概要
CV:田中和実(『ドラゴンボールZ』)→岸尾だいすけ(『ドラゴンボール改』以降の各種作品)/増谷康紀(ゲーム『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』のみ)
『ドラゴンボール改』におけるチームのテーマソング『参上!!ギニュー特戦隊!!』でもNO.2を名乗る。
エリート意識の強い面が強調されたキャラクター。リクームに次いで地球人に近い姿をしているが、肌は赤色で白い長髪を持つ小柄な戦士。PS4/XboxOne専用ゲーム『KAKAROT』に登場する先輩特戦隊員ボニューは同星人。
ハンサムな顔立ちであり、本人もそれを自覚しているかのような行動が垣間見れる。
戦闘力は推定40000〜50000。クリリン曰く「リクームやバータと同じくらいの気の持ち主」。その強さを過信しているのと、敵の戦闘力を図るのはスカウターに頼り切っているため、相手の正確な実力を見極めるような芸当はできない。
ギニューの「かわいがってやる」という台詞に対し、わざわざ悟飯達に文字通りの意味ではない事を丁寧に解説し、ギニューから「説明せんでもいい!」と突っ込まれる一幕もあった。
必殺技はクラッシャーボール。頭上にバレーボール大の気弾を生成し、相手にめがけてスパイクのように弾き飛ばして攻撃する。一部のゲームタイトルではさらに複数の気弾を生成して連続攻撃を仕掛けるクラッシャーヴォルケーノなる上位互換技も登場した。
作中での動向
ドラゴンボールを7つ集めたベジータ・クリリン・悟飯の前に特戦隊全員で現れ、ギニューがフリーザの元へドラゴンボールを届けに行った後、半ば娯楽として3人を殺そうとする。
グルドはベジータによって倒されたが、特段動揺する訳でもなく、リクームが3人を半殺しにするのを、バータと共に笑いながら見物していた。ところが突然現れた悟空が、スカウターで見る限りわずか5000程度の戦闘力しかないのに、リクームを軽く翻弄する様子を見て驚愕する。悟空は技を出す瞬間のみ急激に戦闘力を上げていたのだが、スカウターに頼り切っているジースには何が起こっているのかまるでわからなかった。
リクームが倒された後、バータと2人がかりで襲い掛かるもやはり悟空にはまるで通じず、バータも失神KOに追い込まれた。宇宙に名を轟かせるギニュー特戦隊がまったく歯が立たないという悪夢じみた光景を前にすくみあがって、一時撤退する。
ギニューと悟空の戦いでは不意打ちで横槍を入れるもギニューに怒鳴りつけられて引き下がっている。
悟空とギニューが入れ替わった後もZ戦士に味方するフリをして接近。しかし戦闘になるとギニューは予想に反して悟空の力を引き出せず、クリリンと孫悟飯の奮闘によって劣勢となる。
今度は逆に助太刀しろと怒鳴りつけられたが、直後にベジータが立ち塞がる。
ベジータなら勝てると踏んでいたが、先刻リクームに半死半生の目に遭わされた後、ベジータは悟空がくれた仙豆で死の淵から蘇った事で大幅にパワーアップしていた。「俺の戦闘力を測ってみろ」と言われてスカウターで計測し、いまや彼の方が自分よりはるかに高い数値になっている現実を知らされる。
それをどうしても認められず、「くそっ、壊れてやがる!」とスカウターを握り潰して襲い掛かったが、彼には遠く及ばずわき腹を砕かれ、最期はエネルギー波によって消し飛ばされてしまった。
アニメ『Z』73話では戦闘シーンが追加されており、勝負の場をフリーザの宇宙船に移して戦った。しかしベジータが本気を出すとまったく歯が立たず、宇宙船から飛び出したところを追いつかれて、原作同様にわき腹を砕かれた後、エネルギー波で即死した。
この際、原作にはない「た、助け……」と命乞いの台詞を口にしているが、ベジータが聞き入れるわけがなかった。
アニメ『Z』92話では死後に再登場。いつの間にかグルド、リクーム、バータと共に界王星に現れ、あの世を征服する拠点にしようとする。界王たちを追い出そうとしたことで一行と対決となり、自身はバータと組んで天津飯と対決する。
当初は「ベジータより強い奴ら」という認識を持たれていたことで精神的に優位に立ち、二人掛かりのビーム攻撃から逃げ回る天津飯を見下していた。しかし界王の「攻めるんじゃ」という言葉により天津飯は奮起。破れかぶれで放った拳がジースにクリーンヒットしたことから「意外と弱いじゃないか」と評価が変わってしまう。更に悟空が元気玉でフリーザを倒したと聞き、がぜんやる気を出してしまう。
