「似てて当たり前だ!!!この俺はピッコロ大魔王の生まれ変わりだっ!!!」
「だ…だが悟飯、お…俺と真面に喋ってくれたのは……お前だけだった……。き…貴様といた数ヶ月…わ…悪く……なかったぜ……。」
「もう神でもピッコロでも無い……本当の名も忘れてしまったナメック星人だ」
「俺はお前の力はそんなものじゃ無いと思っている。お前ならまだまだ先へ行ける筈だ」
「見てみたくないか? 果たして自分がどこまで行けるのか…… どこまで強くなれるのか……」
CV:古川登志夫
概要
主人公である孫悟空の宿敵として登場した世界征服を目論む魔族の長。
自らをピッコロ大魔王と名乗り、後にその出自は「ナメック星人」という一人の異星人が地球の神になる際に、分離させた悪の心の化身であることが明かされる。
名前の由来は木管楽器の「ピッコロ・フルート」から。
作中世界ではナメック語で「違う世界」と言う意味を持つ。つまりピッコロ大魔王と名乗った背景には、本能的に「違う世界の大魔王」という意味合いを意識していたということである。なお、この語はナメック星人達の間で出入り口を開閉する際の合言葉として使用されている模様。
作中には該当キャラが二人登場しており、少年時代の悟空が出会った初代と、初代が生み出した息子である2代目が存在する。
ピッコロの名は、後に悟空の仲間として定着しメインキャラとなった2代目の方を指す事が殆どで、初代は区別の為、「ピッコロ大魔王」の名が使われている。
2代目は初代と親子であると共に分身でもあるという特異な存在で、初代と同様地球の神とは運命共同体、一方が死ねばもう一方も死んでしまう。
2代目の初登場となった天下一武道会では「マジュニア」の名で選手登録を行っていた。
上述の通り魔族の長「ピッコロ」としては「二世」であり、大魔王を名乗ったピッコロの後継者という意味で魔族の王子的な立ち位置でもある。
第23回天下一武道会では強敵として立ちはだかり、対戦相手であるクリリンやシェンに憑依した神様を容赦なく排除したが、悟空には正々堂々とした戦いを挑み敗れる。
人物像
一人称は「俺」。初期は「オレ様」。
普段は冷静沈着で寡黙。
群れることを嫌う一匹狼な気質があり(その点は天津飯やベジータとも似ている)、当初は「魔王の息子」らしく他者に対して威圧的に当たっていたが、孫悟飯との修行を経て実質的に改心し、さらに同族であるネイルとの同化を得て次第に丸くなっていく。
しかし「自分は仲間ではなく魔族として悟空達を利用しているに過ぎない」とまだ尖っている部分があったが、父親の本体であった神様との同化によってとうとう根っからの善人となった。
後述の誕生経緯もあり、頭脳明晰で機転が利くZ戦士の良心にして常識人。戦いでは追い詰められたフリをして油断を誘う戦法を好み、相手から情報を聞き出す際にも使用した。アニメの追加シーンではセルジュニア戦で仲間達を指揮する場面があるなど、Z戦士のブレイン・司令塔的な存在となっている。悟空やクリリンが人間関係を「結ぶ」役どころとするなら、実質的にメンバーをまとめ上げ、行動指針を示す役どころにあるとも言える。
すぐに戦闘をしたがる純粋サイヤ人に対するブレーキ役として機能することも多い一方、ナメック星人としては戦士タイプであり、元は魔族でもあったため、彼自身も戦闘を否定しない面がある。
サイヤ人編では孫悟飯に武術の基礎を教え、魔人ブウ編ではトランクスと孫悟天のフュージョン指南役を務めている。特に悟飯からは師匠として尊敬や敬愛の念を抱かれており、ピッコロも悟飯に対して「初めて一人の人間として接してくれた存在」として心を開いている。ただ、悟飯のファッションセンスには付いていけていない様子。
当初は悟飯の潜在能力に目をつけ、子供だろうと関係なく強引に修行をつけていたが、人造人間編後半では「実力はナンバーワンになってもあいつは子供だ」とセルに痛め付けられる悟飯を助けずに傍観する悟空を非難するなど、心境の変化を見せる。
戦いの心構えや指導者としての才能は悟空以上であり、亀仙人とも通じる面がある。
その一方で為政者・指導者としての手腕はあるものの適性は高いとも低いとも言い切れないところがあり、できるだけゴテンクスの修行時間を稼ごうと罪悪感を抱きつつも魔人ブウに地球人の殲滅を促すような発言をしてしまったことも(無論、内心では地球人たちに詫びており、ドラゴンボールで生き返らせる旨を独白している)。
ただしこれは、後が無い中でブウへの対抗手段における最善策を模索していたからこその考えであって、最終的に地球のためを思っての行動である事を忘れてはいけない。
同様の事がブウ編全編の悟空にも言える。
サタンが持つ自分と方向性の異なる人望や、きっかけはどうあれ魔人ブウとの共存・更生の機会を作った行いを「あいつなりに地球を守ろうとした」と裏表なく評価する描写もあった。
その他、ナメック星人には男女の区別や他者との交配などの概念が存在しないため、神様と融合後も恋愛事に対する理解は浅く、クリリンが18号を助けようとする行為を否定こそしないものの「恋愛はわからん」と首を傾げている。
『神と神』ではトランクスにガールフレンドができたことに対し「その歳(12歳)でガールフレンドがいるなんて不潔だ」と発言しており、多少潔癖がすぎるきらいはあるが男女の恋愛についてそれなりに学んだことが窺える。
ちなみに悟空を初めサイヤ人がどれもこれも「はちきん」ばっかりを連れ合いに選んでいる事には内心疑問に思っておりベジータの「サイヤ人の女は強気なのしかいない、サイヤ人の血だ」という言葉を聞き納得しつつも顎を落とすほど愕然としていた。
