「実年齢57歳!?…い…いやそれよりも驚くべきは…なんという鍛え上げられた肉!」
「オレには理解(わかる)…見た目には現れぬ内に秘められた極限をも超えた鍛錬の結晶」
「…武闘家として、手合わせ願いたい…」
概要
CV:(成年時)原沢勝広 / 陶山章央(少年時)早川沙希 / 宮川美保
ひょろりとした体躯の怪しい風貌の男。髪の色は旧アニメでは黄土色、新アニメでは赤紫。
賞金首ハンターでありながら、自身の首にも賞金が懸かっている連続殺人犯。
過去・作中の動向
スラム街出身で幼少期は大人しい少年だった。
ある夜、通りががかったDQNカップル(ただし、見た目は普通の風貌)が気づかずに財布を落としたため、おどおどしながら善意で財布をカップルに届けるが、感謝されるどころか、逆に盗っ人だと決めつけられ、執拗に痛めつけられてしまう。
恩を仇で返された挙句、暴行までされるという理不尽極まりない出来事をきっかけに精神が歪み、人としての道を踏み外して今に至る。
ただし、後述する念能力でビスケの肉体の強靭さを見抜いた上で武器であるハサミを手放して、武術家としての手合わせを願う一面もあり、ビスケからも「単なるクズじゃない」と評されている。
グリードアイランドにてプレイ開始間もないゴン達を殺そうと狙うが、ビスケによって返り討ちに遭う。
その後2週間、ゴンとキルアの修行につき合わされるが、やがて格下だった2人に圧倒されるようになる。
最終的には、自分に対して真っ直ぐに挑むゴン達の心意気に屈し降伏。グリードアイランドを出た後で自首をすることを条件に見逃してもらう。
その後の動向は不明。
カード取得条件達成の為に仲間集めをしていた時、ゴンがブックのリストでビノールトの横のアイコンが黒くなっている事から、島を脱出したか死亡したかのどちらかと思われる。
念能力
特質系能力者
美容師用のハサミ、シザーを武器として使う。疲弊した状態でも念能力者2人を牽制できるだけの切れ味と腕前を持つが、ハサミの倍以上の幅や大きさを持つ物体まで切り裂くことまではできない模様。本人もある程度自覚しているのか、ゴンたち3人に接近しようとしてから交戦に至るまで、強かに様子見する素振りなどを見せたが、場所と相手が悪かった。
切り裂き美容師(シザーハンズ)
愛用のハサミで切った髪の毛を食べることで、相手の肉体の情報を知ることができる能力。
主な情報は肉質、病気の有無、遺伝的資質、強さなど。しかし、特質系ゆえにハサミの強化手段やハサミ以外の攻撃技などがないのか、心の裏で密かに残っていた改心の余地ゆえか、その情報を活かす手段が少ない。
ただ、発動条件の厳しさと、あくまで情報を得るだけという特性上、能力者本人に悪意がなければ、暴発するリスクも相手を苦しめる危険性も少なくなるため、更生の道を歩むのに不都合になる要素の少ない能力ともとれる。
ビスケの年齢と強さもこの能力で判明した。もっとも、能力によって得た情報による精神面の変化などの影響か、この能力による情報を3人の前で悪用する様子や、ゴンたちに余計なことを伝える描写もなかった。
能力の名前は、ティム・バートン監督の映画「シザーハンズ」のタイトルからだと思われる(映画「シザーハンズ」は両手が鋏の人造人間を描いたファンタジー映画である)。