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「キミ が 見てる 空の下 みんなが 笑ってるんだよ!」。

概要

ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で初登場したキャラクター。

名前の由来は「フウロソウ(風露草)」。

イッシュ地方のフキヨセジムのジムリーダーひこうタイプのポケモンの使い手。

勝利すると「ジェットバッジ」と「アクロバット」のわざマシンが貰える。

キャッチコピーは「大空のぶっとびガール」

本職はフキヨセシティに本拠を置く貨物航空機のパイロットで、職業柄視力がとても良い。

明朗快活な性格で、傷ついた野生ポケモンが遠目に見えるなり助けに行くなど心優しい一面も持っている。

その口調は時折敬語がまじり、「ぶっ飛ぶ」や航空用語を交えた独特なもの。

祖父は伝説の飛行機乗りだったと言われている。

アララギ博士親子とは面識があり、操縦する貨物機への便乗を何度か頼まれている。

また、本来は貨物機に人は乗せないそうだが、自分を破った主人公を気に入り、修行に行くことを提案したり、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』では条件を満たすと主人公を自然保護区に連れて行ってくれる。

デザインは他のジムリーダーと同じくポケモン2Dグラフィック担当大村祐介氏。

当初は姉御肌キャラとして構想されていたが、アロエとキャラが被るとして変更された。

2Dアートディレクター杉森建氏から「可愛くして」とオーダーを受けた等々、いくつかの逸話が各種媒体で語られている。

また、オチの効いたジムのギミックと戦闘開始時の台詞などに定評がある。つまりジムの構造からしてブッ飛んでいる。

ジムのギミックは『ブラック・ホワイト』では主人公を格納して所定の場所へ射出する人間大砲となっており、入る方向によって飛ばされる方向が変わる砲台も存在する。なお、砲台によっては主人公が壁に激突してしまうものも…首は大丈夫なのか…?

『ブラック2・ホワイト2』では金網の上を渡りながら進んでいく。時間差で突風が吹くようになっており、シェルターに逃げ込まないと壁際まで吹き飛ばされてしまう。

英名は「Skyla」(空を意味するskyから)、スペイン語版は「Gerania」、ドイツ語版は「Géraldine」(共にフウロソウを意味する「Geranie」から)。

一方、イタリア語版では「Anemone」とそのまんまアネモネが由来となっているが、実はアネモネの語源はギリシャ神話のエピソードから風を意味する「anemos」から取られている。そして韓国語版は風蘭に由来する「풍란」に由来する。

総じて海外でも空や風を意味する単語が由来になっているというわけである。

フランス語版は「Carolina」となっているが、上記の法則性から恐らくは水色の一種である「カロライナブルー」(または女性名のカロライナ)ではないかと思われる。

また『ブラック2・ホワイト2』でのジムトレーナーはパイロットで占められているが、このうち『ブラック・ホワイト』から続投したヨシアキを除くトレーナーは航空用語や空に関係するワードから取られている。

カケルは「天翔ける」、カナードは英語の「先尾翼」、エルロンは英語で「補助翼」、ツバサはそのまんま「翼」から。

容姿

瞳は碧眼、髪は赤髪

髪型は向かって左前方にもしくはプロペラを思わせるリボンで束ねた独特なシニヨンをしており、両サイドのみ垂らしている。

この部分は公式イラストとゲーム中のカットインでデザインが異なり、その結び方は定かではない。

服装はパイロットらしく水色飛行服に身を包み、ごついグローブブーツを装着しているが、見ている方が寒くなりそうなへそ出しホットパンツとかなりの軽装備である。

飛行服のデザインはややSFチックだったホウエンの先例とは異なりミリタリー風となっており、青いベルトパラシュートのように身体に巻き付け、各部のジョイントによって固定している。ただしパラシュート本体はなく、完全なアクセントである。

右腿にはモンスターボールを収めたマガジンを銃器のように携帯している。

特に戦闘グラだと判りやすいがかなりの巨乳であり、ヒップも人によっては巨尻と取れる立派なもの。ぴっちりした衣装と高めの露出度に全身のベルトも相まってR-18的な意味合いでもかなりの人気。

実は当初、巨乳疑惑の域を出てなかった。まず対戦前の会話からのエンカウント時のカットインでもわからず変わった服を着ているとの印象であり、対戦開始時の戦闘グラにおける彼女のドット絵(上半身が横を向いている)で大きく見える事がわかり、公式イラストが明かされた事でようやくデザイン上の設定で判明したのである。