『ドラゴンボール超』や『スーパーヒーロー』の時代では、悟飯一家の住居の近くにあるミスター・サタンが所有している山に住居を構えており、夕飯を毎日一緒に食べるという家族ぐるみの付き合いをしている。ビーデルからパンの子守を頼まれる事も多いようで、その手腕は息子を2人育てたチチも感心するほど。『スーパーヒーロー』の劇中でパンの迎えを頼まれた際、幼稚園の先生からも「ピッコロさん」と認識されており、日常的にお迎えに行っているようである。
(以下、拝借情報)
ちなみにピッコロは、悟空一行の中で唯一仕事をする必要がない。
生存に必要なのは水だけであり、ある程度木々が生い茂っている地球上ではナメック星人の仕事である緑化活動(アジッサの木の植林)も不要だからだ。
容姿
体毛のない緑色の肌に2本の触覚、尖った耳など、その身体的特徴は初代ピッコロ大魔王(ひいてはナメック星人)と共通しているが、顔立ちは作中若返った初代よりも更に若く、頭部のデザインも異なるためクールな印象を受ける。身長226cm、体重116kg。
衣装は初代同様の紫色の魔族の道着に加え、白いターバンと横広の肩当ての付いたマントを着用。
ターバンとマントは当初正体を隠す目的で着用していたが、サイヤ人編以降は普段から鍛えるために重量がある重り付きのものを随時身に付けている。
天下一武道会での悟空との戦いではマントを脱いでターバンを巻いたままという後年からみれば珍しい格好で戦っている。これは、特徴的な頭部から正体がバレるのを避けるためと思われる(事実、悟空の超かめはめ波でターバンが脱げてしまったのが切っ掛けで、観客にバレてしまった)。
肩当て部分は初登場時は随分短かったが、ナメック星編から長くなってゆき、魔人ブウ編では初登場時の3倍位の長さになっていた(サイヤ人星編後半から鳥山明の画風が変わり始めてきていたので、その影響を受けたのかもしれない)。
シリーズを通してこのスタイルを貫いているが、アニメオリジナルでは一風変わった装いになったことも。
アニメで確認できる限りでは、天下一武道会で悟空から傷を受けたり自ら腕をもぎ取った際の流血は赤色。ラディッツに左腕を奪われたシーンで、その傷口から滴り落ちる血液の色は赤色であった。後にナッパから致命傷を受けた際の流血シーン辺りから設定が変更されて紫色の血になったようである。
劇場版では悟飯の危機にどこからともなく駆けつけるという展開がお約束。ベジータの登場後はラストシーンを彼とのツーショットで飾ることもあった。
悟飯のピンチを知り地球から遠く離れた異星の地までやってきたなんてことも。ボスキャラにはやられてしまうこともあるがクリリンレベルでは太刀打ちできない相手を倒すことも多い。
口笛が弱点、音痴というのも劇場版から。
作中での活躍
誕生
孫悟空の一撃で致命傷を負った初代ピッコロ大魔王から最後の力を振り絞りながら生み出され、その卵はそのまま何処かの山中へと飛ばされる。
生まれた直後から既に服を着ており、初代の記憶や技などを全て覚えていた(アニメではタマゴの中では裸だったため、孵化直後に自力で服を出して纏ったと思われる)。
初代に対する親子としての情もあるが、あくまでも自身の目的として世界征服を目論んでいることを後に語っている。
ピッコロ大魔王編
世界を支配するための邪魔者をすべて抹殺するべく、初代を倒した孫悟空の出場する第23回天下一武道会に「マジュニア」名義で出場する。
当初は悟空以外には気付かれなかったが、決勝戦においてその姿がピッコロ大魔王と瓜二つであることに気付かれ正体を明かす。
トーナメント戦では、対戦相手のクリリンや初代とも戦った天津飯の底力に驚かされたりもしたが難なく勝ち進み、人間の姿を借りてピッコロを封印すべく出場した地球の神のことも「魔封波返し」で封印に成功。
決勝戦で悟空と死闘を繰り広げ、あと一歩というところまで追い詰めるものの舞空術を習得していた悟空に敗北。悟空に情を掛けられ助けられたピッコロは、修行するべく行方をくらませた。
この戦いで悟空はピッコロ(マジュニア)が、初代ほどの悪党ではない事を感じ取ってもいた。
事実、この戦いを境に初代から受け継がれたピッコロ(マジュニア)の魔族としての邪悪さも薄れていく事になる。
サイヤ人編
ラディッツ襲来時は悟空と共闘。
悟空の自己犠牲もありラディッツをなんとか倒すことに成功。
後の戦いに備え、悟空の息子・孫悟飯の潜在能力に目を付け、彼を連れ去り修行を付ける。
その最中、悟飯が満月を見て大猿に変身し暴走したため、二度と悟飯が暴走しないように月を破壊し尻尾も引き抜いている。
この頃のピッコロは自身の死期を悟っていたようで、神曰く「何かを残したい気持ちがあった」とのこと。
実際、「(悟飯を)立派な魔族にしてやる」と発言しており、僅かながらこれまで見せたことのない他者への情を垣間見せた。と同時に、苛烈な修行を強いる事に対し「恨むんならてめえの運命を恨むんだな…この俺のように……」とも語っており、この頃から既に魔族として生きる事に強い疑問を抱いている様子が垣間見える。
また、神は「ラディッツがあの世に来て閻魔大王に地獄行きを宣告された」という事実から、ピッコロの邪心が以前より薄れているのではないかと推測している(本来、魔族に殺された者は成仏できず、この世に苦しみながら留まり続けるしかないので、これに基づいた場合はピッコロに殺されたラディッツはあの世に来ることができないはずであるため)。
ナッパ・ベジータとの戦いでは悟飯・クリリン・ヤムチャ・天津飯・チャオズと共闘し挑むが、ナッパ一人にも全く歯が立たたずヤムチャ・天津飯・チャオズは戦死。(ヤムチャのみ栽培マンに殺害されている。)ピッコロ自身もナッパの攻撃から悟飯を身を挺して庇い満身創痍となる。 死の間際、悟飯に逃げるように促し、「かつて大魔王と恐れられた自分が餓鬼を庇っちまうとは…」などと自嘲しながら「貴様と居た数ヶ月(アニメ版では『この1年』)……悪くなかったぜ……」と悟飯と修行をした生活に思いを馳せて事切れた。
