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サトシリセット

さとしのりせっとによるしょもんだい

『サトシリセット』とは、アニメ『ポケットモンスター』シリーズにおいて、サトシが大人の事情に振り回され、永遠の少年のまま旅を続けている現状のこと。
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注意事項

この記事には少し批判的な内容がありますので、観覧の際は注意してください。

概要

アニメ版ポケットモンスターシリーズにおいて、主人公マサラタウンのサトシがリーグで優勝するという展開もないまま、実力・年齢などがリセットされながら約20年程主人公でありつづける状態。
特に新シリーズになると実力がリセットされ弱体化したように見えることについて言われることが多く、肯定的な意味で使われることはほとんどない。

なお、こういったことがあるからといって、サトシのキャラクターそのものを中傷すること、実際の製作に携わっている脚本家などスタッフ陣や声優陣への非難は筋違いと言わざるを得ないだろう(後述の『理由』参照)。


『リセット』について

実力

新シリーズになると実力がリセットされる。
端的に言えば、新シリーズ序盤になると、新人トレーナー・素人に負けることがあるなど。

ちなみにサトシは、AG編に入る前のライバルシゲルの影響により、新しい地方に旅立つ際はピカチュウ以外のポケモンをオーキド博士の研究所に預け、初心に帰って冒険をしている。
サトシが強くなったポケモン達であっさりジム戦を突破していくなどと言った展開を防いでいる他、メタ的な理由としては新しいゲームのポケモンの販促を行っている。

一方、サトシのトレーナーとしての実力そのものが落ちているのではないかと疑いたくなる場面もあり、著名なものでは、『ダイヤモンド&パール』で徹底的に自身のバトルスタイルの欠点を突いてくるシンジとの度重なるバトルでの敗北を糧にリーグベスト4で終えるほどの実力を身につけたサトシが、なんと直後の『ベストウイッシュ』では、ポケモンの捕まえ方を忘れるという事態に唐突になったことなど。


記憶

記憶に関しても、今までのシリーズで会ったことがあるはずのポケモンも初対面のようにポケモン図鑑で調べることもある。
ただしこれは長期キッズ・販促アニメの都合上、初見の視聴者への説明であるため、仕方がない面もある。
サトシ自身も知ってこそいるが、確認を兼ねて調べるという風に描写されることもあるし
図鑑を開いている余裕の無い状況(悪人や野生ポケモンに追いかけられ命の危険が有る)のときはすんなりとポケモンの名前を口に出している。

同様に劇場版ポケットモンスターでの出来事は、映画未視聴者・海外展開への配慮のためか、アニメ本編で触れられることはほぼない(例外は現時点ではアヤカぐらいであり、しかも映画を見た人なら気づく程度のファンサービス)。

年齢

無印から続くサトシの設定年齢は10歳
ただし、あちらの世界が1年が2000日でもない限り経過年月を計算すると『XY』時点で3年程経っていることになる。
『XY』時点で13歳ぐらいではないかという考察もあったりする。
実際、10歳の割りにはとても10歳とは思えない精神力や体力など持ち合わせている

しかし、『キッズアニメ』の主人公であるためか、日常系アニメではないにもかかわらず、どれほど冒険を重ねても設定年齢は変化したことはない。

体格についても単に「キャラクターデザインの変更」ともとれるが、『ベストウイッシュ』では頭身が縮む、『サン&ムーン』では作風が大幅に変化し、頭身が縮み幼い顔立ちになるといった体格の変化を受けている。

リーグ戦

約20年、5つのシリーズを終えているが、オレンジリーグでの「名誉トレーナー認定」を除くと、ポケモンリーグにおける結果は『XY』でようやく準優勝であり、優勝した経験がない


現時点での成績

  • 【無印】ポケモンリーグ・セキエイ大会:ベスト16
  • 【無印:金銀編】ジョウトリーグ・シロガネ大会:ベスト8
  • 【AG(アドバンスジェネレーション)】ホウエンリーグ・サイユウ大会:ベスト8
  • 【DP(ダイヤモンド&パール)】シンオウリーグ・スズラン大会:ベスト4
  • 【BW(ベストウイッシュ)】イッシュリーグ・ヒガキ大会:ベスト8
  • 【XY】カロスリーグ・ミアレ大会:準優勝

上記の戦績の通り、ある程度安定し全体的に見れば上がっていっているのだが、問題はその内容。

リーグ戦では基本的に、サトシがそれまで競ってきたライバルとの最後の対決の場となるのだが、当然サトシのシリーズの総決算としてそのライバルとの対決に勝利する形で終わることがほとんど。

