cv:永井一郎(無印、Z26話 - 169話、改)、龍田直樹(Z217話 - 241話)、魚建(超、DAIMA)、西村知道(ゲーム『ドラゴンボールフュージョンズ』)
概要
天界と下界を結ぶ架空の聖地とされるカリン塔の頂上に住む仙猫。
そもそもこの塔の名前は、彼が住んでいることに由来している。
年齢は800歳以上であり、武術の神と言われ、その存在も武道界では伝説化されていた。桃白白も伝説を知っていたほど。
巨大な筋斗雲の持ち主であり、普段は仙豆を栽培している。武術の腕の他に、心を読む力があり、塔の上にやってきた少年時代の悟空がなぜ修行をしたいのかについて、彼が説明せずとも言い当てた。
悟空への修行の為とはいえ超聖水を簡単に飲ませないように邪魔したり(悟空も桃白白に惨敗した焦りからか、修行の本質を知るまでは彼に怒りを覚えていた)、神様の姿を見たことない悟空に対して、敢えてその見た目の詳細を話さない等、悪人ではないが、相手を試す勿体ぶった物言いを好み、イタズラ好きな性格であるといえる。
武術の達人だけあって、少年時代の悟空を翻弄する身軽さや、彼の残像拳を見破るなど、高い能力を披露している。セル編では、自分より遥かに強大な力を持つ悟空とセルの気の強さを比較し、どれくらいの差があるのか把握している。しかし、サイヤ人編の飛行機内でチチに息子の安否を聞かれ、胸ぐらを掴まれた際には苦しがっていた。
なお、悟空の前にも、一人だけ塔を登ってきた武術家がおり、それが300年前の亀仙人だったらしい。亀仙人はカリン塔での修行に、3年ほどかかったようだ。
最初期に悟空が亀仙人から貰った筋斗雲は、亀仙人が修行時代にカリン様から与えられたものである。
また、カリン塔での修行の際に夜に寝込みを襲うという事をしなかった純粋な性格の悟空に対して「亀仙人とは一味違う」と評価していた。
サイヤ人編であの世から悟空が生き返って現世に戻ってきた際には、ベジータの元へ向かう悟空に対して仙豆を2粒渡している。
魔人ブウ編では、神の宮殿に避難したメンバーの中に彼が含まれており、避難直後に魔導士バビディが世界中の人間に魔法で語り掛ける場面に、1コマだけはっきりと登場しているのだが、それ以降は作者に忘れられたのか、宮殿で彼の姿が描かれているコマはちょっと見当たらない。
ピッコロ大魔王編で瀕死の悟空がヤジロベーによってカリン塔に連れてこられて以降、彼がカリン様と同居することになる。その後はヤジロベーが悟空達への仙豆輸送役となることが多い。
また、未来トランクスの時間軸で、人造人間に殺されたと思われていたヤジロベーに仙豆を与えて亡くなっていたことが『ドラゴンボール超』の56話で判明した。
悟空の「味方」ではあるが「仲間」の定義からはやや外れているらしく、『ドラゴンボールDAIMA』ではゴマーの願いの範囲である「魔人ブウを倒した奴の仲間」に含まれず、神龍による子供化の影響を受けなかった。
カリン様の修行
超聖水
飲むことで大きな力が得られるといわれる水。
…だが、実は超聖水自体はただの水であり、超聖水を手に入れるまでのカリン様との争奪戦が実質的な修行となっている。悟空や亀仙人がおこなった修行がコレで、前述の通り亀仙人は3年かかったのに対し、悟空は3日でやり遂げている。
超神水
上記の超聖水とは違い、飲めば本当に大きな力が得られる薬。
だが、猛毒と呼ばれるほど苦く、カリン様曰くこれまで14人の強者が飲んだが、生き残った者は1人もいないという。
詳細はリンク先の項目で。
余談
- Zのブウ編では龍田直樹氏と交代していたが、改では最後まで永井一郎氏が担当した。なお、改のブウ編放送中の2014年1月に永井氏は他界しているが、収録自体は早かったようで同年5月放送分の話では永井氏の声によるカリン様が登場し同役が永井氏の遺作の一つとなった。
- モデルは鳥山明が飼っていた猫「コゲ」で(原作 其之百五十 カリン様もなやむ の扉ページ参照)、体毛は原作でのカラーは青や茶色だが、アニメでは白になっている。完全版収録のカラー絵 其之百六十三 神殿(悟空が如意棒で神殿に向かうシーン)では、ピーコックグリーン?の体に、耳の中と口の周りだけが白色という配色になっている。
名前の由来は、カリン塔と同じくかりんとうから。