概要
念能力の系統の一つ、六性図では一番下の頂点に表記される。
他に類のない特殊な能力。その特性上、念能力の中でもとりわけ個性的な能力であることが多い。
通常、念能力者は自分が属する系統以外の能力であっても訓練次第で会得することが可能だが(修得率に比例して威力・精度が低下する)、特質系に限っては特質系に属する者しか修得が不可能とされ、イズナビ(クラピカの師匠)曰く、「主に血統や特殊な環境での生い立ちなどが影響して発現する能力」と言われている。
念の六系統の中で最も稀少(レア)な能力とされ、モレナの調べによれば特質系の発現率は全体の約0.033%(3000人に1人くらいの割合)だとされる。
しかし、ごく稀にだが、他系統に属する者でも後天的に特質系に変わるケースが存在する。その場合、最も確率が高いのが六性図で特質系の両隣に位置する具現化系と操作系とされる。
中にはクラピカのように「緋の眼発現時のみ特質系に変わる」という彼自身の特異体質に起因する特殊な事例も存在する(そのクラピカの場合、普段は具現化系に属する能力者だが、正確には六性図において具現化系と特質系の中間点に位置している)。
その性質上、他系統に該当しない能力が特質系に分類されるため、他系統の能力者では単独で成立不可能な能力であっても、特質系なら成立可能と言われ、能力の系統を推測する場合も特質系の可能性を挙げる場合が多い。
さらに特質系には能力修得において苦手とする系統が存在せず、それ故に自分が特質系であることを知らずに他系統を極めてしまって、後で後悔するというパターンもある。予め自分が特質系だと分かった上で能力修得に臨めば、他系統では真似できないような極めて特殊かつ高度な能力を得ることも不可能ではない(作中においても「他人の能力を盗む」「記憶を探る」「未来予知」など、特質系でなければ成立不可能な能力が多い)。