そこでバータとの合体技パープルコメットクラッシュで勝負を決めようとするが天津飯に力尽くで押し返され、二人仲良く血の池まで吹き飛ばされて敗北。続けてリクーム、グルドと立て続けに敗北し、4人揃って池の中へと沈んでいった。
実は界王が閻魔に頼み、ヤムチャたちの修行の相手として連れて来させたというオチであった。しかしそれが役に立ったかというと……フォローしておけば魔人ブウの絶滅光線を回避したり、後にやってくるフリーザ軍相手に立ち回れたのはこの時の経験があったからかもしれない。
余談
名前の由来はチーズ。
稀にジュースと勘違いされ、ゲーム『ドラゴンボールZ スパーキングメテオ』のチチのキャラクター図鑑でも「ジュース…だべか? 五人とも飲み物みてえな名前だな」と言われていたが、ギニュー特戦隊の隊員たちの名前は全員乳製品で統一されている。
アニメ版では長くもっさりとした白髪を歌舞伎の獅子頭に見立てて大きく首を振るってなびかせてみせている。
また「特戦隊の赤いマグマ」を自称し、バータと「赤と青のコンビ」という設定が強調されている。
ちなみに合体技はゲーム「超サイヤ伝説」で使用する。
少年期は少年野球とバレーボールのチームを掛け持ちしていたらしく、クラッシャーボールはその頃に編み出した技であるとのこと。
オリジナルキャストの田中和実は2007年に死去しており、ジースとしての最後の出演は同年発売のゲーム『スパーキングメテオ』と『遥かなる悟空伝説』。
その為、『ドラゴンボール改』の「フリーザ編」でのキャスト変更の中では数少ない前任者が故人だったが為の交代となった(他にこのケースにあたるのは鈴木富子(2003年没)から平野綾に交代となったデンデ)。
ちなみに、特戦隊メンバー内でギニューから怒鳴られた回数が一番多いキャラである。
というか、怒鳴られた特戦隊メンバーってジースだけのような!?
派生キャラクター
バニーラ
スーパーファミコン用RPGソフト『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』に登場する敵キャラクター。
ジースの色違いで、水色の肌と黄緑の髪が特徴。特定のイベントにのみ敵として登場する。
戦闘力は42500と52500のものが存在する(同作のジースは64000)。
また自身の戦闘力を1.5倍にする「パワーアップ」という技も身に付けている。
ムース
同じく『超サイヤ伝説』に登場。バニーラの上位種で、オレンジ色の肌と青い髪が特徴。
終盤にザコ敵として登場。戦闘力は53000と57000のものが存在する。
敵の気を吸収する「バキューム波」を使用する。
ニュース
雑誌『Vジャンプ』で連載されていたホビー紹介漫画『オニュー特選隊』に登場するパロディキャラ。
体格やカラーリングはジース同様だが女性であり、メンバーの紅一点である。顔と髪型は、天下一武道会出場時のビーデルに似ている。
口調は「てよ、だわ」喋り。オニュー隊長曰く料理は下手らしい。
ゲーム作品への出演
ドラゴンボールゼノバースシリーズでは、魔術の影響によって狂暴化したギニューの様子がおかしいことに気づいていたが「今日は機嫌が悪い」程度にしか考えていなかった。その原因は「バータが隊長のおやつを盗み食いしたから」と言い出し、バータから「本当はお前がやったんじゃないか?」と言い返されて激しく動揺していた。「2」ではターレスから神精樹の実を授かったことでバータ共々大幅にパワーアップするが駆け付けた主人公によって敗れる。
別の歴史を描いたパラレルクエストでは、離反する前のベジータを特戦隊に交えて出撃。この時はベジータに対して馴れ馴れしく接していたが、当のベジータには特戦隊のノリにはついていけないと終始嫌がられていた。
ドラゴンボールファイターズでは、ギニューの必殺技の演出に登場。
関連タグ
サウザー:劇場版アニメ『とびっきりの最強対最強』に登場するクウラ直属の部下。ジースと同じ星系の出身であるという設定が存在する。
チライ:『ドラゴンボール超 ブロリー』に登場するフリーザ軍所属の女性キャラ。地球人に似た容姿ながら、緑色の肌を持ち白髪であることから、ジースやサウザーと同じ星系の出身ではないか?と考察されている。
トーマ(ドラゴンボール):同じく五人体制の集団(バーダックチーム)のNO2にあたる共通点をもつ。
ボニュー:ドラゴンボールZKAKAROTのオリジナルキャラクター。元ギニュー特戦隊のメンバーで、ジースと同じ星の出身。