CV:岸谷五朗
人物像
身長187cm、体重110kg、血液型はB型。作中では歳月が経過するシーンがあるが正確な年齢は不明。20歳までチンパンジーのエテ吉とゴリラのゴリさんに育てられたとされ、17歳のヂェーンと結婚してから7年が経過しているため最低でも27歳以上。
一人称は基本的に「私」だが、ヂェーンとの会話時には「ぼく」、また独り言などでは「俺」になる時もある。語尾に「○○なのだ」と付けることも多い。
世界屈指の格闘家として格闘界では広く名前が知られているが、普段は主に観光ガイドの仕事と、月に一回行われている格闘大会で生計を立てている。
それ以外にも女房のヂェーンに家事炊事、食糧調達とかなりこき使われている。
本人も格闘家としての名声や地位には全く興味を示さず、ジャングルの平和を守ることだけを望んでいる。ただし、体を動かす事は得意で好きなので、技などを見たり不必要に傷付けない範疇で試すのであれば興味を示し、関心もある。
生まれてすぐに捨てられたため全く両親の記憶はない。
イギリス貴族の夫婦の間に生まれた白人で王族の血を引いている、伝説の戦士の忘れ形見など、何度か出生の秘密に関する出来事が取り上げられているが、結局は曖昧のまま終わっている。ただし、前者に関しては父親と思われたアレクサンド・コーガンが密かに検査を行った結果、「子供が生まれてもターちゃんと同じ血液型にならない」と明言されている。
手先が非常に器用であり、家事全般が得意なのはもちろんのことながら、人参を女性の姿にカットしたり、子供たちのために紙芝居を書いたり、実弾並の威力を持つ水鉄砲を作成したりと見かけに似合わず芸達者である。
原作では墜落した飛行機を改修してグライダーを作ったことすらある。また蓮苞と会えずに悲しむ梁師範のために蓮苞を模した等身大のプリンまで作っている(腹をすかせた動物たちに食べられてしまうのだが)。
アニメ版では断崖絶壁をノミとハンマーだけでくりぬき、100mはあろうかと思われる石段をわずか数時間で作っていた。
性格
勇敢で全ての命に対して優しく、困ったものを見過ごせない性格。その優しさはたとえ敵対する相手であっても命を奪うことを躊躇するなど時に弱点になってしまうが、その優しさゆえに周りの人間・動物たちがターちゃんの周りに集まってくるようになる。
一方でかなりのスケベであり、観光客が捨てたエロ本を拾ってきて宝物にしている。しかし、「かわいい女の子に反応してしまうのは単なる男の本能で、本当に愛しているのはヂェーンだけ」と本人は言っており、ヂェーンが太った後も変わらず彼女を愛し続けている。
アニメではアイアンマスク撃破後の最終回で、原作でもアイアンマスク編終了後に(紆余曲折があってヂェーンが痩せた時に)結婚式を挙げた。
唯一の自慢は「ケンカに負けたことがない」なので、アポロニア仮面に返り討ちに遭った際は「相手の力を見るためにわざと負けた」と見え見えの見栄を張っていた。
下記にあるが、地頭はかなり良いために、文明的な生活をしたり、人として真っ当に生きている人間側の言い分に耳を傾け、生活スタイルや必要なことを察するだけの知性を持っている。
例えばターちゃんと顔見知りのレンジャー部隊の人達が、ある政治家を護衛していた際に、実は悪徳政治家で99%疑わしくても護衛の役割を果たそうとターちゃんと対立した彼等を、役割は理解しているために心中ではわかって欲しかったと思っても言葉に出して咎めずに最小限の手傷で制圧している。
また、動物学者の間引きの理屈も頭ごなしに否定してはいない。
能力
銃弾をたやすく回避する超人的な反射神経(アニメ版の次回予告では「くそう銃弾は躱せても空中では身動きが取れないのは困ったのだ」などと人間離れした悩みについて語っていた)と素手で岩をも砕く筋力を持ち、走る速さはチーターを軽く上回る時速175kmに達する他、泳ぐスピードも普通の人間が走る速度を上回っている。また、怪我の治りも超人的に速い。キンタマの皮を伸ばすことでムササビのように飛行できる。基本的には滑空だが、調子がいいと1時間は自力で羽ばたいて浮かんでいられる。
