概要
スーパーファミコン専用ソフトとして発売されたカートバトルRPG。
原作の「サイヤ人編」から「ナメック星編」を題材としており、ステータスは「戦闘力」で表現されている。
比較的に原作に忠実なのだが、後述のバグの多さのせいで、バグの多さが原因で原作崩壊し放題のバグゲーとして有名となっている。
あまりの多さから途中でバグを修正した後期版が改めて発売されたがこちらも別のバグが発生した。
数々の原作崩壊バグ
戦闘力崩壊
サイヤ人編にてナッパとの戦闘終了後にセーブ、一度電源を落としたうえで再開。ベジータを倒してナメック星編へ突入すると何故かZ戦士たちの戦闘力がバグ上がりし、ラスボスのフリーザを倒せるぐらいになってしまう(但し、この方法を使うと悟空が超サイヤ人になることが無くなるため真ラスボス戦ができなくなる)。
上記の方法以外では『ベジータ戦で全員参戦』『「ツキとしっぽ」のカードを使わない』『ピッコロ以外のキャラを死亡させない』の三つの条件を達成させるとこの現象が起きる(他にもベジータのカードを戦闘以外で使用するバグ技などがある)。
悟空増殖
ナッパ戦の途中で悟空を合流させ、「ぶくうじゅつ」のカードを不正に使用させて逃亡、再度サイバイマン戦から何度もやり直すことでその名の通り悟空を無限に増殖させることができる(但し、ナッパ戦が終わると元に戻る)。
ギニューが仲間に?
ギニュー戦にて適当なキャラにボディ・チェンジを命中させ、死亡させてその後のピッコロ復活イベントで何故がそのキャラがギニューに上書きされる。
更に戦闘でそのギニューを使って相手にボディチェンジを当て、位置変更させて終了すると更に増えると言う恐ろしい現象が発生する(キャラ画像では、薄肌色の色違いのギニューが表示されより不気味に感じる)。更に応用するとフリーザも仲間にすることができる。
これ以外にもカードを増殖させることができる多数のバグが確認されており、寧ろバグを回避してクリア使用すること自体が困難。
終いには『超バグ伝説』と呼ばれてしまうほどである。
登場キャラクター
操作キャラ
一応主人公であるが、死亡や負傷で離脱期間が長い。
逆に参戦時は、(ラディッツ戦を除き)敵味方で一番強い事も多いので頼りにはなる。
通常時の必殺技は「かめはめ波」「元気玉」など豊富。超サイヤ人化すると戦闘力が大幅に上昇するが「界王拳」と「元気玉」が使用不能になる。
操作キャラの中では一度も離脱せず、悟空の離脱期間が長いため、原作でもそうであったが物語を進める上では実質主人公。
条件が満たされると「秘められたパワーが爆発」となり3回行動と攻撃力2倍となる(ただしLv10以下の場合は恐怖で攻撃できなくなる)。
必殺技は多くないが「ツキとしっぽ」のカードで大猿化すると戦闘力が10倍に上昇する。このため、真のラスボス戦ではこれとバグ技を利用して倒す戦法が存在する。
ナッパ戦では勝とうが負けようが悟飯を庇って強制的に死亡する。
その後、暫く出番がないが、ナメック星編の復活イベント直後ネイル同化イベントがありパワーアップ。さらに他のナメック星人数人と同化を行うイベントがあるが、この時デンデも加えると大幅に戦闘力がアップする。
技は、魔光波と魔貫光殺法。
流石にサイバイマンイベントはなし。Z戦士メンバーではクリリンよりも戦闘力が劣るが回避率の成長が早いうえに必殺技の「操気弾」は一回回避されると追尾機能が働き、2倍のダメージを与えてくれる。
Z戦士メンバーの中では平均な性能。
必殺技の「拡散エネルギー波」は本作では貴重な全体攻撃、「気円斬」は大猿ベジータ戦では尻尾を切断することができる性能がある。
