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概要編集

正式名称は『ファミコンジャンプⅡ 最強の7人』。発売元はバンダイ、監修は堀井雄二、開発はチュンソフト

前作『ファミコンジャンプ』からストーリーが繋がっている正式な続編だが、ゲームシステムや世界地図は大きく異なる(そもそも前作で10代だったジョセフが本作ではジジイになっているあたり、細かいことは置いといた方がいい)。

あらゆる漫画を詰め込んでカオスな出来となった前作から打って変わって、今作では参戦タイトルを7作品に絞り込み、さらに開発にチュンソフトが加わったことでインターフェイスが『ドラゴンクエスト』風味になり、RPGらしさは前作より向上している。

戦闘は前作の大雑把なつくりから一転し、ランダムエンカウントからのキャラの移動を交えたフィールド戦闘に変更されている(後の『ライブアライブ』を思わせるシステム)。


デザインなどは原作である7作品の作者がそれぞれ担当しており、序盤は原作それぞれを再現した街を回って仲間を集めるなどジャンプゲームらしさが出ているが、全員集結後のシナリオに関してはかなりオリジナル色が強く、各キャラのエリアを回った後は『ドラゴンボール』・『ジョジョの奇妙な冒険』以外のキャラがほとんど登場しない。

また、主人公に選んだヒーローはドラクエ式にほとんどしゃべらないのが特徴。仲間として登場する場合は自身のイベントではしゃべるものの、こちらも加入後はほぼしゃべらなくなる。

また、修行後の汎用セリフ「どうだい こんなにつよくなったぞ」が7人全員のキャラに合わないとネタにされることも。

このため、ストーリー自体は悪くないものの果たしてジャンプキャラでやる必要があったのかと言われることも多い。


なお、本作は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の中で両津勘吉が発売から数年後に前作共々言及していることでも有名。両さんがジャンプのお祭りゲーに出るとだいたいロケットランチャーを持って参戦するのは、大概が本作の影響である。


TVCM編集

(アニメと原作を打ち切られた)剣桃太郎が「失敗は許されん…」と言い、(当時アニメ化が決まっていた、中の人が桜と桃がシンボルの別の集英社作品の主人公も演じている)タルるートくんが「やーるぞー!」という意味多重な演出がある(この2人の声優はTVアニメ版と一緒)。

後にアニメ化されるこち亀とターちゃんがトリを飾る印象的な演出となっている。

実際にアニメ化された順番はターちゃん→こち亀である。


参戦作品編集


あらすじ編集

マジュニアが倒され、平和になったジャンプワールドに新たなが芽生えた。

ジャンプワールドの破滅を危惧した精霊は七人の勇者を指名し、彼らに世界の異変の原因を突き止め、平和を取り戻すよう命じる。

やがて結集した最強の7人は世界に様々な異変を及ぼす悪の七将軍との戦い、勝利を強奪した巨悪との戦いに身を投じる事となる。


登場人物編集

孫悟空編集

16人のヒーローからの続投その1。

パッケージイラストではセンターを飾っていたり、主人公選択時のデフォルトは悟空になっていたりとあからさまなメイン主人公扱いを受けているキャラ。 作品全体としてもドラゴンボールホイポイカプセル筋斗雲仙豆などのアイテムが登場、カリン塔ナメック星が存在するなど世界観の中核となっており、作中の登場キャラも多く何かと優遇されている。

時系列的にはラディッツ編の前、悟飯がまだ幼児だった頃の悟空である(まあラディッツ戦前は面識がなかった悟飯とクリリンが何故か面識があるのだが)。

通常攻撃は棒術、必殺技はかめはめ波

序盤は武器攻撃力が低い&通常攻撃の射程が短く、スタート地点の町で防具が買えないキャラなので結構苦労するが、素の能力値は全般的に高く、必殺技の威力もオラオララッシュ・タイソンパンチに次ぐトップクラス。しかもレベルが上がればかめはめ波が敵を貫通するようになるため、多くの敵を巻き込めるようになる(ただし、無効化する敵もいるため過信は禁物)。因みにかめはめ波はレベルMAXになると金色に光る

終盤では武器攻撃力が他キャラと並ぶ&通常攻撃の射程が伸び、最高レベルでは攻撃力・必殺技の威力共に全キャラ中最強となるなど、あからさまな優遇ぶりを見せつける晩成型のキャラ。

なお、上記のメイン主人公扱いに騙されて(?)彼を主人公に選ぶと、使い勝手の良い両津が仲間になるのが最後になる(逆に両津主人公だと即座に悟空が仲間になる)のがネック。