かつて世界征服を目論んだ魔王のその心境の変化はZ戦士だけでなく読者にも大きな衝撃を与え、作中きっての名シーンとしてこの場面を挙げるファンも多い。
彼の死によって地上の神も消滅し、同じく地球のドラゴンボールもその力を失ってしまう。
地上の神
「ピッコロは… さ…最後の最後で…神の私を超え…た…… う…嬉しいぞ………」
この後、師匠の死を目の当たりにした悟飯は、それまで敵に怯えることもあったが(まだ幼児とも言える幼い年齢からすれば当然のことではあるが)、これ以降ベジータ・ドドリア・フリーザと言った格上の強敵にも怯まずに向かって行ったり、チチの猛反対を押し切って「ボクはピッコロさんをこの手で生き返らせたいんだ」と主張してナメック星行きを決意したりと、精神的に大きく成長の跡が見られる。
フリーザ編
サイヤ人編にて彼と神がナメック星出身の宇宙人だと判明する。
死後は神様と閻魔大王の計らいで界王星へ向かい、界王の下で僅か5日間だったが修行を積んだ(半年で地球の数百年分の効果があるため、5日間でも侮れないレベルアップを果たした)。
ナメック星のドラゴンボールを求めて旅立った悟飯・クリリン・ブルマたちが神龍(ポルンガ)にピッコロの蘇生を願ったことにより復活。そのまま、2つ目の願いでナメック星へ転送される。
自身の原点であるナメック星に奇しくも初めて降り立つも、感慨にふける間もなくフリーザ軍との戦いに身を投じる。
道中でナメック星人の戦士・ネイルと同化しパワーアップ、悪の帝王・フリーザと対峙する。
フリーザ第2形態とも互角以上の戦いを繰り広げるが、第3形態になってからは一気に劣勢となってしまう。
最終形態の前では手も足も出なかったが、元気玉を作る悟空のためにフリーザの足止めを行い成功させた(アニメ版では戦闘シーンが更に追加されている)。
このように、彼は敵に勝てない場合でも冷静な判断力と行動力で事態を打開する立ち回りを演じることが多いが、この場面もその1つとも言える。
しかし、それでもフリーザは倒れず、不意をついたフリーザのデスビームで胸を貫かれ瀕死の重傷を負うものの、ドラゴンボールの力で仲間やベジータと共に地球に送られた後デンデの回復パワーで一命を取り留めた。
よくよく考えればフリーザ編の一連の流れは、ラディッツの今際の際にピッコロが捨て台詞でドラゴンボールの事を口にしたのをベジータたちが無線で聞き、更にそれを受けて一年後の戦いの最中にドラゴンボールとナメック星について話していたのをフリーザに傍受された事に端を発している……つまり、ピッコロの迂闊な発言さえなければ、ナメック星人たちの受難は起きなかったのである(飽くまで結果論であり、一番悪いのがフリーザなのは言うまでもない)。
人造人間・セル編
更に3年間の修行で、超サイヤ人やフリーザには及ばないものの大幅なレベルアップを果たして参戦。一度は不意を突かれ人造人間20号(ドクター・ゲロ)にエネルギーを奪われてしまうが、テレパシーで悟飯を呼び寄せ窮地を脱する。直後、雪辱も兼ねてドクター・ゲロと一騎討ちを展開。ゲロを圧倒して追い詰める。しかしアジトである研究所まで逃げられてしまい、ゲロの開発した人造人間17号・18号が起動。完敗してしまう。
彼らに対抗する最終手段として神と融合し元の一人のナメック星人に戻ることを決意。17号と互角に戦えるまでパワーアップした。
また、セルゲーム前に精神と時の部屋で父親の悟空と共に修業を終えて超サイヤ人の姿で現われた弟子の悟飯からは、「ピッコロさんと同じ服がいいです」と希望され、ピッコロも喜んでマント付きの魔族服をプレゼントしている。この時の少年悟飯の姿は、ファンからも非常に人気が高い。
以後、新たな地球の神の役目はデンデが担うことになる。
アニメ版124話では3年間の修行が一部描かれ、孫親子との修行シーンが描写された。界王拳を使わず超サイヤ人にもならなかった悟空と互角に渡り合っている。その際に悟飯が割り込んで来たことに驚くも、悟空と悟飯の親子対決を微笑ましく観戦する。
融合する直前の神様との遣り取りでは、神様の持っていた『神の宮殿の端から見下ろして下界の様子を覗く能力』をピッコロは持っておらず、ピッコロをベースに融合すれば無くなってしまう、という事だったが・・・精神と時の部屋での修業を経たベジータ・トランクスと、セルとの闘いの際には、ピッコロにもあっさり使えている・・・本人が思ってるほど難しいものでなく即興で会得したとか、なくなってしまうという考えが外れていたのか、それとも作者が設定・伏線を忘れていたのか。
あるいは、融合により神様の人格が消滅ないしは変質するため「神様の人格で眺めることができなくなる」という迂遠な意味だったのかもしれない。
その後、神様の記憶から未来の人造人間・セルの脅威を知り、完全体になることを阻止するべく奔走。ジンジャータウンを襲っていたセル(第一形態)と激突し、一瞬の隙を突かれて生体エキスを吸われ左腕が干からびてしまう。
だがこれはピッコロの作戦であり、わざと振りを装うことで口を軽くさせ情報を引き出した(ピッコロ曰く「神の知恵」とのこと)。そしてセルの正体が悟空達の細胞を取り込んだ未来(25年後)の人造人間であること、更に目的が17号と18号を吸収して完全体になるものだと聞き出すと阻止することを宣言。
しかしトランクスとクリリンが駆け付けたため、不利を悟ったセルから不意打ちの太陽拳を喰らい取り逃がしてしまう。
また、ピッコロが左腕の再生を実演したことでセルが再生能力を自覚してしまうことになった。
その後、カメハウスにて待機していたところ17号らが襲来。悟空の居場所を吐くように言われたが拒否すると17号から勝負を挑まれる。ピッコロとしてもここで17号を破壊すればセルの完全体を阻止できると見て受けて立つ。
