概要
『世紀末リーダー伝たけし!』のバーバリアン編で登場した悪役。
かつて極悪非道と恐れられた最悪なチーム「バーバリアン」のリーダーであるが、カモフラージュのために幹部達も「安藤仁一」と名乗っており、作中では「C+数字」と呼称されている。
ちなみに「C」はキャラクターの頭文字。
バーバリアン
安藤仁一を筆頭としたチーム。
上述の通り、メンバー全員が極悪非道でターゲットとなった相手の大切なものを徹底的に踏みにじる「いけにえ」の儀式で多くの犠牲者を出していた。
儀式を行なう際はターゲット本人は何もされないが、手始めに家を放火され、ターゲットの関係者達(家族や友人、恋人など)が拷問で痛めつけられるなどの最低最悪なやり方で大切なものを奪われるというものである。
5年前に先代のリーダー達の手で一度壊滅へと追いやられたが、安藤仁一と幹部達は逃げ延びていた。
現在は少数のメンバーでバーバリアンの復活を目論んでいるが、裏を返せば結成当初のバーバリアンは数多くの手下がいたと思われる。
主なメンバー
- C0
バーバリアンのリーダーであり、正真正銘の安藤仁一。
極悪非道な性格で大切なものを奪うことを生き甲斐としている。
短髪とハイライトが無い細目が特徴であるが、C7の姿をコピーした仮の姿であり、C3以外の人間に本当の姿を見られる事を嫌っている。
- C1
作中では未登場。
- C2
老人の姿をしているが、カモフラージュのための変装であり、素顔は若者の男。
- C3
バーバリアン編で最初に登場した安藤仁一。19歳。
坊っちゃんカットとゴブリンのような不気味な顔が特徴で凶暴かつ好戦的である。
5年前に少年院送りとなり、初登場時に出所していた。
ある理由でマミーに恨まれている。
- C4
バンダナを被った長髪の男。
過去に偶然C0の本当の姿を見てしまった事で左目をくり抜かれているため、顔の左半分を前髪で隠している。
実はボンチューの妹を放火で殺害した張本人であり、それをボンチューの前で自慢げに喋った結果、怒りが爆発したボンチューの猛攻で敗北してしまった。
- C5
ドレッドヘアのような髪型が特徴。
登場してすぐにブルーに倒された。
- C6
サングラスをかけたスキンヘッドの男。
C3と同様の理由でC0に目をくり抜かれているが、彼の場合は両目で盲目となっている。
- C7
現在のC0のコピー元である幹部。本人は未登場。
- C8
主人公たけしの父であるひろしにそっくりな幹部。
※以下ネタバレ
C0の正体
終盤で本当の姿を披露した安藤仁一の顔は、幼少時の病気と親の虐待で腫れ上がった醜悪なものであった。
物心付いた頃から暴力的な父親に虐待され、世間体を気にする母親からは育児放棄され、町の子供達に迫害される等、悲惨な人生を送っており、恵まれた他者への強い羨望によって姿形をコピーする能力を手に入れた。
そして、C3は安藤仁一の実の弟であるが、出生届が出されずに兄に「仁」と名付けられた。
なお、父親はのちに安藤仁一に殺害されている(当時は幼かった弟も虐待されていたため)。
それらの過去がバーバリアンの結成へと繋がり、自分と同じ苦しみを味わわせるための「いけにえ」を繰り返して現在に至る。
たけしとの最終決戦では、たけしの姿をコピーして一度は圧倒したが、最終的に敗北した。
力尽きかけたところをたけしのリーダーバッジの生命エネルギーで回復、腫れ上がった顔も治っていた。ちなみに治癒した後の顔は二枚目のイケメンであった。
その後、改心してバーバリアン解散を宣言して罪を償うために弟と共に服役の道を歩んでいた。
悲惨な境遇に置かれていた安藤兄弟もまた人間の悪意に苦しめられた被害者と言えるが、自分達も「いけにえ」の儀式で多くの罪の無い人間を苦しめた悪行は本質的に非常にタチの悪い八つ当たりであり、皮肉にも自分達を虐待していた親と何ら変わりないものであった。
実際、過去に「いけにえ」の被害に遭ったボンチューやマミーはバーバリアンが解散した後も安藤仁一を許すことなくお礼参りをする気満々であったが、当の安藤仁一は「出所した後に気がすむまでやってくれ」と甘んじて受け入れていた。