ガクラン八年組
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がくらんはちねんぐみ
1981年から1983年にかけて「週刊少年マガジン」にて連載されていた、しもさか保原作の漫画作品。
しもさか保原作の番長漫画。1981年5月からの2年間に渡り、講談社の漫画雑誌「週刊少年マガジン」で連載された。単行本は全11巻。
横浜市内の県内トップクラスの進学率を持つ有名私立高校「地蔵堂学園」に留年続きで8年間在籍している3人の学生、応援団長の西条大鉄(さいじょう だいてつ)、剣士の山崎平九郎(やまざき へいくろう)、番長の原田力(はらだ りき)。
周囲から「八年組」(はちねんぐみ)と呼ばれていた彼らが織りなす物語として、連載当初は通常の学園もの(※)としてストーリーが展開されたが、やがて学園を付け狙う不良学生集団との激しい抗争を繰り広げるバトル漫画へと変貌していった。
(※)それでも500kgもある巨大応援団旗を1人で持ち上げたり、立ち木を片手でぶっこ抜いたりはしていた。
パワーインフレ。物語の中盤以降には敵方のキャラクターが過剰に巨大化し、またその残虐さもより際立ったものとなり(特に「伊集院一族編」以降)、生身でモビルスーツ(ゼントラーディ)サイズのキャラクターが登場し、味方側の人物が握り潰されて殺害されたり、学生同士の喧嘩の筈なのに爆弾や刀剣類、銃や弓矢も割と平気で使用されたりしていた。その結果、かなりの数の犠牲者が発生した。
敵味方問わず、登場人物の「死」がかなり意識して描かれていたのも本作の大きな特徴。またそれに対抗すべく主人公側も過剰なまでに超人化し(特に大鉄)、大型トラックを抱え上げて振り回す、投げ飛ばすは当たり前、挙句は人力で大阪城さえも倒壊させてしまう(支柱を破壊したら自重でブッ潰れた)などのシーンが有名だが、ギャグではなく真剣に描かれた熱血作品であった。何だか連載されるべき雑誌を間違えていたような…。
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