概要
正式タイトルは『JUMP FORCE』。
集英社の『週刊少年ジャンプ』における人気漫画作品のキャラクター達が、夢の共演を果たす3D対戦アクションゲーム。週刊少年ジャンプ創刊50周年記念作品を銘打っている。
発売元はバンダイナムコエンターテインメント、対応機種はPlayStation 4、XBOXOne。
前作『Jスターズビクトリーバーサス』の続編であり、前作からは5年ぶりの発売となる。
3体のキャラクターでチームを組んで、操作キャラを自由に入れ替えながら相手チームと戦う。オンライン対戦で1チームの3キャラクターを別々のプレイヤーが操作するCO-OPの形式(※)には発売時点では対応しておらず、対人戦ではあくまで1人のプレイヤーVS1人のプレイヤーという形である。
ゲームエンジンにはUNREAL ENGINE(アンリアル・エンジン)が使用されているため、ジャンプ系ゲームとしては同エンジンが使われた『ドラゴンボールファイターズ』寄りなところもある。
初報がE3(Electronic Entertainment Expo)2018で行われたことからわかるようにグローバルタイトルとして制作されており、参戦作品は海外でも人気の高いものが優先的に選ばれている。
版権の問題で難しいとされていた『遊☆戯☆王』や『シティーハンター』 など前作『Jスターズ』では参戦出来なかった作品も多く登場する。
懐かしの名作だけでなく、『ブラッククローバー』や『僕のヒーローアカデミア』など発売日時点で絶賛連載中のジャンプの看板作品ももちろん登場している。
更に著作権の関係上、最も参戦が厳しかった『DRAGON QUEST ダイの大冒険』よりダイが参戦する。週刊少年ジャンプのクロスオーバー作品のゲームは初登場になり、また、今作品が初のゲーム化に出演した作品である。
2020年4月16日にNintendo Switch版の発売が告知され、先述(※)のCO-OP形式もオフライン対戦に限り搭載されている。
2022年2月8日にDLC販売停止。2022年8月25日には一部のオンラインサービスの終了を公表した。
特徴
本作の最大の特徴となるのが、我々の住む実際の世界が舞台となっており、ジャンプヒーローやヴィランたちは異世界から召喚されたという設定となっている。
そのため本作ではアメリカ合衆国のニューヨークや、アルプス山脈のマッターホルン、日本では姫路城周辺と思わしき場所など、世界各地における実際の土地がステージとなる。
更にそうした地域には、ヒーローたちの元いた世界から同様に召喚された建物などが存在し、大変に混沌とした状況となっている。
また、こうした複数の世界が混ざり合う事象の元凶と、その元凶の企みを阻止しようとしているとされる本作のオリジナルキャラクターが存在しており、鳥山明先生がデザインを担当している。
ストーリーモードを通してプレイヤーのアバターを製作することもできる。
シリアスな世界観になっているためか、前作には参戦していたこちら葛飾区亀有公園前派出所、とっても!ラッキーマン、ボボボーボ・ボーボボ、銀魂と言ったギャグ作品は不参戦となっている。
ステージ
現実世界
- ニューヨーク…NARUTOの世界から遙か昔より崇められていた“神樹”が出現。
- サンフランシスコ…NARUTOの世界からうちはマダラと千手柱間が闘った終末の谷が出現。
- マッターホルン…ドラゴンボールの世界からフリーザ軍の宇宙船が出現。
- 香港…ONEPIECEの世界から二年前の黒ひげ海賊団が乗っていた丸太船が出現。
- パリ…聖闘士星矢の世界から黄金聖闘士達が守護する黄金十二宮が出現。
- 日本…北斗の拳の世界から南斗六聖拳の聖帝サウザーが建てさせた聖帝十字陵が出現。
- メキシコ…BLEACHの世界から見えざる帝国の本拠地であり最終章千年血戦篇の最後の舞台でもある“真世界城”が出現。
- ニュージーランド…HUNTER×HUNTERの世界から曲者たちが乗り込んだ暗黒大陸へと向かうB・W1号が出現。
架空世界
- ナメック星…ドラゴンボールの世界。ナメック星人の住処でありフリーザ編の舞台でもある。現実世界より自由の女神が出現。