勝負自体は17号と一進一退の攻防を繰り広げプライドを大いに傷つけたが、17号のスタミナは減らないためピッコロの方が不利となる。
そこへ再びセルが登場。一般人を大量に吸収したことで大幅にパワーアップしており、最早ピッコロでは歯が立たなくなっていた。それでも、ピッコロは決死の覚悟でセルを止めようとするが、打ちのめされた末に気功破でどてっ腹を貫かれ海へと投げ捨てられたが、かろうじて生きており、後に悟空の仙豆によって復活を果たす。しかし邪魔者がいなくなったことでセルは17号・18号を吸収し完全体となってしまう。
完全体となったセルが催したセルゲームでは、直前に精神と時の部屋で修行して更なるパワーアップを果たし、悟空や悟飯はじめ超戦士たちの仲間として参戦、セルジュニアと戦った。
この際に第一戦の相手としてセルと闘った悟空が降参し、次の相手として息子の悟飯を戦わせようとする発言に抗議している。このとき、悟飯の気持ちを代弁しているのは、さすが父親代わりと言ったところか。さらに悟飯が追い詰められた時にはセルに敵わないことを承知で助けに入ろうとした。
その後超サイヤ人2となった悟飯の変わり様に驚愕していた。
戦後はデンデと共に神殿で生活している。
また、これ以後は厳しい修行を止めて穏やかに暮らし始める。
魔人ブウ編
悟飯に誘われて天下一武道会に参戦。一日だけ現世に復活が許された悟空と再会を果たす。
自身や仲間たちの世間体を考慮しており、大会を取材しようとするマスメディアや観客たちの撮影機材を念力で全て破壊した。自身も、かつて世間を騒がせた「ピッコロ」の名を伏せ「マジュニア」名義でエントリーしている(この名前も覚えてる人は覚えてそうだが)。また、悟空たちと顔馴染みの天下一武道会アナウンサーからは「も、もう会場を壊さないでくださいね」と釘を刺された。
大会では、「シン」の名義で出場していた界王神の正体に早期に気付き取り乱していた。
界王神から魔人ブウの復活を目論むバビディ一味の存在を知らされ、その阻止のために悟空や界王神たちと共に大会を放棄し逃亡したバビディの部下たちを追跡する。
しかし、セルゲーム以後の7年間で大幅なレベルアップをしなかったピッコロは、悟空やベジータに大きく差を開けられてしまい、敵からも雑魚扱いされてしまう。とはいえ、バビディの宇宙船に乗り込む際には悟空達から戦力として数えられるだけの実力はキープし続けており、指導力の高さを見込まれて悟空からフュージョンの指導を任される等、実力以上に指導面と頭脳で悟空から信頼されていた。
また、実力自体も悟空やベジータとの差は大きく広がったが、幼く経験が浅い上に危機感が薄く、戦闘に対して不真面目とも取れるような悟天とトランクスよりは高いレベルを保持し続け、実際にブウに吸収された際にはフュージョンが時間切れになった際には二人より実力が上であることが示唆されている。あくまでも悟空、ベジータ、悟飯の三人が爆発的に強くなりすぎたため規格外という解釈も成り立つ。
復活したブウが大暴れする中、仲間たちと共に神殿へ避難する。
タイムリミットで天界へ帰ってしまった悟空に代わり孫悟天・トランクスを戦士として指導、フュージョンを伝授する。
精神と時の部屋で行われたゴテンクスと魔人ブウ(悪)の戦いを見守ったが、ゴテンクスが技を出し惜しみして手詰まりのフリをしたのを真に受け、唯一の出入口である部屋の扉を破壊しブウとの無理心中を図るも、ブウは怒号と共にとてつもない気の力で次元を破り、外界と繋がる穴を生成し脱出してしまう。
その後、ゴテンクスが隠し玉である超サイヤ人3に変身し、ブウと同様の方法で脱出するが、その間に仲間たちはブウにチョコレートにされ食べられてしまっていた。
その最中、界王神界で潜在能力を解放しパワーアップした悟飯が駆けつけ、その圧倒的なパワーで形勢を逆転する。
しかし、高い頭脳に目をつけたブウによってゴテンクスともども吸収されてしまう。ピッコロを吸収したことでだいぶ賢しく、尚且つ勘が鋭くなり、ゴテンクスのパワーも相まって強力な頭脳派ファイターへと変貌を遂げたブウは、先程まで苦戦していた悟飯を逆に苦しめ、最終的にはその悟飯をも吸収し更なるパワーアップを遂げてしまう。
悟空とベジータの活躍によりブウの肉体から引き剥がされるが、善のブウまで切り離したことで悪のブウよりも更に強力な純粋ブウが復活してしまう。彼が地球を破壊した際に他の仲間ともども死亡したが、ポルンガへの願いで復活。最終戦での悟空の特大の元気玉に協力した。
界王神の正体を知って慌てる・フュージョンポーズをやる羽目になる・ゴテンクスと子どもみたいな言い争いをする・神殿が崩壊して茫然とする・オカマ言葉を使いバレーボールのトスをする…などなど、今まで無かったコミカルな姿を見せるようにもなった。
他にもダーブラの力で石化された挙句トランクスのミスで粉々になったけどなんともなかったぜ! 界王神やキビトに対し敬語を使うなど、他者に敬意を払うことは今まで無かったことであるが、恐らく融合した地球の神の影響か。
また、ミスター・サタンのことを当初は軽視していたが、サタンがブウと仲良くなって以降は評価するようになった。
宇宙の神々編(2012年以降の映画及びドラゴンボール超)
神と神・破壊神ビルス編
ブルマの誕生パーティーに招待されるが、破壊神ビルスが現れ暴れだす。
それを止めるために18号、天津飯と共に立ち向かうが、返り討ちに遭ってしまう(映画では箸を使った素早い突き二撃で気絶させられた)。
元神でありながらビルスが神族であることに気付かなかったが、以降は界王神同様に敬意を払っている。
復活の「F」・フリーザ復活編
パンの子守りをしていた際に自分たちが知らないところでドラゴンボールが使用され胸騒ぎを覚える。
数か月後にフリーザが地球に現れ、悟飯と共に現場に向かう。
フリーザ軍を蹴散らしたが、幹部クラスのタゴマ(劇場版ではシサミ)には敵わなかった。
