ブッ壊すしかないでしょ
グーパンで
パワーこそ全て!アブノーマル魔法ファンタジー!
概要
漫画家・甲本一の作品。2020年9号から2023年31号まで週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載されていた。全18巻。
魔法が当たり前に使用できる世界である魔法界において、生まれつき魔法の使えない少年マッシュ・バーンデッドが、家族や友人との平穏な日常を守る為に、さまざまな障害を筋肉で突破していく痛快アブノーマル魔法ファンタジー。まさに魔法(物理)を体現し筋肉は全てを解決するを地で行っている作品。
また、ハリー・ポッターのような世界観で要所要所にパロディが散りばめられており、コメディとシリアスの割合が絶妙な魔法学校バトルファンタジー作品でもある。
言うなれば、ハリポタにボボボーボ・ボーボボと銀魂を加えた、ブラッククローバーの皮を被ったワンパンマン、である(ていうか盛り過ぎだろ…ハリポタとワンパンマンくらいがちょうどです)。
連載当初はギャグがメインであったが、少しずつキャラクターのバトルや成長の描写が顕著になり(もちろんギャグシーンも健在)、週刊少年ジャンプの代表的な漫画として巻頭カラーを複数回取るようにようになってきた。
しかしギャグが多いのも事実だが、下地になっているのは魔法の資質が無い人間は問答無用で殺処分されるのが当たり前という、とんでもなくハードな世界観でもある。
それ故に、物語が進んでいくにつれ、魔法不全者であるマッシュはそれを知りつつ自分を育ててくれた家族と共に生きていく為に、味方と言える人物達が数少ない中で神覚者級の魔法使い達以上の成果を常に出し続けなければならないという、非常に過酷な運命を背負う事になっている。
2024年現在の累計発行部数は1000万部を突破しており、小説版も刊行された他、あのジュニア空想科学読本による描写の考察などが行われ、実際に作中でも魔法ファンタジーであるにもかかわらず筋肉の名前や人体に関する用語がやたらと出てくる漫画である。
1~3話までの試し読みはこちらで可能。
あらすじ
ここは魔法界。魔法が当然のものとして使用される世界。
そんな魔法界の深い森の中で、一人筋トレに励む少年がいた―――――
魔法が使えないながら、家族との平穏な暮らしを望む彼だったが、
ある日、その命を突然狙われることになり・・・?
彼の鍛え抜かれた筋肉は精鋭の魔法使いたちに通用するのか・・・!?
鍛え抜かれたパワーがすべての魔法を粉砕する、アブノーマル魔法ファンタジー堂々開幕!
(※WJ公式サイトより引用)
主な登場キャラクター
下記の主要人物以外は「マッシュル-MASHLE-の登場キャラクター一覧」を参照。
CV:小林千晃
本作の主人公。
生まれつき魔法が使えないが、体力や筋力が桁違いであり鍛えあげた身体で魔法学校の頂点、神覚者を目指す。
CV:上田麗奈
本作のヒロイン。
重い女であることを自覚しており、度々妄想を差し挟んだり妻を自称したりしている。
CV:川島零士
マッシュの一番最初の友達。
本作では希少な常識人枠であり、マッシュ達にいつもツッコミを入れている。
CV:石川界人
編入試験で1位で入学したエリート。
10万人に1人の確率で生まれると言われる線状のアザが顔に2本ある人物。
CV:江口拓也
マッシュと同じくアドラ寮の1年生。
モテないことを異様に気にしている。
用語
魔法界
魔法が栄え続けてきた国で、国民全員が生まれつき魔力を持っている。
だがそれは裏を返せば、生まれつき魔力を持たない者の血を徹底的に殺して間引いた選民思想の極みともいえる発展である。現在でも隔世遺伝的に魔法が使えない者がたまに生まれるが、それらは発見され次第処分される。
登場人物はみな顔に線状のアザを持つが、魔力のないマッシュにはアザが存在せず、それ故に魔法警察に狙われた。※本作のマッシュの顔のアザは作りものである
年に一度、魔法学校で最も優秀な成績を納めた生徒に贈られる称号。神覚者となった者は「神に選ばれし者」として崇め奉られ、様々な特権を持つことになる。
現時点で判明している主な権利は「貴族階級への昇格」「10億L(ロンド)の助成金」など。国の最高法定機関である魔法局には多くの神覚者たちが入局しており、国を支配している。