- マリンフォード…ONEPIECEの世界。旧海軍本部が置かれていた頂上戦争の舞台である。現実世界より東京タワーが出現。
- 木ノ葉隠れの里…NARUTOの世界。忍びの隠れ里の一つ。うちはマダラによって名付けられた。現実世界よりビッグ・ベンが出現。
- 終末の谷…NARUTOの世界。ナルトとサスケの決別の場。現実世界よりノイシュヴァンシュタイン城が出現。(※無料アップデートで追加)
- ホールケーキアイランド…ONEPIECEの世界。サンジ奪還作戦及びビッグ・マムとの対決の場。現実世界よりドバイの高層ビルが出現。(※無料アップデートで追加)
参戦キャラクター
※広く、それぞれからは少なく、様々な作品から数多くのキャラを集めた前作と違って本作は海外展開を意識していることもあり、人気が既にワールドワイド化しているドラゴンボール、NARUTO、ONE PIECEの3作品は登場キャラクターが多めの6人(DLCを考慮しない初期の時点)となっており、それぞれの主人公である孫悟空、モンキー・D・ルフィ、うずまきナルトの三人は各チームのリーダーとなっている。
またこの三人が目印のパッケージではルフィが中央に立っているがゲームではやはり色んな面でベテランの悟空が中央に立つことが多く、トランクスがナビゲーターだったり、作品順位もドラゴンボールが先頭である。
ちなみに女性キャラもある程度の多めに参戦することが多い現代の作品としては珍しく、女性キャラはオリジナルを含めても4人とかなり少ない。
参戦キャラクターの内サボ、クラピカ、ダイ、アスタ、うずまきボルト、緑谷出久は据え置きゲーム機でジャンプのオールスター出演のゲームの共演は初めて。
前作には参戦しなかった作品も参加していることには喜びの声もあるが、逆に上記のように一部作品のキャラのみで全体の大半を占めてしまうことや、DLCでの追加キャラも新規タイトルからの参戦ではなく既に参戦している作品からの追加キャラであるという点には批判の声も少なからずある。
※担当声優は基本的に各アニメ版に準拠しているが、リメイクや続編などで声優が変更されている場合はそちらが優先されている(星矢、ケンシロウ、ゴンなど)。
ダイは本作発売後に放送が開始されたアニメ版では種﨑敦美が担当しているが、本作のボイス変更は現時点では予定されていない。
キャラクター名 | 出典 | 担当声優 |
---|---|---|
孫悟空 | ドラゴンボール | 野沢雅子 |
ベジータ | ドラゴンボール | 堀川りょう |
ピッコロ | ドラゴンボール | 古川登志夫 |
トランクス | ドラゴンボール | 草尾毅 |
フリーザ | ドラゴンボール | 中尾隆聖 |
セル | ドラゴンボール | 若本規夫 |
モンキー・D・ルフィ | ONE PIECE | 田中真弓 |
ロロノア・ゾロ | ONE PIECE | 中井和哉 |
サンジ | ONE PIECE | 平田広明 |
サボ | ONE PIECE | 古谷徹 |
ボア・ハンコック | ONE PIECE | 三石琴乃 |
マーシャル・D・ティーチ | ONE PIECE | 大塚明夫 |
うずまきナルト | NARUTO -ナルト- | 竹内順子 |
うちはサスケ | NARUTO -ナルト- | 杉山紀彰 |
はたけカカシ | NARUTO -ナルト- | 井上和彦 |
我愛羅 | NARUTO -ナルト- | 石田彰 |
大筒木カグヤ | NARUTO -ナルト- | 小山茉美 |
うずまきボルト | NARUTO -ナルト-/BORUTO -ボルト- | 三瓶由布子 |
黒崎一護 | BLEACH | 森田成一 |
朽木ルキア | BLEACH | 折笠富美子 |
阿散井恋次 | BLEACH | 伊藤健太郎 |
藍染惣右介 | BLEACH | 速水奨 |
ゴン=フリークス | HUNTER×HUNTER | 潘めぐみ |
キルア=ゾルディック | HUNTER×HUNTER | 伊瀬茉莉也 |
クラピカ | HUNTER×HUNTER | 沢城みゆき |
ヒソカ=モロウ | HUNTER×HUNTER | 浪川大輔 |
浦飯幽助 | 幽☆遊☆白書 | 佐々木望 |