しかしどこかでサトシが負ける場面を描く以上、その後にリーグ前後に登場したぽっと出のゲストトレーナーがサトシを打ち負かすという形になることが多い
しかも悲しいことにサトシを打ち負かした人間はその後出番がなく、文字通り「サトシを負けさせるためのキャラクター」に留まっているのである(新規層を考えれば旧キャラが出続ければいいというわけではないが)。


  • ハヅキ…ジョウトにてサトシを打ち負かすも、次の試合で敗退。なんと新作ゲームバシャーモを使うという販促勝ち。
  • テツヤ…ホウエンにてサトシを打ち負かす。長靴をはいたニャースの使い手。リーグ優勝を果たす。そのため、この時点でサトシは準優勝クラスの実力があったともいえる。
  • タクト…まさかのダークライの使い手。リーグ優勝を果たす。端的に言って、トレーナーとしてほぼ完成していたサトシを優勝させないためのキャラクターであり、伝説厨というあだ名をつけられた。
  • コテツ…バトル内容がずさん。その後バージルとの対戦でやけになって敗北。

アドバンスジェネレーションでは、リーグで優勝できなかったものの、四天王クラスが集うバトルフロンティアを制覇するという逆転現象が起きている。

チャンピオンリーグの設定を出しながらタクトの登場で終わった『DP』やタイトル詐欺となった『XY』など、サトシがリーグを優勝することについて、上の方針で禁止にでもされてしまっているのか、実力はあるのに優勝はさせてもらえない。
リーグ戦での優勝やチャンピオンへの勝利自体は、最終的なポケモンマスターになることを意味しないと思われるにも関わらず(後述の『ポケモンマスター』の項参照)、優勝できないことに対する疑問の声があがったりすることもある。

優勝させてもらえないのは、サトシがリーグ優勝すると、次のシリーズの作劇が難しくなるためなのかなどといった理由だからなのではとファンからは推測されている。

アローラ地方が舞台の「サン&ムーン」編では、「ゲーム版の様にサトシがアローラ初代チャンピオンになるのでは」といった期待の声もあるが、そもそもアニメではゲームと違う要素が多く、リーグ自体出てくるのかどうかも不明であり、今まで通りの続投が前提であるならば難しい所がある。

理由

ピカチュウや魅力的な悪役ロケット団の人気が出すぎた結果、特に商業的な意味において主人公交代などの機会を失ってしまったことが主な理由と考えられる。

ピカチュウは言わずもがな世界的に圧倒的な知名度を誇り、ロケット団もファーストシングル『ロケット団よ永遠に』(2001年)が約22万枚の売上を挙げたように、主役回も名作ぞろいで非常に人気が高い。

総監督湯山邦彦氏は、放送開始当初の人気から、アニメポケモンを10年は続けたいと考えていた(その10周年は『DP』中に達成)。

前述の人気と総監督の思惑もあってサトシとピカチュウ・ロケット団は『AG』『DP』と10年間ほど続投し続け、結果としてサトシ達は国民的アニメに準ずる抜群の知名度を誇るようになった主人公・キャラクターである。

そのため、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』等のように、世代が違っても「サトシとピカチュウとロケット団」という共通の話題をすることが出来る、「サトシだから」と再びアニメを見るようになるといった効果も狙えるほどになったと言える。
キャラクターの人気が出すぎたために、ゲームのような登場人物達の世代交代の機会を失ってしまったのである。

現時点でどのシリーズにおいてもサトシは「10歳の少年」「リーグ優勝経験のない初心者ないし中級者扱いのトレーナー」とポジションは共通している。
また、『XY』の矢嶋哲生監督は『アニメスタイル010』(2016年12月27日発売)のインタビューにて、「サトシは(この後のシリーズでも活躍し続ける予定のため、簡単に成長を描くわけにもいかず、)成長を描くのが難しかった」と語っている。

例え物語上無理があることではあったとしても主人公交代に失敗し人気の失墜していった作品はよくある話であり、商業的な面において交代をさせる必要性が失われた。
そのため、主人公交代をスタッフの上層部ないしスポンサーがリスキー・不安に感じていることが原因と思われる。
矢嶋監督の発言からも『XY』の時点で、サトシの主人公続投はすでにシリーズの既定路線であったことが伺える。

サトシがリーグ優勝が果たせない、年を取るといったことがないことも、上層部があくまでターゲット層は幼年層という理由から、サトシをそういった一般の少年のポジション(初期の主人公)から動かしたくないと考えているのかもしれない。
下記のように主人公交代の試みと思われる作品もあったが、結局水に流れている。

最初の構想

最初のシリーズ構成である首藤剛志氏は、1年半放送予定(長くて4年程度)の元、ストーリーを想定していた。

元々はバトルを極め『ポケモンマスターになる物語』ではなく、『自己存在とは何か』『共存は可能なのか』といったテーマの元に「ポケモンと人間の抗争」「ロケット団の3人組を見本とする人間とポケモンの共存」を描き、そして『子供が成長し、大人の世界を歩む』ような話にしたいという思いから「最後は夢の世界を卒業し、現実世界を歩みだすサトシ」という物語を構想していた。

