概要
葵せきなのデビュー作。富士見ファンタジア文庫(富士見書房、現在の版元はKADOKAWA)から全6巻。
コミカライズが月刊ドラゴンエイジ(KADOKAWA、富士見書房から引き継ぎ)にて2011年5月号から2012年4月号まで連載された。星野円という人が手掛けた。
世界観は作者の後の作品である「生徒会の一存」シリーズとつながっている。
あらすじ
「死にたがり」の主人公 式見蛍。
とある事故をきっかけに「霊体物質化能力」を手に入れてしまった彼が出会ったのは、記憶を失った幽霊の少女だった・・・
登場人物
- 式見蛍(しきみ けい)
霊体物質化能力をもつ”死にたがり”の主人公。口癖は「死にてぇ」。
自身の死を想ってしまう理由は当人にもよく分かっていなかったが
3巻で深螺により「死にたがり」と「霊体物質化能力」の関係性を知らされる。
- ユウ
死んで二日目に蛍と出会った記憶喪失の幽霊少女。
「ユウ」という名付けたのは蛍で漢字だと「遊兎(遊ぶ兎)」だが
その実際の命名の意味は「幽霊」「浮遊霊」のユウから。
- 神無鈴音(かんな りんね)
蛍の同級生。巫女服を着ない巫女で紗鳥からはよく「巫女娘」と呼ばれている。
- 真儀瑠紗鳥(まぎる さとり)
蛍の中学時代からの先輩で「帰宅部」部長。
「生徒会の一存」シリーズに登場する生徒会顧問と同一人物。
- 神無深螺(かんな しんら)
鈴音の姉で超一流の霊能力者。一見クールかつ無愛想に見えるが天然っぽいところもある。
- 星川陽慈(ほしかわ ようじ)
蛍の幼馴染で紗鳥とも中学時代のクラスメイト。
- 篠倉綾(しのくら あや)
蛍の幼馴染。天然系美少女。
- 式見傘(しきみ さん)
蛍の妹。
- 日向耀(ひなた あかる)
帰宅部部員。
- タナトス
正体不明の強力な霊能力者。
- 雨森沙里(あまもり さり)
神無家でお手伝いさんをしている少女。悪霊を引き寄せてしまう霊気の質の持ち主だが
それを逆手に深螺たちが悪霊を退治するときは囮役を引き受けた。
- 水月鏡花(みづき きょうか)
深螺の相棒のマテリアルゴースト。非常に高い戦闘能力の持ち主。