「行ってくるね!!!」
概要
CV:松本梨香(パイロット版)、竹内順子(1999年フジテレビ版)、潘めぐみ(2011年日本テレビ版)
漫画『HUNTER×HUNTER』の登場キャラクター。英字表記は「Gon=Freecss」。
5月5日(子供の日)生まれ。12歳。身長154cm。体重49kg。血液型はB型。
くじら島の出身で叔従母(いとこおば)のミトのもとで、幼い頃から大自然に囲まれて育つ。8歳の時にカイトと出会い、自然の厳しさと父親ジン=フリークスのことを教えられ、ハンターに対して強い憧れを抱く。そして11歳になり、父親を探し自分の夢を叶えるために、くじら島を出てハンター試験を受ける。
容姿
ツンツンに逆立った緑色がかった黒髪、一重のどんぐり目の少年。当初瞳の色は青であったが、アニメの設定にあわせるかのように茶色に変更された。
服装は学ランのような服装かラフな胴着が多い。
性格
好奇心が旺盛で強化系の名に恥じぬ単純な性格。直情的な面もあるが、冷静な面もあり、たまに核心を突く。また、興味のあることには善悪の区別をつけないという純粋さが、逆に危うさでもあるとゼパイルから評された。自然の中で育ったことで、動物と心を通い合わす事が出来る。難しい事を考えられない反面、素直で柔軟な発想をする事が出来る。暗算が苦手らしく、度々クラピカやレオリオに突っ込まれる。また幼さの残る年頃ながらくじら島では何度か観光客とのデートの経験があり、大人の女性に対する対応に慣れている。
本人に自覚は無いようだが、極度の負けず嫌いであるようで、ハンター試験にてヒソカから施しのプレートを受けたときは我慢がならずにつき返してパンチをくらい、ゲンスルーと戦ったときは当初の作戦そのものは達成できていたにもかかわらず、一泡ふかしてやると左腕を犠牲にしてまで一撃を与えてみせた(ゲンスルーはそんなゴンの行動をイカレてると評していた)。
一人称は「オレ」。ジンのことは最初は「親父」と呼んでいたが、くじら島に一度里帰りしてからは「ジン」と呼ぶようになった。
頭脳・身体能力
野生児並みの格闘センスがあるが、分析能力や基礎体力は欠けるところがある。知識や計算など学業も苦手である。
しかし、それを補って余りある集中力と回復力の持ち主(それゆえにスロースターターでもある)。現在では勝負どころにおけるオーラのMAX値はプロの中堅クラスにも引けを取らないと評される。
自然で暮らしたため野生動物・虫・植物の特性や習性に詳しい。また、野生の生物を相手にしてきたからか、自身の気配を絶つ技を非常に高いレベルで身に着けている。これは後述の「念」における「絶」に通ずるものだが、念能力を習得する前から高い隠密能力を見せている。
その天真爛漫な性格と他人の過去を気にしない優しい心で知らず知らずの内に周りの人に影響を与えている(キルアはゴンを自分にとっての光と称していた)。
クラピカの念能力が幻影旅団への復讐を基幹にして成り立っているものであると知った時は、復讐に取りつかれているクラピカを心配する様子も見せた。
しかし、ネフェルピトーによって変わり果てたカイトの姿を見た後は憎しみに我を忘れ残酷な一面を持つようになる。そのため、ネフェルピトーがコムギの治療のために降伏の意を示したときは怒りと理性の狭間で激しく葛藤する。その結果、一度はネフェルピトーを本気で殺そうとするもキルアの説得で思いとどまる。その後のネフェルピトーに対する圧倒的なまでの威圧感と勘の冴えは、実力で勝るネフェルピトーに極度の緊迫を強いるほどであった。
来歴
ハンター試験
試験を受ける過程でキルア、クラピカ、レオリオと出会い、4人はともに力を合わせて試験を乗り切り、いつしか友情で結ばれた仲となる。またヒソカからは才能を認められて、一種のライバル関係となる。
試験合格後、ゾルディック家に帰っていたキルアと再び合流し、2人で修行するべく天空闘技場へと向かう。そこで出会ったウイングに念能力の手ほどきを受け、裏試験に合格。晴れて名実ともに正式なハンターとなる。
ジンを捜して
一時的にくじら島へ帰省した時、ジンの作ったグリードアイランドというゲームの存在を知る。この時、ジンが遺したグリードアイランドのセーブデータが入ったと思わしきメモリーカードと指輪を受け取っている。
その後、グリードアイランドのゲームを手に入れるために訪れたヨークシンシティでクラピカやレオリオと再会し、幻影旅団との戦いに身を投じる。