アニメ無印の「ディグダ」回・ロケット団のニャースの過去回、劇場版の『ミュウツーの逆襲』など、いくつかの話はそれらの伏線の名残でもあり、最終回に深くつながるはずだったらしい。
しかしポケモンの人気が予想外の勢いで急上昇したためにその構想は頓挫した。

その詳細についてはポケモンの没プロットを参照。

問題点

大人の事情

サトシが少年であり続けることに対して、「新しい世代がターゲットだから少年のままなのは当然」という擁護や作品ごとに挑戦していくスタイルは素晴らしいという評価もあったりするが、そういった挑戦自体はいいものとしても新しい世代・子供をターゲットとしているならば、尚更新しい主人公ではなくサトシで続ける理由もない。

リーグ優勝すらできないことに対して「負けても、続けていくことに意味がある」という擁護もあるが、『DP』等はそんな積み重ねを無視した暴力的な展開そのものだった。

結局の所、サトシの続投は、『ドラえもん』のような日常系の作品でもないにもかかわらずキャラを固定しようとし続ける、商業的な大人の都合でしかなくなっていることは否めないのである。

終わりが見えない

20年ほど続いているアニメ作品は『ちびまる子ちゃん』『ドラえもん』『サザエさん』『クレヨンしんちゃん』『忍たま乱太郎』『おじゃる丸』等、日常系アニメがほとんどである。

日常系ではないストーリー作品においても、『名探偵コナン』『ONEPIECE』など、原作者の手により現在進行形で原作が描かれ、話が進んでいくことが普通である。
原作又はあまり原作者の関わってない物語ものの長期シリーズでも、『遊戯王(GX以降)』シリーズ等のように、少しずつ主人公を成長させ、数年毎に主人公や場合によっては世界観も改められる、というのが基本的な流れである。

しかし『アニメポケットモンスター』の場合、ストーリー作品でありながら、サトシは肉体面も含めて成長させてもらえていない
ゲームでは一つのクライマックスであるリーグでの四天王との対決さえも、リーグで挑むどころかまともにバトルしたことがわずかであり、シリーズによっては四天王が登場しないことさえ普通にある。

その上、アニメオリジナル作品であるため、原作者のいる上記の作品とも異なり、明確な話のゴールは存在しないことが、「終わりが見えない」という形になって出ており、ファンの不満に繋がることが多い。

年を取らないため、成長を描きづらい

映画短編においてピカチュウとの出会い一周年記念を祝していたり(『ピチューとピカチュウ』)、サマーキャンプに計二回参加(『DP』・『XY』)する等、多くの旅をしているサトシだが、前述のようにサトシの年齢についてアニメ本編において加齢・成長するといった設定が明確に設けられたことはない(せいぜい『XY』程度)。

サトシはいつまでも10歳ということになっているのだが、結果として、新シリーズをまたぐとサトシの精神年齢が幼くなってしまう(年相応に戻ってしまう)といった変な現象が起きることがある。
というのも長らく続いてきたため、『XY』の矢嶋哲生監督が「サトシは(この後のシリーズでも活躍し続ける予定のため、簡単に成長を描くわけにもいかず、)成長を描くのが難しかった」(『アニメスタイル010』のインタビュー)と語っている通り、新シリーズでサトシの成長を描く場合、精神年齢などをリセットしないと、描写することが難しくなってしまっているのである。

そうした新シリーズのサトシの精神年齢が幼くなること・長らくシリーズを続けてリーグ優勝できないことについて、「このほうが10歳年相応」「10歳でこの戦績は十分すごい」といった擁護意見も存在はするが、前述の通り、そもそもあれほど冒険したのにもかかわらず加齢していないというおかしな出来事が起きているのである(加齢しないことについては前述の『理由』参照)。

一応は日常系の作品ではなく、トレーナーとポケモンの成長を描く物語であるため、年も取っていないことはシリーズを通してみれば非常に不自然となっている。
アメコミなどはシリーズ毎にキャラクターや世界観を一新・リファインして新たな物語を描くことで解消しているのに対し、こちらはそういったこともなし・もしくは曖昧なまま続けているのも不自然さの一因といえる。

仮にもサトシのモデルの一つであるゲームのレッド、アニメ『AG』でサトシとも触れ合ったリラが、『ポケモンSM』では大人として登場するなど、ゲームとアニメのキャラクターの年月の乖離は大きくなっているのも特徴。