『超』ではフリーザの攻撃から悟飯を庇ってまた死亡しており、その後ナメック星のドラゴンボールで生き返っている。
破壊神シャンパ編
悟飯を鍛え直していたところに悟空とベジータから破壊神選抜格闘試合のメンバーになってほしいとスカウトされる。
試合本戦ではフロストと対戦。久々に使用した魔手でフロストを拘束し魔貫光殺砲でトドメを刺さんとするところまで追い詰めたが、彼が手甲に仕込んだ毒針によって意識が朦朧とし、その隙に拘束を解かれて腹に気功波を撃たれ敗退。フロストの不正が明らかになったために判定勝ちとなったが、これに納得いかないベジータに対戦権を譲って棄権した。
漫画版では勝ち目はないとしてフロストを消耗させる作戦を行い、両腕による遠距離攻撃の嵐でフロストを防戦一方にさせた。しかし毒針によって意識を奪われ敗れ去る。
“未来”トランクス編
冒頭でクリリンと共に孫家の畑仕事を手伝うが、チチからタイムマシンの知らせを聞きカプセルコーポレーションへ向かい、トランクスと再会。現れたゴクウブラックと悟空の戦いをベジータたちと観戦するがトランクスのタイムマシンが破壊されてしまう。ブルマに破壊された庭の修補を頼まれるが「やってられるか」と悪態をつく。その後眠りから覚めたトランクスが悟飯のことを訪ねた際、「学者になり武術から遠のいた悟飯は、トランクスが考える人物ではない」と告げた。
その後、不死身の肉体を持つザマスを倒す方法として魔封波を提案し悟空に伝授しようとするが、悟空は亀仙人の元に教えてもらいに瞬間移動で行ってしまい空回りに終わる。しかし、それを見かねたブルマがピッコロに頼みピッコロの魔封波をスマートフォンに録画し、それが未来でトランクスが魔封波を習得するきっかけへと繋がった。 それによりトランクスは魔封波でザマスを封印することが出来たが肝心の悟空が封印に必要な札を忘れるというドジをやらかしたことを亀仙人から聞き、激怒した。
漫画版では登場しない。
宇宙サバイバル編
全宇宙の格闘トーナメント「力の大会」に破壊神シャンパ編に引き続き第七宇宙代表として参加する。
メンバーの選抜では、かつて死闘を繰り広げた17号と思わずニヤリとさせられるようなやりとりをしたりも。
なんと、魔人ブウとの戦い以後に厳しい修行を再開していたようで、その強さたるやブランクがあったとはいえ超サイヤ人2の悟飯を圧倒、アルティメット悟飯への覚醒を促してある程度やりあえるレベルに達しているなど驚異的なパワーアップを果たしていた(この際の組手で腕を切られた時、悟飯に敢えてセルの自爆ではなくブウに吸収されたことを引き合いに出し、戦う上でのおごりを捨てることを厳しく促した)。
その後の悟飯との再修行で更なるパワーアップを果たしている事も想像に難くなく、実際力の大会でも強敵を何人も撃破するという、第一線に立つ戦士として久々の大活躍を見せてくれた。
特に破壊神シャンパ編で、破壊神の作った頑丈なバリアを破壊する(ベジータのファイナルフラッシュですら壊れなかった)など、既にとんでもない威力を発揮していた限界突破魔貫光殺砲の威力は、アルティメット悟飯級(力の大会時点で、超サイヤ人ブルーにはやや劣る程度の強さにまで達している)の相手を一撃で倒せる威力にまで高まっている。
ブロリー
悟空とブロリーの戦いの気を察知し、悟空にテレパシーを送るが最早自分が手助けにいってもどうにもならない次元だと察知し、その場で待機した。
その後、一時的にブロリーの元から避難する為、悟空がベジータを連れ、自らの下に瞬間移動してきた際には驚いていた。そして悟空と一緒にベジータにフュージョンを伝授した。
銀河パトロール囚人編
故郷のナメック星で異常が起きたのを感じ、神殿に来る。ナメック星を探っていたが誰とも交信できなかった。そこで地球にマカレニ兄弟が地球に来襲したため迎撃。最初は逃がそうとしたがデンデから宇宙を荒らしている集団だと知り捕らえた。その後はセブンスリーと交戦したが、戦闘の前に首を掴まれて能力をコピーされ、体力が減らないという特性の前に追い詰められたが、間一髪のところを悟飯に救出される。
モロが地球に来ることを知ると悟飯と共に連携技の修行を含めて強化した。ザガンボと戦って歯が立たなかったところで悟空が合流。セブンスリーを喰ったモロに対して自爆しようとしていたが、魔貫光殺砲で腹を貫かれ重傷を負う。その後はビルスとウイスによって戦場の外に連れ出され、デンデによって回復。身勝手の極意を極めた悟空の戦いを静観する。
スーパーヒーロー
本作では孫悟飯と共に物語の中心人物として登場する。
これまでアニメと原作では道着の配色が異なっていたが原作と同じものになっていたり今まで描かれなかったピッコロの住居が登場し、部屋の中には亡き父が使っていた玉座に似た椅子が置かれている。
また、悟飯の娘パンに稽古をつけたり、ビーデルからパンの幼稚園の送迎を頼まれたり、はたまた学者業に没頭しすぎるあまり修行はおろかパンの送迎すらおろそかにする悟飯に憤慨し、「子供の迎えに行けないくらい、研究が大事かってきいてるんだ!」と叱りつける場面も見られ、視聴者の度肝を抜いた。
そんな中、レッドリボン軍により造られた人造人間ガンマ2号からの襲撃を受け、彼らの計画を阻止するべく駆け回る。
そして、デンデによりアップグレードされた神龍により潜在能力を解放し、さらには神龍のオマケにより、新たな覚醒形態「オレンジピッコロ」に変身。孫悟空やベジータに匹敵する程のパワーアップを果たす。
そして、ガンマ達との誤解が解けた後、動き出したレッドリボン軍の最凶兵器に立ち向かう。
3歳になったパンに武術の修行をつけ、父や祖父譲りの可能性を高く評価している。
悟飯達から連絡用に買い与えられたのか、ここにきてようやくスマホを所持しているが、やはり慣れないのか画面の余計な部分に触れないように外枠を指で摘まんでもう一方の手の指でタッチ操作するなど、その扱い方はまるでスマホ初心者のお爺ちゃんの様。