グリードアイランドのオークションは競り落とす事ができず入手に失敗するも、キルアとともにバッテラと契約しグリードアイランドのプレイヤーとなる。ゲーム内でウイングの師匠にあたる宝石ハンタービスケの指導を受け、実力的にも精神的にも大きく成長し、見事グリードアイランドを制覇した。
カイトとの再会
ゲームのクリア特典の裏技を用いカイトと再会した後は、NGLに巣食う危険生物キメラアントの存在を知り、東ゴルトー共和国でキメラアント討伐隊に参加。キメラアントの王直属護衛軍の一人ネフェルピトーによって改造されたカイトを元に戻すため、未曾有のバイオハザードに挑む。
紆余曲折を経てネフェルピトーと対峙し、カイトを治すよう問い詰めるが、既にカイトは死亡しており、もう治しようがないと告げられ、絶望。負の感情に押しつぶされ自暴自棄になり、命を賭した急激な大成長を遂げ、ネフェルピトーを瞬殺。
憎き仇敵に復讐を遂げるが、その圧倒的な力を代償に「二度と念能力が使えなくてもいい」という制約と誓約の反動により、瀕死の状態に陥ってしまう。
瀕死、復活
キメラアントの騒動後は骨と皮しかない身体という無惨な姿と化し、病院で生命維持装置を付けられてようやく生きながらえている状態となる。
念による後遺症であるため除念師を呼ぶも、ハンター協会の除念師では「私では到底背負いきれない」と初見で匙を投げるほどであった。しかし、キルアの尽力によりアルカの能力で復活し、会長選挙中のジンとの対面を果たした。
カイトの死に対する責任感から「自分が死ねばよかった」とこれまで溜まった感情を吐露するが、ジンから責任の重さと「次はどうするか」という仲間との約束を説かれ、本来の明るさを取り戻す。
その後、キメラアントとして転生したカイトと再会を果たし、気持ちの整理を付けた。
それから…
キルア・アルカと共に観光を満喫し、彼らと今後の再会を約束し、離別。その後、世界樹の頂上でジンと落ち合い、親子で楽しく会話を交わした。
念願の目的を果たした上、上記の代償により念能力は使えなくなってしまったため、故郷のくじら島へ帰省。現在はミトに扱かれながらも勉学に励んでいる。
特技
自然に囲まれたくじら島での暮らしはゴンのフィジカルにも大きく影響を与えており、念の習得前の時点でも気配を消してヒソカを尾行し続けたり、最長記録で約10分も息を止め続ける、息を止めたまま洞窟から人間3人を背負って脱出するなど超人的な身体能力を発揮。ゾルディック家に立ち入るための修行後は更に筋力が増しており、4tの扉を開けたり巨漢を張り手一発で軽々吹っ飛ばしたりするほど。
初期にはジンが少年時代使用していた「釣り竿」を武器とし、天空闘技場においては闘技場の石板を剥がして相手を攻撃する「石板返し」という技を用いていた。念会得後はあまり使っていない(劇場版第2作では久々に使用している)。
その他、無味無臭の毒を一口で感じ取って吐き出す、寝ているときに落ちてきた岩を躱す(ビスケの修行の成果)、カモメ語を介するなどかなり芸達者でもある。
念能力
強化系能力者
オーラの量は凄まじいが、その流れを操るのはやや不得手である。
特に燃費が悪く、ナックルの見立てでは臨戦態勢時、10倍の速度でオーラを消費している。
ジャジャン拳
じゃんけんを元にゴン独自に生み出した必殺技。「最初はグー」の掛け声で構えを作り、「ジャンケン…」の掛け声とともに高めた全オーラを右手こぶしに集中させ、じゃんけんに見立てた「グー(強化系)」、「チー(変化系)」、「パー(放出系)」の3種類の攻撃を繰り出し使い分ける。
一連の動作には全て掛け声を伴う為、構えが明らさまで隙が大きく、技のタイミングを計られやすい、全オーラを集中させる為他の部位を攻撃されると致命傷になる、などの欠点があるが、それがある種の制約になっているからか、この掛け声と構えによって集中されるオーラは莫大な量になる。
また、この掛け声をかけるためバレバレという点を逆手に取って相手に駆け引きを強いることもできる。「さいしょはグー」と叫んだ時点では、相手はジャジャン拳が繰り出される事は分かるがグーチーパーのどれが来るかは分からない…という状況に置かれるため、対応に非常に苦慮することになる。ゴンはこの相手が苦慮している対応の様子を見てから攻撃の手を決める事もできる。
通常、念能力は能力の内容が知られる事はデメリットにしかならないのだが、ゴンの場合ジャジャン拳の威力を知っている人間ほど「ジャジャン拳がこれから繰り出される」時に受けるプレッシャーが大きくなるため、一概にデメリットにはなっていない。
また「あいこで」の掛け声で連続して技を繰り出すことも可能。