ポケモンマスター

サトシの夢のポケモンマスターとは具体的に何なのか、実はほとんど言及されたことがない。

サトシは無印1話にて「最高のポケモントレーナー、いや、ポケモンマスター!」と話しており、作中での度々の発言から「最高のポケモントレーナー」であることは分かるが、『ONEPIECE』の「海賊王」や『NARUTO』の「火影」などのような、「○○をすればポケモンマスター」のような明確なゴールラインが存在しない(設定されていない)様子。
メタ的なことを言えば、「最高のポケモントレーナー」以上には詳しく設定はされていないだろう。

前述のリーグ優勝経験がないことについて「サトシが優勝すれば話が終わるから」といった意見もある。
しかし、そもそも地方リーグ優勝程度では、「最高のポケモントレーナー」であるポケモンマスターへの第一歩にしか過ぎないと思われる。

ちなみに最初のシリーズ構成首藤剛志氏自身は、前述の『最初の構想』の項の通り、ストーリーのゴールラインを「ポケモンマスター」に設定しておらず、「(前略)となれば、『ポケモン』のエピソードの中に、主人公の本来の目的である、ポケモンを戦わせるポケモン使い(?)の最高位であるポケモンマスターになるという事以外に、何か別の価値観を入れる事が必要となる。」と述べていた。
そのため首藤氏自身も、ポケモンマスターについて最高位のトレーナー程度の認識で、そこまで重点的に考えていなかった様子。

『DP』より構成を引き継いだ冨岡淳広氏自身も度々サトシに「ポケモンマスター」を発言させているが、内容は語っていない。

日常回のワンパターン化(〜『DP』)

『無印』において、シリーズ構成首藤剛志氏が考え出したロケット団の存在とその人気により、首藤氏にとっても予想外であった(首藤氏はロケット団を単なる三枚目にしたいとは考えていなかった)が日常回が完成された形になってしまった。

具体的には、

  • サトシ達がゲストキャラと出会う
  • ゲストキャラないしサトシ達が自分の問題と向き合う
  • ロケット団が妄想したり貧乏生活に向き合いながら作戦を練る(AG・DPに多い)
  • ロケット団が来襲。交戦し、苦戦しながらも自らを成長させて撃破する

この形が完成され過ぎたこと、放送が長期間であったこと、シリーズ構成が無印後半から『AG』まで不在であり話の軸が立てづらかったこと、登場人物のうちサトシ・ピカチュウ・ロケット団は固定されていたこともあってか、結果として『DP』まで日常回はワンパターン化しており、これが使われないのは時折あるバトル回かロケット団主役回、悪の組織対決回程度だった。

その反省を生かしてか『BW』ではロケット団がシリアス化してレギュラーから外れ日常回に幅が出るようになったり、『XY』ではスポットをキャラクターの成長に当ててロケット団の出番を若干減らしたり等、以降はワンパターン化しないようにストーリーにも気を配られている。

主人公交代の試み

前述の「理由」の通り、長期化により続投となったサトシだが、今まで主人公交代の試みはなかったのかというとそれらしきものは過去に一度あった。

2001年12月30日には『ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説』というスペシャルが放送。
世界観はアニメ本編と共通ながらも、金・銀・クリスタルVerの主人公を元にしたケンタが主役。
ケンタはジョウト御三家の最終進化系のバクフーンを相棒として使う・ムコニャではないロケット団がシリアスな悪役として登場する等、アニメ本編とは趣を変え、いくつかの試みがなされている。

しかし反響が芳しくなかったのか、こういった主人公を変えた大規模なスペシャルはこれ以降ほとんど行われていない。

他にも、世界観はアニメ本編と共通しているスピンオフ企画には『ポケモンサイドストーリー』、映画『神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒』の序章となるバージルが主役のスピンオフ『覚醒への序章』があるが、こちらは単なるゲストキャラ・レギュラーに焦点をあてた番外編か映画の宣伝を兼ねたもの。

ポケットモンスターXY』では、アランを主人公として、時系列が同じの『最強メガシンカ』という特別篇が度々行われたが、こちらは本編で扱いづらいメガシンカについて重点的に取り上げたもの。
本編ポケットモンスターXY&Z』での前日談ともなっており、アランは本編でサトシ達とバトルしたり共闘している。

世界観が異なる作品としては、ゲームのストーリーをアニメ化した『ポケットモンスターTHE_ORIGIN』『Pokémon Generations』が製作されている。

歴代作品

主人公が変わらずとも、いずれの作品も従来にはない様々な試みがなされてきた。
そのため、当然ではあるが作品開始当初は賛否両論であることも多い。

『DP』までは過去のシリーズとのつながりも強く、過去のレギュラー・ゲストの再登場なども普通にあったが、『BW』以降、過去のシリーズとのつながりは薄くなっていく傾向が強い(逆を言えば昔のシリーズを知らなくても独立して楽しめるようになっているという事も一応いう事ができる)。