悟飯一家から『ペネンコ』という(ネコとペンギンが融合した様な)ゆるキャラを愛好していると勘違いされており、上述のスマホのケースもこのキャラになっているばかりか、我が儘を聞いて貰う度にお礼として(水しか摂取しない彼には『食事をご馳走する』という事が出来ない事もあって)ぬいぐるみを贈るのが常習化してしまっており、部屋に高く積まれてなお増え続けるこれらにウンザリしている様子。小説版によれば、パンにぬいぐるみをプレゼントされた際に気遣いで喜んで見せた事が勘違いのきっかけになったそうだ(恐らく貰っているぬいぐるみを捨ててないのはパンへの気遣いがあると思われる)。
また、この映画では、原作者の鳥山明氏は「ピッコロは、実はぼくの一番好きなキャラです。」「悟飯は、師匠のピッコロのことを父親の悟空よりも慕っています。」「ビーデルやパンも、ピッコロは誰よりも頼りになり信頼のおける家族の一員のように思っているのです。」、悟空・悟飯・悟天の声を担当している野沢雅氏は「悟飯くんはお父さんの悟空よりもピッコロさん寄りで、自分の命よりも大切な人がピッコロさん。」などとコメントしている。
ドラゴンボールGT
かつての神が生み出した究極ドラゴンボールの力によって地球が消滅の危機に陥った際に、一人地球に残り地球と運命を共にする。
(究極ドラゴンボールを悪用させない様にする為、自らの命と引き換えに究極ドラゴンボールを消滅させた)
その後は天国に行ったようだが、ドクター・ゲロとドクター・ミューの策謀によって地獄に閉じ込められた悟空を救うべく、わざと天国で大暴れして地獄に落ちた。
その後は、超一星龍戦後の悟空の旅立ちの中で、地獄で獄卒として悪人たちの反乱を鎮める役を買って出ている姿を見せている。
戦闘力
次々と強化形態に変身するサイヤ人にこそ敵わないものの、ナメック星人特有の再生能力の高さや同族との融合などを経て着々と戦闘力を高めており、サイヤ人を除けば上位の実力者といえる。
能力
「魔族」を称するだけあり能力も様々で、他の戦士たち同様身体能力や気はさることながら、悟飯の修行時は彼の衣装と武器を出現させたりしている。魔人ブウ編で開催された天下一武道会では、万一のために観客やマスコミの持ち込んだ撮影機器の類をすべて念力で破壊している。
その他、腕の伸縮、自己再生、テレパシー、分身、巨大化などの能力を持つ。 なお、これらは魔族としての能力なのかナメック星人としての体質なのかは不明。 一応、劇場版では“超ナメック星人”のスラッグが同様の能力をみせている。
主な技
目から気をビーム状に放つ。主にクリリンや悟空との戦いで使用。
- 爆裂魔口砲
体内で蓄えた"気"を口から吐き出す技。気をためていることを敵に悟られないのが利点。第23回天下一武道会で悟空の右胸付近を貫いた。サイヤ人編では、栽培マンをこの攻撃で消滅させた。
触角から電撃をビームのように放ち、相手を感電させる技。
ゲームにおけるピッコロのエネルギー弾の基本名称。所謂エネルギー波である。
素早い動きで残像を残し、相手に自分の位置を誤認させる。クリリンのかめはめ波を回避するために使用している。
- 爆力魔波
父親であるピッコロ大魔王が使っていた技で追跡エネルギー弾とも。その威力は小型核ミサイルに匹敵するほど。右手首を左手で押し出すように構え、膨大な気を一気に放出する。ピッコロの場合狙った相手をどこまでも追尾するようになった。悟空との戦いで使用。サイヤ人編にてラディッツに同様の構えからこの技と思われる気功波を使用しているがまるでダメージを与えられず「ただホコリを巻き上げるだけか」と一蹴された。
文字通り相手が仕掛けてきた魔封波を跳ね返し逆に相手を封じてしまう技。神との戦いで使用。
主に悟飯が使用する技だが『Z』第94話にてフリーザとの戦いで使用している。
- 魔手
腕を長く伸ばして攻撃する。
- 物質出現魔術
攻撃技では無いが魔法の類で虚空から物質を創造する事が出来る。同等の技は界王や界王神も使用する。なおピッコロは戦闘タイプのナメック星人なので傷を治療するなどの不思議な能力は持っていないとデンデに言われているが、サイヤ人編でこの術で悟飯に剣と服を授けたり、魔人ブウ編では巨大な砂時計などを出したりしているのでこれぐらいの芸当ならナメック星人なら誰でも出来るのかは不明である。
- 超巨身術
天突く巨体に変身する。巨大化しても速度は遅くならない。悟空との戦いで使用。それ以降は使用されていないが…
- フルパワー衝撃波
全身に溜めた気を、全方位にエネルギー爆発として放出する。島一つなら更地にするほどの威力を誇る。 名前が安定しない事で有名であり、書籍『ドラゴンボール大全』においてすら、「フルパワー衝撃波」(2巻)→「超爆裂魔波」(7巻)と変更されており、ゲームにおいても「地球破滅波」(FC)→「魔光閃空」(PCE)「爆裂波」(SFC)→「魔神結界」(PS2)と、多岐に渡る。
悟空との初対戦後に開発した、ピッコロの代名詞的な技。チャージに時間がかかるが貫通力・殺傷力がとても高い。原作ではラディッツ戦のみ使用したが、続編のドラゴンボール超では頻繁に使用されている。
無数のエネルギー弾で相手を囲み、一斉に爆撃する。17号戦と力の大会で使用。
- 激烈光弾
両手の指先を合わせて破壊エネルギーを集め、打ち出す。技名は原作には登場せず、ゲームやアニメのサブタイトルで技名が使用された。ただし、アニメに関してはその回(148話「天を裂く激烈光弾!!ピッコロvs人造人間17号」)では使用していない(その回で使ったのは上記の魔空包囲弾)。
- 遠見の術
