我間乱
がまらん
中丸洋介作の武芸バトル漫画である。
2009年第24号から2013年第30号まで連載されており、2018年3月21日からマガジンポケットで続編に当たる我間乱修羅が連載される。
現実味があり、実際に真似したくなる術技が沢山出るのが特徴的。
古武術 刀禅 是風会が我間乱の剣術監修を協力している。
時代は江戸中期。"鬼の巣"と呼ばれ、幾多の武芸者どもが集まる藩として知られる海原藩では、海原藩の次期藩主を決めるため武芸仕合である"海原大仕合"が行われることとなった。現藩主・鷲津直正の二十八男である鷲津直善は、海原大仕合に出場させる流派を探すため、"千人斬り"と呼ばれ最強の剣客と言われた黒鉄陣介の流派とされる大亀流を訪れ、そこで出会った陣介の息子である、大亀流門下の少年・黒鉄我間の実力を目の当たりにし自らの夢を託す。 我間は強敵揃いの一回戦を苦戦しつつも1人で勝ち抜き、さらに我間の兄弟子たちも直善に合流、二回戦においても、恐るべき武芸者たちとの激闘の中、直善と我間たちは絆を深めあって行くが、大試合の裏で、数年前、「ある事件」を起し大亀流を去った陣介と、彼の率いる無宝流による恐るべき陰謀が進められていた…。
大亀流
海原藩
武芸者
雷・火・空・水・土の五つの型からなる「五剣(五行)」と、これらの系統に属さない複数の技で構成される。熟練者は複数の型を同時に扱うことも可能。
雷電型(イカヅチノカタ)
大亀流五剣ノ一。電光石火のごとき速さを信条とする体技。大亀流では最初に身につける技である。
第一式
奇妙な構えから相手の間合いに侵入し、相手が反応した後、壱・弐・参の三段攻撃を仕掛ける。
第二式「紫電閃(しでんせん)」
両膝を曲げた半身の姿勢から重力に身を任せ前方に倒れ込み、落下の速度に渾身の脚力を上乗せした突進力をもって超速度の斬撃を繰り出す。一定の間合いを必要とし、意図的に不安定な体勢を取るために発動前後の隙も大きいが、すべての術技の中では最速の技になる。
第三式「鳴神(ナルカミ)」
序・交・斬の三手の組み合わせにより構成される雷電型最終奥義。
第一手「序」にて相手の斜め前方に倒れこみ、第二手「交」にて足を交差させわざと体勢を崩し、体の横へ倒れ込む力を利用し一気に急転換・急加速を行うことで相手の視界から完全に消失、第三式「斬」にて無防備と化した相手を一閃する。三歩の間合いと呼ばれる独特の間合いを必要とするため、「紫電閃」よりも発動の条件は厳しい。また、純粋な速さにおいても「紫電閃」より劣る。この技の動きは稲妻のような軌道を描く。またこの技の仕組みを知っているものには見破られてしまう。
焔燃型(カグツチノカタ)
大亀流五剣ノ二。鉄をも寸断する破壊力重視の型。使いこなすには相応の筋力を必要とする。
第一式「火柱(ひばしら)」
刀を片手で振り被った体勢から、空いた腕で持ち手側の肘裏を弾き上げ、ムチのようにしならせ振り下ろす。
第二式「紅蓮旋(ぐれんせん)」
刀の持ち手側の腕を首に巻き付けるように、逆の腕を持ち手の内側に交差させるように構える独特の姿勢を取る。基本的な原理は一式と同様だが、横方向へ薙ぎ払うように振り抜くのが最大の違い。間合いに入った数人を一度に両断するほどの威力を誇るが、刀の制御の困難さと損傷の危険性から、超人的な身体操作能力が必要とされる。
第三式「朱円月(シュエンゲツ)」
焔燃型最終奥義。左手で刀を振るいつつ、峰に添えた右手を柄に向けて滑らせながら刀身を押し込んで加速させ、右手に持ち替えて速度を間合いを最大限に高めた状態で斬りつける。
虚空型(オボロノカタ)
大亀流五剣ノ三。雷電型同様、剣捌きではなく体捌きを主軸としている。
第一式「影縫(かげぬい)」
