重い傷のこと。軽傷より重い状態である。「深手」などとも言う。
報道機関における「重傷」
報道機関が用いる区分では、“命に別状は無いが、治療に1ヶ月以上を要する怪我”である。
その為、軽度の骨折であっても1ヶ月以上完治するまでに掛かる場合は重傷と表現され、出血が結構あったとしても1ヶ月以内に治るとみられる場合は軽傷とされる。
また、命に関わる状態である場合は重体、生死の境をさまようほどの危険な状態である場合は危篤と表現されることがある。
これはあくまで報道機関が自主的に採用している用語としての決まりであり、一般の日本語における「軽傷」「重傷」にはこのような明確な線引きがあるわけではない。
したがって実生活や物語中において、全治1ヶ月未満の怪我や命に関わる大怪我を重傷と言っても誤用になるわけではない(劇中の報道機関が言っている場合は描写のミスになる可能性はあるが)。
報道用語に限らず、専門家の間で使われている用語は一般に使われている言葉に独自の定義付けをしたものが多い。専門用語としての定義を他の場面でむやみに援用することは避けたほうがいいだろう。
似たような単語で重症というものがあるが、こちらは病気などの症状が重い様子を指す。
意味合いとしては似ているが外見的な負傷が無い場合が多い。