遥か遠くの場所を見ることの出来る術。主に天界関係者が下界を監視するために用いるもので、本来はナメック星人や魔族には使えないため、ピッコロは神が自分と融合すれば消滅する能力と予測していたが、実際は融合した後もこの能力を問題なく使用している。
- 魔閃光殺砲
漫画版『超』で使用。悟飯との合体技で、悟飯の魔閃光にピッコロの魔貫光殺砲が螺旋状に纏わり、1つとなって相手を襲う。
余談
- 前述のように作中子供との絡みが多いため、二次創作では彼をショタコン扱い(孫悟飯が代表的な例)するイラストがあるが公式にはそのような設定はない。また、そのような扱いを苦手とする者もいるので注意が必要。(ちなみに名前の「ピッコロ(piccolo)」 はイタリア語で「小さい」「幼い」を意味する形容詞でもある。幼い子どもと縁が深いのは何の因果か…)
- 逆算すると悟空と戦った天下一武道会出場時でまだ3歳であることもよくネタにされる。実際、同族のデンデやカルゴの兄弟など、ナメック星人にも少年期が存在するはずなのだが、彼の場合わずか3年で体格や精神年齢が成熟している。これは戦闘タイプのナメック星人の特性なのかそれとも個人差なのか、はたまた彼が初代のクローンにも近い存在であるためかなど、ファンの間では様々な憶測が飛び交うことも少なくない。 考えられる可能性の高さとして、同じく大魔王から誕生した部下たちが生まれながらに成人体だったことを踏まえれば、大魔王が正式に「わが子」と称した魔族として誕生したため、普通のナメック星人と成長速度が異なる説が最有力である。
- 孫親子を演じている野沢雅子は悟空以外で好きなキャラクターの一人にピッコロを挙げており、「最初は大魔王と違い、すごく憎たらしくてキザで、なんて嫌な奴だと思っていたが、段々といい人になっていった」と語っている。また、サイヤ人編でピッコロが悟飯をしごいているシーンでピッコロ役の古川に「いい加減にしてくれない?子供相手に?」と怒り古川を困らせたことがある。
- 人造人間編でセル第一形態を問答無用で倒さなかったことをよく取り沙汰されるが、あそこでピッコロがセルの正体を聞き出さなかった場合、未来でトランクスが17号18号を倒したあと、その報告でもう一度過去に戻る際にセルの情報がないことからセルの不意打ちをくらい青年トランクスは殺されタイムマシンを奪われることになる(其の四百十九「もうひとつの結末」で死亡することになる)。そのため、ピッコロが情報を引き出したことは戦犯どころか寧ろファインプレーである。
- 『GT』と『超』の双方で死亡するという珍しい経歴を持つ。そのため原作では死亡回数は2回でありながら総死亡回数は4回となり、トップだったクリリンと並ぶこととなった。
- TVスペシャル『絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』では、18号と交戦するがスピードで完全に翻弄されたところ、腹部にめり込むほどの蹴りを打ち込まれて死亡した。
- 近年ではドラゴンボール芸人の渡部一丁がピッコロの物真似をしていることでも有名。ちなみに中の人公認である。
ゲームでの活躍
初登場となるのはFCソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』であり、本作のラスボスを務める。普通に戦えば非常に強いのだが
神と魔の両方の力を使えるある男の必殺技でなんと一撃死してしまう…ちなみに悟空で戦うとかなりの強敵であるが、アラレちゃんなら割と楽。その続編であるファミコンジャンプ2にもサブキャラとして登場。ナメック星にゴッドスカウターなる物が埋まっていると教えてくれた。その後もJスターズ以外のジャンプお祭りゲームに参戦している。
ドラゴンボール単体のゲームでは『ドラゴンボール3 悟空伝』が初顔見せでこちらでもラスボス。隠しボスの存在からか、悟空との武術会でのバトルで魔貫光殺砲をぶっぱなして来るので早期決着をつけないと危険である。
『ドラゴンボールZ 強襲サイヤ人』以降のバトルRPGでは全作通してプレイヤーキャラとして登場。『強襲サイヤ人』ではシナリオの関係で悟空が長期不在のため実質主人公のような感じであり、全編通して頼りになる漢。中でも魔貫光殺砲は高威力に加え必中なので彼無しではボス戦は非常にキツいものとなる。
(ただし最強のZ戦士がいればあまり問題ないが…)
二作目の『激神フリーザ』以降は原作のインフレの影響で性能がかなりマイルドになってきてしまい、FCソフト四作目の『サイヤ人絶滅計画』では唯一スーパーサイヤ人でない戦士ゆえか頭2つ分ほど弱く、バトルカードを5枚消費して放つ必殺技ですらサイヤ人組のカード3枚技と同等クラスと明らかに弱キャラにされてしまっている…ただしカード2枚技の「魔撃砲」のみ抜きん出て強く、こちらはカード2枚技なのにスーパーサイヤ人組のカード3枚技に迫る威力なので戦えない事はない。カード5枚技の「魔貫光殺砲」、隠し5枚技の「魔空包囲弾」を使うより魔撃砲2回の方が遥かに強いので魔撃砲しか撃てないと揶揄される事も…ちなみに本人のカード3枚技「爆裂魔光砲」と魔撃砲は同威力なので爆裂魔光砲は完全な死に技である。
SFCソフト「スーパーサイヤ伝説』ではゲームオリジナルのナメック星人であるツムリーとマイーマ、そしてなんとデンデとも融合してフリーザ第3形態を超える力を入手する事ができるオリジナル展開をみせ、戦闘力強化カードである「さいちょうろう」カードを使う事でかなりキツいもののフリーザ最終形態をタイマンで倒すことも可能である。
対戦格闘では『超武闘伝』シリーズの3を除いてほぼ皆勤賞。
しかしPS2版『ドラゴンボールZ』シリーズでは本人の長身がアダとなり、地上にいるチビキャラ(幼少悟飯やサイバイマン、セルジュニア等)にまともに通常技が当たらないためかなりキツいキャラクターになってしまっている…全体的に技の打点が高いのも致命的である。
