楽市楽座

らくいちらくざ

楽市楽座とは、織田信長とその家臣が行った経済・市場政策である。

概要

織田信長や家臣の武将が行った市場政策。

税金の免除、規制緩和、座の特権やそのものの廃止（既得権益層の破壊）などの自由主義化によって城下町の繁栄を促したという通説で知られる。

ここでいう「楽」は規制から解放することを指す。

「楽市令」は市における諸役微収の停止や安全保障を行う政策。六角定頼や今川氏真が先に実施しており、信長が先駆けて行った政策わけではない。ただしこれらは正確には楽市楽座とは微妙に異なる。

「楽市楽座」という文言を始めて用いた(1568年)のは信長である。

この「楽座」とは通説では座の利権を撤廃する政策と見なされてきたが、実際には座の諸役免除などによって座を楽にする政策ではないかとも最近は言われており、戦後復興や経済圏の吸収を目的として行われた諸政策だったとされる。

なお他にも以下の事を実施している。

• 規制緩和（普請役や伝馬役の免除など）
• 治安維持（喧嘩口論・押売押買の禁止や謹責の使いの許可制など）
• 連帯責任の軽減（火事や盗品など）
• 国質郷質や理不尽な催促状の禁止
• 馬座の利権撤廃

関連タグ

織田信長　経済　市場　政策

通説の楽座と似たことをした人

豊臣秀吉〈破座・無座〉

水野忠邦〈株仲間解散〉