
ハンターサイトでの入手難易度はG(易しい)。下から二番目の準最低難易度に位置付けられている。
これは、ハントするような貴重品としては100本と言う数は多すぎる上に、「一度は市場に出ている」=「金さえあれば入手が可能」ということで本当のお宝であるとは見做されていないため。逆に言うと、これくらいは自在に入手できなければプロハンターの資格はないということらしい。
とはいえ一般的な方法による入手はほぼ不可能と言ってよく、ネット上で「グリードアイランドを買います」などとと言おうものなら詐欺師のターゲットにされるのがオチで、ハンターライセンスの力を使ったとしても、そもそもどこに売っているかを把握することすら困難。
その上ソフト自体のセキュリティも万全な様で、ミルキがセーブデータから復元した不正コピー品ではイベントが一切発生せずキャラクターが建物を素通りするなど、正常に動作しなかった。
関連タグ
ヨークシンシティ 幻影旅団
HUNTER×HUNTERメイン4人 バッテラ氏
以下ゲーム開始後の情報です(13巻以降のネタバレ)
ゲームの概要
このゲームでは全てのアイテムが「カード化」されるシステムになっていて、貴重なカードを手に入れるために島の様々なイベントをクリアしていくことになる。ゲーム開始時に「神字」の施された指輪が配布され、プレイヤーは指輪からカードを収納する「本(バインダー)」を自由に(具現化して)出し入れできる。
バインダーには特定のカードだけを収納できる指定ポケットが100箇所、あらゆるカードを収納できるフリーポケットが40箇所ある。カードはポケットに入れないまま5分経過すると元のアイテムに戻るか消失する。
プレイヤーが死ねばバインダーは中のカードごと消失する。
このゲーム内で使用できる「呪文(スペル)」が40種類用意されていて、カード化した状態で販売されている。効果は移動やカードの奪取など様々である。
MMORPG形式
ゲームの舞台は名前の通り北海道ほどの広さの島である。どのゲーム機から始めても同じ島に送られているため、プレイ中の全てのハンターが島内に集結している。そのためプレイヤー同士でカード入手に協力したり、カードを懸けて奪い合うなどの駆け引きが重要になる。
バインダーのポケット数の問題や、複数人でないとクリアできないイベントの都合により、複数のプレイヤーで協力しなければクリアは困難だが、一方「カード化限度枚数」の要素により、島の中に存在できるカードの枚数も制限されているため最終的には奪い合いを必要とする。ゴンがゲーム内に入るころには、暴力によるカードの奪い合いが横行し、協力が必要なイベントをクリアできずにゲーム自体が詰みに入っているという末期的状況にあった。
またプレイヤー自身がゲームに入っているため、肉体的な変化は全く無く、念能力も現実世界同様に使用できる。
このゲームは一人プレイするごとにメモリーカードを一枚占有し、マルチタップを接続して一台の本体につなげるメモリーカードは8枚なので、最大で島に存在できるプレイヤーは800人。
メモリーカードなしでもプレイ可能だが、当然セーブはできない。
ハンター専用のゲーム
ゲームのプレイ方法は「ソフトの入っているジョイステーションの前で"発"を行うこと」。つまりゲームに入る段階から念能力を修得していることが前提とされている。
その上、島の中には効率的に念能力の修行ができるスポットが点在しており、順序良くゲームを攻略していけば確実にハンターとしての実力を向上させることができる。「ハンター専用ハンティングゲーム」の名は伊達ではないのである。
クリア条件と報酬
クリア条件は指定されたカード100種類を全てバインダーに揃えること。クリアしたプレイヤーは揃えた指定カードの中から3枚のカードを選び、現実世界に持ち帰り実際に使用することができる。
作中の主な指定カード
No.2 一坪の海岸線
No.17 大天使の息吹
No.25 リスキーダイス
No.81 ブループラネット
No.84 聖騎士の首飾り
以下、物語の核心に触れています(グリードアイランド編終盤のネタバレ)
このゲームの真実
ゲーム機の前で「発」を行うという条件は、念能力者にとっては非常に簡単で、人一人を仮想空間に引きずり込むという芸当はできない。せいぜい人間を強制的に一定の場所にワープさせることくらいである。
このゲームを可能にしているのは、まさにそれだったのだ。
実はこのゲームは仮想空間ではなく、外界から隔離された孤島、つまり現実世界のどこかで行われており、ゲームに存在するNPCやカードは皆、念能力によって具現化された物体である。
このことに気付いた幻影旅団はゲーム内アイテムを奪うため海路で島に突入。上陸には成功したが、その直後レイザーに見つかりゲームマスター権限で島から追い出されている。
ゲームの作者
製作したのはゴンの父ジン=フリークスを中心とした11人の念能力者。
ジン(GIN)の名前にちなんでGで始まる単語を探した結果「GREED」になり、
その後11人のイニシャルを繋ぎあわせて「GREED ISLAND」とした。
今判明しているのは6名。
G…ジン=フリークス
R…レイザー
EE…エレナとイータ(双子の姉妹)
D…ドゥーン(ただし彼の本名は「WDWUNE」だったが、ジンの一存で「DWUN」に改名)
L…リスト
ビスケは、ジンがいずれ自分の後を追ってくるであろうゴンを強くするためにこのゲームを作ったのだと推測しているが、真意は不明。
関連イラスト
関連タグ
HUNTER×HUNTER
ゴン=フリークス キルア=ゾルディック ビスケット=クルーガー
ゴレイヌ ツェズゲラ ゲンスルー
ジン=フリークス レイザー(HUNTER×HUNTER)