概要
「ドラゴンボール」のエピソードの一つ。具体的に言うと、ナメック星爆発からセル登場まで。(セルも人造人間であり、セル編なしでは人造人間編がエピソードとして成立しないことからセル編までを含めて人造人間編と称する場合もある)
このエピソードから次第に誰も彼もが超サイヤ人化していくことになり、作品のパワーインフレが物凄いことになっていく。「チャオズは置いてきた」などの台詞が如実にそれを物語っており、実際、トランクスが来た「正史」では悟飯以外のほぼ全員が人造人間に殺されている。
過去改変とそれによるパラレルワールドへの分岐をテーマにしており、やや難解なエピソードでもあるが、「Z」以前のレッドリボン軍が物語の根幹にかかわるなど、過去のシナリオが重要に関わるエピソードでもある。
なお当初のラスボスはドクター・ゲロ(および19号)の予定であったが、編集部により17号、18号へ変更させられたらしい。それでも編集部の納得は得られず、セルの登場とともにセル編のシナリオが追加されることとなった。
あらすじ(トランクス介入含む)
ナメック星が爆発し、フリーザと悟空は死んだかに思えた。しかし実は悟空は生き延びており、ヤードラット星人に助けられ、そこで1年修行を積んで帰ることを知らせる。ホッと胸を撫で下ろす一行の元に、恐ろしい知らせが届く。なんと、生きていたフリーザが父・コルド大王と共に地球に侵攻するというのだ。
生き返ったZ戦士たちと、ついでについて来たベジータはフリーザ軍を迎え撃とうとするが、そこに突如謎の少年・トランクスが現れ、超サイヤ人にいとも簡単に変身すると、フリーザ親子をあっという間に撃滅してしまう。
それから少し遅れて悟空は地球に到着。トランクスは悟空に、自分が未来からやってきたブルマとベジータの間に生まれた子供であることを告げる。そしてトランクスは悟空に心臓病の薬を与え、「本来なら3年後にウイルス性の心臓病で悟空は急逝し、地球は二人の人造人間に滅ぼされるはずだった」と衝撃の事実を明かす。
人造人間覚醒まで、残された時間は3年。トランクスはタイムマシンで3年後に飛び、悟空たちは来るべきその日に向けて特訓を重ねる。
そして月日は流れ、3年が経過した。トランクスとZ戦士たちは人造人間迎撃に向かうが、そこに現れたのはかつて死んだはずのレッドリボン軍のマッドサイエンティスト・ドクター・ゲロで…。