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パワーインフレ

ぱわーいんふれ

キャラクターなどの強さが高騰する現象。
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概要

上記のとおり、メディア作品で敵や味方の強さが急激に高まる現象のこと。
特に週刊少年ジャンプなどのバトル物の少年漫画でよく起きる現象で、

  1. 強大なボスが出現
  2. 主人公たちがコテンパンにやられる
  3. 強くなるために特訓で新しい必殺技を獲得
  4. ボスにリベンジ成功!
  5. 強敵が仲間になる(ただ利害が一致しただけの共闘も含む)。

——がループしていくことで、最初はちょろっとを砕いたり、ほんのちょっぴりが出たりしていただけで驚かれたのが、いつの間にやらを吹っ飛ばしたり大都市を更地にしたり大森林を薙ぎ払ったり軍隊瞬殺したりしなければ見向きもされないようになり、結果的に地球をエネルギー弾一発で破壊できる存在や、銀河レベルの巨大な敵が出現するなど、スケールもレベルもよくよく分からないぐらいの領域にまで達していくことになる。
またこれ以外にも
  • 主にメインキャラやボスキャラクターなど能力が強力かつチートなものになっていきそれの対抗策が限られたものになってくる(能力系のものによく見られる)
  • 主に対戦系のゲームにおいてシリーズを重ねることに能力、性能が強力なものが増え必然的に古いキャラクターがついていけなくなる。
(所謂、上位互換や完全互換の関係)
などもこれに含まれる

トーナメント式による必然性

こうした現象が起きる背景に、『トーナメント式の法則』のようなものがある。
つまり、「勝ち残っていくことでより強い相手と戦う」トーナメント式の試合と形式が同じになっていくというものだ。

少年漫画では主人公たちの「成長」に焦点があてられることが多く、その成長を表現するうえで「強大な敵との戦い」は格好の題材になるため、物語が続く限り強い敵を次々と出さざるを得ない状況になっていき、結果「強い敵→主人公のパワーアップ→さらに強い敵→...」のループ現象を生むことになる。

こうした状況は、『典型的で面白みに欠ける』『テンプレート化による弊害』として現代の漫画界のおける大きな問題の一つともなっており、実際、これを続けていくことで作品本来の個性が潰れていき、「一体この作品はどんな漫画なのか」もよく分からなくなっていく原因にもなる。

パワーインフレによるマンネリ化を防ぐために見られる対応策の例としては「トリックや地形効果、不確実性を利用した頭脳戦による駆け引きを取り入れる」「予め劇中のどんなキャラでも絶対に勝てないジョーカー的キャラを配置してパワーバランスに具体的な上限を設定しておく」等が挙げられる一方、近年では逆にパワーインフレそれ自体を敢えて逆手にとり、ネタとして物語構造に組み込んだ作品も登場している。

また、Fateシリーズの様に、一見するとインフレしがちにも見えるが、共通された設定事項からパワーバランスに「対象能力に対する相性差」や「対象が持つ明確な弱点」など、可能性があれば戦術的には不可能ではない範囲にバランスが取れる例もある。

スピードインフレ

パワーインフレが起こる最中に併存して発生する現象。『生徒会の一存』でヒロインの椎名深夏が「一瞬で距離を詰める攻撃に対応できるようになっても次の奴はもっと遠い距離から反応できない速度で距離を詰めてくる」などと語っているアレ。いわゆるヤムチャ視点からの脱却と更なるヤムチャ視点の導入の無限ループである。
2chの『最強議論スレ』では「ガッシュ式計算」(最初にこの方法で速度を算出したのが『金色のガッシュ!!』だったため)として有名である。


続編ゲームの制作に際する必然性

あるゲームの続編を作る際、ファンのために『もっとやり応えのあるものを』と意気込んだスタッフが 前作より難易度(完全クリア含む)を上昇させることが多々ある。
これも一種のパワーインフレとは言えなくもなく、この現象を人によっては『新規ユーザーを置いてけぼりにしている』と批判することもある。
ただし『完全クリア』や『特定の実績達成』の難易度がインフレしているだけで、ゲーム全体の難易度としてはむしろ下がっていることもある。
物語でパワーインフレが起こっても主人公も強くなるため、ゲームの難易度に問題なくなるのはよくあること。

なのだが、RPG等で高レベル主人公が苦労する敵と互角に戦う村人達を見ると、「お前らが世界救えよ」と言われることも。
例えば、LV50主人公より強い敵と互角に戦うシーンがある『サークII』の村人とか(前作で邪神を倒した後の話なので主人公は最初からLV50)。
一方、『イースシリーズ』では何かと理由をつけて主人公を弱体化(LV1化)させている。『Ranceシリーズ』に至っては毎回「だらけていて腕が鈍った」で済まされている。