戸愚呂(弟) | 幽☆遊☆白書 | 玄田哲章 |
天馬星座の星矢 | 聖闘士星矢 | 森田成一 |
龍星座の紫龍 | 聖闘士星矢 | 櫻井孝宏 |
緋村剣心 | るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- | 涼風真世 |
志々雄真実 | るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- | 池田政典 |
空条承太郎 | ジョジョの奇妙な冒険 | 小野大輔 |
DIO | ジョジョの奇妙な冒険 | 子安武人 |
ケンシロウ | 北斗の拳 | 小西克幸 |
冴羽獠 | シティーハンター | 神谷明 |
ダイ | DRAGON QUEST-ダイの大冒険- | 藤田淑子(※1) |
武藤遊戯 | 遊☆戯☆王 | 風間俊介 |
アスタ | ブラッククローバー | 梶原岳人 |
緑谷出久 | 僕のヒーローアカデミア | 山下大輝 |
夜神月 (※2) | DEATH NOTE | 宮野真守 |
リューク (※2) | DEATH NOTE | なし |
グラバー(※2) | 本作オリジナル | 山路和弘 |
ナビゲーター(※2) | 本作オリジナル | 釘宮理恵 |
※1:オリジナルキャストである藤田淑子は2014年頃から病気療養中だった。本作参加後も本格的な復帰は叶わず2018年末に逝去している。
※2:プレイアブルキャラクターではなくストーリーモードのみ登場。
COM専用NPC
初期はCOM専用でプレイヤー操作不可のボスキャラクターだった。後に無料アップデートでプレイアブル化。
DLC:キャラクターパス1
Nintendo Switch版ではデフォルト収録となる。
キャラクター名 | 出典 | 担当声優 |
---|---|---|
魔人ブウ(善) | ドラゴンボール | 塩屋浩三 |
トラファルガー・ロー | ONE PIECE | 神谷浩史 |
うちはマダラ | NARUTO -ナルト- | 内田直哉 |
日番谷冬獅郎 | BLEACH | 朴璐美 |
グリムジョー・ジャガージャック | BLEACH | 諏訪部順一 |
ビスケット=クルーガー | HUNTER×HUNTER | 横山智佐 |
海馬瀬人 | 遊☆戯☆王 | 津田健次郎 |
オールマイト | 僕のヒーローアカデミア | 三宅健太 |
爆豪勝己 | 僕のヒーローアカデミア | 岡本信彦 |
DLC:キャラクターパス2
2022年2月9日以降、DLC購入済みアカウント以外は使用不可能である。
キャラクター名 | 出典 | 担当声優 |
---|---|---|
四楓院夜一 | BLEACH | ゆきのさつき |
メルエム | HUNTER×HUNTER | 内山昂輝 |
飛影 | 幽☆遊☆白書 | 檜山修之 |
ジョルノ・ジョバァーナ | ジョジョの奇妙な冒険 | 小野賢章 |
轟焦凍 | 僕のヒーローアカデミア | 梶裕貴 |
PV
余談
- 何故か『ドラゴンボール』の悟空や『聖闘士星矢』の星矢がアニメ準拠のカラーであるのに対し、『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクターだけ漫画版準拠である(尤も建前上は正式なカラーはないが)。
- ただし、スタンドはアニメ版が基準であり、ちぐはぐな組み合わせとなっている。
関連タグ
Re:CREATORS:漫画等の作品のキャラが現実世界へ転移、メインの舞台は現実世界と言った共通点がある。
ボヘミアン・ラプソディー(ジョジョの奇妙な冒険):同じく漫画等のキャラクターが現実世界に出現したという共通点があり(しかもその中にはケンシロウがいる)、何よりこちらはジャンプ連載作品内の存在。生憎とケンシロウの対戦相手は残念ながら不参加(ついでにジャンプに連載していたこともあるあのロボも)であるが…
ジャンプのクロスオーバー作品
- ファミコンジャンプ 英雄列伝
- ファミコンジャンプⅡ 最強の7人
- ジャンプスーパースターズ(略称:JSS)
- ジャンプアルティメットスターズ(略称:JUS)
- Jスターズビクトリーバーサス
- ジャンプフォース