概要
ドラゴンボールの公式ヒストリーにおける魔人ブウ編終了後から平穏な世界編(最終話)までの空白の10年間に起きた出来事。
映画神と神、復活の「F」、その続編及びリメイクであるドラゴンボール超においてその出来事が描かれる。
原作者の鳥山明がストーリーやキャラクターのデザインの原案・監修を務める。
基本的には鳥山が話の流れ、骨格などを文章で作成し自らがデザインしたキャラクター達の設定画と共にスタッフに送り、それを脚本家達が肉付けをし一つのシナリオとなる。
そして本章は映画、TVアニメ、漫画と様々な媒体で描かれており、ストーリーの大きな流れはほとんど変わらないががそれぞれで一部展開や設定が異なっている。これは鳥山の作成した内容にそれぞれの媒体にあったオリジナル要素を加え内容を増している為。
TVアニメ版では映画と舞台やキャラクターが生死が異なったりする他、他の媒体にはない複製ベジータなど完全にアニメオリジナルの話が存在する。
全編通して、強大な力の持ち主が好き勝手する展開が鼻につくと言われる事もあるが、鳥山曰く「それがそいつの本質だから」との事。
一方、漫画版は月間連載でTVアニメよりも展開が遅れるため、アニメを先に見た読者でも楽しめるようにと作者の「とよたろう」によってTVアニメの内容から、さらに独自の展開や設定が組み込まれている。また漫画版では「とよたろう」独自の設定や展開のチェックだけではなくネームにも鳥山のチェックがはいり時折修正が入れられている。
また公式サイトでは宇宙の神々編は神と神から始まっているが、神と神内で短編OVA「オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」の出来事が触れられており本章と繋がっているものと思われる。
2018年冬には超では初となる映画作品『ドラゴンボール超 ブロリー』が公開された。
こちらのブロリーはZ時代とは関りはなく、鳥山明が新奇にデザインやシナリオ、設定を考えたリブート作品となる。詳しくは該当記事を参照。
あらすじ
神と神(超:破壊神ビルス編)
時代は魔人ブウ編から数年後(実際は4年後)のエイジ778年のブルマの誕生日会。
39年の眠りから目覚めた破壊神ビルスは、付き人であるウイスからフリーザを倒したサイヤ人の生き残りの話を聞き、予知夢で見た超サイヤ人ゴッドを探し、界王星で修行していた孫悟空の元に現れる…。
復活の「F」(超:フリーザ復活編)
ビルスとの戦いからしばらくたったエイジ779年のある日。(超では半年以上経った設定)
彼らは落ちぶれたフリーザ軍を再興する為に、ドラゴンボールでフリーザの復活を目論んでいた。
そして生き返ったフリーザは約4か月にも渡る激しい修行を積みパワーアップ。
新たな変身と部下たちを連れ、復讐のため地球へと舞い降りる…。
破壊神シャンパ編
第6宇宙の破壊神シャンパが第7宇宙に現れた。
グルメな星・地球を欲するシャンパは破壊神選抜格闘大会の開催を宣言する。
ビルスたちは第7宇宙の戦力を結集、シャンパ率いる第6宇宙チームに対抗すべく協力する。
果たして悟空達はシャンパから地球を守れるか!?
“未来”トランクス編
かつてセルとの戦いで活躍したトランクスがタイムマシンで再び現代にやって来た。
なんと悟空そっくりの謎の敵ゴクウブラックの手によって、未来の地球人は滅亡の危機に陥っていた。
悟空達はゴクウブラックを倒すためにその正体を追うが、宇宙の神々の思惑が交錯している事が発覚し、さらに破壊神ビルスや全王さえも巻き込む大事件に発展していく。
宇宙サバイバル編
全王が主催する「力の大会(全宇宙対抗の武道大会)」が始まる。
しかし、それは宇宙消滅をかけた戦いの幕開けだった。
敗退した宇宙は全王の手によって消滅させられるというルールが設けられたのだ。
果たして悟空達は第7宇宙を守れるか!?
ブロリー(BROLY)
力の大会を無事勝ち残った悟空達の前に新たな脅威が忍び寄ろうとしていた。
それは悟空達と同じく、惑星ベジータの崩壊から生き延びたサイヤ人「ブロリー」であった。
かつてのフリーザ軍とサイヤ人の因縁も交差し、今、悟空、ベジータ、ブロリー3人のサイヤ人が巡り合う。
銀河パトロール囚人編
ブロリーとの死闘から少し経った後、睡眠中の魔人ブウが謎の宇宙人軍団に誘拐される事件が発生したが、その正体はジャコ達銀河パトロールであった。
誘拐に関わったエリート隊員・メルスはその訳を話す。銀河刑務所から凶悪犯が脱獄してしまい、その凶悪犯を再び捕まえるにはブウに関わるある人物の力が必要であったのだという。
そしてその人物とはブウの中で眠る大界王神であった…。脱獄した謎の囚人を追い、悟空達の新たな戦いが今始まる!
生残者グラノラ編
かつてサイヤ人に滅ぼされたシリアル人。グラノラはその生き残りだった。
ヒータ軍のエレクからフリーザが復活したことを聞き復讐に燃えるが、いくら日々強くなっていてもフリーザを倒せる力はない。
グラノラはシリアル星にあるドラゴンボールを手に入れ、宇宙一の戦士になる力を手に入れるが…?
スーパーヒーロー
かつて孫悟空によって滅ぼされたレッドリボン軍。マゼンタはその生き残りで、密かに新たなレッドリボン軍を形成しながら復讐を誓っていた。
ピッコロはレッドリボン軍が造った新たな人造人間、ガンマの襲撃を受けてレッドリボン軍の復活を知ることになる。17号と18号はデータがとられ、ブウは休眠期に入っている。戦闘の勘がなくなっている悟飯は当てにならないと判断し、ピッコロは一人で動き出すが…?
その他
今作はパン妊娠からスタートしており、原作最終回では悟空とブルマは約5年間会っていないという設定になっているのが宇宙サバイバル編の時点で最終回の4年前に到達しており若干のズレが生まれている。
また本章は時系列的にはドラゴンボールGTより前の話だがあくまでも原作の続きとして描かれているためアニメオリジナルのGTとは直接的な繋がりはなく公式サイトも最終回の平穏な世界編で物語は終わっている。
関連タグ
ドラゴンボール超:破壊神シャンパ編・“未来”トランクス編・宇宙サバイバル編・ブロリー(BROLY)・スーパーヒーロー
物語の流れ
※各編のタイトルは公式の表記に従う。