肌は褐色とまではいかないものの、他のイッシュ地方キャラクターよりも濃い色調となっている。

ただし、日本の二次元文化では白~黄色の肌の色をあまり差別化しない傾向にある事から、他キャラと同じ色調で描いたファンアートも少なくない。

ジムの近くにビニールハウスが複数あるが、特にそれと絡んだネタは無い。

アニメ版

サトシの旅シリーズ

CV:植田佳奈

ポケットモンスター ベストウイッシュ』第67〜68話に登場。

使用ポケモンはココロモリケンホロウスワンナ

ポケモンを出すときの掛け声は「ぶっとべ!○○!」。

明るく気さくな性格は原作通りだが、他のジムリーダーとの交友関係がなく、ジムリーダーとしての仕事よりも自分の趣味を優先させようとするなど人物像は原作とだいぶ乖離している。

以前は真面目にバトルを行っていたのだが趣味のフライトをする時間がなくなるという理由で、互いのポケモンを見せ合い実際のバトルをせずにフウロ自身のイメージのみで勝敗を決める「エアバトル」なるとんでもない方法を考案し、以降はそれでバッジを賭けたジム戦を行うようになってしまった。

挙句苦言を呈した先代ジムリーダーにして祖父のマイルを「熱血バトルは古い」と一蹴した(ただしビデオで見た祖父の戦法を真似るなど憧れ、尊敬の念は少なからず持っていた様子)。

ジムリーダーでありながらバトルそのものを面倒がって蔑ろにするフウロの行為を見たデントは同じジムリーダーとして「絶対許さない」と憤慨し、サトシも反発。

性根を叩き直すべくジムリーダーの肩書まで持ち出して喧嘩を売るデントだったが、フウロは手持ち一体まで追い込まれながらも余裕を崩すことなくデントを小馬鹿にしながら勝ってしまう。

祖父のスワンナを参考に育てられた彼女のスワンナはアクアリングがやけどを治すわ電気技を無効化するわチート技と化しており、デントがマッギョを繰り出してでんきショックを放った際には失笑し「10まんボルトぐらい覚えてから来て」と煽る始末だった。

しかしながら3体目のスワンナとデントのイワパレスとのバトルでは、イワパレスが殻を破る発動のために岩を脱いで防御力も下がり無防備になったところを至近距離のブレイブバードで仕留めるなど曲がりなりにもジムリーダーとしての実力を持っている。

更に試合前の予想通り自分が勝ったことで「白けた」と午後の勤務を放りだして帰ろうとするフウロだったが、マイルの「お前が純白と誇っているスワンナの羽は自分には煤けて見える」との挑発に乗せられ、その場で申し込まれたサトシとのジム戦に応じる。

結果的にサトシとのバトルに敗北したフウロは反省し、彼やデントにきちんとジムバトルをする事を約束した。

原作ではそのような描写が一切ない(というかむしろ逆)フウロが職務に誠実でないなど、ネタや改変に走るアニメの脚本の中でも度を越してあまりに「ぶっとび」過ぎた内容には否定的な意見が非常に多い。

歴代でも多数のジムリーダーが原作とかけ離れたアニオリ要素を付加され改悪・問題児化されているが、『ポケットモンスター(金銀編)』から『ダイヤモンド&パール』までの作品でマトモなジムリーダーがそれなりに安定して続いていた所にコレ、というのはかなり大きなインパクトだった。

ポケモンというコンテンツそのものが黎明期だったという事情が加味されるカントー勢と違い、ジムリーダーという役職のイメージがかなり固まった状態で出てきたというのも余計に悪目立ちする一因になっている。

また、イッシュ地方の他のジムリーダーは(恐らく彼女と同年代かそれ以下の者も含めて)ほぼ全員副業を持ちながらジムリーダー業との両立に苦慮する様子もないため、「趣味に注力したいなら辞職すればいいのに中途半端に残る気だけはある」「この展開のために相談相手になりそうなジムリーダー相手の交友を抹消した説」等こちらも色々言われてしまっている。

ちなみに「ジムリーダーの立場にいながらポケモンバトルをしない」という問題行動は前作『ダイヤモンド&パール』にてデンジが先にやらかしている。

しかし、あちらは「本気で戦える相手が一向に現れない」というスランプ状態に起因するものであると同時にデンジのその悩み自体は原作でも描写があったもの(「ジムを訪れた者にバッジを無償配布するシステムを組んでいる」など問題行動の方向性が違ってはいるが)でもあるため、「アニオリの改悪」「職務放棄の理由が職務と関係ない」など、比較すると悪い点ばかり目立つフウロと違ってそういう意味での批判の声は全くない。