パワーインフレが顕著な作品

ジャンプ系

  • ドラゴンボール - バトル物のパワーインフレの金字塔。作中アイテム『スカウター』の挙動でインフレ具合を表現している。また、当初世界最強クラスであった亀仙人をはじめ多くのキャラが戦力外になっていった姿を覚えている者も多いだろう(一部のキャラは映画『復活の「F」』で活躍の場面が与えられた)。
    • ゲスト程度とは言え本編に絡む形(それも割と重要な役回り)で出てきた前作のギャグマンガ主人公片手で小突くだけで地球壊せることを考えるとその終盤でようやく肩が並んだだけと言う気も……
  • リングにかけろ - 終盤は最早「ボクシングのような殺し合い」になっている。
  • 聖闘士星矢 - 序盤から聖闘士の設定はムチャクチャではあったが、後半では本物の神々との戦いで幾度となく世界が滅亡しかけた。
  • キン肉マン - 「超人強度」という超人個人の力量を示すパラメータが存在し、初期の上限は100万パワーであったが、バッファローマンの登場で一気に1000万パワーまで跳ね上がり、さらに章を重ねるごとに6000万~1億の超人が次々と登場するにも関わらず、普通に渡り合っている。
  • 幽遊白書 - 序盤ではただのケンカ番長だった主人公が、終盤では風圧だけでを吹き飛ばせるようになり、魔界編では中盤以降の脇役勢までそのレベルまでインフレするように。B級妖怪って何だっけ・・・。
  • ジャングルの王者ターちゃん - 序盤のターちゃん相手でも善戦していた改造人間が、終盤では時間潰しにすらならないほどにインフレ。
  • ドラゴンクエスト ダイの大冒険 - だいたいバランのせい。魔王を倒し世界を救った勇者その弟子から戦力外通告を受けるレベルのインフレ。最も、RPGを忠実に再現すればそうなるのは仕方ないのだが…。とはいえその戦力外通告はいった本人が殿を務めるためのものであったし、世界を救った勇者は敵幹部(厳密には違うが)と一対一で戦った上で勝利を納めている。
  • 世紀末リーダー伝たけし! - 栴檀は双葉より芳し。
  • ONEPIECE - 主人公麦わらの一味は強くなっていっているが、主人公達は冒険しており舞台もどんどん移り変わっていくため、敵キャラや味方キャラもより強くなっている。舞台が移り変わるため他のジャンプ作品のような当初のキャラが戦力外となって離脱というような事態は避けており、「四皇は前座に過ぎない…」といった世界観の崩壊クラスのインフレも起きていない。
  • NARUTO - インフレーションの激しさは語るまでもないが、屋上屋を重ねるような無限大のインフレではなく序盤から物語全体の規模のでかさは語られていたのであまり無理のない出来に仕上がっている。 後日談でさらに屋を重ねた。
  • BLEACH - 後出しジャンケンバトルの宝庫。特に『破面篇』にて、敵味方の両方でインフレの応酬が大々的に行われた。
  • 家庭教師ヒットマンREBORN! - バトル漫画になったのはこの男が登場してから。「未来編」ではパラレルワールドに多大な影響を与える規模までに発展した。死ぬ気の炎匣兵器にも新しい種類やシステムが登場する(前者は属性の追加や「継承式編」に登場した「大地の七属性」。後者は現存する動物をモチーフにした匣兵器を上回る性能を誇る恐竜型の匣兵器や体内に埋め込まれた匣兵器と融合する修羅開匣など)が登場する。
  • トリコ - 作中の獲物の捕獲難度を示す『捕獲レベル』がある。連載当初は捕獲レベル30程度(戦車6台分前後)に苦戦していたのが、今ではレベル100を超える猛獣を案外あっさり仕留め、レベル400以上の相手を威圧し、しまいにゃ敵を殴って地球を1周させる程に。他にも色々と自重してるとは到底思えない部分が多数存在
  • テニスの王子様 - まともなテニスをやっていたのは10巻くらいまでで、今では光速で動き回ったり空間を削り出したりする始末。
  • めだかボックス - 軽いノリで恒星宇宙の塵にするようなキャラが登場する学園漫画も本作くらいだろう。
  • べるぜバブ - 終盤ではもはや不良の名を借りた魔王の代理戦争と化した。
  • 遊戯王ZEXAL - GXを超える世界観のインフレ。ラスボスが多元宇宙そのものとか、どこのグレンラガンっすか!?さらにカードゲームの方でも攻撃力1万超えを度々出し、最大で204000を叩き出すというインフレっぷりを見せた。


