概要
『生徒会の一存』とは、葵せきな原作のライトノベル及びそのアニメ化作品である。
富士見ファンタジア文庫より2008年1月からシリーズ刊行。生徒会の一存はシリーズ第1巻の名称である。
実際のシリーズ名称は碧陽学園生徒会議事録である。
イラストは狗神煌(いぬがみきら)。コミカライズ版は、10moが担当した。
2009年10月からはテレビアニメが放送されている。
アニメにおいて紅葉知弦が「生存」と略していた。
内容は、碧陽学園生徒会議事録というシリーズからも分かるとおり北海道某所の私立碧陽学園の生徒会メンバーが生徒会室でだべってる様子を描いた作品である。
基本はあくまでメタ視点からのやりとりであるため、著作権完全無視のパロディが飛び交うなど抱腹絶倒もののコメディ小説になっている。
ただし各巻のプロローグとエピローグは毛色が違い、若干シリアスな流れとなっており、ストーリーとしてはこちらが本編と思える描写もされている。
ちなみに「生徒会の一存」とされているのは1巻だけであり、上記のとおり正式名称は碧陽学園生徒会議事録である。
「生徒会シリーズ」や「一存」とも呼ばれる。
後に角川つばさ文庫で再販された。正気か。
碧陽学園生徒会議事録
語りは副会長である杉崎鍵であり、生徒会の雑談や起こったことをそのまま杉崎健が自らの視点で小説にし、投稿して本ができている。
杉崎健が不在の場合は代わりにほかのメンバーの視点で物語が進む。
誤字脱字が同レーベルの中でもずば抜けて多いことは杉崎が言及しているほど。
第1部
1巻~5巻の「生徒会の一存」「生徒会の二心(ふたごころ)」「生徒会の三振」「生徒会の四散(しさん)」「生徒会の五彩(ごさい)」では第1部の『企業編』である、碧陽学園の裏に潜む「企業」と戦う杉崎鍵、生徒会が描かれている。
第2部
6巻~本編として最終巻である10巻の「生徒会の六花(りっか)」「生徒会の七光(ななひかり)」「生徒会の八方(はっぽう)」「生徒会の九重(ここのえ)」「生徒会の十代」では第2部の『卒業編』、生徒会メンバーの卒業と別れが描かれている。
碧陽学園生徒会黙示録
番外編の碧陽学園生徒会黙示録では、本編とは違う生徒会メンバー以外のキャラクターが活躍(もちろん生徒会メンバーも物語に関わってくるが、あくまで語りや主役はメンバー以外)したり、本編では描かれることのないメンバーの日常が描かれている。
こちらは本編と違い、「曜日」がタイトルに入る。
「生徒会の日常」「生徒会の月末」「生徒会の火種」「生徒会の水際(みずぎわ)」「生徒会の木陰」「生徒会の金蘭(きんらん)」「生徒会の土産」、そして番外編(本編も合わせ)最終巻の「生徒会の祝日」があり、表紙は各キャラクターのコスプレである。
「生徒会の祝日」は後述の新生徒会メンバーも登場する。
新生徒会の一存
新碧陽学園生徒会議事録として、本編のその後が描かれた波乱万丈な生徒会の続きが描かれている。
新生徒会とのさまざまな交流を深め、生徒会メンバーをそろえていくことを目的とし、本編同様に杉崎鍵が主人公を務めており、卒業・転校した前生徒会メンバーも登場する。
発売されたのは「碧陽学園新生徒会議事録 上 新生徒会の一存」と「碧陽学園新生徒会議事録 下 新生徒会の一存」である。
登場人物
碧陽学園生徒会
桜野くりむ(会長・三年生)
紅葉知弦(書記・三年生)
杉崎鍵(副会長・二年生)
椎名深夏(副会長・二年生)
椎名真冬(会計・一年生)
真儀瑠紗鳥(顧問・国語教諭)
三年生
紅葉知弦
桜野くりむ
二年生
椎名深夏
杉崎鍵
一年生
椎名真冬
碧陽学園外
新生徒会の一存
アニメ
第一期
タイトルは『生徒会の一存』。
2009年10月から12月まで放送された。全12話。
制作はスタジオディーン。
くりむや真冬のパンチラなどサービスシーンがある。なぜか真冬のパンツはDVD版だと色が修正されている。
その他、真儀瑠紗鳥のキャラクターがクールなお姉さんになっている、『企業』の設定がないなど違いがある。
第二期
タイトルは『生徒会の一存 Lv.2』
2013年1月より放送。2012年10月からネット配信が先行し、その後地上波で放送された。全9話。
制作はAIC。
前作ではクールな性格だった真儀瑠紗鳥が原作に準じたキャラクターに変更された。パンチラシーンもなくなり、終盤の展開が原作とは大分違うものになっている。
メインキャストの声優の2人が交代している。
関連イラスト
関連タグ
ゲーマーズ!:作者が同じ。