タルるート編集

通常攻撃はべろ、必殺技は魔法

攻撃力は最弱クラスだが、移動力は全キャラ中トップで、フィールドのどこからでも敵全員を攻撃可能な必殺技が便利。 数に物を言わせる雑魚集団戦には滅法強く、ターちゃんの必殺技との連携であれば雑魚集団を一気に掃討する事も可能になるが、その分必殺技の威力は低く、ボス戦には不向きと言える。 通常攻撃の射程は序盤から武器ランクが上がるにつれ伸びていき、高い移動力と併せて敵の背後を狙いやすく、守備力も序盤は太尊と並んで高いなど何かと使い勝手が良いが、中盤以降で守備力の成長が鈍るため、終盤では高い移動力と範囲がフィールド全体の必殺技を活かした位置取りが重要になる。


ジョジョ編集

通常攻撃はキック、必殺技はスタープラチナによるオラオララッシュ。そのため武器は「」。

キックの射程は短く攻撃力も低いのが難点だが、守備力が高めで、必殺技の威力がタイソンパンチに次いで高く、なおかつ射程無限(スタープラチナの射程距離は5mのはずだが……)でレベル14以降では障害物を貫通するのが利点。

雑魚集団戦には不向きだが、硬い雑魚戦やボス戦が得意で、太尊の必殺技との連携は特にボス戦で絶大な威力を発揮する。 また、障害物を利用するラスボス戦では悟空と共に大活躍が見込める。

時系列は不明。だがジョースター御一行全員が揃ってジョジョステージが砂漠であるためタロットカード編とエジプト編の間、イギー加入前の可能性がある。

本作ではヤケに努力家で爽やかな熱血漢であり、原作を読んでいるとそれなりに笑える(まあ承太郎に限らず本作のジョースター御一行は全員何処かキャラが崩れているのだが)。

というか、途中から誰も彼のことをジョジョと呼んでなかったような気もするが、気にしてはならない(本来そう呼ぶはずのないじじい、というか先代ジョジョまで呼んじゃってるし…)。カラーはタイトル画面やマップでは緑、戦闘時には紫。


ターちゃん編集

通常攻撃はブーメラン、必殺技は野生の咆哮。

攻撃力が高く、必殺技が通常攻撃より弱い(ただし広範囲攻撃)という珍しいキャラ。

ブーメランは通常攻撃の中で唯一の貫通特性を持ち、必殺技も自分を中心とした広範囲攻撃なので数に物を言わせる雑魚集団戦には滅法強く、タルるートの必殺技との連携であれば雑魚集団を一気に掃討する事も可能になるが、その分必殺技の威力は低く、ボス戦には不向きと言える。

また、スタート地点の町で防具が買えないキャラなので、序盤は多少注意が必要。


剣桃太郎編集

16人のヒーローからの続投その2。

通常攻撃は日本刀、必殺技は鱗扇刃。

これと言って特徴が無く、序盤は武器攻撃力&移動力が低く、通常攻撃&必殺技の射程が短いためけっこう苦労するが、中盤以降で通常攻撃の射程が一気に伸び、武器攻撃力も最高ランクでは全キャラ中トップにまで高まるため、晩成型のキャラと言える。

必殺技は短射程ながら自分の周囲を攻撃可能なので囲まれた状態で使うと効果的。

なお、参戦作品中発売当時唯一の連載終了済みの作品だった。


前田太尊編集

通常攻撃はパンチ、必殺技はタイソンパンチ(ラッシュ)。

必殺技は射程・範囲共に難ありだが、その分威力がロケットランチャーより高く、レベル15までなら全キャラ中トップを誇る。 通常攻撃の射程は序盤から武器ランクが上がるにつれ伸びていき、威力が低い分射程が長い通常攻撃、射程が短い分威力が高い必殺技という、長所と短所がわかりやすいキャラで、守備力も高く、仲間の壁役に向くなど実に男らしい能力を持つ。

雑魚集団戦には不向きだが、硬い雑魚戦やボス戦が得意で、ジョジョの必殺技との連携は特にボス戦(大半が単体で出現)で絶大な威力を発揮する。


両津勘吉編集

前作ではサブキャラであったが今回主人公に昇格。

通常攻撃は拳銃、必殺技はロケットランチャー

通常攻撃・必殺技共に射程無限の飛び道具を序盤から使える最強キャラの一角。

初心者ならまず両津を主人公にして進めるべきである。 ただし、どのキャラも遠距離攻撃が当たり前になる(通常攻撃の射程が大幅に伸びる)終盤ではやや没個性気味になってしまう。

また、通常攻撃・必殺技共に敵を貫通せず、必殺技を無効化する敵もいるため過信は禁物だが、必殺技は敵を貫通しない分だけ中盤以降で攻撃範囲が横に広がり、障害物ならば最初から貫通するため、特に障害物を利用するラスボス戦には欠かせないキャラと言える。