無印

サトシが初めて旅に出た作品。

高い実力を持つサトシのリザードンは、リザードに進化してから中々言うことを聞かないながらも、オレンジ諸島編にてサトシの献身により心を開いて指示に従うようになり、ジョウト編ではリザードンでナナコを圧倒するなどその強さを見せていた。
その後134話「リザードンのたに!またあうひまで!!」(脚本:首藤剛志)にて鍛え直しのためにサトシの手持ちから離脱。

前述のようにその強さゆえに作劇におけるバランスブレイカーになることを危惧されたためと言われることも多いが、首藤氏は生前この件に触れたことがないため真相は不明。

以降リザードンは劇場版やジョウトリーグ戦等、いざという時のサトシの助っ人・切札として時折再登場する。

アドバンスジェネレーション(AG)

ヒロインがカスミからハルカに交代。
今では当たり前になった作品ごとにおけるサトシのヒロインの交代だが、当時はカスミのみがレギュラーから外れるということもあり、一部のファンの間ではカスミ派とハルカ派で過激な論争が繰り広げられた。

このシリーズから、サトシはピカチュウのみ連れて旅立つようになり、連れているポケモンは常に一から育て上げるようになっている。
ピカチュウも、序盤で新技『アイアンテール』、バトルフロンティア編では『ボルテッカー』を習得する(代わりに以前から使っていた『かみなり』等は忘れた)など成長し活躍していた。

リーグでは優勝こそしなかったが、前述のとおりバトルフロンティア編では全ての施設を制覇した。

ダイヤモンド&パール(DP)

新しいヒロインヒカリがサトシとのダブル主人公という形で登場。
放送前の番宣ポスターにはヒカリのみでサトシは影も形もないなんていうある意味恒例の予告もあった。

前述のように約4年という長期の放送・ジム戦とリーグのみの展開ということもあり、日常回がワンパターン化した一面もあったが、サトシ・ヒカリの成長物語としての全体的な作品の評価も高い。
ちなみにサトシが新たな地方に旅立つ際、ピカチュウのみ連れて行ってたが、エイパムが付いてきて二匹で最初に旅立つ事になる等、今までになかった試みがあった。

しかし評判のいい今作であったが、前述のとおり、リーグではタクトに敗北。

まさに伝説厨


試合内容自体は「サトシが幻のポケモン2体を打ち破る」というサトシの強さを裏付けるものではあったが、今までで一番成長したサトシへの期待も大きかっただけに「サトシを優勝させないためだけのキャラクター」が登場したことに対しての失望は大きかった。

しかも、今作ではアニメオリジナル要素として、リーグ優勝者同士による「チャンピオンリーグ」という設定が出ている。
わざわざ「リーグは頂点ではない」という設定を作ったにもかかわらず、サトシはタクトに敗北し、結局チャンピオンリーグは詳細不明な上に以降の作品でも触れられず、形骸化した設定となっている。
チャンピオンリーグの設定などからもタクトの登場は唐突に決めさせられたことが伺える。

また、映画『超克の時空へ』公開時のエンディングでは「ホウオウルギアが対決する」という映像であり、当時2体の登場するリメイク作『HGSS』があったとはいえ、サトシにとって意味深いホウオウの登場が検討されていた様子。
しかし、次回作はそのどちらも登場しない『幻影の覇者』。
サトシは結局、ここで続投されることが決められてしまったようである。

今作で、長年連れ添ったサトシの無印時代からの兄貴分だったタケシはポケモンドクターを目指す事になりレギュラーから外れた。
このシリーズ以降は、タケシポジションとなる、「ポケモンに詳しい」「料理が作れる」といったキャラが旅メンバーに入るようになった。

シリーズ構成に無印から参加していた冨岡淳広氏が着任し、全191話中62話担当するという気合の入れ具合であった。
ちなみにこのシリーズでアニポケは10周年を迎えた。

ベストウイッシュ(BW)

「サトシリセット」の代名詞として取り上げられることが多い作品。
ゲーム版の原点回帰にならってか、アニメにおいてもヒロイン、旅メンバーが一新される。
新ヒロインはアイリス、今までのタケシポジションはデントとなった。

一方で旅仲間がどちらも(ゲームでの)ジムリーダーであり、過去作でハルカやヒカリが担っていたポケモンシリーズの解説の為に必要な新人トレーナー役をサトシが担当する形になっている事から色々と無理が生じている。

放送前の番宣ポスターにはアイリスデントのみでサトシとピカチュウは影も形もない形のものもあったため、主人公交代の噂も囁かれた。

キャラクターデザインが変わり、サトシの外見が、目が茶色で瞳が丸っこく、頭身は小さくなる等と大きく変更された。
ちなみに目が茶色と言う設定自体は無印から存在しており、劇場版やOPなどのアップで確認できる。