大きなダメージを受けて意識を失った際、その間に寝グソをすることで大きくパワーアップできる「うんこひりパワーアップ」という特殊能力を持つ(アニメでは寝小便を経る「おもらしパワーアップ」に修正された)。大ダメージから復活するとパワーアップ、と聞くとどこぞの戦闘民族と同様に思えるが、ターちゃんの場合はパワーアップに伴い全身の筋肉や骨格に多大な負荷がかかるため、その痛みに耐えながら少しずつ身体を慣らしていく必要がある。
頭も非常に良く、動物の言葉も理解でき、サブミッションの本を一日読んだだけでマスターしてみせた。一度見たものは決して忘れないとの事。
ただ、自分の頭を使う方は苦手なようで、人間の言語や字の読み書きには五年も掛かった他、二桁の掛け算が出来ないらしい。
もっとも、読み書きについては幼少時代に善意で勉学を教えようとする人間との出会いにそれほど恵まれなかったことに依るところも多少あり、本人も読み書きがうまく行えないことは少々気にしている。その一方で、ギャグ要素込とはいえ、道連れ覚悟で相手に液体を届かせ、とある物品から電流を流すという奇策をみせているため、ただの紙一重という訳でもない様子。
五感も野生動物を完全に上回り、視力はフクロウ以上、聴覚はウサギ以上、嗅覚は犬以上に敏感。
動物の中で育ったため、様々な動物の言葉を話すことができ、動物達の特殊能力を真似る「動物パワー」を持つほか、動物からエネルギーを直接「気」として分けてもらうこともある。動物たちからの信頼は非常に厚く、ターちゃんのためなら、ナマケモノでさえ自らを犠牲にして助けようとするほどである。
アイアンマスク戦ではターちゃんに守られて天寿を全うした動物たちから力をもらい、一時的に大幅なパワーアップを果たした。またアペデマス戦ではアフリカの大地に生きる動物たちから力をもらうことで形勢逆転している。
未来のターちゃん
50年後の未来から来た娘(エンド・ターチャン)が語った話によればヂェーンとの間に六男六女、総計12人の子供を授かる子だくさんになったようである。
なお、生まれた12人は全員一流大学を卒業し、未来の世界では世界的に有名な人物となっているという超遺伝子の持ち主でもある。
(それを知ったターちゃんは「ほんとうでございますか」と自分の睾丸に拝んでいた)
しかしその未来は、末期的な食料不足により絶望的な道を辿っていた。
動物たちを保護する余裕が無くなった人類によってアフリカの動物たちは狩り尽くされ、最後まで動物たちを守ろうとしたターちゃんも射殺されてしまう。
この時点では既に動物パワーも失われていたらしく、エンドは動物パワーの存在さえ知らなかったようである。
が、その悲惨な未来を知ったターちゃんたちによって歴史は変わることになる。
亡くなっている事は変わらないが天寿を全うし、アフリカのみならず世界の動物たちを、果ては地球の環境改善に尽力して【地球】そのものを救った偉大な人物として銅像が建てられている。
ちなみにその隣には、巨大な黄金製のヂェーン像が建てられていた。夫婦の力関係がよくわかる。
余談
『ファミコンジャンプⅡ』に登場した際には、作中で一回だけ作ったブーメラン(刃渡り150㎝、重量1㎏、鋼鉄製)を飛び道具として使用している。
後にまたブーメラン(アフリカで一番頑丈な樫の木を削って作った)を使ってバンパイアと戦った際には「ファミコンジャンプ2でターちゃんの武器なのだ」と言っている。
アニメのOPでは投げた後に自分の顔面にブチ当てている。
ちなみにこのブーメランが描かれたフリスビーがアニメ放映中に「ジャングルウェポンシリーズ ターちゃんブーメラン」としてバンダイから発売された。