概要
完全体となったセルが孫悟飯の仲間を痛めつけるために生み出した息子。セルとは親子であると共にセルの小型の分身でもあるという特異な存在。
姿形は完全体のセルの頭身をそのまま3頭身ほどに縮めたような容姿で、体色は青。
見分けが全くと言って良いほどつかない個体が同時に7人生み出されたため、結果として七つ子でもある。
台詞は「キキッ(笑い声)」「キャー!(叫び声)」などが殆どで、原作では一度だけ「こっちだよ~」と人語を発した。
セルの遺伝子情報を受け継いでいるようで、彼と同じようにZ戦士の技を使いこなすことも可能。アニメではかめはめ波、魔貫光殺砲、セルも使わなかった気功砲などを使用した。
戦闘力はセル曰くセルゲーム開催時のベジータ、トランクスがやっと互角に戦えるレベルで、このときのベジータは更に修行をして「超ベジータ」の時よりも強くなっているため、超ベジータに手も足も出なかったセルの第2形態より強いと思われる。アニメ版ではベジータの最強の技ファイナルフラッシュを容易く受け止め、両手で弄んでボールのように変形させてから蹴り返すという恐ろしい芸当を見せる。
セルとの戦闘で疲弊していた悟空も苦戦を強いられ、クリリン、ヤムチャ、天津飯の3人は苦戦どころか途中からはリンチに近い扱いを受けていた。アニメ版ではピッコロでもなんとかやり合う程度で司令塔となって悟空の援護を告げ、ヤムチャと天津飯がタッグを組んで一発お見舞いされる場面も描かれたが、次第に劣勢になっていき、終盤では互角と思われたベジータとトランクスすらもリンチにするなど二人を圧倒する強さを見せた。
性格は無邪気かつ残虐。知性はあまり高くなさそうであるが親のセルには忠実で、仲間がやられると動揺したり激昂するなど感情を持っている。ヤムチャの腕を折ったり、立ち上がれなくなったクリリンを弄びながら一方的に叩きのめし、悟空らを執拗に痛めつけるなどして悟飯の怒りを誘った。
アニメ版では超サイヤ人2に覚醒した悟飯と対峙した際、瀕死のクリリンを人質にとるなど親に負けないほどの卑劣さも見せている。しかし覚醒した悟飯には通用せず、無視して攻撃してきたためクリリンを捨てて攻撃を仕掛けるも逃げられた上に逆に返り討ちに遭う。
セルジュニアが粉砕される様は原作では目玉や脳が飛び散るなどかなりグロテスクな描かれ方をしているが、アニメ版では、悟飯の手刀によって真っ二つになるなどの表現はあるものの、絶命の瞬間には爆発するなど表現がマイルドになっている。この時はセルのような再生能力がある様子は特になかった。
セルジュニアたちが敗死した時、セルは悟飯の力に驚き喜んでいたため子供たちの死をどう思ったのかは不明。ゲーム「ドラゴンボールゼノバースシリーズ」では「よくも私の息子たちをやってくれたな……」と怒りを見せている…と思いきや、当の息子が助けを求めた際には「出来損ないに用はない」と切り捨てている。
偽セルジュニア
『ジャンプビクトリーカーニバル2018 公式ガイドブック』に掲載されたドラゴンボール超の特別漫画では、人造人間17号が管理するモンスター島に棲息するセルジュニアとそっくりな容姿と同等の戦闘力を持つ『偽セルジュニア』が登場。その実力は本物にも引けを取らず、超サイヤ人になった悟天と少年トランクス相手に立ち回れるほど。
17号は力で彼らを手懐けており、現在は悪戯目的で襲い掛かる事こそあれ、レンジャー部隊の腕章を見ると一瞬で大人しくなりペコペコして居なくなるなど温厚というか(色んな意味で)いい性格になっている。
本来第1形態セルにすら及ばなかった17号が、悟空と互角に渡り合えるほどの驚異的なパワーアップを果たした理由の一つとして、彼ら7人の存在が大きく扱われている。
また17号は"偽"セルジュニアとしているが、モノローグでは「セルは頭の核さえ残っていれば何度でも復活できた。もしセルジュニアにも同じ能力があったとしたら…。あの7匹はもしかしたら本物なのかもしれない…。」と語られている。
声優
沼田祐介 | アニメ『ドラゴンボールZ』 |
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島田敏 | SFCゲーム『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』 |
中原茂 | PSゲーム『ドラゴンボールZ 偉大なるドラゴンボール伝説』 |
鈴置洋孝 | PS2ゲーム『ドラゴンボールZ』シリーズ、『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズ |
藤本たかひろ | アニメ『ドラゴンボール改』、PSPゲーム『ドラゴンボール タッグバーサス』 |