概要
前述の肌が緑色のナメック星人の他に、巨大な水生生物やカエルといった生物が確認できる。
3つの恒星が回っており、この惑星には夜がない。公転周期(=1年)は130日。アジッサという樹木がある。ベジータから不意打ちを喰らう直前にドドリアが呟いた独り言によれば、『まあ ここはたいして大きな星じゃないけどな…』
地球からだと、ブリーフ博士が当時の技術で(宇宙パトロール制を含むテクノロジーで)制作した宇宙船では4339年と3ヶ月かかる距離にある(この宇宙船の速度は不明だが、現実世界の宇宙船のスピードから考察しても約1光年かかる距離なので、1光年以上先にあるのは確定)。ただし、ナメック星人の宇宙船で34日、サイヤ人のポッドで6日で到着する(因みにフリーザの宇宙船は8ヶ月掛かっている。ただし、フリーザがコルド大王に救出されるまでの時間、フリーザのメカ化の手術時間なども含まれているであろうため、正確な時間は不明)。
原作
本編開始前のエイジ261に、異常気象によって壊滅レベルのダメージを受け、ナメック星人たちも最長老や他の星に逃げ延びた者達を除いて全滅。
以降は最長老と、彼が卵を産んで増やした新しいナメック星人の手により、少しずつ復興が進められていた。
ナメック星編にて、ドラゴンボールを求めるフリーザ一味とベジータが襲来。それを食い止めんとするZ戦士たちの壮絶な争奪戦の末に、ナメック星人は全滅。ナメック星もフリーザによって、中心部に致命的なダメージを与えられてしまう。
その後、ナメック星人は地球のドラゴンボールによって生き返り、さらにナメック星のドラゴンボールによって一旦地球に避難させられたものの、星の方はあえなく爆発した。
戦いの終結後、ナメック星人は似た天候・気候を持つ別の惑星に移住している。
劇場版
『ドラゴンボールZ』の劇場版『激突!!100億パワーの戦士たち』では、移住先である新ナメック星の元に、クウラが支配した機械惑星『ビッグゲテスター』が襲来。
何の因果かクウラはフリーザの兄であり、前の星を滅ぼした奴の兄が新しい星を滅ぼしにやってきたことになる。
ナメック星人はメタルクウラ配下のロボットによって連行される一方、星の方はビッグゲテスターに惑星ごとヒトデのように張り付かれ、中枢部のエネルギーを吸い上げられるというエグい方法で滅ぼされかけるものの、助けに来てくれた悟空達の活躍により、クウラ・ビッグゲテスター共に破壊され、滅亡の危機は免れた。
『超』
魔人ブウ編から最終回までの期間を描いた『超』では、アニメ版終了後も連載が続いている漫画版で登場。
『銀河パトロール囚人編』で、脱獄した凶悪犯『星喰いのモロ』が襲来。
ドラゴンボールを巡る攻防の末に、ナメック星人はエスカ1人を残して全滅。ナメック星もエネルギーをモロに喰いつくされ滅亡した。
その後のモロとの戦いで、ヤードラット星人の指導によりスピリットの強制分離の技を身に着けたベジータにより、モロからナメック星・ナメック星人の物を含む多くの生命エネルギーが引きはがされる。
それらは全て元の場所へと還っていき、その過程でナメック星とナメック星人も復活を果たした。
ドラゴンボールオンライン
エイジ851に、オリジナルキャラクターであるミラ、及び彼が率いる軍勢に襲撃されて滅亡。ナメック星人は被害を逃れて地球に移住する。
余談
旧ナメック星が原作で2回、新ナメック星が続編や派生作品で3回と、計5回も滅亡ないしそれに近い危機に見舞われるというかなり不運な星である。
単純な回数で言えば、メインの舞台である地球の方がより多くの危機に見舞われているものの、こちらはピッコロ大魔王の封印を解いたピラフ一味やセルを作り出したドクター・ゲロなど、地球人自らが滅亡の危機を招いていることもあるのに対し、ナメック星は1回が天災、あとは全て外敵の襲来と、彼らの非は完全にゼロである。ナメック星人に一体何の罪があるというのか……。
また、モロの襲来はフリーザ編にてナメック星に襲来した元フリーザ軍の兵士の手引きによるものであり、クウラと合わせるとナメック星(とナメック星人たち)はフリーザのせいで3回も滅亡の危機を迎えた(うち2回は滅亡)と言える。
未来トランクスによる介入がない本来の時空では、悟空が心臓病で他界し、他のZ戦士も人造人間たちに全滅させられてしまうため、クウラの襲来を止められず、次期最長老を含めたナメック星人が全滅しポルンガも消滅という惨状と化していた可能性がある。
もっとも、クウラを退けたとしても、どの道救いのない結末が待っているが……。
ナメック星の特徴……星全体を海が覆い、その上に小さな島が満辺なく点在する……というデザインは、作者の鳥山明の初期読み切り作品『トンプー大冒険』(惑星開発の宇宙船の乗組員の物語)の舞台となった惑星にソックリだつたりする