とはいえ「最初期に改変を喰らった連中(カントー勢)よりかは程度がマシでは?」といった擁護の声も挙がっている。

ちなみにこれまでやこれ以降も、一部のジムリーダーが弟子や身内にかなりの長期間代理役を任せている描写があり、きちんと実力と手続きさえ伴えば他人にその役目をしばし預けることに何も問題ない模様。

特にフウロには引退した先代である祖父という格好の頼る先が存在していた。

自身の実力に絶対の信を置いていたアニメ版フウロの最大の問題は唯我独尊を貫き周りを頼らなかったその姿勢、というところか。

ポケモンジェネレーションズ

CV:芝崎典子

第13話「反乱」に登場。

他のジムリーダーと共に急襲されたポケモンリーグへと駆けつけた。

他媒体

ポケモンマスターズ

CV:佐藤利奈

スワンナをバディとして登場。

ストーリー第5章をクリアすると仲間にできる。

☆3なのでステータスはそこまで高くないが、キズぐすりを持つ貴重なヒーラー。

更にバディストーンボードが解放されてからは、キズぐすりの回復量増と回数回復のパネルを2つずつ持つため、ヒーラー役として圧倒的な性能を誇る。

現在はEXアタッカーによる短期決戦が主流になった上、ヒーラーとしてはキズぐすりによる回復も急所やこうげき・とくこうといった火力面のサポートも行えるアーティ&トゲピーやバディストーンボード拡張でキズぐすりに異常解除やゲージ回復の追加効果もついてさらにたいあたりによるひるみ撒きもこなすなどほぼ上位互換的な役割をこなせるようになったリーフ&イーブイ、味方の「素早さ↑分B技威力上昇」を発動させるにあたってのすばやさバッファーとしても短期戦においては同時にこうげきや急所率を手っ取り早く上げられるトウヤ&ダイケンキの存在もあって戦力の十分なユーザーは採用しなくなることも多くなったが、戦力の揃っていない初心者やバディーズサーチをあまり回さない無課金ユーザーには変わらずありがたい存在である。

☆6EXバディーズ投票では2位のジュンに大差をつけて1位に輝いた。

EX強化するとスワンナをイメージした白と水色を基調とした衣装にカラーチェンジできるようになる。

2020年12月にシーズン限定バディーズとして登場した時の相棒はトゲキッス。☆5の飛行テクニカル。

実装時にはエピソードイベント「お届け!花咲く幸せ!」が開催された。

てんのめぐみ再現のパッシブスキル「異常妨害確率上昇1」によって「エアスラッシュ」による怯み、「ひこうチェンジ」で飛行技になった「トライアタック」で状態異常にする戦法を得意としている。

「スペシャルアップ」で特攻を2段階、トレーナー技「お急ぎですね!」で自身の素早さ・急所率を1段階上げつつ味方全体の能力をランダムに2段階上昇させることも可能。

使用ポケモン

ブラック・ホワイト

名前レベルタイプ使用技
ココロモリLv.33エスパー・ひこうドわすれ・ハートスタンプ・アクロバット・ダメおし
ケンホロウLv.33ノーマル・ひこうかまいたち・にらみつける・でんこうせっか・エアスラッシュ
スワンナLv.35みず・ひこうアクアリング・バブルこうせん・エアスラッシュ・つばめがえし

ブラック2・ホワイト2

名前レベルタイプ使用技
ココロモリLv.37エスパー・ひこうメロメロ・ハートスタンプ・アクロバット・ダメおし
エアームドLv.37はがね・ひこうエアカッター・はがねのつばさ・みだれづき・こうそくいどう
スワンナLv.39みず・ひこうバブルこうせん・エアスラッシュ・はねやすめ・フェザーダンス

すべてひこうタイプ。でんきいわタイプがいればさほど苦戦はしない。

ポカブを選んだ人は、チャオブーに進化するとかくとうタイプを持つため要注意。

『ブラック2・ホワイト2』では、ケンホロウの代わりエアームドが登場するので、いわタイプは注意だが、ほのおタイプのわざで攻めても良い。

余談だが彼女の手持ちはスワンナをはじめとして大空を連想するポケモンとは言い難い。

ハヤトのように本来の進化レベルではない状態でもウォーグルバルジーナを使わせてあげても良かっただろうに…

ぶっとびとは少し違うが、気球モチーフのフワライドもイメージ的にはピッタリである。

(現に下記のPWTでは上記の全員がしっかり手持ちに入っている)

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