「人を許しなく殴ったりしちゃいけないんだぞ! ママに言いつけてやる!」
「同じ『ターちゃん』なのにお前が妬ましくてたまらなかった。お前なんか死ねばいいと思ってる!」
概要
CV:広中雅志
犯罪結社「ケルベロス」がターちゃんの陰毛(アニメ版ではターちゃんの○○(ピー)の毛と表現がぼかされている)をベースに作ったクローン人間。
ケルベロスの所長(アニメ版では「ベイツ」と言う名前が付けられた)を母親だと思い込まされ、彼女を「ママ」と呼ぶ。
オリジナルと異なる環境下で育った事で、ターちゃんよりも背が高くマッシブな外見である。
生まれて4年しか経過してない為に、精神年齢も4歳児並みだが戦闘技術は異常に高く、しかもわずかな戦闘経験で急成長していった。
さらにターちゃんと同じく、ダウンさせられると脱糞(アニメでは失禁)する癖があり、それがスイッチとなって体内ホルモンを爆発的に分泌して驚異的な能力強化を遂げる。(通称「うんこひりパワーアップ」、アニメでは「おもらしパワーアップ」)
ただし反動として肉体・神経共にかなりの負担を強いられる点もオリジナルと同様なので、一度の試合での連発は命取りになりかねない。
並の格闘家ならデコピン一発で倒せるようになったターちゃんですら、死の一歩手前まで追いやられた。
精神が幼いため人を傷つけ殺すことに何のためらいもなかったが、改造人間レスラーのロザリンと心を通わせていく。
しかし、所長によってロボトミー手術を受けたロザリンは廃人にされてしまい、芽生え始めていた善の心を砕かれ悪鬼の如き形相と化した。
そして、ついにターちゃんと対決。
しかし、動物パワーを発揮したターちゃんに劣勢を強いられ所長の指示により三度目のうんこひりパワーアップ(アニメではおもらしパワーアップ)を敢行した。
ターちゃんの腕を切断し、助けに入ったペドロと梁師範に致命傷を与え、ターちゃんが戦意を喪失すると「同じターちゃん」でありながら自分と違いあまりにも幸せな人生を送って来たターちゃんに対する憎悪を露わにし、とどめの一撃を繰り出そうとした。
しかし、ターちゃんに助けられ天寿を全うした動物達の霊による激励でターちゃんは覚醒。逆に叩きのめされ、恵まれた力を持ちながら悪の手先として操られた事を憐れまれてしまった。
焦る所長の命令で四度目のうんこひりパワーアップを敢行するが、度重なるパワーアップがたたって血液は沸騰し、身体はボロボロになってしまった。
試合場の床を陥没させるほどのパワーで攻撃するが躱され、逆に首筋を突かれて倒された。
アイアンマスクが死んだものと思い所長は役立たずの化け物と罵声を浴びせたが実は死んでおらず、ターちゃんは一か八か元気の出るツボを突いて彼の命を助けたのだった。
ターちゃんの強さと優しさに触れたアイアンマスクは敗北を認め、その身柄はCIAの研究室に送られた。
アニメにおける結末は原作と大きく異なり、ベイツ(アニメ版での所長の名前)が試合後に乱入し自らの野望を果たすべくターちゃんを義手に仕込まれた銃で殺そうとする姿に激しい憎悪を見せたアイアンマスクはベイツの首を絞め彼女を殺してその後に自分も死のうとしたが、自我を取り戻したロザリン(脳手術で自我を消されたと思われたが、仔ライオンの脳幹部分のみが眠りについていた)から「その人(ベイツ)は罪を償わなければいけない。殺してはダメ。そしてあなたも死んではいけない」と説得を受けて鎮静化しベイツも解放されその後彼女は逮捕された。同時にロザリンから「本当の自分を取り戻すまで時間がかかったがその間もずっとアイアンマスクの声が聞こえていた」と彼女からの実質的な告白を受けて結ばれた。
事件後は、異形化してしまった体も抜け落ちた髪の毛以外は元に戻りターちゃんファミリーと和解、改造時の記憶が消えてしまうことを承知の上で、ロザリンと共に一から出直すと決意。元の人間に戻る治療を受けるべく、アリサとCIAのジェット機で正規の治療施設へと旅だった。ターちゃんも別れた後には「さようなら、もう1人の私…」と寂しそうに呟きながらも安堵した様子を見せていた。
ターちゃんと出会った記憶も消去されたと思われる関係から、長編シリーズでターちゃんファミリーと心を通わせた多くの人物が再登場したアニメ版最終回にはロザリン共々登場しなかった。
原作ではこの後もいくつかエピソードがあるが、アニメ版では実質的なラスボス(最強の敵)である。
関連項目
吉良吉影:ジャンプ漫画の哀しい悪役繋がり。こちらも毒な母親のせいで「女を殺さずにはいられない」という性を植え付けられてしまう。改心の兆しも見られたが、アイアンマスクとは対照的な結末を辿る。