魔法界の中枢を担うエリートを送り出してきた名門校。内部進学の他に編入試験があり、この制度においてマッシュ達は入学した。
内部進学者は同級の編入組を手助けするしきたりがある。
年に1度最も優秀な学生を神覚者として送り出す。マッシュはこれに選ばれ家族を守るべく戦う。
寮は、
- 「アドラ」
良くも悪く我が強い気質があり、マイペースで叛骨心溢れる野心家が集まりやすい。
- 「オルカ」
基本的には研究に没頭する気質の者が多く級硬貨の争奪戦に積極的に参加する者は少数派。
- 「レアン」
貴族出身や関係者で構成され純血主義で結束力が強く排他的な気質を持つ。
の3寮が存在し、入学時点で生徒の特性をユニコーンが判定、配属寮が決定される仕組みとなっている。
授業の課題や課外活動、行事の成績によって生徒に与えられる硬貨。金・銀・銅の3種類が存在する。
中でも金の級硬貨は神覚者に選ばれるために最も重要であり、3学期終了時点で金の級硬貨を5枚以上所持していれば神覚者候補となる。
銀の級硬貨は5枚集めると金の級硬貨1枚に変化する。この硬貨を巡っての魔法対決は、生徒間でしばしば行われている。各寮の金の級硬貨の数は魔法の秤によって確認できる。
魔法界の人気スポーツ。箒に乗った選手たちが空中でボールを取り合い、ゴールリングに通すことで得点を競い合う。1ゴールごとに10点加算される。
アザを2本持つ者の中でも限られた者しか使うことの出来ない高等魔法。
「セコンズ ○○(魔法の名前)」の詠唱で発動することが出来る。
発動すると発動者の周囲に領域魔法の如く魔法で具現化された巨大な物体(魔法によって様々)が展開され、固有の能力を発動する。
かなりの高等技術であるのは間違いなく、レアン寮の精鋭部隊 七魔牙(マギア・ルプス)でも発動できたのは上位3名しか居ない。
2本線よりも更に数の少ない3本線を持つ者だけが使用することができる超高等魔法。
「神に選ばれた才能」とも称され、2本線以上の魔力出力が可能なだけでなく、杖の持つ真の姿を呼び覚ますことができ、魔法界において魔法が「神に与えられた力」と呼ばれる所以でもある。
生まれつきではなく後天的に身につけるものらしく、使用する際にのみ使用者の顔に3つ目のアザが現れ、某漫画の奥義宜しく「サモンズ ○○(杖の真名)」と詠唱することで杖が様々な形に姿を変える。
この状態で使用する魔法は、いずれも黒いオーラを纏っており、作中では「黒い魔法」と称されている。
無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)
魔法界一の犯罪組織。学校で魔力の高い人物を探しているようだが、なぜかマッシュが目をつけられ……
テレビアニメ
第1クールが2023年春アニメとして放送された。第1クール放送終了後に第2クール『神覚者候補選抜試験編』の制作が決定し、2024年冬アニメとして放送された。なお、第2クールの放送に先駆けて、2024年1月3日には箱根駅伝の裏で第1クールの一挙放送がTOKYOMXで実施された。
また、アニプレックスチャンネルでは毎週水曜日に出演者がノーカットで喋るラジオ番組「MASH RADIO」が配信されている。
ナレーションは平田広明。
スタッフ
主題歌
オープニング
編曲:DAIDAI from Paledusk
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」(第2クール)
エンディング
フィロソフィーのダンス「シュークリーム・ファンク」(第1クール)
作詞:COMiNUM / 作詞・作曲:Kaz Kuwamura、Kentaro
私立恵比寿中学「トーキョーズ・ウェイ!」(第2クール)
舞台
2023年7月に第1弾が東京の東京国際フォーラムと兵庫のAiiA 2.5 Theater Kobeにて公演された。2024年夏には第2弾が上演。なお、第2弾については東京では天王洲銀河劇場での公演に変更されている。通称は「マシュステ」。
関連イラスト
関連動画
第1期ティザーPV
第1期本PV
第2期ティザーPV
第2期本PV