もしかして→アナザーブラッド
概要
男に生まれたからには避けて通れないアイテムのこと。
性的な物事を娯楽として提供する雑誌。
古くは春画、新しくはエロ同人に至るまで、性欲を暴発させないために作られた書籍のこと。
一般書よりちょっと高い。
古くは「ビニ本」と称されていたこともあるが、これは立ち読み防止策としてビニール袋に入れた状態で売られていたことに由来する。
女性のヌード写真特集は当然として、アダルトビデオのレビューやランキング、SEXのテクニック特集、エロ漫画や官能小説の掲載、性風俗店の案内やレポート記事、アダルトグッズの通販記事など様々な性的娯楽情報が掲載されている。
主力として流通しているのは上記のような誌面だが、掘り下げてみると熟女・人妻、巨乳やSM専門誌など、読者の性的嗜好の奥深さと業の深さを垣間見られるラインナップが揃っている。
昭和後期から平成初期などは、河川敷や高架の下に不法投棄されたエロ本をこっそり拝借するという光景が、学生たちの間でよく繰り広げられていた。なお、「エロ男爵」として名高い沢村一樹は、「小学生の頃の下校中にエロ本を見つけ、一緒に下校していた友人と「何だよこれ」と言いつつも「まずは友達を家に帰して、後でアレを回収しに行こう」と作戦を立て、一旦帰宅してから先ほどの現場に戻ると、家に帰した友人も同じ現場に戻っていたため、互いに気まずい空気になってしまった」そうである。
また、令和以前は自動販売機で売られていたこともあり、「いかに人に気付かれずに購入するか」が大人の階段を登る課題となっていたが、現在はそういった自販機は淘汰されつつあり、昭和の遺産と言っても過言ではない状況になっている。
俗に「お宝」という隠語で私室に隠されており、男としては如何に隠し場所をばらさずに所持できるか苦心することになる。
ただヤることをやる際の効率性から、ベッドの下という安直な回答に走りがちなのも定番で、母親や彼女による掃除という名の行政執行により発見され、机の上に曝されるというのも定番のオチだろう。
コンビニエンスストアの雑誌コーナーの隅に販売されているケースが多く、コンビニ側としても男性客に向けての客寄せパンダ的な役割と一定の需要から、それなりの数を揃えている。
くたびれたオッサン店員がいる時間を狙って……、と思ったら女性店員に交代されて心が折れるのはお約束。
他方、PTAや保護者とは「コンビニからエロ本コーナーを撤去しろ」と昔から抗議の声が上がり続けているのもお約束で、2019年より大手コンビニでもエロコーナーが急速に消滅している。
一方、出版業界でも電子書籍化に積極的な場所であり、特にエロ画像などはネットの海を泳いでいれば簡単に手に入るようになってしまったため、売り上げの低迷にも悩まされている。
現在はネットを利用しない中高年にターゲットを絞っており、付録として特典DVDを付ける、風俗の優待券の封入、人気AV女優の特集記事を独占取材するなど、とかく売り上げの維持に奔走している。
創作物での扱い
「いかに家族や彼女・友人の眼から隠すか」「いかにバレずに入手するか」がテーマとされることが多い。
『メタルギアソリッド』では、敵兵へのトラップとして使用される。一見バカバカしく思えるが、「降参したらもっと上質なエロをプレゼントします」と書いた春画をばらまいてゲリラへの投降を目論んだ計画も実際に存在している(女性士官から猛反対を受けてポシャったが)。
関連項目
週刊誌 グラビアアイドル イメージビデオ R-18 アダルトビデオ 薄い本