特徴編集

本作はレベルが16までしか上がらないシステムになっており、また、HPも終始敵味方たったの「5」で固定である。 ダメージを喰らうと減った分のHPだけハートマークが飛び、味方キャラはHPが残り2になると紫色に、1になると赤色になり、0になると気絶して戦闘フィールドから消滅する。 本作にはMPが無く、必殺技を使うにはHPを1削る必要があり、HPが残り1の状態で必殺技を使った場合も気絶して戦闘不能となる。

バトルでいくらダメージを負っても、1人でも生き残って敵を全滅させれば即座に味方全員が全回復し、キャラが戦闘不能状態であっても経験値は入る。

要するに「でえじょうぶだ、勝ちゃ生き返る!」という認識でよろしい。

戦闘中のHP回復手段はくすりびん(HP3回復/7回使用可能)と仙豆袋(HP全回復/4回使用可能)、たこやき(HP1回復/使い切り)だけで、戦闘中の戦闘不能回復は仙豆袋のみに限られている。 どのアイテムも無くなったら何度でも補充はできるが、数多くは持ち歩けない(特にたこやきは回復量が少ない上に何個でも貰えるが貰う度にアイテム枠を圧迫するので実質オマケアイテムである)ためそうそう乱用はできず、使いどころをよく見極める必要がある。


また、石化の状態異常は戦闘に勝利しても回復せず、専用の治療アイテムを使う Or 大神殿の精霊の間に帰還するまで永続する。 毒は毎ターン1ずつHPが減少&移動力が大幅に減少、石化はなった瞬間から回復するまで戦闘不能扱い(戦闘フィールドから消滅する)という厄介な仕様であり、どちらも早急に回復しないと全滅のリスクが一気に高まるため要注意。

また、戦闘中のキャラには向きの概念があり、背面側面からの攻撃は正面からの攻撃より高いダメージを与えられる事が多く、背面攻撃で即死する雑魚も多い。 特に攻撃力が低いキャラにとって、背面攻撃はそのハンデを埋められる重要なテクニックとなる。

それからフィールドマップの地形やダンジョンマップの構造がそのまま戦闘フィールドに反映されるのも本作の特徴で、ダンジョン内の狭い通路での戦闘はキャラがすし詰め状態になりやすい。


それからプレイ中は一切確認できない隠しステータスとして各キャラ毎に異なる必殺攻撃力が設定されており、必殺技は通常攻撃と違って武器攻撃力が一切反映されず、レベルアップや神龍の願いによる素の攻撃力アップ&必殺技の威力アップによってのみ必殺攻撃力が上昇する。

ターちゃんのように素の攻撃力が高い反面必殺攻撃力が低いキャラ、ジョジョのように素の攻撃力が低くても必殺攻撃力はトップクラスといったキャラもいるため、数値では確認できない能力(通常攻撃の射程や必殺技の攻撃範囲など)も見極める事で戦略の幅をより広げる事ができる。


神龍の願い編集

本作では世界各地に散らばるドラゴンボールを集める事で様々な願いを叶える事ができる。

叶えられる願いは全部で16個あり、同じ願いは叶える事ができない。

願いにはそれぞれランクが設けられており、全ての願いが最初から叶えられるわけではない。

効果が強力な願いほどランクが高く設定されており、高ランクの願いを叶えるにはまず低ランクの願いを全て叶えておく必要がある。

願いは同ランク内の1つがランダムで抽選されるため、リセットを繰り返す事で同ランク内でのみ叶える順番を調整する事ができる(好きな願いが出るまで粘る事ができる)る事ができる。

願い効果ランク
防御する力を高めたい味方一人の守備力+1D
戦いの時もう少し動きたい味方一人の移動力+1D
ジャンプワールドの地図が欲しい世界地図が貰えるD
もっとお金が欲しい2000ゼニー貰えるD
敵の戦闘力を知りたいスカウターが貰えるD
強い攻撃力が欲しい味方一人の攻撃力+1C
もっとハートを増やして欲しい味方一人のHPを6にするC
もっと強くなりたい味方一人のレベル1アップC
もっと素早い攻撃をしたい味方一人が2回攻撃可能になるC
今持ってるお金を増やしたい所持金が2倍になるC
戦いの時もっと動きたい味方一人の移動力を無限にするB
皆のハートを6個にして欲しい味方全員のHPを6にするB
皆もっと強くなりたい味方全員のレベル1アップB
店の品物を全部タダにして欲しい全ての店のアイテムの買値が1、売値が0になるB
仙豆がもっと欲しい仙豆袋が貰えるB
必殺技を無限に使いたい味方全員がHP消費0で必殺技を使用可能になるA

関連動画編集


関連タグ編集

レトロゲーム ロールプレイングゲーム ファミコン RPG ライブアライブ - 似ている点が多いスクウェア・エニックスのRPG。こちらは小学館が関わっている。


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