「ジャジャン拳」の由来
ナックルに技名を聞かれた際、まだ名前を考えていなかったゴンは苦し紛れに「ジャ…ジャン拳」とつっかえて言ってしまったのを、そのままナックルが誤解してしまったことが始まりで、わりとしっくりくるネーミングだったことで採用した。
技 | 系統 | 説明 |
---|---|---|
グー | 強化系 | オーラを込めた右ストレートパンチを放つ。ゴンが強化系能力者ということもあり、3種類の中では圧倒的に威力が高く、主な攻撃手段となっている。直撃すれば、格上の相手にも致命傷を与える絶大な破壊力を誇り、硬でガードをしていたナックルでさえ一撃で倒している。 |
チー | 変化系 | 手先でオーラを刃状に変化させ、対象を切断する。切れ味はキメラ=アントの体を切断するほど鋭い。後述のパーと比較すると変化系が苦手なようで、当初はあまり使いこなせて居なかったが、修行を受けるうちに前述のように敵を真っ二つに出来るほどになった。 |
パー | 放出系 | 掌から念弾を発射する。弾に特別な仕掛けはなく、敵をめがけて真っすぐに飛ぶだけなので、単体での使用だけでなく、グーを警戒して後方に飛び退いた相手の隙を突く形で使用したり、目眩ましに使ってその隙に側面に回り込み「あいこでグー」の連携攻撃を仕掛けたりしている。 |
強制的成長(仮称)
詳細⇒ゴンさん
「もうこれで終わってもいい」という決意と覚悟で、自身の命を圧縮し、ネフェルピトーを倒せる年齢(レベル)まで強制的に肉体を成長させた現象。
その外観は筋骨隆々とした成人の姿に進化。
頭髪はその姿に至るまでの年月分と思しき相当の長さにまで伸び、天を突く程に逆立つ。
キルアはこの姿を、本来なら何十年にも渡って絶え間なく修練を重ねてようやく辿り着ける姿と推測している。
その戦闘力は絶対的で、キメラアントの中でもメルエムに次ぐレベルの実力を持つネフェルピトーをも瞬殺した。
念能力?
キルアも「原理は不明」としており、念能力なのかすら不明。
だが、全てを投げ出す決意と覚悟の意思の元に起こったという点は、厳しい「制約」と「誓約」を己に課すほど、その力が向上するという念能力の性質に合致するものではある。
また、治療には至らなかったものの、ハンター協会唯一の除念師の診察結果は、原因不明という理由ではなく、自分ではとても背負いきれない程の絶大な負荷という「診断を下せた」という点を見れば、その状態も念能力によるものだったと考えられる。
またイルミはヒソカとの会話の中で、ゴンの状態を「制約」と「誓約」によるものだと見做していた。
代償
ネフェルピトーによれば、ゴンの非常に稀有な才能と資質を全て投げ打ち、将来に渡って二度と念能力を使えなくなってもいいという覚悟がなければ、到底到達できない力と分析しており、王(メルエム)にすら届き得るその絶対的な力に畏怖した。
この力に伴う代償も絶大なもので、ネフェルピトーとの戦闘後、ゴンは除念師ですら全く手に負えない程の危篤状態に陥る。
キルアとアルカにより復活した現在は念能力を使えない状態に陥っており、ジンはゴンが自身に課した制約と誓約による代償だと推測している。
オーラは出ているもののゴン自身は視えない為、念能力の覚醒していない一般人のような状態だと推察される。
備考
ファンの中にはゴンが特質系に変化し、制約と誓約無しで自在にゴンさん化する能力を得ると推測しているファンも存在している。
外部出演
Jスターズビクトリーバーサスに登場。
硬と堅で能力を操作する事が可能。全キャラ中トップレベルの攻撃力を秘めたファイターとなっている。特に硬を使った状態でコンボを決めれば実に6,7割ものゲージを削っていく超火力となる。
反面リーチは短いため、いかに回りこんで攻撃を当てるかがキモになる。また回復力は高いものの、スタミナ消費は並ではないので気をつけないとすぐにガス欠になってしまう。
超必殺技の「渾身ジャジャン拳グー」はゴンさん化した時、ピトーを粉砕したコンビネーションとなっている。別にゴンさんにはならないので安心して欲しい。
…と思ったら、最新作の「JUMP FORCE」の覚醒技ではゴンさんに強制成長してしまう。流石に元に戻るが。
関連イラスト
関連タグ
HUNTER×HUNTERメイン4人(ゴン キルア=ゾルディック クラピカ レオリオ=パラディナイト)
ミト ジン=フリークス カイト(HUNTER×HUNTER) ヒソカ=モロウ ウイング(HUNTER×HUNTER) ビスケット アルカ