また、変更されながらも容姿が安定しないなどスタッフ側の戸惑いも見られ、目の形は徐々に元のサイズに近くなっていった。

【アニポケ】 永遠に主人公


容姿の変更に加えて実力が大幅にリセット
初回で起きた出来事が、ゼクロムから電撃を受けたせいでピカチュウが電気技を使えなくなる(このせいでレベルが下がったとも言われた)、それもあってやたら傲慢な新人トレーナーにボロ負けし馬鹿にされるポケモンを弱らせて捕まえることを忘れているといった有様であった。

あまりの弱体化・前作との繋がりの薄さに放送初期は『DP』以降の話ではないのではないかというような説もあったほど。

ちなみにピカチュウも変更点があり、AGのバトルフロンティア編で覚えた『ボルテッカー』はストーリー途中で忘れ、代わりにBW編から新技『エレキボール』を取得した。

(通り魔的であるが)1話で伝説ポケモンゼクロムをサトシが目撃する・仲間がゲームのジムリーダーである・サトシのゲットするイッシュ御三家の来歴など、前述のことに加えて製作側は無印への原点回帰を狙ったようであるが、サトシのリセット感は否めず、アイリスもサトシを「子供ね~」と小馬鹿にするなど、サトシのベテランさを真っ向から否定するような内容はお世辞にも評判が良くなかった。

またワンパターン化していたロケット団を、衣装の色の変更やシリアスで有能なキャラクターにするといった試みも行われたが、『AG』『DP』から長く連れ添った手持ちのソーナンスハブネーク達をロケット団本部に預け(以降『XY』で復帰したソーナンス以外は出番なし、サカキの秘書によると「イッシュに生息していないポケモンは目立つ」という理由からその手持ちも送ってもらえず、イッシュ地方では現地のポケモンを捕まえている)、いつもの様に「やな感じ」と吹っ飛んでいかなくなった等、『DP』からの何の前触れもない唐突すぎる変化ゆえにファンの間では賛否両論だった。
このシリアス化はラジオ『ロケット団ひみつ帝国』でもネタにされた。

更に不幸は重なり、シリーズとしても初めて、(それまでのシリーズは扱いが小さかった)悪の組織との対決を初めて話の中核に持ってきた、スタッフの肝いりだったであろう23・24話(予定)「ロケット団VSプラズマ団!」が、東日本大震災により放送延期となり、その後の原発事故の影響を鑑みた結果、お蔵入りとなってしまった。

これまでも災害によりお蔵入りになった話はいくつかあったが、本筋に関わるのは今回が初めてであり、大幅な路線変更を迫られてしまい、結局、『ベストウイッシュ2 エピソードN』までプラズマ団は登場しなかった。

作中でのサトシのポケモンについても、サトシが多くのポケモンをゲットする形で冒険の楽しさを描くことを試みる一方、手持ちのポケモンの扱いに差があった。
加えてサトシのイッシュ御三家をはじめ、進化している個体は少ないどころか、最終進化したポケモンはハハコモリワルビアルケンホロウのみ
なお、御三家がほぼ進化しなかったのは、グッズなど商業展開でアチャモポッチャマといった可愛らしい進化前の方が人気が高いという事情もある可能性がある。実際、2016年に発売した「ポケモンSM」のアローラ御三家モクローが人気を博した。

ジム戦も、内容自体はサトシとのバトルを通じて成長だったもののゲームからキャラ改変されたフウロや、カミツレ戦のサトシの作戦のずさんさなど、お世辞にも評判がよくないものが多い。

リーグ戦はなんとイッシュ御三家最終進化がいないまま参加(エースはワルビアル)という無謀な展開に。
ツタージャはシューティーとの差別化の為かそのまま、ポカブスワマとの決別の意味を込めてチャオプーに進化したにも拘らずベルとの差別化でそこ止まり、そしてミジュマルに至っては御三家の中で一番最初に仲間になって最も活躍し、他のライバルがそれ系統を所有していないにも拘らず、ダイケンキどころかフタチマルにさえ進化させてもらえないという極端なまでの不遇ぶりで、他のライバルに比べてサトシの実力が中途半端に見えてしまう感が否めなかった。
ハイドロポンプ覚えたんだから進化できるレベルには到達している筈」などの意見もあるが、おそらく「ミジュマルが進化したらネタ枠がやりづらくなるから」と言ったような理由があるからと思われる。