『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』ではIFストーリーの主人公として登場。
ネイルと同化したことでフリーザ最終形態を倒すほどの力を得、見事フリーザを倒して同胞たちの仇討ちを果たした。
それから神と同化したことで人造人間18号をも倒すが、その間隙を突いたセルによって17号と18号を吸収され完全体を誕生させてしまう(原作とは違いこの時に初めてセルと対面する)。
セルの力は圧倒的だったため精神と時の部屋で修行する。「自分には何かが欠けている。だから本来の力が引き出せない」と気づくが、その何かを埋めることはできなかった。なりふり構っていられなくなったため孫悟空と二人がかりでセルに挑むことに。
しかし二人がかりでもセルを倒すことができず、劣勢を悟った悟空はセルを羽交い絞めにして自分ごと攻撃するように告げる。そして悟空の意を汲んだピッコロは「すまん!!!!」と嘆きながら魔貫光殺砲を放ち、セルに大ダメージを与えることに成功。18号を吐き出したことで大幅にパワーダウンし、最後はピッコロの手により完全消滅させ勝利する。
その後、復活した魔人ブウ(無邪気)を倒し、続けてバビディにもトドメを刺した。だが魔人ブウは密かに復活を果たし、いくらピッコロが攻撃しても倒すことはできなかった。
力不足に悩む中、自分に欠けていたものを見出したピッコロは東の界王神の力でナメック星へと転移。ポルンガの願いによってピッコロ大魔王を復活させ、同化を求める。
しかし大魔王は息子を憎き神と見ており協力を拒む。「どうしても融合をしたくば、オレを倒してからにしろ」と告げられ、戦いの末に勝利。大魔王も潔く約束を守り、こうしてピッコロは完全に一つの存在となった。
ポルンガの最後の願いで地球に戻ったピッコロだが、魔人ブウは悪へと変貌しており、地球人は殆ど殺されていた。地球の神として激怒したピッコロは戦いを挑むも完全に消滅させることはできなかった。
そこで「倒すことのできない悪を封じる技」として魔封波を使用。瓶の中に閉じ込め、更に精神と時の部屋に安置することで誰にも手が出せないようにした。
かつての自分を思い返したのか「気の毒だが、その中で永遠に反省しろ」と少なからず同情の色を見せていた。
番外編では、別の次元から精神と時の部屋に迷い込んだゴテンクスが封印を解いてしまったため魔人ブウが復活。最終的にピッコロとゴテンクスが共闘し、魔人ブウを完全消滅させることに成功している。
ドッカンバトル
2019年7月30日に期間限定ガシャ「DOKKANフェス」にて、ガシャ排出最上級レアリティSSR(体属性)のフェス限定キャラクターとして新登場。
※お供にネイルもいる(ピッコロさんと組み合わせろとばかりの性能をしている。)
ちなみにこのピッコロさんは神様と融合した時の人造人間編のピッコロさん。
リーダースキルが「ナメック星人」カテゴリの気力+4、HPとATKとDEF170%UP、「好敵手」カテゴリの気力+3、HPとATKとDEF150%UPという二つのリーダースキルを持つ最新のフェスキャラとなっている。
「ナメック星人」カテゴリのキャラは少ないが、「好敵手」カテゴリには強力な性能の多いベジータがいるため、組み難いが組めれば頼もしいリーダー。
※例:「ナメック星人」ピッコロ、ネイル、ピッコロ大魔王。
「好敵手」通常ベジータ、超ベジータ、SSJベジータ、SSJ2ベジータ、SSJ3ベジータ、SSJ4ベジータ。超サイヤ人ゴッドベジータ、SSGSSベジータ
必殺技は超魔撃閃、「DEFを上昇させ超絶特大ダメージを与える」
このDEF上昇は、すごろくに戻るまで永久的に上昇するタイプで(正確には99ターン持続)、必殺技を撃つ度に防御力が上昇する優秀なタイプ。
パッシブスキルは「自身のATKとDEFを100%UP&HPが77%以下になる度にHP7%回復&敵の必殺技を見極める」という強力なものに仕上がっている。
ATKとDEF100%UPと攻守のバランスが素晴らしく、HPの回復もこなせる。敵の必殺技を見極めることができることから、このピッコロさんが場に出ているとき、相手がどこで必殺技を撃つかがわかるため、防御力が低いキャラクターだったり、弱点不利のキャラクターが必殺技を受けてしまうという事故がかなり減らせる。
また、4周年で実装された「アクティブスキル」を持ち、神様と融合する。
合体条件はバトル開始から4ターン目以降、HPが70%以上で「ナメック星人」キャラクターが自分の他にもう一人いると発動可能。
融合後のパッシブスキルは融合前から更に強化され、「自身のATKとDEFを120%UP&被ダメージを40%軽減&残りHPが多いほど会心率がUP(10%~40%)&残りHPが77%以下になる度にHP10%回復&敵の必殺技を見極める」というものとなり、DEF120%UP、被ダメージ40%軽減というガード役に適役なキャラクターとなる。
また、融合後も必殺技が変化し「1ターンATKが大幅上昇し、超絶特大ダメージを与え、高確率で気絶させる」ものに変化。
融合前と違い、DEFを上げ続けることはできないが、その分攻撃力が高くなり、確率で相手を気絶させることができるようになっている。ちなみに必殺技は激烈光弾
また、キャラ性能の他にも神コロさんBGMも素晴らしい出来。
そして2023年のゴールデンウィークに極限Z覚醒が実装。無条件見極めや融合前のDEF無限上昇と融合後の火力はそのままに基礎倍率の強化と回復力の強化により更に強力になり、現在の最強筆頭キャラであるオレンジピッコロ(ピッコロ(潜在能力解放))のもう一人の相方として最適なくらいな性能となっている。
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