全身を脱力した自然体の状態から、使っていない筋力のすべてを身体回転に傾けることで、通常不可能であるはずの間合いへの侵入や回避を行う。
水龍型(ミズチノカタ)
大亀流五剣ノ四。読んで字の如く、水のように変幻自在な太刀筋を特徴とする。敵の防御をすり抜けることができる。
第一式「逆鱗(げきりん)」
刀を振り下ろす瞬間に左右の握りを入れ替えて斬撃の軌道を変化させ、相手の防御をすり抜けつつ攻撃する。下段から同様の攻撃を繰り出す変形技も存在する。
第二式「湍流飛瀑(タンリュウヒバク)」
刀を振り下ろすまでの動作は「逆鱗」と同じだが、握りを替えずそのまま左片手突きに移行し、さらにそこから横薙ぎの技に派生する。
第三式「漣回天(レンカイテン)」
特殊な刀の動きで、刀を視界から消したあと、虚の動作から瞬発される方と右腕による二段加速を行い、二度目の加速と同時に起こる斬撃起動の変化で攻撃する。
土公型(ドコウノカタ)
大亀流五剣の五。焔燃型と特性は似ているが、こちらは武器の破壊と相手の体勢を崩すことに重きを置いている。
第一式「荒神(アラガミ)」
特殊な上段構えから敵の武器を狙い打ち、刃同士が激突する瞬間、刀を回転させることで激突速度を一気に上げ、相手の武器を弾き飛ばすと同時に損傷させる、攻防一体の技。「逆鱗」と同様に下段から繰り出すことも可能。
第二式「岩喰(イワグイ)」
鍔迫り合いの状態から「荒神」を繰り出し、武器ごと相手を弾き飛ばす。
その他
虎穿(こせん)
つま先から手首に至る全身の関節を回旋させ、捻じ込むように穿つ必殺の突き。「紫電閃」の体勢から放つことで、威力を何倍にも高めることができる。伊織から「鳴神」とともに我間に受け継がれる。刀の代わりに掌底を放つ「虎穿無刀(こせんむとう)」という派生技も存在し、こちらも相手の肋骨や顎を砕く威力がある。
鬼返(おにがえし)
大亀流秘奥。上下二段の連続攻撃。刀を振り下ろした直後に首を捻ることで肩甲骨から腕全体を伸ばし、間合いを広げつつ高速で斬り上げる。その特性から、「火柱」や「荒神」といった上段系の技と組み合わせて使用される場合が多い。
霧氷ノ迅雷(むひょうのじんらい)
大亀流奥義。亀伝坊の技。敵の突進と自らの沈身を利用して、霧氷のごとき静けさと迅雷のごとき速さで敵を斬る。
連舞(れんぶ)
大亀流の正式な技ではなく、大宮万里と戦う真ノ丞の動きを見た善丸によって名づけられた。複数の技を間断なく繰り出し、それらが一つの技であるかのように見せる神速の連続攻撃。極めて精緻な技巧を持つ真ノ丞ならではの技。劇中では、逆鱗・荒神・鬼返しの三連続攻撃を披露する。
神威(かむい)
可士太郎によって独自に考案された第六ノ型。考案した可士太郎自身にも使用できないとされる最終奥義。相手の刀の側面にこちらの刀を当て斬撃の軌道を逸らし、同時に相手の急所を斬り裂くカウンター技。技の性質上、失敗すれば術者が致命傷を食らう危険を伴う。使用するには敵の攻撃の気配を完全に見切る能力と高度な身体操作能力が必要とされる。
中丸洋介先生のツイッター
https://twitter.com/nakamaru_yo?lang=ja
古武術 刀禅 是風会のツイッター(我間乱の剣術監修協力団体)
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る本誌感想SS【我直中心】
本誌を読んでた頃の、各話ごとの感想捏造SS。その後のコメントもそのままにしてます。そっちの方が長い場合も多いです。読み返してないので、変なこと書いてたらごめんなさい。 64話から194話(最終話)まで。サイトなくなってしまったので、自己満足でここに。 感想は、絵(3コマ漫画)とSSじゃない普通の感想も書いてました。絵を置く勇気はないのでSSのみ。 後日置き場作りました。→http://gamaranganao.seesaa.net/ ※カップリングに関しては、タイトルの横に書いてるので自衛して下さい。259,675文字pixiv小説作品お月見どろぼう【我直】
