「お前が来たら手加減するな・・・と言われてるぜ お前の親父にな」
概要
グリードアイランドのゲームマスターの一人。アルファベット表記は「Razor」で、『GREED ISLAND』の『R』。
「同行(アカンパニー)」などの移動系スペルや、正規ルート以外でゲームに侵入した外敵の排除といった放出系のシステムを担当している。
ゲーム内でも登場し、指定ポケットカードNo.2『一坪の海岸線』のイベントを担当。ソウフラビの街を支配する海賊達の頭領の役を演じている。
外見は黒髪で細目、角刈りとソフトモヒカンを合わせたような髪型をしている筋骨隆々の男性。
普段はアジトにあるジムのような場所でトレーニングを行っており、そのTシャツに短パンという服装も相まって優男のスポーツマンのような印象を受ける。
その素性はジン=フリークスによって捕らえられた元死刑囚で、殺人歴がある(本人曰く前科11犯以上)。貧困家庭に生まれ、誰からも「レイザー」の名を呼ばれない殺伐とした若年期を送っていたが、ジンに託された信頼に応えてゲームに協力。ジンの息子・ゴン=フリークスとの全力勝負に臨む。
以前は死刑囚なだけあって相当に凶悪な表情をしていたが、現在は丸くなったのかうっすらと浮かべた笑みが引くことはほとんど無い。試合中にも対戦相手の力量を素直に認め、念能力を見れば感心し褒めてみせる。また「ドッジボール」勝負でありながら球を避けることは一切せず、全て真っ向から受け止めてみせるなど、ゴンと似た勝負に対する気概を持っていることがわかる。
基本的に落ち着き払っており、真剣勝負に対するこだわりこそ持っているが、本人が感情的な部分を表に出すことはほとんどない。しかし同時に、常に静かな威圧感を漂わせており、その言動には有無を言わせない圧力がある。
念能力
放出系能力者
球状の念弾や、念を籠めたボールを投げつける攻撃を得意とする、作中屈指の放出系能力者。その威力は一撃でクルーザーを撃沈させ、直撃すれば念能力者ですら即死させかねないほど。
念弾の威力のみではなく本体の戦闘力も相当にハイレベルであり、フィンクスからは初見で「強エなこいつ」と評され、身のこなしを見たビスケからも「本当に強い」との評価を得ている。
作中ではドッジボールで敗北こそしたものの、ゴンの全オーラを込めた最後の一撃すら完璧にレシーブして見せており、試合終了後もゴン陣営がビスケを除き全員満身創痍であったのに対して、1人で戦っていたレイザー自身はほとんど無傷であった。
14人の悪魔
審判役のNo0と、No1~7の人型の念獣を召喚する。念獣同士は合体して巨大化する事もできる(例:No6+No7→No13)
この念獣達が見た目以上に強力であり、小型の状態でもレイザーのドッジボールでの一撃を片手で受け止めると、即座に投げ返し堅とバンジーガムを使用していたヒソカの右手の指を破壊するほどのパワーを持っている。
合体した状態のNo13は旅団で3番目に腕相撲の強いヒソカが早々にパワー比べを諦めるほど。
余談だが、ファンの間ではレイザー本体を含む彼の念能力の驚異的なスペックに関しては「ゲームマスターとしてGI内の放出系システムを維持しつつ披露しているのだから戦闘に専念すればもっと強い」説や、逆に「ゲーム内イベントとしてドッジボールする際のみ発動するという制約で能力をブーストしている」説の両方が囁かれている。
どちらにせよ、島の沿岸部で会敵した旅団に強さを認められており、ジンが直々に捕縛しスカウトするほどの犯罪者だった過去からも、相当な実力者である事は確かと言える。