ジャンプ以外の少年漫画

  • 鉄腕アトム地上最大のロボット) - 最初にパワーインフレを判りやすく描いた作品。アトムの10万馬力に対し、アトム(を含めた7体のロボット)を倒すために造られたプルートゥが100万馬力、そのプルートゥを倒す為に造られたボラーが200万馬力である
  • YAIBA - 最初は木刀で殴り合いをしていたのが、いつの間にか地球を簡単に破壊できるような剣が登場するようになり、最終的に木刀で殴り合うトーナメントバトルになるという異例の作品。
  • うえきの法則 - だいたい神器のせい。
  • ガクラン八年組 - 冗談でもなんでもなく、五重塔客船を素手で破壊するような連中が喧嘩をする不良漫画。
  • 魔法先生ネギま! - 序盤こそラブコメをやっていたが、最終的には地形を変えるような攻撃が入り乱れ、マッハ440で戦闘するような完全なバトル漫画にチェンジした。
  • RAVE - 大体アスラのせい。
  • FAIRYTAIL - 家一軒壊す程度だった主人公が、現在では雲が頭にかかるサイズの巨人を一撃で倒しています。
  • GetBackers奪還屋 - 終盤で唐突にインフレし、時間を完全に無視して活動可能などと言うわけのわからないインフレを起こした。連載が終了してから長いが、未だに漫画作品でも1,2を争うスケールのでかさという驚異的な作品。
  • ウルトラマン超闘士激伝 - ドラゴンボールにインスパイアされた結果、戦闘力までドラゴンボール化した。
  • グラップラー刃牙 - インフレーションの激しさは作中で「もう私は挑む気も起きない」などと言ったセリフで如実に描かれている。ちなみにその発言をした人「挑む気も起きない」と言った人と善戦した主人公に後に勝利する。
  • 爆走兄弟レッツ&ゴー!! - ミニ四駆のインフレそのものはダッシュ四駆郎時代でもあったがこの漫画はさらにすごい。最初は純粋にミニ四駆を遊ぶ少年たちの物語だったが、ダウンフォース云々でマシンが竜巻を起こしたり、ミニ四駆で世界征服企む奴が出てきたり、風の刃で金属をも切り裂くバトルマシンが登場したり、その刃を無効化する強靭な素材のマシンが登場したり、機械仕掛けのそれはミニ四駆といってもいいのか的なマシンが登場したり、世界規模の大会が行われブースター積んだマシンが登場したりとどんどんスケールが大きくなっていった。もっともコロコロコミック発祥の漫画らしいといえばらしい。
  • ベイブレードシリーズ - 続編に突入することに新しいシステムが投入されているベイブレードが登場するがそれを使用することがごく普通になっている傾向が見られる。


その他の漫画・アニメ作品など


続編のあるゲーム

  • 桃太郎電鉄 - やり取りする金額の規模がインフレする。PS2版以降のインフレはまさにそれまでとは別世界。例として、桃太郎ランドの価格が、昔は200〜500億円だったのが、10兆円にまで膨れ上がった。
  • BEMANIシリーズ - 単にオブジェ数やギミックを増やすだけで簡単かつ自然に難易度を上げられるため、続編は必ず難易度がインフレする。
  • バイオハザード - 時代が進むとともにウイルス(又はそれを利用して作られた生物兵器)の性能がインフレしている。また、某グラサン野郎の人外&外道ぶりもシリーズを重ねる度に拍車がかかっている。
  • スーパーロボット大戦シリーズ - 参戦する作品にも多少は左右されるが、概ねシリーズを重ねるごとに世界観や戦乱の規模、ラスボスの強大さなどがインフレする。
  • ソーシャルゲーム - イベントの上位報酬として強力なアイテムが手に入るが、それを手に入れる為に強力なアイテムが必須となる為自然とインフレする。


その他のゲーム

  • 東亜プランシューティングゲーム - 高難度のシューティングゲームを次々とリリースして難易度をインフレさせ続けた結果、初心者や中級者がついていけなくなってしまい、プレイヤー離れを起こして自滅した。
  • CookieClicker等のクリッカーゲーム - 最初は1クリックで1単位の通貨しか得られないが、施設の購入やアップグレードを重ねていくと、一瞬で何億、何兆もの通貨を生産できるようになっていく。
  • トレーディングカードゲーム - 後に登場したカードほど高い性能を持つ。TCGの人気は売上に直結しているため、購買意欲を刺激するために適度なインフレは必要不可欠と言えるが、そのままほっとくと最終的には飽和を引き起こしてゲームが閉塞状態に陥ってしまうことから、何らかの形で古いカードを新環境からまとめて退場させて強制的に刷新・代謝させる必要がある(俗にこれを「スタン落ち」と呼ぶ。『マジック・ザ・ギャザリング』では過剰なインフレを防ぐために定期的にスタン落ちが行われることで有名)。ゲームによっては新しいシステムの導入や古いカードの救済処置を行うことでこれに対処しているものも存在するが、古いカードが後にすごくヤバく強くなり、結果的にインフレを加速させる要因となることもある。
  • 魔法使いと黒猫のウィズ - 残滅大魔術が出始めた時、アデレードアリエッタマリの順に合計ダメージが二乗に比例して高くなった。また、スキルを使う度ダメージが2倍になるスキルが出始めた。

その他

  • 巨大数 - あらゆるジャンルの中でもっともインフレが激しい。ギネスで認められたもっとも大きい数のグラハム数が入門編であるレベル。そして、現在最大の数はまだ成長中である


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漫画 アニメ
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