概要
『新ジャングルの王者ターちゃん』に登場するキャラクター。本作の実質的なラストボスと言える存在。
彼の登場するルシュ王国編はアニメ放送中に開始された長編であり、そのアニメはアイアンマスク編で終了しているため一切登場しない。
古代エジプト文明より以前にアフリカを支配していた文明「ルシュ王国」の中で最強と言われた美貌の武人であり、今までどんな強敵相手でもそこそこ善戦はしていたターちゃんが初めて完膚なきまでに敗北したほどの強さを持つ。
数秒程度だが予知能力を持ち、雷をも避けることが可能な敏捷性を有している。その素早さは5000人の武装した密猟者でも全く目に捕らえることが出来なかった。
5000年前に封印されてミイラになっていたが、世界征服を狙う考古学者メアリーにより復活を遂げる。
活躍
復活後はメアリーに服従していたが演技であり、今の時代の知識を取り込み続け用済みとなったところで抹殺。かつての仲間たちも復活させメロエを擁するターちゃんたちと対峙する。
ラストバトルではターちゃんと壮絶な一騎討ちを展開。予知能力と身体能力でターちゃんを圧倒するが、動物たちから力を借り受けたターちゃんには及ばず逆転敗北を喫する。
メロエには刃を突き付けられトドメを刺されそうになるが、ターちゃんたちの説得とアペデマスの真意により手を治める。
完全な和解にこそ至らなかったがアペデマスは見逃されることとなり、仲間たちを喪った孤独と向き合いながら生きることとなった。
このため歴代エピソードラスボスの中ではターちゃんたちと和解した人物となった。これはアペデマスの手に落ちていたアンリ・ノート博士が彼を庇ったことも大きい(アペデマスは否定していたが博士を殺さず過去を話すなど、メアリーとは明らかに扱いが違っていた)。
余談
ルシュ王国編開始当時、ターちゃんの妻ヂェーンは、梁師範との結婚のためにアフリカにやってきた蓮苞のお土産である「大越冬丸」という薬により痩せていた頃の美人に戻っていた…のだが、アペデマスに殴打されて瀕死の重傷を負ってしまう。智光の「気」によりヂェーンは無事に蘇生するも、アペデマスに受けた傷で「気」のコントロールが不十分だった智光のミスでうっかりデブ状態で蘇生してしまい、ターちゃんは痩せていた頃のヂェーンの遺影に線香を挙げることとなった。単行本17巻でも痩せていた頃のヂェーンの写真を持って「アペデマス許さん!!」と男泣きしているイラストが描き下ろされている。
次のエピソード「十二神将(昆虫戦士)編」が最終章となるが、そのラスボスとは今までのようなバトルで決着ではなく話し合いで和解するという結末を迎えている。
このためバトルで決着を付けたエピソードラスボスは、アペデマスで最後となっている。
関連項目
シャーロット・カタクリ…先読みを武器にするジャンプキャラ繋がり。
この先ネタバレ
アペデマスが反乱を起こした理由とは、王の平和路線の自然回帰政策の真意に気付いたからだった。
英雄と祭り上げられるほど慕われたアペデマスたち戦士は王の嫉妬を買い、戦士たちの慕われる理由を奪うには「戦い」を奪う事だった。
自分たちの生き場所を奪われる事に気付いたアペデマスは、王の命を狙ったが、王も衣類の下に鎧を着込んでいて暗殺は失敗。王の策略に嵌められ、アペデマスは罪人として弁解の機会を与えられずに、反乱は激化して反乱の理由を伝えられる状態でもなくなり、アペデマス達は悪のまま封印された。
なお、過去の事で王の心中はもはや証明しようがなく、アペデマスの言葉の真偽を確かめる方法はない。
博士の研究では、ルシュ王国はアペデマスの封印後も自然回帰政策をとった様子はなく、また反乱した3人が蘇った時のために他の戦士達を封印する理由があるのかとヂェーンも王の矛盾を指摘している。
また、作中で指摘してないがアペデマスの反乱で、多くの死者も出ており、戦士も人員も失って国を守れなくなるほど国力の低下が起きて、文明を捨てられなかった可能性も否定出来ない。
結局、全ては時の流れに埋もれてアペデマスと王の真相を証明は出来ないと言う事実だけ残ってしまった。