ステータスはZ戦士の中では高め。序盤は、成長が遅いが中盤以降になると早くなる。「四身の拳」は必中の技で、強化版の「四身の拳・気功砲」が発動すると高い火力になる。
本作のメンバーで一番不遇。
ステータスが一番低く、原作同様超能力で動きを止めることこそできるが成功率が低いため、あまり役に立たない。
ベジータ※一時的
本作屈指のキャラ崩壊。
味方を盾にする、戦闘を拒否する、勝手に動くの三拍子で、戦闘力こそ高いが、ここぞと言う時に宛にならない。
フリーザ戦で生存させる事が、隠しボスフラグの1つになっている。
本作の貴重な回復要員。
ピッコロとの同化イベントが存在するが、断るとフリーザ戦終盤で強制的に殺される。
デンデの兄弟。仲間にすることはできるが非戦闘員。
本作オリジナルのナメック星人。一定条件を満たすと一時的に仲間になってくれる。加入時はそこそこ強いが成長しない為、すぐにZ戦士に抜かれて行く。
ドドリア戦後に離脱してしまうが終盤のピッコロのパワーアップに貢献してくれる。
ネイル*一時的
最長老に会うまでの道中で、偽ネイル戦後加入、加入時はかなり強い。最長老まで辿り着くと仲間から外れてしまう。
その後、フリーザとの負けイベント戦があるが、一定ターン生存する事で、カード「ポルンガ」が手に入る。
敵キャラ
サイヤ人編
本作の詰み要員の一人。「悟飯」のカードを使用しないとダメージが通らない。
倒しても最後の抵抗でピッコロだけは無理やり殺す。ピッコロと悟飯ダけのメンバーでレベル上げしていると他のZ戦士たちは強制的に彼とベジータの元に行って玉砕する。
基本は悟空との一騎打ちからだが、悟空の合流が遅れるとナッパとの連戦になる。一応、悟空なしでも勝つこと自体は可能だがその場合強制的にフリーズする。
一定時間経つとパワーボールを使用して大猿化する。
この場合はクリリンの「気円斬」か「ヤジロベー」のカードを使用すれば解除することができる。
ナッパ戦前に5体まとめて襲ってくる。
原作通り自爆(必殺技扱い)を使ってくる。
ナメック星編
本作の詰み要員第2号。
ナメック星編でダンジョンでドラゴンボールを発見するとその後、強制的に戦闘になる。
詰み要員第3号。
条件を満たしてしまうと強制的に戦わされてしまう。
最長老のパワーアップイベントを行うと出現する。変身ごと連戦になる。
本作のバグ祭りの被害者。
どっちかがやられると逃げる(その後、ギニューと共に再戦)。
詰み要員第4号。
本作では悟空が一切助けに来ないため、自力で倒さなければならない。
リクームと共に襲い掛かって来る。
表上のラスボス。
形態ごとに倒すと一度離脱する。
ボディ・チェンジバグを利用すると様々な形態のフリーザを仲間にすることができる。
真ラスボス
超サイヤ人ベジータ
一定条件を満たすと出現。瞳が通常の超サイヤ人と違って赤くなっている。
肩アーマー有り戦闘服版の超サイヤ人ベジータという、微妙にレアな存在。
非戦闘キャラ(NPC)
チチ※カードのみ
ランチ※カードのみ
エンカウントする雑魚的には、アプールやバナンの他、ゲームオリジナルでフリーザ軍の宇宙人の色違いが多数現れる。
余談
- 比較的にストーリーが忠実な本作であるがベジータのキャラ崩壊ぶりにプレイした子供が運営に苦情を入れたという逸話が存在する。
- パッケージには説明書以外に「マル秘必勝アドバイス」と呼ばれる悟空の助言本が同封されていた。
- 「超悟飯」等、没データが多く残されていることも有名で一部では「今からでも完全版を出してほしい」「続編希望」と言う発言が確認できる。