ちなみにサトシのゲットしている御三家でもワニノコゼニガメ等、活躍しているにも関わらず進化していないポケモンも割といるのでミジュマルだけが不遇という訳ではない。

ポケアニBW第108話パロ漫画


挙句に最後のコテツ戦は低レベルな試合内容になっており、どう考えても実力が下としか思えないコテツ(ポケモンの能力だけは高いが、トレーナーとしての未熟さが目立つ)にサトシは敗北を迎えてしまい、戦績はシンオウ・リーグよりも下の8位と、弱体化が目立ったまま終わってしまう。
しかもそのコテツは次の試合で自暴自棄になる形で、チャンピオンに輝くバージルに完全敗北を喫している。
せめて優勝できなくてもバージルとの対戦まではサトシに勝ち残って欲しかったと思うファンは多いに違いない。


前作の要素を無くし色々と新しいことを行うも前述のように順調だったとは言い難く、前作までのつながりがほとんどなかった『BW』とは対照的に、結局『ベストウイッシュ2』ではヒカリシロナが10話近く再登場、サトシのリザードンが復帰するなど旧作ファンを呼び戻す方向をとったり、ポケットモンスターXYパンジーの先行登場による新作の宣伝が行われた。

批判されることが多い今作だが、一応、ロケット団のテンプレート展開を外し日常回の幅を広めたことは後の作品にもつながっている。
また、サトシの性格自身は子供っぽいながらも、シューティーに馬鹿にされても怒らない、ニャースが作戦で自分達をだまし同行したことに対して「ニャースとの旅は楽しかった」とニャースに語るなど、後の『XY』にも繋がる落ち着いた面も見られた。

構成の冨岡淳広氏は前作とは打って変わって全142話中22話しか担当しなかったなど、リセット・震災による路線変更といった方針に対する影響が見られた。

XYシリーズ

XYDP



前作への批判が多かったこともあり、新監督の意向で大幅な修正が加えられる展開となった。

まず、なんとリセットなし
キャラデザインは若干髪型が変更され、もみ上げがある。
外見も少々変更されており、13歳程度のものとなっており先輩トレーナーとしての風格を漂わせている。

相性だけでなくポケモンの特徴やフィールドを生かした戦術、直感・ひらめき、ポケモンと一体となって戦うスタイルであり、安定した実力を誇る。

更に、初めての後輩型ライバルの登場により追い抜かれる恐怖を感じながらもそれを乗り越え成長するなど歴代最強・集大成のサトシと言っても過言ではない。
実際、手持ちのポケモンはピカチュウと進化形のないルチャブルを除きリーグまでに最終進化を遂げている。
しかも手持ちのポケモンが、対戦でよく使われるファイアローやファンから600族と呼ばれるポケモンもいることから「今作のサトシは結構ガチなんだ」と言われることも。

これらについて、雑誌『アニメスタイル010』での矢嶋監督へのインタビューでは、『XY』の裏テーマのひとつが「サトシをかっこよくみせる」事だったと語っている。
というのも、矢嶋監督が以前携わった『BW2』のPVに対するネットの反応で「サトシじゃなくてこっちの主人公で(アニメ)やれよ」というものが多く、それを残念に思った監督は『XY』でサトシをかっこよく描くことを決意したため。

カロスリーグでは歴代最高である準優勝という結果に終わっている。
しかし、その回のタイトルが「カロスリーグ優勝! サトシ頂上決戦!!」というタイトル詐欺であり、今までのシリーズのリーグも「大人の事情」を思わせる結果だったこと、度重なる優勝できない結果への不満の声も大きく、放送直後のテレビ東京YouTubeチャンネルで配信された次回予告(現在は非公開)に低評価が5万以上つく、公式ツイッターが炎上状態などの事態も発生することとなった。

作画スタッフの一人である大橋藍人氏もツイッターにて「しっかしホント、なんで優勝させて貰えないんだろうね…」と言ってしまったほど。
スタッフも「いい加減優勝させてあげたい」と考えている人はかなりいると思われる。

余談だが、公式サイトで公開されていたPVではサトシゲッコウガが巨大水手裏剣を投げるシーンで黒いオーラ染みたエフェクトが掛かっていたが、本放送時にはそのエフェクトが削除されていた。理由は不明。

なお、オレンジ色の巨大水手裏剣について、矢嶋監督は「膨大なエネルギーによって熱せられ、沸騰した水手裏剣をイメージしました。ショータ戦よりも強く、進化し続けるサトシとゲッコウガのパワーを表現したものでした。」と述べている。

作中では決勝後も含めてサトシの優勝を意識していた展開が非常に多く、監督の発言も踏まえると、『DP』と同じように、詐欺となってしまったタイトルやPVと本編の映像の違いからして、実はサトシが優勝するストーリーの名残だったのかもしれない。

主な批判は上記のカロスリーグ決勝等くらいで、ジムのシトロン戦とリーグ戦をはじめ、作画全体も非常にハイクオリティでストーリーとバトルの内容も含めてXYシリーズ全体の評価は高い。

