「やっぱり 人間って… 面白!!…」
CV:中村獅童(映画版・TVアニメ版)/ 福島潤(TVドラマ版)
概要
人間界にデスノートをもたらした死神。性別はオス。死神ランクは6。英表記は「Ryuk」。
退廃した死神界の現状に退屈し、自身の持つデスノートを意図的に人間界に落とす。そのノートを拾い最初の所有者となった主人公・夜神月に憑き、特に何をする訳でもなく月の行動全てを傍観する事を楽しみとしている。謂わば、本作における全ての元凶と呼べる存在。
その場しのぎの行動をとることが多いため、論理的な思考が必要なケースにおいては説明に戸惑うこともある(そのため、月から「レムの方が生きてればよかったのにな」と呆れられていた)。
だが、死神界の誰も実行したことがない「ノートを人間界に持ち出して人間に使わせる」やり方を特に躊躇もなく実行したり、(効かないと理解しているとは言え)犯罪者が自分に銃を乱射してくるのに一切ビビらなかったり、想定外すぎる出来事によって追い詰められた長年の相棒を即座に切り捨てたりと、メンタルの強さ・決断力においては同作の登場人物の中でもずば抜けている。
最終的な決断には「自分が面白いと思うかどうか」という部分が重要になっているので、月に関しても確かに相棒ではあったが、最後まで”味方でも敵でもない”と中立の立場を取り続けていた。だからこそ最後に頼られた時に「これ以上面白くならない」と見限り、即座に月を殺した。どこまでも冷徹・冷酷・冷静に死を下せる姿は正しく死を司る神と言える。
そのせいなのか約束は律儀に守る所があり、デスノートのルールや死神と人間との契約、約束の範囲をきっちり守って行動する一面がある。特別編では彼と約束を交わしたがために、自身の知らない後付けのノートのルールによって死亡した者もいる。
外見は(他の死神と比べて)比較的人間に近く、シルバーのアクセサリと黒い衣装を纏ったパンクロッカーのような出で立ち。猫背であるが、常人をはるかに上回る長身に、頬まで裂けた大きな口、魚のようなギョロ目が特徴(シリアスなシーンでは瞳孔が無くなり目が赤一色に光ることもある)。
また、背中には蝙蝠や鴉を彷彿とさせる羽が生えているが、飛行時以外は収納している。
この羽には収納機能もあるらしく、作中では死神界から持ち込んだリンゴや自身が使うペンなどが入っている。
好物はリンゴ。本来リュークたち死神は内臓が退化(若しくは進化)しているため食事を摂る必要はないが、彼にとってリンゴは人間でいう煙草や酒に近い嗜好品であるらしく、長期間食べないでいると体を180°捻ったり逆立ちをしたりなどの禁断症状が出る。キラとLの戦いにおいては、常に中立的な立場であることを信条にしてきたにもかかわらず、それを反故にしてしまう程にリンゴを食べられないことは苦痛な様子。
人間界のリンゴは「ジューシーでウマい」とのことで、本人曰く「リンゴはインドアで堂々と食べるのに限る」。因みに死神界のリンゴは乾いてピーマンのように萎んだ形をしている。彼が人間界へ持ち込んだものをミサが試食したが、砂のようにジャリジャリした食感で、とてもマズいらしい。
またTVゲームも好きらしく、月に「一緒にマリオゴルフしないか」と誘ったり(時系列的にファミリーツアー辺りと考えられ、しかもこの時「久しぶりに」と言っているため、少なくとも月は一度リュークとマリオゴルフで遊んだことがあるということになる)、おまけの4コママンガではクリスマスプレゼントにゲームボーイアドバンスSPシルバーをねだったりしている。
このように普段の性格は結構ひょうきんで、Lの監視を潜り抜けるためとはいえ月がグラビア雑誌をわざと読んでいる姿に少しギョっとしたり、監視のせいで家でリンゴが食べられないと分かると慌てたり(この時は監視カメラ探しにも応じるなど珍しく月にも協力的)、弥海砂に挨拶された時には愛想よく返事をしたりと、風貌に似合わずマスコット的な言動もよく見られ、ファンの間では意外と可愛いと言われる事もある。
読切版でも設定はほとんど変わらないが、目の周りの隈取が無いなどデザインが少し異なる。