テレビ見てたら『お月見どろぼう』って可愛いのやってたんで、書いてみました。 久しぶりに書いたら亀爺と陣介の名前が思い出せなかった。我間が呼び捨てにしてたはず…と必死で思い出そうとしたけど無理で、伊織を出したら思い出そうともしてないのに「陣さん」と浮かんだわ。2,288文字pixiv小説作品我間乱最終回記念小話
皆様大変ご無沙汰をいたしまして、誠に申し訳ないです。 前作の評価・閲覧ありがとうございました。とてもうれしかったです。 前作からかなり間が空いてかつ、我間乱完結記念に書こうにもこの大遅刻っぷり…。 いや、でもとりあえず吐き出しておかないと自分の中での区切りがつかないので上 げさせていただきます。 いやー、我間乱完結して思ったのは、やっぱ陣介親バカ(不器用系)だったなと。 だって、不要な者は斬るって言っておきながら我間含め大亀流の次世代を担う人間とその指導に当たる亀師匠や麟太郎さん達残してるし、我間を途中で連れてくるように指示するわ我間達なんていつでも斬れるのに見逃してるし、止めはあんな大がかりな騒動起こしておいてその先の展望が無い事。 普通なら、海原藩制圧した後すぐに幕府転覆を進めてもいいはずなのに、伊織との約束だとしても、最終決戦まで多少の戦力増強はしてもそれ以上の具体的な策を進めていない。 頭脳担当の那智さんもいるし、あれだけの人数いれば少しは知恵の働く軍師的キャラが出てきてもいいのにいない(中丸先生が面倒くさがっただけかもしれませんが)上、陣介自身残された時間が少ないことをかなり前から自覚しているのに伊織との約束守って時間を与え、自分や幹部連れて強襲すれば一気に決着がつくはずなのに向かわせるのは基本格下か互角と思わしき部下ばかり。 そのあたりから考えると、私的には陣介は大亀流に見切りをつけたんじゃなくて、荒療治ではあるけれど大亀流の躍進とその他流派の活性化を狙い、更には実の子である我間と息子同然の伊織に目標(武の頂点は何か)と競い合える強敵や仲間を作ってやることではなかったのかと。 海原藩は直善様の父の意向で泰平の世には珍しく武芸が盛んで今現在は良いけれど、次の藩主でもそうである保証が無い。実際、直善様のご兄弟たちを見ると基本誰かのいいなりで、斬り合いを見るのが好きそうな人いなかったですし、もしも大試合無しに順当に跡目相続になったら、幕府の方針に逆らわずに武芸者を冷遇・放逐しそうな可能性大。 大亀流ひいては自分の子供達の生きる道が無くなってしまう危機を覚えたからこそ、あんな事件を起こしたのかなと思ってしまうわけなんですよ! 鉄斎さんを斬ったのは、未練を断ち切るのと自分へ立ちはだからないよにするためだろうと思います。 だって、鉄斎さん生きてたら伊織や我間が陣介に立ち向かおうとしない=強くならない。本末転倒となってしまうので。 我間のお母さんは雪尾さんの関係者、血縁か友人などの近しい人であると妄想。 そしたら、雪尾さんがあそこまで陣介どっぷりになったのも手に入らないが故だと頷ける。 真面目に考えるとこんな感じなんですが、こんなのは書けないので、我間引き取って大亀流で過ごさせたら、自分より鉄斎や伊織に懐いちゃってジェラシーなのとパパ凄いと我間に尊敬の目で言わせるために海原藩乗っ取ってみたよ、テヘペロ説で書いてみました。でも、陣介と鉄斎さんのキャラが行方不明…。 そんな駄文ですが、読んでいただければ幸いです。10,634文字pixiv小説作品