構成の冨岡氏のストーリーへの気合の入れ具合やリーグ結果と言う意味では『DP』によく似ている作品でもある。
冨岡氏は全140+4話(+特別篇2話)中36話を担当。
そして初代から参加し『DP』以降シリーズ構成を務めてきた冨岡氏が、現時点でポケモンで構成を務めた最後の作品となった。

サン&ムーン

本シリーズでアニポケは20周年を迎える。

作画方式の変化により、作品全体の動きが躍動感あるものになった一方、キャラクターデザインが大幅に変更

サトシ自身も、目つきも従来のサトシと比べ小さくなり、頬のN(Z?)も大きめに描かれている、太眉等、外見が丸っこくなり、顔つきや外見が10歳前後の幼い雰囲気のものに戻った
そして、今までのシリーズではグローブを着用していたが、今作では着用していない。
しかもズボンも今までの作品に比べてやや短くなっている。
放送前の番宣ポスターにはZワザと思われるポーズもピカチュウと共に披露。

サトシの容姿・性格の変更などは冨安大貴監督の意向であり、アニメージュ2016年12月号のインタビューによれば「10歳の少年らしさを押し出したい」とのこと。

サンムーン
返して
衝撃で本編内容が思い出せない


しかし、『BW』以上に比較にならないレベルのあまりのサトシの変化にはやはり賛否両論で、当然デザインや記憶リセットの不安など反響はすさまじく、サトシ役の声優松本梨香氏がわざわざツイッターでこの変化をフォローするほどだった。


本作では、歴代シリーズで初めて学校に通う。
なお、今までのシリーズ自体もサマースクール等には参加していた。

性格面においては、外見の変更・監督の考え通り、10歳児相応のものとなっており、大きく表情が崩れたりすることも多い(考え事をしたり、早起きをするだけで周囲に驚かれるほど)。

一方でポケモンに対する優しさ、目上の人間にはある程度の礼儀は弁えたり、潔く負けを認めるのみならず次の手を考えるなど『BW』『XY』と同じ。
性格面の変化に対しバトルの実力は、勝敗はともかく、発動にはポケモンとの強い絆が必要とされるZクリスタルは砕けたものの、Zワザの発動に第2話で成功する、ポケモンの相性を考慮して攻撃するなど安定している。

監督の意向も受けてか松本梨香氏は、2016年10月26日ラゾーナ川崎で行われた松本梨香×佐香智久スペシャルコラボイベントにて、サン&ムーンのサトシについて「マサラタウンを旅立って数ヶ所の町に寄った後にアローラへ渡航して学校に通い始めたイメージで演じている」と語った。
ケンタロスロコンへのサトシの言及など、過去作とのつながりについては放送時点では無印のみ言及している(アローラのすがたという理由もあるが)。

音響監督の三間雅文氏は今作について、「『ポケットモンスター XY&Z』の続きではない、全く新しいサトシとピカチュウのアローラでの発見、冒険、友情を皆さんに感じて貰える事、心から嬉しく、また感謝で一杯だ。」と述べていた。

上記の発言を目にしたのかは不明だが、アニメディア2017年8月号にて、赤緑発売時からのファンでもあった冨安監督は「見た目こそ今までと少し違いますが、これまでの冒険があったからこその少年として描いているつもりです。そして僕らがポケモンを好きになったときのような経験を、今の子どもたちにしてもらいたいと思い、SMのアニメを作っています。」とのこと。
監督としては同一人物のつもりであるが、XYの「ポケモンと共に成長したサトシを描く」、S&Mの「ポケモンらしさを描く・かつて自分がポケモンを好きになったときの経験を伝えたい」というスタンスの違いが、『ベストウィッシュ』同様に上記のような違いとなって出ている様子。

この監督の考えが、パラレルワールド論争における決定的な要素となるか否かの判断は、各位にお任せしたい。

その後は、タケシとカスミが無印時代と似た服装で、メガシンカを携えてゲスト出演したこともあった。

本作よりシリーズ構成は松井亜弥氏に変更。
結構急に決まったのか、ポケモンのスタッフに戻ってから決定された(松井氏はXY&Z第22話より参加)とのことで「XY&Zに戻った時はこのことは予想すらしていませんでした。」と述べている。

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アニポケ サトシの旅立ち ポケモンの没プロット

首藤剛志冨岡淳広松井亜弥…歴代シリーズ構成

大人の事情 サザエさん時空 まるで成長していない
無限ループって怖くね?
パラレルワールド

ムコニャ サトシのピカチュウ サトシ(アニポケ)
きれいなサトシ サトシ(アローラのすがた)

バディファイト…小学生低学年向けのTCGアニメ。主人公は同じながら、新シリーズ毎に周囲のキャラが変わったり成長がリセットされる似たスタイルを取っていた。

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